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チャプター2 千本木しほり
8項 しほり、回想 ~パイズリ&処女セックス
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しほりさんが倒れた──
さくらさんからその連絡を受けた俺は、仕事先からしほりさんが運ばれた病院へと車を飛ばした。
受付けを済ませ、彼女のいる病室へと向かう。
「プロデューサーさん……」
部屋に入ると、イスに座っていたさくらさんが振り返り、陰鬱な面持ちと消え入りそうな小さな声で迎えた。
「しほりさんの容態は?」
小声で訊ねると、
「過労だそうです。2、3日は安静にするようにお医者さんは言ってました」
さくらさんは淡々と答え、再びベッドの上で点滴を受けながら眠っているしほりさんの方へと目を向ける。
「そうですか……」
とりあえず大事には至らなかったようなので俺はホッとひと息吐き、隅に置かれていたイスを運んでさくらさんの横に腰かける。
「……しほりさん、何でこんなになるまで無理してたんでしょう」
ひとりごとのようにポツリともらす。
さくらさんはそれに対して何か考えこんでいたみたいだが、やがて意を決したように俺の顔を見上げると、
「プロデューサーさん、実は──」
彼女は今までの経緯を俺に語ってくれた。
「……そういう事情があったんですか」
すべてを理解した俺は、嘆息を禁じ得なかった。
彼女は、初めて会った時から必死だった。とにかくお金が必要だ、と訳も語らずひたすら仕事を欲していた。
ようやくその理由がわかったが、残念ながらしほりさんの努力は報われることは無いと言わざるを得ない。
なぜなら、児童養護施設のある土地を狙っているヤクザとその一派は、目的が成就するまで決して手を緩めることなく、理不尽な理由をつけて一生吹っかけ続けてくるからだ。
つまり、どれだけしほりさんが稼いだ金を借金返済に充てても、相手はそれ以上の利息を課して骨の髄まで根こそぎ奪い取ってゆく算段なのだ。
「話を聞かせてくれてありがとうございました」
「いいえ……」
弱々しい声でつぶやくさくらさん。
本来ならおいそれと話して良い内容ではない。きっと葛藤があったのだろう。
「すみません、少しだけ外します。社長に連絡もしなければなりませんので」
俺はそう言って病室を後にする。
そして携帯使用可能エリアに移動して社長にことの経緯を説明したあと、俺は喫煙所へと向かった。
すでに数人の利用者が一服を楽しんでいるその場所で、俺は古めかしい紙煙草に火を付け紫煙を燻らせる。
──しほりさんがウチに来てからもう3年以上か……。
俺は立ち昇る煙に目をやりながらふと思い返してみた。
♢
「いよいよ始まるぞ、マサオミ」
4月下旬のある日──
新設した事務所のあるSGIビルを誇らしげに見上げながら、社長である中原セイラは興奮を抑えきれない様子で言った。
昨年政府が発表した「セックスアイドルに関する概要」に伴い、今年の5月から新たにセックスアイドルという事業が正式に認可されることとなり、俺たちはその運営のための事務所を立ち上げた。
それが『SGIプロダクション』だ。
ちなみにそれを命名したのは社長だ。
「俺は気乗りしませんがね」
正直な思いを吐露すると、
「まだそんなことを言っているのか? もう乗りかかった船だ。賽は投げられたのだよ。いい加減腹を括りたまえ」
そう言って俺の肩をバンバンと叩く。
「もちろんやりますけどね……」
俺はため息を吐き出す。
セックスアイドルなどと名前をつけたところで、所詮は数年前まで存在していた性風俗業に過ぎない。
性風俗業自体を否定はしないが、「性的搾取禁止法」などによって1度無くなったものをこうして政府公認事業として展開するくらいなら「性的搾取禁止法」を撤廃した方がよほど健全だろうに、と思わずにはいられなかった。
──結局誰かが煽りを受けて犠牲になるのか……。
セクシャルコンテンツがセックスアイドルだけに限定されているという現実に、俺は社会の歪さを感じて胸糞が悪くなるのだった。
と、その刹那だった──
「あの、すみません。こちらの会社の関係者でしょうか?」
背後からそよ風のように柔らかい声がかかり振り返ると、そこには薄緑色のスプリングニットを着た年若い女性が立っていた。
