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シャロンの助言
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「ヒルダは昔から、弟子を育てるのが下手なんですよ」
「……え。そうなんすか?」
ヒルデガルトに言われた通りに、ウィルは素振りを続けていた。
闘気を纏い、シャロンにかけられた『筋力・強化』の効果により二倍の筋力になっていることで、純粋にウィルの筋力は四倍だ。『全属性・超強化』をかけられている状態と異なり、まだどうにか自分の強さが制御できる。
それでも、強化というのがどれほど凄まじいのかよく分かるものだ。
ウィルの知っている自分の強さと、実際の強さの齟齬は、まだ埋まらないほどの大きな溝がある。
これを、続けていくことで慣れていくしかないのだろう。
だがそんな折、唐突にシャロンがそう言い出した。
今現在、弟子として彼女に師事しているウィルだというのに、まるで出鼻を挫かれたような気分になる。
「ええ。ヒルダの弟子は、昔から一流のハンターばかりです。例えば、『単眼の剣鬼』ベルトランや『黒鉄の戦乙女』ラロッカなど、聞いたことありませんか?」
「――っ!」
その名前は、ウィルに聞き覚えのあるものだ。
むしろ、ハンターを目指す人間であれば、知らない方がおかしいだろう。その二人とも、歴史にその名を刻むS級ハンターなのだから。
隻眼というハンデを抱えながら、その剣筋は剛力無双とされた剣士、『単眼の剣鬼』ベルトラン。
全身鎧に身を包みながらも、まるで軽装であるかのように大迷宮を縦横無尽に戦う女、『黒鉄の戦乙女』ラロッカ。
ウィルが寝物語に聞いたことのあるハンターの名前が、まさかここで出てくるとは。
「他にも、ウィル君が知っているハンターも、何人も育てていますよ。私の知る限り、S級に認定されたのは九人。誰もが素晴らしいハンターでした」
「す、すごい、すね……」
ウィルの知る限り、ハンターギルドの歴史の中で『白金』――S級ハンターに到達した人物は、僅かに五十名程度だ。
そのうち九名が、ヒルデガルトの弟子。
改めて、自分が弟子入りした相手の凄まじさというのが、よく分かる。
しかし。
「でも……下手、なんすか?」
「ええ。下手なんですよ」
それだけの経歴を持つハンターを輩出しておきながら、弟子を育てるのが下手――その意味が、よく分からない。
S級ハンターを九人も弟子に持つのなら、その育成能力は評価されて然るべきではなかろうか。
「S級ハンターを九人も育てた……まぁ、そう言う人物もいるかもしれませんが、私はそう思いません。彼らは、なるべくしてS級になった者ばかりなのですよ。ヒルダが、彼らに何かをしたかと言われると、疑問です」
「で、でも、実際にS級ハンターは……」
「木剣で丸太を斬ることと、鋼鉄の剣で丸太を斬ることを、同列に評価できますか?」
「……」
確かに、そう言われると疑問だ。
最初から完成されているもので、必然の結果を出したからといって、評価はされまい。
だが、それでも――。
「ヒルダには、弱者の気持ちが理解できない」
「……」
「何故なら、彼女が途轍もなく強いから。私たちのように、努力で強くなったわけではないんですよ。ヒルダは、生まれつき神に愛されているほどの強さを持っていたから」
「……」
似たようなことを、本人から言われたことを思い出す。
強くなる奴は勝手に強くなる。強い奴が大迷宮で生き残れる理由は、元々強いから。弱い奴が強くなる方法なんか知らん、と。
そう言って、ウィルの弟子入りを何度も拒んだのだ。ヒルデガルトは。
「ですから、ウィル君」
「……は、はい」
「彼女に弟子入りを続けることは、おすすめしませんよ。今はまだ、それでいいかもしれません。ヒルダの手によって、闘気という新しい強さに目覚めた。問題は、そこからなんですよ。ウィル君……ヒルダに、潰されますよ?」
「それは、一体……?」
素振りの手が、止まる。
