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チャプター3 虹橋萌火
14項 さくら、接戦 ~Hなし
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そして11月──
ついに萌火センパイのイベントの日を迎え、ワタシたちは再び都内にある陸上競技場に立っていた。
前回ここでイベントをした時と違って今はすっかりと秋が深まって涼しくなり、スポーツをするには最適の季節となっていた。
「さくらちゃん、調子良さそうだねぇ。こりゃ油断できないな」
ストレッチをしながら萌火センパイがワタシに話しかけてくる。
「センパイの方こそ、記録の更新を期待してます」
ワタシが返すと、彼女は笑みと共にコクリとうなずいた。
──センパイ、元気そうで良かった。
ワタシはそう感じてホッと胸を撫で下ろした。
あの後──群馬から帰って小松崎さんの現状を伝えた時、
『肉体労働なんてガラじゃないのに……』
萌火センパイはそう言って苦笑していた。
そして彼とのやり取りのすべてを伝えると、
『そっか……』
哀愁とも落胆とも取れない涼やかな声でつぶやいたのだった。
内心はショックだったに違いない。
彼が来てくれるという保証は無い。
だけど、それでも彼女は今日まで決してトレーニングを怠ることは無かった。
だからワタシも対戦相手として務まるようトレーニングを積んできた。
前回よりもセンパイと好勝負を繰り広げ、少しでもイベントを盛り上げるために。
「さくらちゃん。わたしさ」
今回も1000人の大観衆を迎えた競技場のスタンドを見上げながら、彼女はそっとつぶやいた。
「必ず跳んでみせるよ。あの人が来ても来なくても関係ない。1m98cmを跳ぶことができたなら、それでわたし自身のケジメをつけることができる。前に進むことができるんだから……」
「センパイ……」
彼女はちゃんと前だけを見すえて努力している。
たぶん、コーチの現状を知った時点で、彼とのことはすべて過去のものとして切り離す覚悟ができたのだと思う。
彼女は強いヒトだ、と思った。
いまだに過去の亡霊に囚われ、《復讐》という後ろ向きな目的のために活動するワタシには、そんなセンパイの姿がスゴくまぶしくて、直視できないくらい輝いて見えるのだった。
『ジェントルメ~~ン&ジェントルメ~ン!! 性欲を持て余したスケベ野郎ども、お待たせしました~ッ! これより虹橋萌火によるスペシャルイベントを開始致しま~~~ッす!!』
そして、観客を煽るようなかけ声から始まった今回のイベント。司会進行役は前回と同じくウチの社長さんで、カメラマンを努めるのも我らがプロデューサーさんだった。
最初の種目は前回と同じく100m走。
その時ワタシはセンパイと2秒以上の差をつけられて敗北していた。
今回のイベントは萌火センパイの走り高跳びのリベンジが主題だけど、ワタシにとっては彼女に対するリベンジの舞台でもあった。
イベントが決まってからワタシは短距離走を中心にトレーニングを積んできた。
前回以上にスタートダッシュの特訓をして、陸上選手の動画を見て走行フォームも改善した。
センパイと好勝負を演じるための努力はしてきたつもりだ。
わたしはひとつ深呼吸を入れて、自分のレーンにあるスターティングブロックに足をかけてクラウチングスタートの姿勢を取る。
「さくらちゃん。わたし、全力でいくからね」
ひとつ間を空けた先のレーンの前で、センパイが挑戦的な言葉を向けて同じくスタートの姿勢を取る。
彼女は今回、ユニフォームを脱ぎ捨てることはしなかった。
ユニフォームがないと胸を拘束できず、結果走った時の胸の揺れがそのまま痛みとなって全力が出せなくなる。
つまり、彼女はその言葉どおり自身が持つすべての力を出し尽くしてワタシと競ってくれるということだ。
「今回は勝ちますから」
ワタシはハッキリと言い放つ。
前回は半分ノリのような感じで言った言葉も、今回は本気で勝てると踏んでのものだった。
センパイはそれに対して少しうれしそうに笑みを浮かべていた。
『それでは2人とも位置について』
社長さんがスターターピストルを上に向けて構える。
ワタシの目はまっすぐにゴールだけを見すえる。
『よーーーーい……』
しばしの間を置いて、
バンッッ!!