「ええ、そうですが……」
俺が答えると彼女は1度深呼吸を入れて、
「あの、こちらはセックスアイドルの事務所ですよね? 5月から正式に始まるという」
真剣な眼差しで訊ねてくる。
「キミはセックスアイドルに興味あるのかい?」
代わりに答えたのは社長だった。
「はい。私、セックスアイドルをやりたいんです! 今すぐ採用していただけませんか!?」
彼女は切羽詰まった様子でそう言うとスマホを取り出し、
「18歳以上ならその資格があるんですよね?」
デジタル身分証を表示させ、それを俺たちに向けて掲示する。
千本木しほり──
18歳──
たしかにそこには彼女の顔写真と共にそう表示されていた。
「まあ、たしかにそうなんですが……」
ぐいぐいと前に出て来るこの女性に、俺は思わずたじろいだ。
俺は新しい事業でプロデューサーをやるにあたり、今まで何人かの女性と面接を行ってきたが、これほどまで積極的に、しかも直接事務所に押しかけて自分を売り込みに来たのは初めてのケースだ。
「しほりくん。キミはなぜセックスアイドルをやりたいと思ったのかい?」
「詳しくは語れませんが私、お金が欲しいんです。それも大金が」
社長の問いに、彼女は澱みなく答えた。
「セックスアイドルって、お給料が良いと聞いています。実際どれくらいいただけるんですか?」
「まあ、たしかにセックスアイドルは公務員と同等の基本給が保証されているから、生活に困ることはまず無いだろうな。仕事は歩合制になっていて単価はまちまちだが、本番行為ありの仕事ほど当然単価は上がることになる」
彼女は真剣に耳をかたむけ、しきりにうなずく。
「ところでキミはどれくらいの男性経験があるんだい?」
逆に向けられた社長からの質問に彼女は少し恥ずかしそうに身をよじると、
「それが……パイズリならしたことはあるんですけど、その、本番行為はまだ未経験なんです」
先ほどまでとは比べものにならないくらいの小声で言うのだった。
「つまり、まだ処女ということかい?」
彼女は頬を赤く染めてコクリとうなずいた。
俺は驚いた。
いくら金が欲しいからといって、まさか処女がセックスアイドルになるためにここまでやって来るとは夢にも思わなかった。
「あの……処女ではやはりダメなのでしょうか?」
「ダメでは無い。が、実際に仕事をするとなると処女のままでは支障が出てしまうのだよ」
不安そうな面持ちの彼女に社長が説明を加える。
「考えてもみたまえ。同じ金を払った客なのに、その内ひとりは処女を抱くことになるのだよ。男というものはとみに処女性を重んじる傾向があり、それを犯すことに喜びを感じる愚かな生き物だ。つまり、端的に言ってしまえば不公平が生じてしまうのだ」
かなり主観が入った部分もあったが、概ねはそのとおりだ。
不公平が生じることは信頼を損なうことになり、1度信頼を損なえばそれから先は仕事を得ることも困難になってしまうのだ。
「キミが本気でセックスアイドルをやりたいと言うのなら問いたい。今すぐにでも処女を喪失う覚悟はあるか?」
「ッ!!」
ナイフのように鋭い社長の言葉に、千本木さんはハッと息を呑んだ。
さすが社長だ。これだけハッキリと言えばきっと彼女は怯んで諦めることだろう。
「……やります。今処女を喪失しても構いません。セックスアイドルになれるなら……私は何でもやります!」
「ッ!?」
しかし俺の思惑に反して彼女はキッパリとそう言い放ち、今度は俺の方がハッと息を呑んでしまう。
「よし、わかった。マサオミ、彼女を抱いてやってくれ」
「はぁッ!?」
さらに追い討ちをかけるような社長の言葉に、俺は思わず叫んでしまう。
「キミしかいないだろう。それにキミはプロデューサーだ。担当アイドルのことを知っておくのも仕事の内だろう?」
「しかし、だからといって相手は俺でなくてもいいでしょうに。そうだ、千本木さん。胸でしたことがあるのなら彼氏がいるってことですよね? ならその人に抱いてもらえば──」
「私、彼氏も好きな人もいません。女子校出身ですし。それに、パイズリだって相手は全然知らないオジさんだったし、電車の中で痴漢されただけだし……」
「何ですか、それはッ!!」
いろいろと情報量が多すぎてそれを処理仕切れなくなった俺は、混乱ぎみに絶叫した。
「決まりだな。それともマサオミは、こんないたいけな少女の願いすら聞けないのか?」
