（仮）の人生 僕生きている意味ってありますか？

親がいない私たち

ある少女の話 大人たちに奪われたもの

生まれた時から持ってないなら
人から貰って生きるしかない。


妹と2人で私は生きてる。

お金を稼ぐ為に夜の街へ出る。
キラキラ光ってて綺麗な街も、あたしにとってはただの仕事場。

先ずは私。1人で近づく。
酔っ払ってるちょっと頭の弱いおっさん。。。あ、いた！声かけたらすぐホイホイついてくる。

道端からファミレスへ移動、世間話。学校には最近行ってないけど、あたしにだって出来るよ。世間話ぐらいはね。
スマホでちょっとまとめサイトなんか見たら、ニュースなんか溢れてる。話のネタには困らない。

んでしばらく話す。
そろそろ、おっさんがエロい話題ふってきだしたら、トイレに行くふりして妹に連絡。

知らん顔して席に戻り、話をしだす。

『…母が居なくて。。。妹と2人なんだ。ご飯も食べれてないの、2日も。。。あのね、妹呼んでいい？ご飯食べさせてくれたらさ、、、ね？お願い！』

嘘の約束で妄想中、酔っ払ってるし、冷静な判断出来なくなってるおっさんらは、大抵

『い、いいよ』

って言ってくれる。

シラっと外で待機してる妹を呼んで、ご飯を腹一杯食べさせる。

本当に食べてないから。
そこは本当。

んで、食べてしまったらすっごい笑顔を見せてお礼を大きな声で言いながらおっさんを褒める。持ち上げる。

そして最後に

『ありがとーーー！！』って言いながら妹と私がそれぞれおっさんにハグ。
マジキモいけど。これでいい。ちょっと機嫌良かったらホッペにキスでもしてやったらそれでしゅーりょー。

何か言われる前に退散。

妹が居るし、周りの目もあるからそれ以上は何も言わない、なんなら馬鹿なおっさん、金までくれる。

『頑張れよ』
だって（笑）

バッカじゃ無いのって思うけどすげえ演技して涙流してはいさよなら。

そうやって今日もご飯食べた。

でも最近このやり方、ポリに目つけられて、なかなか難しくなってきた。夜の街もウロついてたら補導されるし、、、だからって身体売るのは馬鹿なヤツのする事。それはした事ないよ。

早く大人になりたい。大人になれば働ける。学校なんか行かなくていい。

妹はちょっと馬鹿だけど、あたしが守ってやんなきゃならない。

親なんてなんの意味もない。

オヤジは居ない。

母親なんて、男に騙されてばっかでさ、頼りにならない。男できたら出来たで家には居ないし。

気がついたら妹が出来てた。産んだら全部私に押し付けて自分はまたオトコを探す。
馬鹿な人。

妹は本当にさ、可愛いんだよ。ちょっと馬鹿だけど。

わたしは絶対母親みたいにオトコに世話してもらいたくはない。

わたしはオトコなんか信じない。オトコからお金を奪って幸せになるんだ。

あんな馬鹿な母親にはならない為に。