スタートの号砲が鳴らされる。
わたしは抜群の反応で脚を蹴り上げ、前方へ駆け出す。
隣で萌火センパイも互角のスタートを切っていた。
──ここからだ!
前回は加速力に欠けたせいであっという間にセンパイに置き去りにされたけど、今回は必ず食らいつこうと必死に足を動かす。
ワタシはセンパイと並んで走っていた。
センパイは楽しそうに、笑みを浮かべながら走っていた。
ワタシもなんだか楽しくて、苦しいはずなのに自然と笑みがこぼれていた。
『おーっと、これはまったくの互角だ! 勝負の行方はゴールまでわからないぞ!!』
社長さんの実況にも熱がこもる。
客席からの歓声も最高潮に達する。
そしてワタシは、グラウンドしか見えず、何も聞こえなくなった。
これが『ゾーンに入る』という現象なのだろうか?
ランナーズハイとも呼ばれる一種の興奮状態の中、ワタシは全力で駆けた。
──このままずっと走り続けていたい。
ワタシはそんな風に感じていた。そしてそれはたぶん、センパイも同じだと思う。
だけどゴールはもうすぐそこにあった。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」
ワタシは胸を突き出し、ゴール場所を駆け抜けた。
隣のセンパイも、まったく同じタイミングでゴールを駆け抜けていた。
ワタシはその場に立ち止まり、呼吸を整える。
そして大型ビジョンに表示された2人のタイムは──
『何と、両者共に14秒38! この勝負、何と引き分けという結果だぁぁッッ!!』
社長さんが興奮気味に絶叫する。
「引き分け……か」
勝てなかったのは残念だった。
だけど、会場に鳴り響く万雷の拍手に包まれていると、これまでに無い充足感に満たされるのだった。
「さくらちゃん、ありがとう! ナイスファイトだったよ!!」
センパイはそう言ってこちらに手のひらを伸ばす。
「こ、こちらこそありがとうございま’’ッ!?」
手を伸ばそうとしたその時、ワタシは足下の石ころに躓いてしまい、大きくバランスを崩して前のめりに倒れてしまう。
ズリリッッ!!
ちょうどその時ワタシの手が何かを掴み、
ズシンッッ!!
ワタシはそのまま地面にうつ伏せに倒れてしまった。
「痛たたた……」
ワタシは上半身を起こし上げる。
すると、何故か観客席からどよめきと歓声の交じった狂乱的な声が上がるのだった?
「え? 何??」
ワタシはワケがわからずキョロキョロすると、
「ちょっと、さ・く・らちゃ~~~~
んッッ!!」
怒りのこもった萌火センパイの声が向けられる。
「え? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!」
センパイの方を見て、ワタシは思わず叫んだ。
何と、ワタシは転んだ拍子にセンパイのユニフォームパンツをずり下ろしてしまい、今彼女の大事なところが丸出しになってカメラにドアップで映されていたのだ。
「このぉ、よくもやったなぁぁぁッッ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」
センパイは体当たりしてワタシを押し倒すと、お返しとばかりにワタシのユニフォームパンツをムリヤリ脱がそうとしてくる。
「ひゃあぁ、やめてくださいセンパイ! ワザとじゃないんです~~ッッ!!」
「さくらちゃん! この前キミのことを『運動神経が鈍いワケじゃない』って言ったけど前言撤回。さくらちゃんは『ドジっコ』体質だ! それもかなり天然の!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ごめんなさいィィィィィィィィィィッッ!!」
ワタシはついにパンツを剥ぎ取られ、恥ずかしい部分を丸出しにされてしまった。
「ちょ、ちょっとプロデューサーさん、何のんきに撮ってるんですかぁ!」
先ほどからずっとHなシーンを撮り続けているプロデューサーさんに抗議すると、
「すみません、撮れ高が……もとい、これが仕事なものでして」
クールな顔のまますっとぼけるのだった。
「ほ~ら、さくらちゃんも恥ずかしいところをみんなに見てもらいなさ~~い!!」
