13 / 33
家が貰えた
しおりを挟む
「うーん……まず何からやっていくかな」
老婆から貰った家――高床になっているそこへと入り、ラルフは小さく溜息を吐いた。
ひとまず全体的に確認したが、造りそのものは立派であり、今のところ補修が必要そうなところはない。仮に寝たとしても、隙間風は入ってこないだろう。
だが問題は、その家自体がほとんどがらんどうだということだ。家具の一つもなければ、今晩眠るための寝台すらない。
「ラルフ。タリア、何する?」
「いや……えーと」
「大丈夫。タリア、ラルフの世話する」
「……そもそも、ここ俺の家だよな?」
当然のように、一緒に家の中に入ってきたタリア。
少し休もう、と腰を下ろした、すぐ隣にタリアも腰を下ろす。エラク、と言っていたが、その単語は今のところラルフが学んでいないものだ。
「……タリア、エラク、何?」
「世話? 料理する。掃除する。服を洗う。体を拭く。暑ければ仰ぐ、寒ければ添う。近くで何でも、命令を聞く」
「……」
タリアの仕草から、単語単語を抜き出して考える。
グニコォク――鍋をかき混ぜるような仕草をしていたことから、料理だと思われる。
プナェルプ――何かを捨てるような仕草をしていた。石を拾って投げることだろうか。
フサゥ――手と手を合わせて擦っていた。何かに祈るということだろう。
エピゥ――片手で何かを撫でるような仕草。つまり、動物の世話ということだろう。
今のところ、ラルフに聞き取ることのできた単語は、それだけだ。
「タリア……えーと、言葉、ゆっくり」
「ア! ごめん、ラルフ。喋る、早かった」
「うん、うん。それくらいで……えーと、それで」
「分かった。アー……私は、ラルフ、近くで……見る。近くに、いる」
「ああ!」
そこで、ようやく理解できた。
タリアは、あくまで部族の一員として不慣れなラルフに対して、色々教えてくれるために近くにいてくれるということだ。
恐らく、部族のことを何も知らないラルフを、一人で放逐するわけにはいかないと老婆が気をきかせてくれたのだろう。そしてそんな説明役として、最初から一緒にいたタリアの方が変に別の人をあてがうよりも自然だから、選ばれたのだ。
ラルフとしては、気を利かせてくれたことに感謝するしかない。
「ええと……タリア。これから、よろしく」
「――っ!! ラルフ、タリア、いい?
他の女、いる。タリア、選ぶ?」
「レゥトナが確か、他のって意味で……トセレス……えーと、何か選ぶって意味だったよな。他の人? 選ぶ……説明役に別の人の方がいいんじゃないかってことか? えーと……違う。タリア、いい」
「――っ! ありがとう、ラルフ。タリア、頑張る」
「あ、ああ」
何故か、真っ赤な顔をして喜んでいるタリア。
異邦人の説明役というのは、そんなにも栄誉なことなのだろうか。
とりあえず、今後部族の中で分からないことなどは、タリアに聞けばいいということだろう。
すると、もじもじと指先をくるくる回しながら、タリアが尋ねてくる。
「ラルフ……わ、私も、これから、ここ、住む、いい?」
「ここ、住む?」
「うん。ラルフ、タリア、いい、言った」
「まぁ……」
タリアは、タリアの家があるのではないかと思うが。
若い娘が、いくら説明役であるとはいえ、男の家に住むというのは大丈夫なのだろうか。それとも、そういうのは問題ない文化なのだろうか。
だが、下手にここで断るのも不味い気がする。
どうしてもラルフはまだ言葉が拙く、本音を伝えることができない。この状態でラルフがタリアに、「家、帰れ」と言うと、それこそ突き放しているように聞こえると思う。
それに、朝にどうすればいいかとか、この部族における風習なども知らないし、言葉もまだまだ覚えたい。そして同時に本人も納得しているのならば、ここで一緒に暮らすのは問題ないだろう。
「分かった。一緒、住む」
「良かった! ありがとう!」
「ありがとう、言う、俺。これから、よろしく」
「ああ、勿論だ!