「そうは言っても本人の気持ちをたしかめなければ──」
「私なら大丈夫です。すごく私のことを気にかけてくださって、とても優しい方だと思いますので……」
「はい、き・ま・り!」
完全に退路を断たれた俺は、観念したようにため息を吐くしかなかった。
♢
善は急げ、との社長の言葉により俺たちはそのまま事務所に入り、そこですることになった。
「しほりくんは胸が大きいんだな」
服を脱ぎ、下着姿となった千本木さんの体を見て、社長が感嘆交じりにもらす。
たしかに服越しからでもその豊満ぶりを感じてはいたが、こうして直に見るとそれは見事な肉感を誇っていた。
「私の胸、セックスアイドルとして武器になりますか?」
「もちろんだとも。巨乳をキライな男なんているものか。それはもう凶悪な最終兵器だ! なあ、マサオミ?」
「いや、俺には何とも……」
男を魅了する立派な武器には違いないが、大きさの好みは人それぞれだと俺は思う。
「まったく相変わらずカタブツだな。硬くするのはアソコだけでいいのに」
「またそういう下ネタを言う」
俺はため息を吐きながらズボンとパンツを下ろし、ソファーに腰かける。
「よし。ではまず手始めにその自慢のバストでアイツのチ○ポを勃起せてみてくれたまえ」
「わかりました……。失礼します、プロデューサーさん」
彼女は俺の前で膝を折るとブラジャーを外し、そこに収まっていた豊満なバストを解放する。
こうして改めて見ても見事としか形容の言葉が無く、乳首も薄紅色でキレイだ。
たいていの男はそれを目にしただけで勃起してしまうことだろう。
彼女は自らの胸を持ち上げながら体をこちらに寄せ、その谷間に俺のペニスを挟みこんだ。
柔らかい、温かい感触がペニスを通して全身に伝わる。
そして彼女はその谷間に唾液を垂らし、すべりをよくさせてからゆっくりとバストを上下させ、少しずつ速度を上げてゆく。
次に彼女は体全体を使って上下運動させる。
はぁはぁ、と呼吸を乱し始めたのは彼女の方だった。
俺のペニスはまだ勃起していない。
それならば、と彼女は左右のバストを交互に動かしてまるで波打つように刺激したり、左右から強弱をつけて押しつけたりと、様々な方法で俺のペニスを刺激する。
──おっ!?
彼女の頑張りが伝わったのか、快感を覚えた俺のペニスがようやく熱を帯びて勃起し、その亀頭が胸の谷間から顔を出す。
「おお、勃起せたのか!? スゴいぞ、しほりくん!!」
社長が感嘆の声を上げ、
「マサオミはなかなか興奮してくれなくてな。勃起させるだけでもひと苦労なんだよ」
しみじみと語る。
「そうなんですか?」
「ああ。だからしほりくん、キミのおっぱいは紛れもなく一級品だ。自信を持っていいぞ!」
「あ、ありがとうございます!」
社長のお墨付きに、千本木さんは顔を綻ばせる。
「では次に本番行為をしてもらおう」
「はい……」
千本木さんはコクリとうなずくと、自らショーツを脱ぎ捨て一糸まとわぬ姿となる。
俺は立ち上がってソファーを空けると、そこに横になるよう促す。
彼女はそこに仰向けに横たわると、緊張した面持ちで宙を見上げる。
「彼はこう見えて割と気づかいの利く男だ。安心して身を委ねてくれたまえ」
社長の言葉に、彼女は無言でうなずいた。
本来であれば所属タレントに手を出すのはご法度であり、これが世間に知られれば会社の存続すら危うくなる。
──彼女はまだ正式に所属している訳ではない。だからこれは普通の性行為だ。
俺は頭の中で何度もそう言い聞かせて、この行為を正当化させるのだった。
「では、始めます……」
俺はそう言って彼女の股ぐらに顔を埋め、局部に舌を這わせる。
「んんッ!?」
刹那、電流でも走ったかのように彼女はその体をビクリと震わせる。
俺はさらに指で少しずつそこを押し広げ、ゆっくりと開発してゆく。
「あふぅンッ! く、くすぐったくて……気持ちイイです……」
指と舌で丁寧に攻め続けると、やがて陰唇や膣口が少しずつ潤いを帯び、クリトリスも完全に露出すると共にぷくりと勃起する。
今度はクリトリスに狙いを定め、そこを重点的に舐め回す。
「ひゃうンッ! 何、これ……スゴく気持ちイイですぅ……」
おそらく彼女は自慰行為すらしたことが無かったのだろう。
初めて経験する快感に戸惑いと悦びがせめぎ合っているようだ。