「もう、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」
こうして先ほどの熱戦の余韻がまるでウソのように、会場は混沌と狂乱の坩堝と化してしまうのだった。
ついに萌火センパイのイベントの日を迎え、ワタシたちは再び都内にある陸上競技場に立っていた。
前回ここでイベントをした時と違って今はすっかりと秋が深まって涼しくなり、スポーツをするには最適の季節となっていた。
「さくらちゃん、調子良さそうだねぇ。こりゃ油断できないな」
ストレッチをしながら萌火センパイがワタシに話しかけてくる。
「センパイの方こそ、記録の更新を期待してます」
ワタシが返すと、彼女は笑みと共にコクリとうなずいた。
──センパイ、元気そうで良かった。
ワタシはそう感じてホッと胸を撫で下ろした。
あの後──群馬から帰って小松崎さんの現状を伝えた時、
『肉体労働なんてガラじゃないのに……』
萌火センパイはそう言って苦笑していた。
そして彼とのやり取りのすべてを伝えると、
『そっか……』
哀愁とも落胆とも取れない涼やかな声でつぶやいたのだった。
内心はショックだったに違いない。
彼が来てくれるという保証は無い。
だけど、それでも彼女は今日まで決してトレーニングを怠ることは無かった。
だからワタシも対戦相手として務まるようトレーニングを積んできた。
前回よりもセンパイと好勝負を繰り広げ、少しでもイベントを盛り上げるために。
「さくらちゃん。わたしさ」
今回も1000人の大観衆を迎えた競技場のスタンドを見上げながら、彼女はそっとつぶやいた。
「必ず跳んでみせるよ。あの人が来ても来なくても関係ない。1m98cmを跳ぶことができたなら、それでわたし自身のケジメをつけることができる。前に進むことができるんだから……」
「センパイ……」
彼女はちゃんと前だけを見すえて努力している。
たぶん、コーチの現状を知った時点で、彼とのことはすべて過去のものとして切り離す覚悟ができたのだと思う。
彼女は強いヒトだ、と思った。
いまだに過去の亡霊に囚われ、《復讐》という後ろ向きな目的のために活動するワタシには、そんなセンパイの姿がスゴくまぶしくて、直視できないくらい輝いて見えるのだった。
『ジェントルメ~~ン&ジェントルメ~ン!! 性欲を持て余したスケベ野郎ども、お待たせしました~ッ! これより虹橋萌火によるスペシャルイベントを開始致しま~~~ッす!!』
そして、観客を煽るようなかけ声から始まった今回のイベント。司会進行役は前回と同じくウチの社長さんで、カメラマンを努めるのも我らがプロデューサーさんだった。
最初の種目は前回と同じく100m走。
その時ワタシはセンパイと2秒以上の差をつけられて敗北していた。
今回のイベントは萌火センパイの走り高跳びのリベンジが主題だけど、ワタシにとっては彼女に対するリベンジの舞台でもあった。
イベントが決まってからワタシは短距離走を中心にトレーニングを積んできた。
前回以上にスタートダッシュの特訓をして、陸上選手の動画を見て走行フォームも改善した。
センパイと好勝負を演じるための努力はしてきたつもりだ。
わたしはひとつ深呼吸を入れて、自分のレーンにあるスターティングブロックに足をかけてクラウチングスタートの姿勢を取る。
「さくらちゃん。わたし、全力でいくからね」
ひとつ間を空けた先のレーンの前で、センパイが挑戦的な言葉を向けて同じくスタートの姿勢を取る。
彼女は今回、ユニフォームを脱ぎ捨てることはしなかった。
ユニフォームがないと胸を拘束できず、結果走った時の胸の揺れがそのまま痛みとなって全力が出せなくなる。
つまり、彼女はその言葉どおり自身が持つすべての力を出し尽くしてワタシと競ってくれるということだ。
「今回は勝ちますから」
ワタシはハッキリと言い放つ。
前回は半分ノリのような感じで言った言葉も、今回は本気で勝てると踏んでのものだった。
センパイはそれに対して少しうれしそうに笑みを浮かべていた。
『それでは2人とも位置について』
社長さんがスターターピストルを上に向けて構える。
ワタシの目はまっすぐにゴールだけを見すえる。
『よーーーーい……』
しばしの間を置いて、
バンッッ!!