族長の妻としてこれから、ラルフの力になれるように頑張る!」
「ちょ、後半早い!」
勿論《セスルォク・フォ》、と聞こえたから、これから一緒に暮らしていくことには間違いないだろう。だけれど、タリアは興奮すると言葉が随分早くなるらしい。後半はほとんど聞き取ることができなかった。
まぁ、タリアのことだから変なことは言っていないだろう――そう信じて、小さく溜息。
「えーと……タリア」
「どうした、ラルフ?」
「俺、言葉、少ない。これから、教えて」
「ああ、私が教える。分からない、あれば聞いて」
「ありがとう」
分からないこと――正直、分からない単語だらけだ。
だけれどそれも、繰り返し繰り返し聞いて覚えていくしかない。そして、今のところラルフは帝国の共通語が主言語になってはいるものの、タリアを含めて今後、周りではこの言葉を喋る者ばかりなのだ。部族の皆との交流を深め、分からない単語をタリアに教えてもらうことで、覚えていくことができるだろう。
「あー……タリア」
「うん」
「婆さん……長老、話す……えーと、タリア、名前、前、何かあった」
「タリアの名前、前にあった……ア! 青い目のタリア?」
「そう。言葉、何?」
「青い目、これ」
タリアはそう言って、自分の目を指す。
その瞳は、鮮やかな青だ。透き通るような海の色に近い、綺麗な青い瞳である。
そんなタリアが自分の目を指差したままで。
「目」
「エィエが目か。じゃあ、エビルト……そっか、青いってことか?」
「タリア、目、青い。だから、青い目のタリア」
「名前の前に、そういう特徴を言う文化なのか……? えーと、俺、何?」
「ラルフ、黒い目。黒い髪。名前、言う、黒い目のラルフ、黒い髪のラルフ」
リアフ、のときに自分の髪を指差すタリア。
つまり、リアフとは髪。そしてクキャルブというのが、黒いという意味だろう。クキャルブ・エィエは黒い目。そう聞いて、よく分かった。
「部族の人間、目、髪、名前の前、つけて名乗る。タリア、黒い髪。
黒い髪、多い。青い目、少ない。だから、青い目」
「はー……つまり、自分の特徴の珍しい方を名乗る文化ってことか。ん……?」
そこで、ラルフに浮かぶ疑問。
集落に入って、何人か大人も子供も見た。その中には、黒い髪や黒い目をした者も何人かいたはずだ。
それなら、ラルフの特徴として黒い目と黒い髪は珍しくないだろう。
むしろ、それより。
「タリア、目、髪、違う、名前、ある?」
「目と髪以外で名乗る? 人による。
腕一本のムシェル、片足のタエザ……色々、いる。
髪と目、特徴ない者が言う」
「別に髪と目じゃなくてもいいのか……? それだと、俺の特徴って」
今まで見てきた、部族の人間たち。
老婆、それに目の前のタリア、腰を抜かしていたジェイル。
彼らは総じて肌が褐色であり、ラルフは白い。
つまり、ラルフはむしろ『白い肌のラルフ』と名乗った方が、特徴になるのではなかろうか。
「タリア、俺、名前、前、これ、違う?」
「これ?」
「えーと、肌って何って言うんだ? これ、言葉、何?」
「腕?」
ラルフはひとまず、自分の右手――その皮を引っ張ってみる。
これで伝わるかどうかは分からないが――。
「……皮? 白い皮?」
「エティフゥ・ニクス……? ニクス、これ?」
「そう、皮。白い……色、ない。白い……雲の色」
「ドゥオルク……? ええと……ニクスが肌でいいんだよな? つまり白い肌が、エティフゥ・ニクスってことになるんだろ。だから……俺、白い肌のラルフ、大丈夫?」
「駄目」
だけれど、ラルフのそんな言葉に首を振るタリア。
珍しい方の特徴を言えばいいのではないかと、そう思っていたのだが――。
「白い肌は、名前、駄目」
「駄目? どうして?」
「部族、ある。白い肌の一族、いる」
「……え」
白い肌の一族。
それは、タリアの部族――東の獅子一族とは、また異なる部族の名前。