その感度はすさまじく、少し舐めただけでもあそこから分泌液があふれ出し、股ぐらを伝ってソファーに垂れるほどだった。
「これだけ濡れていればもう大丈夫だろう。マサオミ、挿入てやれ」
社長の言葉に俺はコクリとうなずき、すでに勃起しているペニスを千本木さんの膣口へとあてがう。
「そ、そんなに大きなモノが……入るんですか?」
不安そうに訊ねる彼女に、
「最初は少し痛みを伴うと思います。俺もなるべく痛くならないようゆっくりと挿入ますので、身を委ねてなるべく力を抜いてください」
俺はそう伝える。
彼女は安心したように微笑むと、
「プロデューサー。サングラス、外してもらってもイイですか?」
せがむように言う。
「良いですが……目つき悪いですよ?」
「構いません」
俺はおもむろにサングラスを外すと、それをテーブルの上に置く。
「ふふ、思ったとおり優しい瞳してる……」
彼女はそう言って笑うと、俺の背中に両手を回し、抱き寄せてくる。
「挿入てください、プロデューサー……」
完全に覚悟を決めたその言葉が、俺の耳朶をくすぐる。
俺も覚悟を決め、久々に猛り立ったペニスを彼女の膣口へと埋めてゆく。
「んんッ!!」
彼女がわずかにうめく。
挿入てすぐ、俺のペニスはたしかな抵抗感を感じた。
俺は慎重に、ゆっくりと、解きほぐすようにペニスを奥へと沈めてゆく。
「痛くはありませんか?」
「少しだけ。でも、大丈夫……です」
彼女は潤んだ瞳で答える。
俺は彼女と唇を重ね合わせ、少しでも気が紛れるようにとそこを愛撫する。
「ん……くちゅ……」
2つの唇の隙間から、吐息と淫音がもれ出す。
そしてペニスは締めつけるように絡みつく肉壁を摩擦しながらどんどんと奥へと侵入し、ついにその深層へと達する。
「全部……入りましたよ」
俺は労うように彼女の緑がかった長い髪を撫でる。
「お腹が熱い……。本当に、プロデューサーのモノが私の膣内に入ってるんですね……」
うっとりとした表情で彼女がつぶやく。
「少し動かしますね?」
俺が問うと彼女はコクリとうなずいた。
俺はひと息入れると、腰をゆっくりと律動させる。
じゅぷ! じゅぷ! じゅぷぷ!!
先ほどよりもスムーズに、俺のペニスは肉壁の間をピストンする。
「あンッ! あンッ! イイ……気持ちイイッッ!!」
千本木さんは恍惚に満ちた表情でよがり声を上げる。
どうやらもう痛みも恐怖も失せて純粋にこの行為を楽しめているようだ。
俺はペニスを挿入したまま彼女の両脚を持ち上げて肩に乗せ、屈曲位の体勢に持ちこむ。
そして腰を浮かべた状態の彼女の体を引き寄せながら、さらに奥深くまでペニスを挿入し、子宮膣部性感帯を突く。
「ひぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
刹那、彼女は絶叫に近い嬌声を上げた。
「な、何これぇ……スゴく気持ちイイ……奥の敏感な所が刺激されて……おかしくなっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ!!!」
彼女はさかんに体を震わせ、その度に豊満なバストが乱れ狂ったように波打つ。
「ダメぇ! 気持ち良すぎて……頭が真っ白になっちゃう……」
彼女は自分の指を噛み、この経験したことの無い快楽に抗おうとしているようだ。
パンッ! パンッ! パンッ!!
俺はさらに腰の律動を早め、
「何も考えず、ありのままにこの快楽を受け入れてください。決して恥ずかしいものではありません」
彼女にささやく。
彼女はとろんと微睡んだような瞳のままコクリとうなずくと、
「あンッ! あンッ! スゴい……イイの! 私、気持ち良すぎておかしくなっちゃうのぉぉぉぉぉぉッッッ!!!」
我慢するのをやめて快楽に身を委ねるのだった。
「はひぃ! 何かくる……。ああン、何、これ……スゴく気持ちイイのが……くるのぉぉぉぉぉぉッッッ!!!」
どうやら彼女を絶頂寸前のようなので、俺はその手助けをすべくさらに子宮膣部性感帯を刺激する。
じゅぽ! じゅぽ! じゅぽ!!
「ダメぇ、そこは、気持ち良すぎて……イクうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッ!!!!」
刹那、彼女は体を大きくのけ反らせて艶めかしい嬌声を発する。
プシャアーーーーーッッッ!!
