33 / 61
王都攻めへ
しおりを挟む
「ほぼ、メイルード王国は落ちたと言っていいでしょうね」
「唐突だな」
トスカル平野――全力での激突戦を終えて、夜。
俺たちはメイルード王国王都へ向けて進軍しながら、途中で野営をしていた。トスカル平野で敵軍はほぼ壊滅し、逃げた兵も散り散りになって去っていったため、王都にはほとんど兵がいないだろう、というのがレインの読みだ。
まぁ俺としても、敵軍は少ない方がいい。
「しっかし、今回も楽な戦じゃったのぉ」
「まったくだ。つか、隊長の下にいりゃ全部楽な戦だっての」
「俺は死にそうだったすけど。隊長みたいな体力バケモンの真後ろにいるって、割ときついんすよ?」
ナッシュ、グランド、マリオンがそれぞれそう述べる。
とりあえず俺は、マリオンに愛の籠もったチョークスリーパーを施しておいた。言葉のあやかもしれないが、それでも人のことを化け物とか呼んじゃいけません。
いじめ違う。これは指導。いじめとかうちの部隊ないんで。
「ただ今回、第七師団は最前線から外されます」
「そうなのか?」
「ええ。先程決まりました。隊長も会議に同席していたと思いますが」
「寝てたわ」
「だと思います」
いや、まぁさっき、師団長と大隊長を集めた会議が開かれたわけだ。
それで今後、メイルード王国王都を攻めるにあたってどうするか、っていう内容を話し合ったわけだ。俺が覚えているのは、同席していたアレックス師団長が、俺に対して「先の戦いは、大活躍だったな。次も頼むぞ」と言われたまでである。
まぁ簡単に言うなら、最初から最後まで寝ていた。
「アルードの関は、隊長がほぼ一人で門扉を開きましたので、第一戦功は第七師団です。そして先のトスカル平野での戦いは、上手く後方に回り込んで包囲したアレックス師団長が評価されて、第一戦功は第六師団です」
「それ納得いかねぇな。俺たちだって後ろに回り込んだじゃねぇか」
「まぁ、調整も含めてです。既に第一戦功を一度獲得している第七師団ですので、トスカル平野は譲ってやれ、という大人の取引ですね」
「はー。面倒臭いな」
軍に所属していて、本当に面倒だと感じるのが人間関係だ。
実力主義だと言いながら、その実は身分によって部隊も異なるし、貴族令息が多く所属する師団は後方任務が多かったりする。あとは簡単な任務を敢えて身分の高い師団に任せて、第一戦功の数だけは一緒にしたりとか。
まぁ、手柄の一つでも立てておかないと、実家に顔向けできないという貴族側の理由もあるらしいけど。そのおかげで、貴族家から軍に寄付金もあるらしいし。
「そして、今回の城攻めを担当するのは、第五師団です」
「最弱師団で大丈夫か?」
「敵兵は、ほぼ壊滅ですからね。余程のことがない限り、我が軍の勝利は揺るぎありません。メイルード王国は、アリオス王国以外の国とはほとんど外交関係もありませんし、援軍に来る敵国もいないでしょう」
「まぁ……それならいけるか?」
「ただ、隊長」
第五師団。
それは、軍の中で『最弱師団』とも呼ばれている連中だ。
まず率いる師団長――ジュリアン・ヒューマー自身が侯爵家の令息であり、まだ二十二歳の若造だ。そして、『切り込み隊』を除く全ての兵士が、伯爵家だの子爵家だのという貴族家の令息で構成されている。
しかも、貴族家の令息に対して厳しい訓練を行うことはなかなか難しいため、その練度はお察しだ。まともに槍も振るえない者ばかりを集めた、最弱の師団である。
「デュラン総将軍からのご命令で」
「限りなく嫌な予感しかしねぇんだが」
「ギルフォード隊長は、第五師団の『切り込み隊』に合流するように、とのことです」
「はー……」
だよなぁ、という気持ちが半分。
ですよねぇ、という気持ちが半分。
まぁつまり、俺からすれば予想通りである。最弱師団だけに前線を任せるのは、他の師団長からしても不安なのだ。
だから、俺だけ第五師団に送る。そして、俺が第五師団に派遣されている状態で功を挙げれば、それは第五師団の戦功になるのだ。
「総将軍も、俺こき使いすぎじゃねぇか? 俺は便利屋じゃねぇぞ」
「便利屋ですね」
「便利屋じゃな」
「便利屋だろ」
「便利屋っす」
「よっしゃ、伸されたい奴から前に出ろ」
全力で否定できないのが、物凄く辛い。
まぁ、そうだよな。一番大変な部隊に常に送られる俺って、どう考えても便利屋だもんな。なんで俺、終わったら除隊する戦争で、一番しんどい思いをしてるんだろう。