老婆から貰った家――高床になっているそこへと入り、ラルフは小さく溜息を吐いた。
ひとまず全体的に確認したが、造りそのものは立派であり、今のところ補修が必要そうなところはない。仮に寝たとしても、隙間風は入ってこないだろう。
だが問題は、その家自体がほとんどがらんどうだということだ。家具の一つもなければ、今晩眠るための寝台すらない。
「ラルフ。タリア、何する?」
「いや……えーと」
「大丈夫。タリア、ラルフの世話する」
「……そもそも、ここ俺の家だよな?」
当然のように、一緒に家の中に入ってきたタリア。
少し休もう、と腰を下ろした、すぐ隣にタリアも腰を下ろす。エラク、と言っていたが、その単語は今のところラルフが学んでいないものだ。
「……タリア、エラク、何?」
「世話? 料理する。掃除する。服を洗う。体を拭く。暑ければ仰ぐ、寒ければ添う。近くで何でも、命令を聞く」
「……」
タリアの仕草から、単語単語を抜き出して考える。
グニコォク――鍋をかき混ぜるような仕草をしていたことから、料理だと思われる。
プナェルプ――何かを捨てるような仕草をしていた。石を拾って投げることだろうか。
フサゥ――手と手を合わせて擦っていた。何かに祈るということだろう。
エピゥ――片手で何かを撫でるような仕草。つまり、動物の世話ということだろう。
今のところ、ラルフに聞き取ることのできた単語は、それだけだ。
「タリア……えーと、言葉、ゆっくり」
「ア! ごめん、ラルフ。喋る、早かった」
「うん、うん。それくらいで……えーと、それで」
「分かった。アー……私は、ラルフ、近くで……見る。近くに、いる」
「ああ!」
そこで、ようやく理解できた。
タリアは、あくまで部族の一員として不慣れなラルフに対して、色々教えてくれるために近くにいてくれるということだ。
恐らく、部族のことを何も知らないラルフを、一人で放逐するわけにはいかないと老婆が気をきかせてくれたのだろう。そしてそんな説明役として、最初から一緒にいたタリアの方が変に別の人をあてがうよりも自然だから、選ばれたのだ。
ラルフとしては、気を利かせてくれたことに感謝するしかない。
「ええと……タリア。これから、よろしく」
「――っ!! ラルフ、タリア、いい?
他の女、いる。タリア、選ぶ?」
「レゥトナが確か、他のって意味で……トセレス……えーと、何か選ぶって意味だったよな。他の人? 選ぶ……説明役に別の人の方がいいんじゃないかってことか? えーと……違う。タリア、いい」
「――っ! ありがとう、ラルフ。タリア、頑張る」
「あ、ああ」
何故か、真っ赤な顔をして喜んでいるタリア。
異邦人の説明役というのは、そんなにも栄誉なことなのだろうか。
とりあえず、今後部族の中で分からないことなどは、タリアに聞けばいいということだろう。
すると、もじもじと指先をくるくる回しながら、タリアが尋ねてくる。
「ラルフ……わ、私も、これから、ここ、住む、いい?」
「ここ、住む?」
「うん。ラルフ、タリア、いい、言った」
「まぁ……」
タリアは、タリアの家があるのではないかと思うが。
若い娘が、いくら説明役であるとはいえ、男の家に住むというのは大丈夫なのだろうか。それとも、そういうのは問題ない文化なのだろうか。
だが、下手にここで断るのも不味い気がする。
どうしてもラルフはまだ言葉が拙く、本音を伝えることができない。この状態でラルフがタリアに、「家、帰れ」と言うと、それこそ突き放しているように聞こえると思う。
それに、朝にどうすればいいかとか、この部族における風習なども知らないし、言葉もまだまだ覚えたい。そして同時に本人も納得しているのならば、ここで一緒に暮らすのは問題ないだろう。
「分かった。一緒、住む」
「良かった! ありがとう!」
「ありがとう、言う、俺。これから、よろしく」
「ああ、勿論だ!
