‪α‬team~アルファチーム〜

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NO.5 ‪α‬teamで修学旅行!?

‪α‬team〜アルファチーム〜NO.5

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「じゃあ、旅館に行こう!」

「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」

誰もが驚いた。突然旅館に行こうなんて言われてもそう反応するのが当たり前な気がする……!!
「えっと……アカツキ君……急にどうしたの?」シンさん、それはみんなが言いたい事です……!!!!
「実はね、僕の行きつけの旅館には同じ生まれ変わりの女将さんが居るんだァ!」「え!?それってユキト君と一緒って事?」「そうそう!ヒサメ君、冴えてる!!」やけにテンションが高いアカツキにカイは何か気付いたようで「お前……なんで角生えてるんだよ?」いや、それはさっきからだよ!?え!?今更なわけ!?するとアカツキは吹き出し、「僕もユキトと一緒で生まれ変わりだよぉ?そりゃあ自由に姿を変えられるさ」「でもユキトはそんな事出来てないだろ?」あ、確かに……
「だってユキトはあんまり記憶を思い出してないからさ、自分の姿。過去の姿が分からないからだよ。」過去の姿……俺は一体どんな姿をしていたんだろう……「ん?どんな姿って、さっきのカードに出てきた葵色の鬼だよ?」「ば…っ!!なんで解って……」「あ、ごめんね。僕らアヤカシは心の声がたまに聞こえちゃうんだよね。ユキトは一回もないの?」「確かに無くは無いけど……」
小さい頃はよく他人の声が聞こえて、何を怒ってるのか。何を悲しんでるのか聞くと気持ち悪がられた記憶があった。何故だか無駄に人の声が沢山聞こえた気がした。「じゃあ、荷物はいいから今から行くよ~」「へ!?い、今から!?」「コウネちゃん、なーに慌ててるの。大丈夫、全部向こうでよういしてくれてるから」「The修学旅行でスね!!」


「こんにちは~」
「ようこそおこしやす、白馬御一行様」
扉を開けるとそこには10人ぐらいの人が頭を下げて挨拶をしているところだった。
「あれ、今日女将は?」女将さんは本日テレビ取材の為出掛けております。」
「なんだ、帰ってきたら合わせてね」
「はい、承知しました。皆様本日お越しくださり誠に有難う御座います。私、若女将の香苗と申します以後お見知り置きを」香苗(カナエ)さんはこの旅館の若女将らしくアカツキとは顔見知りらしい。俺達は荷物を預けて部屋へ向かった。するとプレートには、「石井様(氷雨様、紅音様同室)」と「皇様(青葉御兄妹様同室)」、「空鐘御兄弟様、白馬様」と書かれた部屋が3つあった。シンさんが不思議そうな顔をしていると「白馬様にはいつもお世話になっておりますのでほんの気持ちです。どうぞお気になさらず。」どうやらアカツキ本人が予約した訳ではなく女将さんが用意してくれて居たらしい。「なるほど……」とシンさんは小声で呟くとセーちゃんが「あ、あの……荷物は何処にあるんですか?」「お荷物は後で運ばせて頂きます。どうぞごゆっくりとおくつろぎ下さいまし。」そう言うとカナエさんは姿を消した。どうやら荷物は女中の方々が運んでくれるらしい。アカツキは女将さんが帰ってくるまで自由行動にするらしい。取り敢えず部屋へ入るとその先にはほのかに懐かしさを感じる畳の匂いに、こたつ。昭和レトロなテレビに、金庫の素材も木でできている。マナカは嬉しいそうに部屋を見渡していた。
「マナカー!!!風呂入りに行かね?」マナカはその言葉を聞くと目を見開き輝かせながら、「うん、いいよ!!いいけどちょっと待って!!」そう言うとマナカはカバンから石鹸を取り出して部屋を出ていった。俺とユウト君は財布を金庫の中に入れて少し部屋でゴロゴロしていると
「ユーキト!お風呂入りに行こ~みんなはもう先に行ってるよ~」「え!?わかった、今行くから待って!」俺とユウト君はタオルを持ってアカツキについて行った。

着いた先には女湯と男湯と別れているあの定番ののれんが掛かっていた。俺達がのれんを潜り奥へ進むとマノア達はもう着替えて温泉に入っている様子だった。
「結構広そうだね。俺、温泉入るの久しぶり...!!」ユウト君はウキウキ気分を隠せないまま着替えて居た。俺も入るのは久しぶりだから気持ちもわからなくなは無い。それぐらい俺も楽しみだった。着替え終わり扉を開けるとそこには5種類の温泉があって、その先には見覚えのある髪の毛の人が居た。と言ってもまぁ見間違いだろうと思っていた。声を掛けられるまでは……
「あれ……ユ、ユキト先輩!?なんでここに!!」
やぱっり君だったか!!金髪の髪の毛が輝いている彼の名前は高山陸(タカヤマリク)。かつてはあの『人狼ゲーム』に巻き込まれていた人物だった。あのゲームの参加者の1部は能力持ちらしく、彼がその1人。「リ、リクさん...お久しぶりです...前は散々でしたね...」
「い、いえ!?確かにソラが殺して来たのは間違いじゃ無いですけど...」
「あれ?君は人狼ゲームの参加者だよね?」
「……リク君...悪い子では無いよ...」
「そりゃ見れば分かりますって、シンさん!!」
他の皆がだーだー言ってるうちに髪の毛が洗い終わりリクさんの入ってるお風呂へと浸かった。やっぱり温泉は心が癒される気がする……そんなふうに思った時だった。何故か足の方にスッル……っと何かが抜けていく感じがした。何だったんだろう、今の……なんか、蛇みたいなのが居るの!?俺がすこしあわてていると

            「あの、ユキト先輩。俺、んです。」

「ゴッホ!!!!!……は!?何、そんな関係になってるわけ!?」
「ああ、あの銃の能力の子かぁ~ユキト君、もうすぐで大怪我するとこだったね。」
「え?あのユキトが怪我?ないないww」
……やばい……確実にやばい……俺を殺そうとしたんだよ!?あのヤンデレソラさん!!ここに居たら今度こそ殺されるよ!?え!?さっきの蛇みたいなものもそうだけど、ソラさんの方がヤバいって!!俺は余計に慌てることになった。すると不意に声が聞こえた。
「おーい、ユキトー!!!石鹸投げて来んねー??!」え!?女湯ってこの壁が仕切りになってるだけなの!?「ちょっと、カイちゃん!?投げたら怪我するって!!」マナカの声もした。待って……このままだとあのヤンデレソラさんにバレー

                                                    「えぇ?ユキちゃんいるの?」

あ……はい!!ユキト終了のお知らせですw死んだ……確実に死んだ。どうしよう……嫌な汗が流れた途端ユウト君は何かを察したように石鹸を思いっきり女湯の方に投げた。「痛っ!!!!!」というカイの悲鳴が聞こえた。なんとか助かった。……でもソラさんにバレたのは間違いないからもう完全に終わった。

「ユキちゃんだ~久しぶりぃ~」
俺の腕に腕を絡ませるソラさん……俺はとうとう捕まってしまった。「いや……えっとソラさん……そろそろ離してくれないかな~……いや、本当に...」「ええ?どうしよっかな?」いや本当に離して!!なんか後ろからものすっごい殺気を感じるから!!リク君怒ってるから!!
俺が嫌がってるのをさらにカイがスマホでちゃっかり写真を撮っている。しかも爆笑しながら...
「だはははっはwユキト、モテモテー(棒)ww」「ソラ、いい加減にして...先輩嫌がってるから、お前のこと」「え?ユキちゃんはそんな訳ないよ?」「嫌です...嫌です...離してぇ~!!!!」
ソラさんを巡って、あーだこーだ言い合って居るとマナカが、「ねえ、ユー君?この人が女将さんらしいよ?」そう言われ振り返ると……
懐かしい雰囲気がした。何処かで会った事があるような優しい空気。確か名前は……
「クロテ……さん...?」「いえ、です。」「あ、クロテ!やっと逢えたね~前言ってたユキトだよ。」「ユキトさん、お久しぶりです。」「え、あ、はい。」

俺達はリク君達と別れてから一旦部屋に戻った。
「いや~今日もテレビ取材だったんだって?大変だね、女将は。」
「そこまで大変では無いです。それにユキト君が来ていると聞いて急いで向かって来たんですからね。」
スミレことクロテは一応生まれ変わりの1人らしい。アカツキとは仲がいいと聞いている。
「ねえ、ユキト君。貴方は何も覚えていないって本当なの?のことも覚えていない?」……あの子?一体誰のことを刺してるのかが分からなかった。
「……その様子だと覚えていないみたいですね。でも仕方が無いです。だって目の前で死ー」
「あー!!!ストップストップ!!ユキトに無理やり思い出させないで!!が出ちゃうから!!」「あら、そうなの?ごめんなさいね。」
なんの事を言ってるかはよく分からないけど、多分記憶を思い出しかけた時に出るあの頭が掻き回される事だろう。俺はあとからクロテと呼ぶように言われた。
「ところで、アカツキ。最近は毒の効果はどうなの?ユキト君にも薬を出しておいた方が良さそうだけれど...」「ん、最近また蜘蛛出しすぎたからまた必要かも。」「そう、ユキト君、後で私の部屋にー」クロテが何か言おうとした時だった。突然空気が何か違う香りがした。……血の匂いだ。血液の匂いがする。「う……」頭がふらふらする。「……外がおかしいわね。まさかとは思うけど...」アカツキが立ち上がり襖を開けると……

何故か襖から先は血だらけの……真っ赤な廊下が続いていた。沢山の生き物。ニンゲンは居ないけど沢山の生き物が死んでいた。

「……っ!!!!」急に血の匂いが激しくなり、ますます頭がふらふらする。猛烈なふらふらに倒れそうになるが、ターちゃんが受け止めてくれた。「だ、大丈夫ですか!?兄貴、体調悪いなら待っていた方が……」「いや……行くよ...」鼻を手で覆いながら先を進んだ。何処を見ても血だらけで気味が悪かった。「どうやら……ここから先は貴方達は入れないみたいです。」「え、どういう事?」するとクロテが指を指した先には、廊下がもう無くなっている。そして何か禍々しい雰囲気のするドアが建っていた。「あ……あ……」あの強気のカイが何故か物凄く怖がっていた。でも俺にはそこまで感じなかった。悲しい感じがする。アカツキとクロテもそこまで怖がっては居ないけど……「……どうやら、ユキト君。貴方も入れるみたいですね。ここから先は私達しか入れません。なのでニンゲンの貴方達はあの部屋に戻っていてください」「そんな!!俺達は入れないんですか!?」「見て下さい。これを見れば解りますね。」クロテはそう言うと手に白い手袋をはめて、死んでいる鶏を持ち上げあの、禍々しい扉へ投げつけた。すると鶏はジュワジュワ音を立てながら消滅した。「ひ……っ!!!」セーちゃんは短く悲鳴をあげた。クロテは少しため息をついた。「どうやら、私達のアヤカシしか入れないみたいなのです。だからお願いします、待っていてください。」「……分かった...待ってよう...」シンさんがそう言うとみんなも頷き、引き返して行った。
     「じゃあ……開けますね。」クロテがドアに触れると何事もなかったかのように開いた。アカツキは一足先にドアの向こうを見た。そして何故か悲しそうに「あー……なんか凄いことになってるね。なんか何とも言えないなぁ……」俺もその先を見るとそこには力無く泣いている子が居た。「うー……うっ...うっ...」その子は性別がよくわからなかった。だけどひとつ言えるのは普通じゃないってことだった。短い銀髪。ところどころ血で汚れている服。首には枷が付いていた。明らかに普通じゃ無かった。俺は何故か自分に重ねて考えていた。何時の事かは覚えていないけど昔に自分もあんな風になっていたような気がした。俺はその子に近づいた。
「ねえ、君はどうして泣いてるの?」その子は体を揺らした。「うっ...うっ...」「ねえ、教えて。どうして泣いてるの?」その子は顔を覆っていた手を下ろした。真っ赤になっている紅い目だ。異常な程に紅い目。能力持ちの人に見られる現象だ。見つめているとその子は「……?酒呑童子様……?」「……!!!君は、銀(シロガネ)じゃないの!?なんでこんなとこに居るの!?前はあの森に居たんじゃ...」アカツキは知っている子らしい。「ユキト君、貴方が過去にたすけた子です。勿論、100年前ですけどね。」俺が助けた……自覚は無いけどそんな感じはした。「酒呑童子様……!!!ごめんなさい……ごめんなさい……シロガネ、またニンゲンに捕まってしまいました...」シロガネは怯えたようにそう言い続けた。すると後ろから鋭い視線が飛び込んで来ていた。驚いて後ろを見ると……そこにはカナエさんが居た。どうして彼女がここに居るのか気になっていたが聞くまでも無かった。

                 「やっと見つけた……これでに気にいって貰える...!!!!」

カナエさんはっと言っていたが誰かが分からなかった。だけどひとつ言えるのはこの人がシロガネを捕まえたに違いないとふつふつ怒りが湧き上がってきた。だけどクロテが1歩前に出て「カナエさん、貴方……やはり#アヤカシハンター____#なんですね。がっかりです。でもここで正体をバラしても良かったのですか?」するとカナエさんは不気味に笑いながら
「だって……今から貴方達も一緒なんだから!!!」そう言うと襖に紫色の御札を貼り付けた。次の瞬間。体に力が入らなくなり、瞼が急に重くなった。「あ……れ……なん……で...」クロテはまだ立っていた。「どうやら……あの御札は……アヤカシ避けのものらしいです。私達をわざとここに誘き寄せたんでしょう。」するとカナエさんは段々体の色が紅くなっていきの姿へと変化した。「あれは……邪鬼か...下級の……鬼なのに、こんな奴に...引っかかるなんて……」アカツキもとうとう座り込んでしまった。猛烈な眠気に襲われ、身体がふわふわして変な気分になって、もう起きてるのも精一杯だった時だった。今まで泣きじゃくっていたシロガネから突然能力を出す力を感じた。俺が振り向くとシロガネは目が紅くなっていき、周りには黄色の光が満ちていた。それに当たったカナエさんがふらついた。するとさっきまで身体が力が入らなくて動かなかったのに、嘘のように軽くなり自由に動けるようになった。俺はこれをチャンスだと思いたい能力を解放させようとした。しかし……能力が出ることはなく、途中で集めた力が弾き飛んでしまった。「クロテ……!!!!」「ええ、分かってますよ。私は何だって、毒蝶鬼なんですから」そう告げた途端、クロテに1本の角が右斜めに生えて着物が紫から黒色に変わって行った。そして「蝶の誘い……チョウノ誘い着物の袖から多くの黒と紫の蝶が溢れ出て、カナエさんの周りを飛び回っている。「う……何ですか、眠く……」「あら、頭が悪いのも下級並ね...この蝶は薬を羽に塗ってあって、飛ぶと粉のようになるの。吸い込んだらもう戻れないですね。だって、毒なんですから。後1分で貴方の体は消滅します。ご愁傷さまです……カナエさん。」「い、嫌だぁぁぁ!!!に願いを叶えて貰いたかったのにぃぃぃぃぃぃ!!!!」そう言うと花が身体がに囲まれて直ぐに枯れてカナエさんの姿は消えてしまった。「ふ……ふえぇぇ……」シロガネが力が尽きたかのように脱力するとアカツキも立ち上がった。「酒呑童子……また助けて貰ってありがとうございました。この恩は忘れません。」するとシロガネは倒れてしまった。「え、えええ!?シロガネ!?」俺が慌てているとクロテはため息をついて「恐らくですが能力をあの御札が貼られてる時に発揮してしまった為、普段に使われない霊力の量を使用してしまったんでしょうね。寝れば、元に戻りますよ。」クロテは御札を剥がしに襖へ向かった。「えっと……アカツキ、手貸してくれない?上手く力が入らなくて...」「うん、はい。」必死になってアカツキの手に捕まった。「……この御札...相当なものみたいですね……」クロテが独り言をぼやいて居る。御札はボロボロになっていて、もう原型が止められていない。アカツキは笑いながら「どうせ陰陽師が使ってるものでしょ?」「まぁこれといってそこまでそこまで変わらないけれど...」

「ユキト君!?大丈夫だった!?」「あ、兄貴~!!!」「ユキト兄ちゃん...」3人に囲まれていて、あまり周りが見えない。だけど、心配してたんだなぁ……「しゅ、酒呑童子様...」すると囲んでた3人がシロガネの方に視線を写した。「え!?僕、どうしたの!?迷子!?」「でも……兄ちゃんの名前呼んでた...」「ええ!?じゃあ知り合いっすか!?」「ち、違います!!あと、一応女の子です...髪の毛、売られちゃってんです……」なるほど……だから短いのか...クロテから聞くと、アヤカシハンターと言うのがあるらしく、アヤカシ同士で襲うらしくてそのアヤカシから身体の色んなものを売って行くらしい。シロガネだと、まだ髪の毛しか売られて無いから大丈夫だったけど。臓器なんてたまったもんじゃない。さすがに酷すぎる。
「酒呑童子様...本当にごめんなさい...シロガネがしっかりしてれば……シロガネを裁いてください...助けて貰った命を無駄にするところでしたから……」「シロガネ……じゃあ……」アカツキは俺の近くに来て紅いピアスを渡した。「これを頭につけてあげて...じゃないとニンゲンに身体を売られてしまったらアヤカシとして見なされなくなっちゃうからね。」俺は頷き、リボンを結び付けてあげた。目をずっと瞑っていたけど直ぐに顔をあげて、「……え...?」と呟いた。「シロガネ、ユキトは君のこと許すみたいだよ。それにもしたから、君はまたユキトの仲間だよ。」するとシロガネは泣き出してしまった。「ええ!?シ、シロガネ!?」「うー……酒呑童子様ぁ...ありがとうございますぅ...うう...」嬉し泣きをして俺の胸に顔を擦りつけている。なかなか泣き止まなくて困っていたけど、ようやく泣き止んだ。するとクロテは「シロガネちゃん、その白い服はそろそろ変えた方が良さそうね。」確かに、血が飛び散っていて、首に枷が付いていて、拷問させられていた感が増し増しだった。するとマナカは「じゃあ、僕の御下がりあげよっか?もう着ないワンピースとかあるから...」「わんぴーす……??」アロはそれを聞くと直ぐにアジトから宿へ届ける宅配を出した。
届いたワンピースはシルクの上質な服に、黄色のグラデーションが施されたワンピース、ハイソックスにローファーだった。シロガネはこれを見て目を輝かさせた。「可愛い……」「着替え方分かる?」「ええっと……」「着せてあげるね!!カイちゃんも手伝って?」「おうよ!!」それから10分後……シロガネは女の子らしい姿になって帰ってきた。カチューシャのように横がリボンに見えるように結ばれたショートヘアの髪の毛。柔らかく、暖かい雰囲気が伝わってくるワンピース。薄れもんのハイソックス。赤茶色のローファー。まさに女の子の女の子って感じがした。「可愛いよね!!シロガネちゃん、やっぱり似合ってる!!」「だな!モデル見たいだ。」カイとマナカが褒めてるとシロガネも「えへへ...」と嬉しそうに笑っていた。「シロガネは何歳なの?」「だいぶ……幼く見えるけど……どうなのかな...?」マノアとシンさんが聞くとシロガネはサラッと「345歳です。」と答えた。#「「は……!?」」____#流石に驚いた2人は思わず顔を見合わせていた。「シロガネは雷龍(ライリュウ)って言う龍の1種なんです。一応50000000年は生きれるらしいです。」「はへー……想像もつかねーw」マノアは苦笑しながらぼやいていた。だからあの時黄色の光が満ちていたのか……あれは電気だったんだ。今更の事だったけどもう1つ気になった事があった。「じゃあ、なんで俺達はその電気を喰らわなかったの?」「酒呑童子様達は恩人ですから、自分の意思でコントロールが出来るのです。」と言っていたが、なんかよくわからないけど100年前にシロガネを助けたらしい……見覚えなくて当然かなw「そういえば……今日温泉入ってたとき、なんか足元をスッっと何かが抜ける感じがしたんだけど……気のせいだったのかな?」ユウト君もだったの……!?するとシロガネは体をびくっと揺らした。「ごめんなさい……それ、シロガネです...龍の姿になってたから、何とか逃げ出そうとしたんですけど……」え!?あ、龍って能力だけじゃないんだ……「なって見せましょうか?」「え!?めっちゃ見たい!!」マノアは興奮気味になって居た。するとシロガネが目を瞑ると、周りに電気のビリビリとした空気が流れ始めた。「……っ!!!」目を見開くと電気がシロガネの身体へ集まり激しく光った。
光が収まり、目を開くと……シロガネの姿は銀色の鱗に黄色の背びれのようなものが付き、黄金に輝く角を持った龍の姿へと変化した。「す……すげー!!!!まるであれだな!!ゼルダの〇説ブレス〇〇イルドの〇〇ドラ見たいだ!!」いや、マノア!?めっちゃ自主規制入ってるよ!?その言葉、発しちゃダメでしょ!?思わず心の中で突っ込んでると、シロガネは元の姿に戻った。「あの姿、シロガネ好きじゃない……霊力、沢山要る...」「シロガネちゃん、あまり無理はしてはいけませんよ。しばらくは内で預かりますからね。」「えええ……クロテ様...シロガネお家帰りたい...」しょぼんとしているシロガネを見て心が和んでいるとクロテは何かを思い出したようで俺にこう言った。

「ユキト君、アカツキ、言い忘れていたのですが、サクラさんの居ると思われる場所がようやく見つかりましたよ。確か、場所は……ここの近くにある『雪桜神社』だと思われますよ。」


あとがき
相変わらず小説が上手く書けないαManaですw
いやあ、また新キャラが増えて仕舞いましたね(泣)いや、最初のうちは10人ぐらい(´・ ω ・ `)カナーと思っていたんですが、想像が膨らみすぎて16人ぐらい居ますね。人物がw
え?15人目は、どこに行ったんですかって?それは次のお話です。はい、そうなんですね~次はユキト君が過去に出会った。そして、何らかの事情で記憶が無くなって忘れてしまっている少女『サクラ』が登場します。100年ぶりの再会ユキト君とサクラちゃんはどう反応するのかが楽しみですね……
それじゃあ今回はこれで終わらせて頂きます。
って、2つ言い忘れていたことがありました。実は近々、番外編(男女別々パジャマパーティー)を作ろうと思っています。何時になるのかは分かりませんがw
もう1つは、まだ学生の為テスト(めっちゃ重要)がある訳です。実は前期がめっちゃ成績悪くて、ここで挽回しないと留年……っていう事も有りうるのです。嫌だァァァァっァァっァァ!!!!テストやりたくないっぃいぃぃぃいいぃぃいぃ!!!って何時も部屋で叫んでます。という事で、来週から2週間ぐらい小説は揚げられませんので少々お待ちください(´TωT`)
それじゃあ本当に終わりますね。見てくださりありがとうございましたm(*-ω-)m



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