「まぁ、隊長。相変わらずの最前線ではありますが、頑張って縄を上ってください」
「もう俺縄上り確定してんのかよ」
「ちなみに、アルードの関における戦いを参照して、縄を上るのは隊長だけです。おめでとうございます」
「第五師団何やるんだよ」
これだから貴族って嫌いだ。
翌日。
見えてきたメイルード王都に向けて、俺は第五師団の『切り込み隊』と共に歩いていた。
貴族令息ばかりで構成された第五師団ではあるが、『切り込み隊』だけは話が別だ。最弱師団だからといって、敵軍に切り込む役割がないわけではない。そのため、『切り込み隊』は他の師団と同じく平民の出自で構成されている。
だから俺からすれば、居心地のいい場所なのだが――。
「さっさと歩け! のろまどもが!」
さっきから、後ろでそんな声が響いているのだ。
第五師団は最弱だが、当然『切り込み隊』『遊撃隊』『弓矢隊』『戦車隊』『騎馬隊』の五つで構成されている。だが、他の師団と大きく異なるのは、『遊撃隊』と『弓矢隊』もその全軍が騎馬兵で構成されていることだ。
当然ながら、俺たち『切り込み隊』は騎馬兵であるはずがない。そのため、後方の部隊は俺たちの行軍速度に合わせるしかないのだ。
だからずっと、後ろから早く歩けと叱咤を受けている。
「はー……俺、第五師団初めて来たけど、いつもこんな感じなのか?」
「まぁ、そうですね。俺たちは、慣れたものです」
俺の質問に答えるのは、第五師団『切り込み隊』隊長のドルガーだ。平民の出自であり、姓はないらしい。
厳つい顔立ちをしているが、俺より若くまだ二十三歳らしい。そして、先程から後ろでぎゃーぎゃー叫んでいるのが、師団長のジュリアンだそうだ。
「ストレス溜まらねぇ?」
「別に、従う道理はないですからね。むしろ、後ろが苛立つようにのんびり歩いています」
ドルガーが、そう肩をすくめながら言ってくる。
こりゃ士気も上がるわけないわな、と思いつつ、俺ものんびり行軍することにした。時折後ろから叫び声は聞こえるけど、完全に無視である。
「しかし、俺たちは本当に縄上りをしなくていいんですかい? 余所から来た人にお任せするのは、さすがに心苦しいんですが」
「お前の優しさが、総将軍に欲しいよ」
「……はい?」
「気にするな。とりあえず、縄を打ってくれ。どうにか上るから」
ようやく到着した、メイルード王国王都――高い城壁。
とりあえず、俺がやるべきは。
死なずに縄を上りきって、この戦争を終わらせて、生きて帰る。
それだけだ。
「唐突だな」
トスカル平野――全力での激突戦を終えて、夜。
俺たちはメイルード王国王都へ向けて進軍しながら、途中で野営をしていた。トスカル平野で敵軍はほぼ壊滅し、逃げた兵も散り散りになって去っていったため、王都にはほとんど兵がいないだろう、というのがレインの読みだ。
まぁ俺としても、敵軍は少ない方がいい。
「しっかし、今回も楽な戦じゃったのぉ」
「まったくだ。つか、隊長の下にいりゃ全部楽な戦だっての」
「俺は死にそうだったすけど。隊長みたいな体力バケモンの真後ろにいるって、割ときついんすよ?」
ナッシュ、グランド、マリオンがそれぞれそう述べる。
とりあえず俺は、マリオンに愛の籠もったチョークスリーパーを施しておいた。言葉のあやかもしれないが、それでも人のことを化け物とか呼んじゃいけません。
いじめ違う。これは指導。いじめとかうちの部隊ないんで。
「ただ今回、第七師団は最前線から外されます」
「そうなのか?」
「ええ。先程決まりました。隊長も会議に同席していたと思いますが」
「寝てたわ」
「だと思います」
いや、まぁさっき、師団長と大隊長を集めた会議が開かれたわけだ。
それで今後、メイルード王国王都を攻めるにあたってどうするか、っていう内容を話し合ったわけだ。俺が覚えているのは、同席していたアレックス師団長が、俺に対して「先の戦いは、大活躍だったな。次も頼むぞ」と言われたまでである。
まぁ簡単に言うなら、最初から最後まで寝ていた。
「アルードの関は、隊長がほぼ一人で門扉を開きましたので、第一戦功は第七師団です。そして先のトスカル平野での戦いは、上手く後方に回り込んで包囲したアレックス師団長が評価されて、第一戦功は第六師団です」
「それ納得いかねぇな。俺たちだって後ろに回り込んだじゃねぇか」
「まぁ、調整も含めてです。既に第一戦功を一度獲得している第七師団ですので、トスカル平野は譲ってやれ、という大人の取引ですね」
「はー。面倒臭いな」
軍に所属していて、本当に面倒だと感じるのが人間関係だ。
実力主義だと言いながら、その実は身分によって部隊も異なるし、貴族令息が多く所属する師団は後方任務が多かったりする。あとは簡単な任務を敢えて身分の高い師団に任せて、第一戦功の数だけは一緒にしたりとか。
まぁ、手柄の一つでも立てておかないと、実家に顔向けできないという貴族側の理由もあるらしいけど。そのおかげで、貴族家から軍に寄付金もあるらしいし。
「そして、今回の城攻めを担当するのは、第五師団です」
「最弱師団で大丈夫か?」
「敵兵は、ほぼ壊滅ですからね。余程のことがない限り、我が軍の勝利は揺るぎありません。メイルード王国は、アリオス王国以外の国とはほとんど外交関係もありませんし、援軍に来る敵国もいないでしょう」
「まぁ……それならいけるか?」
「ただ、隊長」
第五師団。
それは、軍の中で『最弱師団』とも呼ばれている連中だ。
まず率いる師団長――ジュリアン・ヒューマー自身が侯爵家の令息であり、まだ二十二歳の若造だ。そして、『切り込み隊』を除く全ての兵士が、伯爵家だの子爵家だのという貴族家の令息で構成されている。
しかも、貴族家の令息に対して厳しい訓練を行うことはなかなか難しいため、その練度はお察しだ。まともに槍も振るえない者ばかりを集めた、最弱の師団である。
「デュラン総将軍からのご命令で」
「限りなく嫌な予感しかしねぇんだが」
「ギルフォード隊長は、第五師団の『切り込み隊』に合流するように、とのことです」
「はー……」
だよなぁ、という気持ちが半分。
ですよねぇ、という気持ちが半分。
まぁつまり、俺からすれば予想通りである。最弱師団だけに前線を任せるのは、他の師団長からしても不安なのだ。
だから、俺だけ第五師団に送る。そして、俺が第五師団に派遣されている状態で功を挙げれば、それは第五師団の戦功になるのだ。
「総将軍も、俺こき使いすぎじゃねぇか? 俺は便利屋じゃねぇぞ」
「便利屋ですね」
「便利屋じゃな」
「便利屋だろ」
「便利屋っす」
「よっしゃ、伸されたい奴から前に出ろ」
全力で否定できないのが、物凄く辛い。
まぁ、そうだよな。一番大変な部隊に常に送られる俺って、どう考えても便利屋だもんな。なんで俺、終わったら除隊する戦争で、一番しんどい思いをしてるんだろう。
「まぁ、隊長。相変わらずの最前線ではありますが、頑張って縄を上ってください」
「もう俺縄上り確定してんのかよ」
「ちなみに、アルードの関における戦いを参照して、縄を上るのは隊長だけです。おめでとうございます」
「第五師団何やるんだよ」
これだから貴族って嫌いだ。
翌日。
見えてきたメイルード王都に向けて、俺は第五師団の『切り込み隊』と共に歩いていた。
貴族令息ばかりで構成された第五師団ではあるが、『切り込み隊』だけは話が別だ。最弱師団だからといって、敵軍に切り込む役割がないわけではない。そのため、『切り込み隊』は他の師団と同じく平民の出自で構成されている。
だから俺からすれば、居心地のいい場所なのだが――。
「さっさと歩け! のろまどもが!」
さっきから、後ろでそんな声が響いているのだ。
第五師団は最弱だが、当然『切り込み隊』『遊撃隊』『弓矢隊』『戦車隊』『騎馬隊』の五つで構成されている。だが、他の師団と大きく異なるのは、『遊撃隊』と『弓矢隊』もその全軍が騎馬兵で構成されていることだ。
当然ながら、俺たち『切り込み隊』は騎馬兵であるはずがない。そのため、後方の部隊は俺たちの行軍速度に合わせるしかないのだ。
だからずっと、後ろから早く歩けと叱咤を受けている。
「はー……俺、第五師団初めて来たけど、いつもこんな感じなのか?」
「まぁ、そうですね。俺たちは、慣れたものです」
俺の質問に答えるのは、第五師団『切り込み隊』隊長のドルガーだ。平民の出自であり、姓はないらしい。
厳つい顔立ちをしているが、俺より若くまだ二十三歳らしい。そして、先程から後ろでぎゃーぎゃー叫んでいるのが、師団長のジュリアンだそうだ。
「ストレス溜まらねぇ?」
「別に、従う道理はないですからね。むしろ、後ろが苛立つようにのんびり歩いています」
ドルガーが、そう肩をすくめながら言ってくる。
こりゃ士気も上がるわけないわな、と思いつつ、俺ものんびり行軍することにした。時折後ろから叫び声は聞こえるけど、完全に無視である。