その時、体を痙攣させた彼女の尿道から分泌液が吹き出し、ソファーをしとどに濡らす。
俺はペニスを引き抜き、彼女の両脚を下ろした。
「はぁ……はぁ……」
彼女は虚ろな瞳を宙に浮かべて胸をさかんに上下させながら、乱れた呼吸を整える。
「どうやらオーガズムに達したようだな」
社長が歩み寄り、彼女にささやく。
「オーガズム?」
「キミが先ほど感じたであろう、性的絶頂のことだ。今までに経験したことの無い気持ち良さだったろう?」
社長の問いに、彼女はコクリとうなずいた。
「これがセックス……。こんなに気持ちイイものだったんですね?」
「まあ、それは人にも因るのだがね。しかし、マサオミは子宮膣部性感帯を的確に突いてくるから、その気持ち良さはそんじょそこらの男が相手では味わえんよ」
「じゃあ私、初めての相手がプロデューサーで良かったんですね?」
千本木さんは上半身を起こし、うれしそうに両手のひらを胸の前で重ね合わせると、
「私の初めてを奪った責任、ちゃんと取ってくださいね、プロデューサー?」
いたずらっぽい笑みを俺に向けるのだった。
さくらさんからその連絡を受けた俺は、仕事先からしほりさんが運ばれた病院へと車を飛ばした。
受付けを済ませ、彼女のいる病室へと向かう。
「プロデューサーさん……」
部屋に入ると、イスに座っていたさくらさんが振り返り、陰鬱な面持ちと消え入りそうな小さな声で迎えた。
「しほりさんの容態は?」
小声で訊ねると、
「過労だそうです。2、3日は安静にするようにお医者さんは言ってました」
さくらさんは淡々と答え、再びベッドの上で点滴を受けながら眠っているしほりさんの方へと目を向ける。
「そうですか……」
とりあえず大事には至らなかったようなので俺はホッとひと息吐き、隅に置かれていたイスを運んでさくらさんの横に腰かける。
「……しほりさん、何でこんなになるまで無理してたんでしょう」
ひとりごとのようにポツリともらす。
さくらさんはそれに対して何か考えこんでいたみたいだが、やがて意を決したように俺の顔を見上げると、
「プロデューサーさん、実は──」
彼女は今までの経緯を俺に語ってくれた。
「……そういう事情があったんですか」
すべてを理解した俺は、嘆息を禁じ得なかった。
彼女は、初めて会った時から必死だった。とにかくお金が必要だ、と訳も語らずひたすら仕事を欲していた。
ようやくその理由がわかったが、残念ながらしほりさんの努力は報われることは無いと言わざるを得ない。
なぜなら、児童養護施設のある土地を狙っているヤクザとその一派は、目的が成就するまで決して手を緩めることなく、理不尽な理由をつけて一生吹っかけ続けてくるからだ。
つまり、どれだけしほりさんが稼いだ金を借金返済に充てても、相手はそれ以上の利息を課して骨の髄まで根こそぎ奪い取ってゆく算段なのだ。
「話を聞かせてくれてありがとうございました」
「いいえ……」
弱々しい声でつぶやくさくらさん。
本来ならおいそれと話して良い内容ではない。きっと葛藤があったのだろう。
「すみません、少しだけ外します。社長に連絡もしなければなりませんので」
俺はそう言って病室を後にする。
そして携帯使用可能エリアに移動して社長にことの経緯を説明したあと、俺は喫煙所へと向かった。
すでに数人の利用者が一服を楽しんでいるその場所で、俺は古めかしい紙煙草に火を付け紫煙を燻らせる。
──しほりさんがウチに来てからもう3年以上か……。
俺は立ち昇る煙に目をやりながらふと思い返してみた。
♢
「いよいよ始まるぞ、マサオミ」
4月下旬のある日──
新設した事務所のあるSGIビルを誇らしげに見上げながら、社長である中原セイラは興奮を抑えきれない様子で言った。
昨年政府が発表した「セックスアイドルに関する概要」に伴い、今年の5月から新たにセックスアイドルという事業が正式に認可されることとなり、俺たちはその運営のための事務所を立ち上げた。
それが『SGIプロダクション』だ。
ちなみにそれを命名したのは社長だ。
「俺は気乗りしませんがね」
正直な思いを吐露すると、
「まだそんなことを言っているのか? もう乗りかかった船だ。賽は投げられたのだよ。いい加減腹を括りたまえ」
そう言って俺の肩をバンバンと叩く。
「もちろんやりますけどね……」
俺はため息を吐き出す。
セックスアイドルなどと名前をつけたところで、所詮は数年前まで存在していた性風俗業に過ぎない。
性風俗業自体を否定はしないが、「性的搾取禁止法」などによって1度無くなったものをこうして政府公認事業として展開するくらいなら「性的搾取禁止法」を撤廃した方がよほど健全だろうに、と思わずにはいられなかった。
──結局誰かが煽りを受けて犠牲になるのか……。
セクシャルコンテンツがセックスアイドルだけに限定されているという現実に、俺は社会の歪さを感じて胸糞が悪くなるのだった。
と、その刹那だった──
「あの、すみません。こちらの会社の関係者でしょうか?」
背後からそよ風のように柔らかい声がかかり振り返ると、そこには薄緑色のスプリングニットを着た年若い女性が立っていた。
「ええ、そうですが……」
俺が答えると彼女は1度深呼吸を入れて、
「あの、こちらはセックスアイドルの事務所ですよね? 5月から正式に始まるという」