スタートの号砲が鳴らされる。
わたしは抜群の反応で脚を蹴り上げ、前方へ駆け出す。
隣で萌火センパイも互角のスタートを切っていた。
──ここからだ!
前回は加速力に欠けたせいであっという間にセンパイに置き去りにされたけど、今回は必ず食らいつこうと必死に足を動かす。
ワタシはセンパイと並んで走っていた。
センパイは楽しそうに、笑みを浮かべながら走っていた。
ワタシもなんだか楽しくて、苦しいはずなのに自然と笑みがこぼれていた。
『おーっと、これはまったくの互角だ! 勝負の行方はゴールまでわからないぞ!!』
社長さんの実況にも熱がこもる。
客席からの歓声も最高潮に達する。
そしてワタシは、グラウンドしか見えず、何も聞こえなくなった。
これが『ゾーンに入る』という現象なのだろうか?
ランナーズハイとも呼ばれる一種の興奮状態の中、ワタシは全力で駆けた。
──このままずっと走り続けていたい。
ワタシはそんな風に感じていた。そしてそれはたぶん、センパイも同じだと思う。
だけどゴールはもうすぐそこにあった。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」
ワタシは胸を突き出し、ゴール場所を駆け抜けた。
隣のセンパイも、まったく同じタイミングでゴールを駆け抜けていた。
ワタシはその場に立ち止まり、呼吸を整える。
そして大型ビジョンに表示された2人のタイムは──
『何と、両者共に14秒38! この勝負、何と引き分けという結果だぁぁッッ!!』
社長さんが興奮気味に絶叫する。
「引き分け……か」
勝てなかったのは残念だった。
だけど、会場に鳴り響く万雷の拍手に包まれていると、これまでに無い充足感に満たされるのだった。
「さくらちゃん、ありがとう! ナイスファイトだったよ!!」
センパイはそう言ってこちらに手のひらを伸ばす。
「こ、こちらこそありがとうございま’’ッ!?」
手を伸ばそうとしたその時、ワタシは足下の石ころに躓いてしまい、大きくバランスを崩して前のめりに倒れてしまう。
ズリリッッ!!
ちょうどその時ワタシの手が何かを掴み、
ズシンッッ!!
ワタシはそのまま地面にうつ伏せに倒れてしまった。
「痛たたた……」
ワタシは上半身を起こし上げる。
すると、何故か観客席からどよめきと歓声の交じった狂乱的な声が上がるのだった?
「え? 何??」
ワタシはワケがわからずキョロキョロすると、
「ちょっと、さ・く・らちゃ~~~~
んッッ!!」
怒りのこもった萌火センパイの声が向けられる。
「え? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!」
センパイの方を見て、ワタシは思わず叫んだ。
何と、ワタシは転んだ拍子にセンパイのユニフォームパンツをずり下ろしてしまい、今彼女の大事なところが丸出しになってカメラにドアップで映されていたのだ。
「このぉ、よくもやったなぁぁぁッッ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」
センパイは体当たりしてワタシを押し倒すと、お返しとばかりにワタシのユニフォームパンツをムリヤリ脱がそうとしてくる。
「ひゃあぁ、やめてくださいセンパイ! ワザとじゃないんです~~ッッ!!」
「さくらちゃん! この前キミのことを『運動神経が鈍いワケじゃない』って言ったけど前言撤回。さくらちゃんは『ドジっコ』体質だ! それもかなり天然の!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ごめんなさいィィィィィィィィィィッッ!!」
ワタシはついにパンツを剥ぎ取られ、恥ずかしい部分を丸出しにされてしまった。
「ちょ、ちょっとプロデューサーさん、何のんきに撮ってるんですかぁ!」
先ほどからずっとHなシーンを撮り続けているプロデューサーさんに抗議すると、
「すみません、撮れ高が……もとい、これが仕事なものでして」
クールな顔のまますっとぼけるのだった。
「ほ~ら、さくらちゃんも恥ずかしいところをみんなに見てもらいなさ~~い!!」
「もう、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」
こうして先ほどの熱戦の余韻がまるでウソのように、会場は混沌と狂乱の坩堝と化してしまうのだった。
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