族長の妻としてこれから、ラルフの力になれるように頑張る!」
「ちょ、後半早い!」
勿論《セスルォク・フォ》、と聞こえたから、これから一緒に暮らしていくことには間違いないだろう。だけれど、タリアは興奮すると言葉が随分早くなるらしい。後半はほとんど聞き取ることができなかった。
まぁ、タリアのことだから変なことは言っていないだろう――そう信じて、小さく溜息。
「えーと……タリア」
「どうした、ラルフ?」
「俺、言葉、少ない。これから、教えて」
「ああ、私が教える。分からない、あれば聞いて」
「ありがとう」
分からないこと――正直、分からない単語だらけだ。
だけれどそれも、繰り返し繰り返し聞いて覚えていくしかない。そして、今のところラルフは帝国の共通語が主言語になってはいるものの、タリアを含めて今後、周りではこの言葉を喋る者ばかりなのだ。部族の皆との交流を深め、分からない単語をタリアに教えてもらうことで、覚えていくことができるだろう。
「あー……タリア」
「うん」
「婆さん……長老、話す……えーと、タリア、名前、前、何かあった」
「タリアの名前、前にあった……ア! 青い目のタリア?」
「そう。言葉、何?」
「青い目、これ」
タリアはそう言って、自分の目を指す。
その瞳は、鮮やかな青だ。透き通るような海の色に近い、綺麗な青い瞳である。
そんなタリアが自分の目を指差したままで。
「目」
「エィエが目か。じゃあ、エビルト……そっか、青いってことか?」
「タリア、目、青い。だから、青い目のタリア」
「名前の前に、そういう特徴を言う文化なのか……? えーと、俺、何?」
「ラルフ、黒い目。黒い髪。名前、言う、黒い目のラルフ、黒い髪のラルフ」
リアフ、のときに自分の髪を指差すタリア。
つまり、リアフとは髪。そしてクキャルブというのが、黒いという意味だろう。クキャルブ・エィエは黒い目。そう聞いて、よく分かった。
「部族の人間、目、髪、名前の前、つけて名乗る。タリア、黒い髪。
黒い髪、多い。青い目、少ない。だから、青い目」
「はー……つまり、自分の特徴の珍しい方を名乗る文化ってことか。ん……?」
そこで、ラルフに浮かぶ疑問。
集落に入って、何人か大人も子供も見た。その中には、黒い髪や黒い目をした者も何人かいたはずだ。
それなら、ラルフの特徴として黒い目と黒い髪は珍しくないだろう。
むしろ、それより。
「タリア、目、髪、違う、名前、ある?」
「目と髪以外で名乗る? 人による。
腕一本のムシェル、片足のタエザ……色々、いる。
髪と目、特徴ない者が言う」
「別に髪と目じゃなくてもいいのか……? それだと、俺の特徴って」
今まで見てきた、部族の人間たち。
老婆、それに目の前のタリア、腰を抜かしていたジェイル。
彼らは総じて肌が褐色であり、ラルフは白い。
つまり、ラルフはむしろ『白い肌のラルフ』と名乗った方が、特徴になるのではなかろうか。
「タリア、俺、名前、前、これ、違う?」
「これ?」
「えーと、肌って何って言うんだ? これ、言葉、何?」
「腕?」
ラルフはひとまず、自分の右手――その皮を引っ張ってみる。
これで伝わるかどうかは分からないが――。
「……皮? 白い皮?」
「エティフゥ・ニクス……? ニクス、これ?」
「そう、皮。白い……色、ない。白い……雲の色」
「ドゥオルク……? ええと……ニクスが肌でいいんだよな? つまり白い肌が、エティフゥ・ニクスってことになるんだろ。だから……俺、白い肌のラルフ、大丈夫?」
「駄目」
だけれど、ラルフのそんな言葉に首を振るタリア。
珍しい方の特徴を言えばいいのではないかと、そう思っていたのだが――。
「白い肌は、名前、駄目」
「駄目? どうして?」
「部族、ある。白い肌の一族、いる」
「……え」
白い肌の一族。
それは、タリアの部族――東の獅子一族とは、また異なる部族の名前。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。
【完結】「心に決めた人がいる」と旦那様は言った
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
「俺にはずっと心に決めた人がいる。俺が貴方を愛することはない。貴女はその人を迎え入れることさえ許してくれればそれで良いのです。」
そう言われて愛のない結婚をしたスーザン。
彼女にはかつて愛した人との思い出があった・・・
産業革命後のイギリスをモデルにした架空の国が舞台です。貴族制度など独自の設定があります。
----
初めて書いた小説で初めての投稿で沢山の方に読んでいただき驚いています。
終わり方が納得できない!という方が多かったのでエピローグを追加します。
お読みいただきありがとうございます。
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる