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第5章 堕天使は聖教徒教会の
30話3Part 宣戦布告③
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「......は、何で......」
「僕にもよく分からないけど、何でかね......」
その名簿には、俺達2人の名前が載っているはずなのに、載っていなかった。
......俺達2人は、天界にそもそもいなかった、生まれなかった事にされていたんだ。
それに気づいてから俺達2人は、天界の沈まない太陽から届く日光を浴びながら、暫くお互いに抱き締めあったのは今でも覚えている。
互いが互いを抱き締める事で、自分も相手もちゃんと生きているんだ、この世に存在しているんだって確かめあってたんだ。
神気受容量は並の天使達のと比べれば差は歴然で、しかも訓練すらろくに受けていない俺達だ。
いざ何かを大っぴらにやらかすような事があれば、今まで通りに無視されるのならまだいいが、戦闘にでもなればすぐに殺されるだろう。
......でも、
「......××××、僕......自分の存在が否定されてるようでさ、今の感じ、なんかヤダ」
「俺もだ」
あの日、皆の目の前でちゃんと生を受けて、今まで自我を持ってそれなりに真っ当に生きてきた俺達2人は、やっぱり自分達が"居ないもの"とされているのが嫌になった。......いや、ずっと嫌だと思い続けていたのが、ついに限界に達したんだ。
......それを自覚した時には既に、俺達は100歳になっていた。
俺達は100年の間で......徐々に斜めになり始めていた自意識と、他人に興味のない天界の住人に囲まれた環境......その中で、溜めに溜め続けた鬱憤を少しでも晴らしたいという思いから、とうとうおかしくなってしまったんだと思う。
「......そこで、××××。僕にいい考えがあるんだけど......」
アズライールのこんな一言から、俺達はとある計画を実行することにしたんだ。
「僕達と同期に、見た目がそっくりな兄弟がいるの、知ってる?」
「ま、まあ......かなり似ている奴らがいるのは知っているが、それで?」
「......僕達2人、髪の色とか肌の色とか結構違うけど、顔の作りは結構よく似てるんだ......」
アズライールの言いたい事は、この時点ですぐに分かった。
「......成り代わる、のか」
「いけると思うよ?僕達と彼奴らに大して顔とか体つきに違いはないし、それにー......ここの奴らって他人に対して興味なんて持ってない、自己中な連中の集まりだし?」
「確かにそうだが......髪の色も、目の色や神気受容量だって違うんだぞ......?」
「そこは、大丈夫。こないた図書室で本を読んでいる時に、いい魔法を見つけたんだ」
「......?」
そう言って、アズライールはある法術について、軽く説明をし始めたんだ。
......その法術は、皇国政府や聖教徒教会、あとは......ウィズオートの北にある、何たらかんたら組織がよく使っているものだ。......ん?移民貿易機関?いや、まあ、細かい所はいいんだ。
お前も馴染みが深いのではないか?ウィズオートの国民が、政府に対して反旗を翻さない理由の1つがこれだからな。
まあ、その話は置いといて......お前も知っているとは思うが、魔法だから魔力でのみ、法術だから神気でのみ行使できる訳ではない。魔法だろうが法術だろうが、魔力と神気どちらの力でも行使することは可能だ。少し面倒臭くはなるが......
......そう、アズライールが言っているのは、契約魔法だ。
契約魔法とは、術者が代償付きで誰か、もしくは何かに対してスキルを与えたり、何かを禁止したり、無理やり命令を聞かせたり、条件付きで何かの約束事をしたりする事の総称だ。
......その中で、アズライールが行使しようと提案してきたのは、2つあった。
「効果付与魔法と、誓約魔法......?」
「ええ。誓約魔法は言わずもがな、相手と条件付きで約束事を交わす魔法だよね。それに合わせて、効果付与魔法を使うんだ。あの魔法を使えば、僕達が欲しかった物を沢山、色々と手に入れることができる」
「......別に、今、特に欲しい物は......」
「あるでしょ?僕たちが欲しかった物、事、何でも......普通の天使としての今まででもよし、神気の器でもよし、......」
......この時、俺はアズライールの一言に心臓がひゅっとなるほど驚かされた。
「......天使なのに魔力の器を持っているっていう、不運に遭わなかった運命だったり」
「......、......」
驚いて声を出す事も、不思議そうに小首を傾げる事も、できなかった。
ただ、乾いてきた目の事を危惧してか、意識しないまま瞬きを1つしただけだった。
人って、本当に驚いた時には無意識に常にやっている呼吸と瞬き以外、何もできないんだなあって思ったな。あの時は本当、心臓に悪かった。
......いや、きっと瞬きも、呼吸すらも止めてしまえた気がするな。だって、心臓が一瞬止まるようだったんだから。
「......魔力の、器......?」
「まあまあ、それは今はいいんだけど......」
「よくないだろう!!」
「ちょっ、しっ!!××××、僕達、無視されてるとはいえ一応彼奴らのマーク圏内にはいるんだから......!」
「あ、そうだった......でも、魔力って......」
「いいから......!それはいいの、今は......」
「......?」
アズライールがそう言ってずっと指さした先には、天兵養成施設の寮舎があってな。そこで、アズライールの言わんとしていることは直ぐに分かった。
神殿みたいな、白色の大理石と石英ガラスでできている建物で、白樺のベッドに白色のシーツを敷いて、白色の布団と毛布に包まれて寝るような、今考えたら何故寝付けていたのか不思議な位、目に悪いほどに白い建物。
......そこで眠っている2人を、今晩......陰る事すら知らずにてらてら届いてくる月代わりの日の元で、何ら変わらず過ぎ去る天界の在り来りな日の内の1つで、仕留めてしまおう。
そう、アズライールの寮舎をさす指と真剣そうな雰囲気が、じり......と語っていた。
俺が数秒ほど寮舎を見つめている間に、アズライールは準備をぱぱっと済ませたらしく、1本の針......シャーペンの芯くらいの、そんな針を渡してきて、自分の項をとんとんと叩きながら今から直ぐに寮舎に行くと合図をしてきたんだ。
「......××××、僕はこっちの彼をやるから、君は少し待ってからあっちの彼をお願い。そしたら分かるよ」
「......?」
そんな合図を出しながら、アズライールはある部屋に入っていった。この時、アズライールの指示には少し引っかかる所があったが、俺はそこまで気にはならなかった。
アズライールが部屋に入るのを見届けた後、俺もその隣の部屋のドアの前に移動した。
俺達のターゲットの2人は隣同士で、場所は完璧に把握していたから俺も直ぐに部屋のドアノブに手をかけて、アズライールの指示通り少しだけ待ったんだ。
『......いいですよ』
『............』
俺の沈黙は、何も覚悟を決める間だとか、一応仲間である彼らを殺す事への躊躇だとか、そういうものではなかった、気がする。
『......、ああ、分かった』
......ただただ、手を汚す事に何だかよく分からない高揚感のような何かを抱いている、自分が怖かった。あの時はな。
アズライールからのテレパシーに少しだけ後に返事してから、俺はドアを開いて中に入った。
「すー......ふー......」
パタン......
「ん、......あふ......すぅ......ふー......」
「......、」
......彼は、ベッドの上で穏やかな寝息を立てて、俺が微かにだが立ててしまった扉の音に多少身じろいだ後、またベッドの少しの凹みに沈んでいった。
恐らく足で押し下げたであろう腰あたりにあるくしゃった毛布と、もはやベッドの上から退居をさせられてしまった布団に、やけに目を惹かれたのを今でも覚えている。なんでかは分からないがな。
「......」
「すー......すー......」
軋むベッドの音に最大限注意を払いながら、俺はそっと彼の体に手で触れて、
「む......?」
ぐいっ、と優しく丁寧に、ゆっくりと持ち上げたんだ。
寝入っているらしい彼は持ち上げられた事に少し反応こそしたが、起きる事はなかった。
だから、安心して針を取り出したのだが、
「......ん、だれ......」
「っ!」
至近距離で、彼が目を覚ましてしまった。
─────────────To Be Continued─────────────
「僕にもよく分からないけど、何でかね......」
その名簿には、俺達2人の名前が載っているはずなのに、載っていなかった。
......俺達2人は、天界にそもそもいなかった、生まれなかった事にされていたんだ。
それに気づいてから俺達2人は、天界の沈まない太陽から届く日光を浴びながら、暫くお互いに抱き締めあったのは今でも覚えている。
互いが互いを抱き締める事で、自分も相手もちゃんと生きているんだ、この世に存在しているんだって確かめあってたんだ。
神気受容量は並の天使達のと比べれば差は歴然で、しかも訓練すらろくに受けていない俺達だ。
いざ何かを大っぴらにやらかすような事があれば、今まで通りに無視されるのならまだいいが、戦闘にでもなればすぐに殺されるだろう。
......でも、
「......××××、僕......自分の存在が否定されてるようでさ、今の感じ、なんかヤダ」
「俺もだ」
あの日、皆の目の前でちゃんと生を受けて、今まで自我を持ってそれなりに真っ当に生きてきた俺達2人は、やっぱり自分達が"居ないもの"とされているのが嫌になった。......いや、ずっと嫌だと思い続けていたのが、ついに限界に達したんだ。
......それを自覚した時には既に、俺達は100歳になっていた。
俺達は100年の間で......徐々に斜めになり始めていた自意識と、他人に興味のない天界の住人に囲まれた環境......その中で、溜めに溜め続けた鬱憤を少しでも晴らしたいという思いから、とうとうおかしくなってしまったんだと思う。
「......そこで、××××。僕にいい考えがあるんだけど......」
アズライールのこんな一言から、俺達はとある計画を実行することにしたんだ。
「僕達と同期に、見た目がそっくりな兄弟がいるの、知ってる?」
「ま、まあ......かなり似ている奴らがいるのは知っているが、それで?」
「......僕達2人、髪の色とか肌の色とか結構違うけど、顔の作りは結構よく似てるんだ......」
アズライールの言いたい事は、この時点ですぐに分かった。
「......成り代わる、のか」
「いけると思うよ?僕達と彼奴らに大して顔とか体つきに違いはないし、それにー......ここの奴らって他人に対して興味なんて持ってない、自己中な連中の集まりだし?」
「確かにそうだが......髪の色も、目の色や神気受容量だって違うんだぞ......?」
「そこは、大丈夫。こないた図書室で本を読んでいる時に、いい魔法を見つけたんだ」
「......?」
そう言って、アズライールはある法術について、軽く説明をし始めたんだ。
......その法術は、皇国政府や聖教徒教会、あとは......ウィズオートの北にある、何たらかんたら組織がよく使っているものだ。......ん?移民貿易機関?いや、まあ、細かい所はいいんだ。
お前も馴染みが深いのではないか?ウィズオートの国民が、政府に対して反旗を翻さない理由の1つがこれだからな。
まあ、その話は置いといて......お前も知っているとは思うが、魔法だから魔力でのみ、法術だから神気でのみ行使できる訳ではない。魔法だろうが法術だろうが、魔力と神気どちらの力でも行使することは可能だ。少し面倒臭くはなるが......
......そう、アズライールが言っているのは、契約魔法だ。
契約魔法とは、術者が代償付きで誰か、もしくは何かに対してスキルを与えたり、何かを禁止したり、無理やり命令を聞かせたり、条件付きで何かの約束事をしたりする事の総称だ。
......その中で、アズライールが行使しようと提案してきたのは、2つあった。
「効果付与魔法と、誓約魔法......?」
「ええ。誓約魔法は言わずもがな、相手と条件付きで約束事を交わす魔法だよね。それに合わせて、効果付与魔法を使うんだ。あの魔法を使えば、僕達が欲しかった物を沢山、色々と手に入れることができる」
「......別に、今、特に欲しい物は......」
「あるでしょ?僕たちが欲しかった物、事、何でも......普通の天使としての今まででもよし、神気の器でもよし、......」
......この時、俺はアズライールの一言に心臓がひゅっとなるほど驚かされた。
「......天使なのに魔力の器を持っているっていう、不運に遭わなかった運命だったり」
「......、......」
驚いて声を出す事も、不思議そうに小首を傾げる事も、できなかった。
ただ、乾いてきた目の事を危惧してか、意識しないまま瞬きを1つしただけだった。
人って、本当に驚いた時には無意識に常にやっている呼吸と瞬き以外、何もできないんだなあって思ったな。あの時は本当、心臓に悪かった。
......いや、きっと瞬きも、呼吸すらも止めてしまえた気がするな。だって、心臓が一瞬止まるようだったんだから。
「......魔力の、器......?」
「まあまあ、それは今はいいんだけど......」
「よくないだろう!!」
「ちょっ、しっ!!××××、僕達、無視されてるとはいえ一応彼奴らのマーク圏内にはいるんだから......!」
「あ、そうだった......でも、魔力って......」
「いいから......!それはいいの、今は......」
「......?」
アズライールがそう言ってずっと指さした先には、天兵養成施設の寮舎があってな。そこで、アズライールの言わんとしていることは直ぐに分かった。
神殿みたいな、白色の大理石と石英ガラスでできている建物で、白樺のベッドに白色のシーツを敷いて、白色の布団と毛布に包まれて寝るような、今考えたら何故寝付けていたのか不思議な位、目に悪いほどに白い建物。
......そこで眠っている2人を、今晩......陰る事すら知らずにてらてら届いてくる月代わりの日の元で、何ら変わらず過ぎ去る天界の在り来りな日の内の1つで、仕留めてしまおう。
そう、アズライールの寮舎をさす指と真剣そうな雰囲気が、じり......と語っていた。
俺が数秒ほど寮舎を見つめている間に、アズライールは準備をぱぱっと済ませたらしく、1本の針......シャーペンの芯くらいの、そんな針を渡してきて、自分の項をとんとんと叩きながら今から直ぐに寮舎に行くと合図をしてきたんだ。
「......××××、僕はこっちの彼をやるから、君は少し待ってからあっちの彼をお願い。そしたら分かるよ」
「......?」
そんな合図を出しながら、アズライールはある部屋に入っていった。この時、アズライールの指示には少し引っかかる所があったが、俺はそこまで気にはならなかった。
アズライールが部屋に入るのを見届けた後、俺もその隣の部屋のドアの前に移動した。
俺達のターゲットの2人は隣同士で、場所は完璧に把握していたから俺も直ぐに部屋のドアノブに手をかけて、アズライールの指示通り少しだけ待ったんだ。
『......いいですよ』
『............』
俺の沈黙は、何も覚悟を決める間だとか、一応仲間である彼らを殺す事への躊躇だとか、そういうものではなかった、気がする。
『......、ああ、分かった』
......ただただ、手を汚す事に何だかよく分からない高揚感のような何かを抱いている、自分が怖かった。あの時はな。
アズライールからのテレパシーに少しだけ後に返事してから、俺はドアを開いて中に入った。
「すー......ふー......」
パタン......
「ん、......あふ......すぅ......ふー......」
「......、」
......彼は、ベッドの上で穏やかな寝息を立てて、俺が微かにだが立ててしまった扉の音に多少身じろいだ後、またベッドの少しの凹みに沈んでいった。
恐らく足で押し下げたであろう腰あたりにあるくしゃった毛布と、もはやベッドの上から退居をさせられてしまった布団に、やけに目を惹かれたのを今でも覚えている。なんでかは分からないがな。
「......」
「すー......すー......」
軋むベッドの音に最大限注意を払いながら、俺はそっと彼の体に手で触れて、
「む......?」
ぐいっ、と優しく丁寧に、ゆっくりと持ち上げたんだ。
寝入っているらしい彼は持ち上げられた事に少し反応こそしたが、起きる事はなかった。
だから、安心して針を取り出したのだが、
「......ん、だれ......」
「っ!」
至近距離で、彼が目を覚ましてしまった。
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