真剣な眼差しで訊ねてくる。
「キミはセックスアイドルに興味あるのかい?」
代わりに答えたのは社長だった。
「はい。私、セックスアイドルをやりたいんです! 今すぐ採用していただけませんか!?」
彼女は切羽詰まった様子でそう言うとスマホを取り出し、
「18歳以上ならその資格があるんですよね?」
デジタル身分証を表示させ、それを俺たちに向けて掲示する。
千本木しほり──
18歳──
たしかにそこには彼女の顔写真と共にそう表示されていた。
「まあ、たしかにそうなんですが……」
ぐいぐいと前に出て来るこの女性に、俺は思わずたじろいだ。
俺は新しい事業でプロデューサーをやるにあたり、今まで何人かの女性と面接を行ってきたが、これほどまで積極的に、しかも直接事務所に押しかけて自分を売り込みに来たのは初めてのケースだ。
「しほりくん。キミはなぜセックスアイドルをやりたいと思ったのかい?」
「詳しくは語れませんが私、お金が欲しいんです。それも大金が」
社長の問いに、彼女は澱みなく答えた。
「セックスアイドルって、お給料が良いと聞いています。実際どれくらいいただけるんですか?」
「まあ、たしかにセックスアイドルは公務員と同等の基本給が保証されているから、生活に困ることはまず無いだろうな。仕事は歩合制になっていて単価はまちまちだが、本番行為ありの仕事ほど当然単価は上がることになる」
彼女は真剣に耳をかたむけ、しきりにうなずく。
「ところでキミはどれくらいの男性経験があるんだい?」
逆に向けられた社長からの質問に彼女は少し恥ずかしそうに身をよじると、
「それが……パイズリならしたことはあるんですけど、その、本番行為はまだ未経験なんです」
先ほどまでとは比べものにならないくらいの小声で言うのだった。
「つまり、まだ処女ということかい?」
彼女は頬を赤く染めてコクリとうなずいた。
俺は驚いた。
いくら金が欲しいからといって、まさか処女がセックスアイドルになるためにここまでやって来るとは夢にも思わなかった。
「あの……処女ではやはりダメなのでしょうか?」
「ダメでは無い。が、実際に仕事をするとなると処女のままでは支障が出てしまうのだよ」
不安そうな面持ちの彼女に社長が説明を加える。
「考えてもみたまえ。同じ金を払った客なのに、その内ひとりは処女を抱くことになるのだよ。男というものはとみに処女性を重んじる傾向があり、それを犯すことに喜びを感じる愚かな生き物だ。つまり、端的に言ってしまえば不公平が生じてしまうのだ」
かなり主観が入った部分もあったが、概ねはそのとおりだ。
不公平が生じることは信頼を損なうことになり、1度信頼を損なえばそれから先は仕事を得ることも困難になってしまうのだ。
「キミが本気でセックスアイドルをやりたいと言うのなら問いたい。今すぐにでも処女を喪失う覚悟はあるか?」
「ッ!!」
ナイフのように鋭い社長の言葉に、千本木さんはハッと息を呑んだ。
さすが社長だ。これだけハッキリと言えばきっと彼女は怯んで諦めることだろう。
「……やります。今処女を喪失しても構いません。セックスアイドルになれるなら……私は何でもやります!」
「ッ!?」
しかし俺の思惑に反して彼女はキッパリとそう言い放ち、今度は俺の方がハッと息を呑んでしまう。
「よし、わかった。マサオミ、彼女を抱いてやってくれ」
「はぁッ!?」
さらに追い討ちをかけるような社長の言葉に、俺は思わず叫んでしまう。
「キミしかいないだろう。それにキミはプロデューサーだ。担当アイドルのことを知っておくのも仕事の内だろう?」
「しかし、だからといって相手は俺でなくてもいいでしょうに。そうだ、千本木さん。胸でしたことがあるのなら彼氏がいるってことですよね? ならその人に抱いてもらえば──」
「私、彼氏も好きな人もいません。女子校出身ですし。それに、パイズリだって相手は全然知らないオジさんだったし、電車の中で痴漢されただけだし……」
「何ですか、それはッ!!」
いろいろと情報量が多すぎてそれを処理仕切れなくなった俺は、混乱ぎみに絶叫した。
「決まりだな。それともマサオミは、こんないたいけな少女の願いすら聞けないのか?」
「そうは言っても本人の気持ちをたしかめなければ──」
「私なら大丈夫です。すごく私のことを気にかけてくださって、とても優しい方だと思いますので……」
「はい、き・ま・り!」
完全に退路を断たれた俺は、観念したようにため息を吐くしかなかった。
♢
善は急げ、との社長の言葉により俺たちはそのまま事務所に入り、そこですることになった。
「しほりくんは胸が大きいんだな」
服を脱ぎ、下着姿となった千本木さんの体を見て、社長が感嘆交じりにもらす。
たしかに服越しからでもその豊満ぶりを感じてはいたが、こうして直に見るとそれは見事な肉感を誇っていた。
「私の胸、セックスアイドルとして武器になりますか?」
「もちろんだとも。巨乳をキライな男なんているものか。それはもう凶悪な最終兵器だ! なあ、マサオミ?」
「いや、俺には何とも……」
男を魅了する立派な武器には違いないが、大きさの好みは人それぞれだと俺は思う。
「まったく相変わらずカタブツだな。硬くするのはアソコだけでいいのに」
「またそういう下ネタを言う」
俺はため息を吐きながらズボンとパンツを下ろし、ソファーに腰かける。