「しかし、俺たちは本当に縄上りをしなくていいんですかい? 余所から来た人にお任せするのは、さすがに心苦しいんですが」
「お前の優しさが、総将軍に欲しいよ」
「……はい?」
「気にするな。とりあえず、縄を打ってくれ。どうにか上るから」
ようやく到着した、メイルード王国王都――高い城壁。
とりあえず、俺がやるべきは。
死なずに縄を上りきって、この戦争を終わらせて、生きて帰る。
それだけだ。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
トレンダム辺境伯の結婚 妻は俺の妻じゃないようです。
白雪なこ
ファンタジー
両親の怪我により爵位を継ぎ、トレンダム辺境伯となったジークス。辺境地の男は女性に人気がないが、ルマルド侯爵家の次女シルビナは喜んで嫁入りしてくれた。だが、初夜の晩、シルビナは告げる。「生憎と、月のものが来てしまいました」と。環境に慣れ、辺境伯夫人の仕事を覚えるまで、初夜は延期らしい。だが、頑張っているのは別のことだった……。
*外部サイトにも掲載しています。
パーティーから追放され婚約者を寝取られ家から勘当、の三拍子揃った元貴族は、いずれ竜をも倒す大英雄へ ~もはやマイナスからの成り上がり英雄譚~
一条おかゆ
ファンタジー
貴族の青年、イオは冒険者パーティーの中衛。
彼はレベルの低さゆえにパーティーを追放され、さらに婚約者を寝取られ、家からも追放されてしまう。
全てを失って悲しみに打ちひしがれるイオだったが、騎士学校時代の同級生、ベガに拾われる。
「──イオを勧誘しにきたんだ」
ベガと二人で新たなパーティーを組んだイオ。
ダンジョンへと向かい、そこで自身の本当の才能──『対人能力』に気が付いた。
そして心機一転。
「前よりも強いパーティーを作って、前よりも良い婚約者を貰って、前よりも格の高い家の者となる」
今までの全てを見返すことを目標に、彼は成り上がることを決意する。
これは、そんな英雄譚。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
妹に陥れられ処刑決定したのでブチギレることにします
リオール
恋愛
実の妹を殺そうとした罪で、私は処刑されることとなった。
違うと言っても、事実無根だとどれだけ訴えても。
真実を調べることもなく、私の処刑は決定となったのだ。
──あ、そう?じゃあもう我慢しなくていいですね。
大人しくしてたら随分なめられた事態になってしまったようで。
いいでしょう、それではご期待通りに悪女となってみせますよ!
淑女の時間は終わりました。
これからは──ブチギレタイムと致します!!
======
筆者定番の勢いだけで書いた小説。
主人公は大人しく、悲劇のヒロイン…ではありません。
処刑されたら時間が戻ってやり直し…なんて手間もかけません。とっととやっちゃいます。
矛盾点とか指摘したら負けです(?)
何でもオッケーな心の広い方向けです。
婚約者は、今月もお茶会に来ないらしい。
白雪なこ
恋愛
婚約時に両家で決めた、毎月1回の婚約者同士の交流を深める為のお茶会。だけど、私の婚約者は「彼が認めるお茶会日和」にしかやってこない。そして、数ヶ月に一度、参加したかと思えば、無言。短時間で帰り、手紙を置いていく。そんな彼を……許せる?
*6/21続編公開。「幼馴染の王女殿下は私の元婚約者に激おこだったらしい。次期女王を舐めんなよ!ですって。」
*外部サイトにも掲載しています。(1日だけですが総合日間1位)
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
【完結】結婚式前~婚約者の王太子に「最愛の女が別にいるので、お前を愛することはない」と言われました~
黒塔真実
恋愛
挙式が迫るなか婚約者の王太子に「結婚しても俺の最愛の女は別にいる。お前を愛することはない」とはっきり言い切られた公爵令嬢アデル。しかしどんなに婚約者としてないがしろにされても女性としての誇りを傷つけられても彼女は平気だった。なぜなら大切な「心の拠り所」があるから……。しかし、王立学園の卒業ダンスパーティーの夜、アデルはかつてない、世にも酷い仕打ちを受けるのだった―― ※神視点。■なろうにも別タイトルで重複投稿←【ジャンル日間4位】。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる