撫子色の秘密

中学二年生の私は、冬休みが終わっても学校に行かないことに決めた。
意地悪な先生、体育のバレーボールでミスをすると舌打ちするクラスメイト。
聞こえてくる恋バナの嬌声は、全然きれいな色合いじゃない。
勉強なら、家でもできるもの。
――そんな時、私は一人の女性と出会った。撫子色の、かわいくて優しい美月さんに。

※共感覚を扱っています。
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