本来、続けなければならない。ウィルはヒルデガルトに言われたのだ。「素振りをしていろ」と。
弟子として、師の言葉には従わねばならない。
だが、それ以上に。
ウィルは、ヒルデガルトのことをよく知るシャロンの、そんな言葉の続きが気になった。
「ヒルダは、天才です。ですから、凡人の限界が分からない。彼女にできることは、修行を重ねれば誰でもできる。そう思っている節があります。ですから、ヒルデガルトに弟子入りをして成功したのは、たったの九人しかいないんですよ」
「でも、九人も……」
「S級ハンターに、九人の人間を導いた。ですがヒルダの弟子に、A級ハンターは誰もいません」
「――っ!」
シャロンの言葉に、目を見開く。
S級を九人も輩出しているのなら、それ以上の数がA級ハンターになっているはずだ。修行を重ねたが、S級には届かなかった存在もいるだろう。
だというのに。
S級ハンター以外に、ヒルデガルトが育てた実績はない――。
「限られた、彼女に弟子入りをした天才だけが、ヒルダの域に達することができたんです。それ以外のハンターは皆、潰れるか死ぬかです」
「……」
「ですから、おすすめしません。ウィル君が本当に強くなりたいと考えているのなら、弟子入りをするべき相手はヒルダじゃありませんよ」
「でも……」
シャロンの言葉に、心がわなわなと震える。
ヒルデガルトは言った。ウィルには、才能の欠片もないと。
そしてヒルデガルトに凡人の気持ちが分からない以上、その求めるハードルは高い。それこそ、ウィルでは潰れてしまうほど。
そんな相手に弟子入りを続ければ――。
ごくり、と唾を飲み込み、ウィルは剣を握った。
「シャロンさん、ありがとうございます」
「あなたが本当に強くなりたいのなら、私から誰かを紹介できますよ。それこそ、ヒルダほどではないですが、弟子にS級ハンターを……」
「でも、結構です」
シャロンの言葉を、ウィルは途中で阻む。
ウィルは、強くなるためにヒルデガルトに弟子入りをした。しかしそれ以上に、ウィルは彼女の強さに魅せられたのだ。
ヒルデガルトの言う通り、ウィルに才能の欠片もないのなら、それだけ努力しよう。ヒルデガルトが求めるレベルに達するまで、死ぬほどの努力を重ねよう。
アブソリュート・ババアに、少しでも近付くためならば、努力は惜しまない――。
「失礼な二つ名を考えてんじゃないよ」
「……いつからいたんすか、お師匠」
本当に、何故心が読めるのか教えてほしい。
とりあえず、頭の中で考えているだけで、声にさえ出さなければぶっ飛ばされないといううことだけは分かった。もっとも、今後は気まぐれでぶっ飛ばされるかもしれないが。
「んで、シャロン。随分と余計なことを話してくれたようだね」
「私は事実を伝えただけですよ、ヒルダ」
「ふん。お前さん、相変わらず服は真っ白のくせに心は真っ黒だね」
不機嫌そうなヒルデガルトが、小さく息を吐く。
ちなみにその格好は、黒いコートを纏ったババア姿だった。どうやら席を外すと言ったタイミングで、闘気を纏うことはやめたらしい。
そんな二人を見ながら、「案外この二人、仲悪いのか……?」とウィルが混乱していると。
「まぁ、いい。小僧、お前さんにこれをやる」
「へ……?」
「おや。本人の許可は貰っているんですか?」
「くれ、って言ったよ。あとは何やら喚いてたけど、聞いてないね」
そう言って、ヒルデガルトがまるで荷物のようにぽいっ、と投げてきたのは。
剣。
それも、並の剣ではない。今ウィルが持っている、鋳造製の安物とは全く比べものにならないほどの、巨剣。
それが、ずしんっ、と地響きを立てて、ウィルの目の前に落ちる。
「これ、は……?」
「喜びな、小僧。まぁ、あいつももう使わないだろうし、お前さんが有効活用してやりな」
「まさか……」
ごくり、と期待に満ちて、唾を飲み込む。
それは剣というより、鉄板と呼ぶべき代物。刃渡りだけでも、ウィルの身長を超えるほどの段平。普通に考えれば、持ち運ぶことすらできないだろう鉄の塊だ。
これほどの巨大な剣を用いて、戦っていたハンター。ウィルは、その名前を一人だけ知っている。
「こいつは、『無双の剣王』アレキサンダーの剣だ」
「……え。そうなんすか?」
ヒルデガルトに言われた通りに、ウィルは素振りを続けていた。
闘気を纏い、シャロンにかけられた『筋力・強化』の効果により二倍の筋力になっていることで、純粋にウィルの筋力は四倍だ。『全属性・超強化』をかけられている状態と異なり、まだどうにか自分の強さが制御できる。
それでも、強化というのがどれほど凄まじいのかよく分かるものだ。
ウィルの知っている自分の強さと、実際の強さの齟齬は、まだ埋まらないほどの大きな溝がある。
これを、続けていくことで慣れていくしかないのだろう。
だがそんな折、唐突にシャロンがそう言い出した。
今現在、弟子として彼女に師事しているウィルだというのに、まるで出鼻を挫かれたような気分になる。
「ええ。ヒルダの弟子は、昔から一流のハンターばかりです。例えば、『単眼の剣鬼』ベルトランや『黒鉄の戦乙女』ラロッカなど、聞いたことありませんか?」
「――っ!」
その名前は、ウィルに聞き覚えのあるものだ。
むしろ、ハンターを目指す人間であれば、知らない方がおかしいだろう。その二人とも、歴史にその名を刻むS級ハンターなのだから。
隻眼というハンデを抱えながら、その剣筋は剛力無双とされた剣士、『単眼の剣鬼』ベルトラン。
全身鎧に身を包みながらも、まるで軽装であるかのように大迷宮を縦横無尽に戦う女、『黒鉄の戦乙女』ラロッカ。
ウィルが寝物語に聞いたことのあるハンターの名前が、まさかここで出てくるとは。
「他にも、ウィル君が知っているハンターも、何人も育てていますよ。私の知る限り、S級に認定されたのは九人。誰もが素晴らしいハンターでした」
「す、すごい、すね……」
ウィルの知る限り、ハンターギルドの歴史の中で『白金』――S級ハンターに到達した人物は、僅かに五十名程度だ。
そのうち九名が、ヒルデガルトの弟子。
改めて、自分が弟子入りした相手の凄まじさというのが、よく分かる。
しかし。
「でも……下手、なんすか?」
「ええ。下手なんですよ」
それだけの経歴を持つハンターを輩出しておきながら、弟子を育てるのが下手――その意味が、よく分からない。
S級ハンターを九人も弟子に持つのなら、その育成能力は評価されて然るべきではなかろうか。
「S級ハンターを九人も育てた……まぁ、そう言う人物もいるかもしれませんが、私はそう思いません。彼らは、なるべくしてS級になった者ばかりなのですよ。ヒルダが、彼らに何かをしたかと言われると、疑問です」
「で、でも、実際にS級ハンターは……」
「木剣で丸太を斬ることと、鋼鉄の剣で丸太を斬ることを、同列に評価できますか?」
「……」
確かに、そう言われると疑問だ。
最初から完成されているもので、必然の結果を出したからといって、評価はされまい。
だが、それでも――。
「ヒルダには、弱者の気持ちが理解できない」
「……」
「何故なら、彼女が途轍もなく強いから。私たちのように、努力で強くなったわけではないんですよ。ヒルダは、生まれつき神に愛されているほどの強さを持っていたから」
「……」
似たようなことを、本人から言われたことを思い出す。
強くなる奴は勝手に強くなる。強い奴が大迷宮で生き残れる理由は、元々強いから。弱い奴が強くなる方法なんか知らん、と。
そう言って、ウィルの弟子入りを何度も拒んだのだ。ヒルデガルトは。
「ですから、ウィル君」
「……は、はい」
「彼女に弟子入りを続けることは、おすすめしませんよ。今はまだ、それでいいかもしれません。ヒルダの手によって、闘気という新しい強さに目覚めた。問題は、そこからなんですよ。ウィル君……ヒルダに、潰されますよ?」
「それは、一体……?」
素振りの手が、止まる。
本来、続けなければならない。ウィルはヒルデガルトに言われたのだ。「素振りをしていろ」と。
弟子として、師の言葉には従わねばならない。
だが、それ以上に。
ウィルは、ヒルデガルトのことをよく知るシャロンの、そんな言葉の続きが気になった。
「ヒルダは、天才です。ですから、凡人の限界が分からない。彼女にできることは、修行を重ねれば誰でもできる。そう思っている節があります。ですから、ヒルデガルトに弟子入りをして成功したのは、たったの九人しかいないんですよ」
「でも、九人も……」
「S級ハンターに、九人の人間を導いた。ですがヒルダの弟子に、A級ハンターは誰もいません」
「――っ!」
シャロンの言葉に、目を見開く。
S級を九人も輩出しているのなら、それ以上の数がA級ハンターになっているはずだ。修行を重ねたが、S級には届かなかった存在もいるだろう。
だというのに。
S級ハンター以外に、ヒルデガルトが育てた実績はない――。
「限られた、彼女に弟子入りをした天才だけが、ヒルダの域に達することができたんです。それ以外のハンターは皆、潰れるか死ぬかです」
「……」
「ですから、おすすめしません。ウィル君が本当に強くなりたいと考えているのなら、弟子入りをするべき相手はヒルダじゃありませんよ」
「でも……」
シャロンの言葉に、心がわなわなと震える。
ヒルデガルトは言った。ウィルには、才能の欠片もないと。
そしてヒルデガルトに凡人の気持ちが分からない以上、その求めるハードルは高い。それこそ、ウィルでは潰れてしまうほど。
そんな相手に弟子入りを続ければ――。
ごくり、と唾を飲み込み、ウィルは剣を握った。
「シャロンさん、ありがとうございます」
「あなたが本当に強くなりたいのなら、私から誰かを紹介できますよ。それこそ、ヒルダほどではないですが、弟子にS級ハンターを……」
「でも、結構です」
シャロンの言葉を、ウィルは途中で阻む。
ウィルは、強くなるためにヒルデガルトに弟子入りをした。しかしそれ以上に、ウィルは彼女の強さに魅せられたのだ。
ヒルデガルトの言う通り、ウィルに才能の欠片もないのなら、それだけ努力しよう。ヒルデガルトが求めるレベルに達するまで、死ぬほどの努力を重ねよう。
アブソリュート・ババアに、少しでも近付くためならば、努力は惜しまない――。
「失礼な二つ名を考えてんじゃないよ」
「……いつからいたんすか、お師匠」
本当に、何故心が読めるのか教えてほしい。
とりあえず、頭の中で考えているだけで、声にさえ出さなければぶっ飛ばされないといううことだけは分かった。もっとも、今後は気まぐれでぶっ飛ばされるかもしれないが。
「んで、シャロン。随分と余計なことを話してくれたようだね」
「私は事実を伝えただけですよ、ヒルダ」
「ふん。お前さん、相変わらず服は真っ白のくせに心は真っ黒だね」
不機嫌そうなヒルデガルトが、小さく息を吐く。
ちなみにその格好は、黒いコートを纏ったババア姿だった。どうやら席を外すと言ったタイミングで、闘気を纏うことはやめたらしい。
そんな二人を見ながら、「案外この二人、仲悪いのか……?」とウィルが混乱していると。
「まぁ、いい。小僧、お前さんにこれをやる」
「へ……?」
「おや。本人の許可は貰っているんですか?」
「くれ、って言ったよ。あとは何やら喚いてたけど、聞いてないね」
そう言って、ヒルデガルトがまるで荷物のようにぽいっ、と投げてきたのは。
剣。
それも、並の剣ではない。今ウィルが持っている、鋳造製の安物とは全く比べものにならないほどの、巨剣。
それが、ずしんっ、と地響きを立てて、ウィルの目の前に落ちる。
「これ、は……?」
「喜びな、小僧。まぁ、あいつももう使わないだろうし、お前さんが有効活用してやりな」
「まさか……」
ごくり、と期待に満ちて、唾を飲み込む。
それは剣というより、鉄板と呼ぶべき代物。刃渡りだけでも、ウィルの身長を超えるほどの段平。普通に考えれば、持ち運ぶことすらできないだろう鉄の塊だ。
これほどの巨大な剣を用いて、戦っていたハンター。ウィルは、その名前を一人だけ知っている。
「こいつは、『無双の剣王』アレキサンダーの剣だ」
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