「よし。ではまず手始めにその自慢のバストでアイツのチ○ポを勃起せてみてくれたまえ」
「わかりました……。失礼します、プロデューサーさん」
彼女は俺の前で膝を折るとブラジャーを外し、そこに収まっていた豊満なバストを解放する。
こうして改めて見ても見事としか形容の言葉が無く、乳首も薄紅色でキレイだ。
たいていの男はそれを目にしただけで勃起してしまうことだろう。
彼女は自らの胸を持ち上げながら体をこちらに寄せ、その谷間に俺のペニスを挟みこんだ。
柔らかい、温かい感触がペニスを通して全身に伝わる。
そして彼女はその谷間に唾液を垂らし、すべりをよくさせてからゆっくりとバストを上下させ、少しずつ速度を上げてゆく。
次に彼女は体全体を使って上下運動させる。
はぁはぁ、と呼吸を乱し始めたのは彼女の方だった。
俺のペニスはまだ勃起していない。
それならば、と彼女は左右のバストを交互に動かしてまるで波打つように刺激したり、左右から強弱をつけて押しつけたりと、様々な方法で俺のペニスを刺激する。
──おっ!?
彼女の頑張りが伝わったのか、快感を覚えた俺のペニスがようやく熱を帯びて勃起し、その亀頭が胸の谷間から顔を出す。
「おお、勃起せたのか!? スゴいぞ、しほりくん!!」
社長が感嘆の声を上げ、
「マサオミはなかなか興奮してくれなくてな。勃起させるだけでもひと苦労なんだよ」
しみじみと語る。
「そうなんですか?」
「ああ。だからしほりくん、キミのおっぱいは紛れもなく一級品だ。自信を持っていいぞ!」
「あ、ありがとうございます!」
社長のお墨付きに、千本木さんは顔を綻ばせる。
「では次に本番行為をしてもらおう」
「はい……」
千本木さんはコクリとうなずくと、自らショーツを脱ぎ捨て一糸まとわぬ姿となる。
俺は立ち上がってソファーを空けると、そこに横になるよう促す。
彼女はそこに仰向けに横たわると、緊張した面持ちで宙を見上げる。
「彼はこう見えて割と気づかいの利く男だ。安心して身を委ねてくれたまえ」
社長の言葉に、彼女は無言でうなずいた。
本来であれば所属タレントに手を出すのはご法度であり、これが世間に知られれば会社の存続すら危うくなる。
──彼女はまだ正式に所属している訳ではない。だからこれは普通の性行為だ。
俺は頭の中で何度もそう言い聞かせて、この行為を正当化させるのだった。
「では、始めます……」
俺はそう言って彼女の股ぐらに顔を埋め、局部に舌を這わせる。
「んんッ!?」
刹那、電流でも走ったかのように彼女はその体をビクリと震わせる。
俺はさらに指で少しずつそこを押し広げ、ゆっくりと開発してゆく。
「あふぅンッ! く、くすぐったくて……気持ちイイです……」
指と舌で丁寧に攻め続けると、やがて陰唇や膣口が少しずつ潤いを帯び、クリトリスも完全に露出すると共にぷくりと勃起する。
今度はクリトリスに狙いを定め、そこを重点的に舐め回す。
「ひゃうンッ! 何、これ……スゴく気持ちイイですぅ……」
おそらく彼女は自慰行為すらしたことが無かったのだろう。
初めて経験する快感に戸惑いと悦びがせめぎ合っているようだ。
その感度はすさまじく、少し舐めただけでもあそこから分泌液があふれ出し、股ぐらを伝ってソファーに垂れるほどだった。
「これだけ濡れていればもう大丈夫だろう。マサオミ、挿入てやれ」
社長の言葉に俺はコクリとうなずき、すでに勃起しているペニスを千本木さんの膣口へとあてがう。
「そ、そんなに大きなモノが……入るんですか?」
不安そうに訊ねる彼女に、
「最初は少し痛みを伴うと思います。俺もなるべく痛くならないようゆっくりと挿入ますので、身を委ねてなるべく力を抜いてください」
俺はそう伝える。
彼女は安心したように微笑むと、
「プロデューサー。サングラス、外してもらってもイイですか?」
せがむように言う。
「良いですが……目つき悪いですよ?」
「構いません」
俺はおもむろにサングラスを外すと、それをテーブルの上に置く。
「ふふ、思ったとおり優しい瞳してる……」
彼女はそう言って笑うと、俺の背中に両手を回し、抱き寄せてくる。
「挿入てください、プロデューサー……」
完全に覚悟を決めたその言葉が、俺の耳朶をくすぐる。
俺も覚悟を決め、久々に猛り立ったペニスを彼女の膣口へと埋めてゆく。
「んんッ!!」
彼女がわずかにうめく。
挿入てすぐ、俺のペニスはたしかな抵抗感を感じた。
俺は慎重に、ゆっくりと、解きほぐすようにペニスを奥へと沈めてゆく。
「痛くはありませんか?」
「少しだけ。でも、大丈夫……です」
彼女は潤んだ瞳で答える。
俺は彼女と唇を重ね合わせ、少しでも気が紛れるようにとそこを愛撫する。
「ん……くちゅ……」
2つの唇の隙間から、吐息と淫音がもれ出す。
そしてペニスは締めつけるように絡みつく肉壁を摩擦しながらどんどんと奥へと侵入し、ついにその深層へと達する。
「全部……入りましたよ」
俺は労うように彼女の緑がかった長い髪を撫でる。
「お腹が熱い……。本当に、プロデューサーのモノが私の膣内に入ってるんですね……」
うっとりとした表情で彼女がつぶやく。
「少し動かしますね?」
俺が問うと彼女はコクリとうなずいた。
俺はひと息入れると、腰をゆっくりと律動させる。
じゅぷ! じゅぷ! じゅぷぷ!!
先ほどよりもスムーズに、俺のペニスは肉壁の間をピストンする。
「あンッ! あンッ! イイ……気持ちイイッッ!!」
千本木さんは恍惚に満ちた表情でよがり声を上げる。
どうやらもう痛みも恐怖も失せて純粋にこの行為を楽しめているようだ。
俺はペニスを挿入したまま彼女の両脚を持ち上げて肩に乗せ、屈曲位の体勢に持ちこむ。
そして腰を浮かべた状態の彼女の体を引き寄せながら、さらに奥深くまでペニスを挿入し、子宮膣部性感帯を突く。
「ひぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
刹那、彼女は絶叫に近い嬌声を上げた。
「な、何これぇ……スゴく気持ちイイ……奥の敏感な所が刺激されて……おかしくなっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ!!!」
彼女はさかんに体を震わせ、その度に豊満なバストが乱れ狂ったように波打つ。
「ダメぇ! 気持ち良すぎて……頭が真っ白になっちゃう……」
彼女は自分の指を噛み、この経験したことの無い快楽に抗おうとしているようだ。
パンッ! パンッ! パンッ!!
俺はさらに腰の律動を早め、
「何も考えず、ありのままにこの快楽を受け入れてください。決して恥ずかしいものではありません」
彼女にささやく。
彼女はとろんと微睡んだような瞳のままコクリとうなずくと、
「あンッ! あンッ! スゴい……イイの! 私、気持ち良すぎておかしくなっちゃうのぉぉぉぉぉぉッッッ!!!」
我慢するのをやめて快楽に身を委ねるのだった。
「はひぃ! 何かくる……。ああン、何、これ……スゴく気持ちイイのが……くるのぉぉぉぉぉぉッッッ!!!」
どうやら彼女を絶頂寸前のようなので、俺はその手助けをすべくさらに子宮膣部性感帯を刺激する。
じゅぽ! じゅぽ! じゅぽ!!
「ダメぇ、そこは、気持ち良すぎて……イクうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッ!!!!」
刹那、彼女は体を大きくのけ反らせて艶めかしい嬌声を発する。
プシャアーーーーーッッッ!!
その時、体を痙攣させた彼女の尿道から分泌液が吹き出し、ソファーをしとどに濡らす。
俺はペニスを引き抜き、彼女の両脚を下ろした。
「はぁ……はぁ……」
彼女は虚ろな瞳を宙に浮かべて胸をさかんに上下させながら、乱れた呼吸を整える。
「どうやらオーガズムに達したようだな」
社長が歩み寄り、彼女にささやく。
「オーガズム?」
「キミが先ほど感じたであろう、性的絶頂のことだ。今までに経験したことの無い気持ち良さだったろう?」
社長の問いに、彼女はコクリとうなずいた。
「これがセックス……。こんなに気持ちイイものだったんですね?」
「まあ、それは人にも因るのだがね。しかし、マサオミは子宮膣部性感帯を的確に突いてくるから、その気持ち良さはそんじょそこらの男が相手では味わえんよ」
「じゃあ私、初めての相手がプロデューサーで良かったんですね?」
千本木さんは上半身を起こし、うれしそうに両手のひらを胸の前で重ね合わせると、
「私の初めてを奪った責任、ちゃんと取ってくださいね、プロデューサー?」
いたずらっぽい笑みを俺に向けるのだった。
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