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番外編
鉱山へ。
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私が恐恐と打ち明けたあと、「どうせろくな奴いないし、しばらくあの扉は使わなくても、生きていけるよ」
シルも雨夏も、玄関の扉を見、そう言った。
「そうだね。でももう一つ隠し事があって…。本来の自分私は、黒い髪に茶目だったの。でも何故だか、以前ゲームで使ってた名前と、デザインした金髪、グリーンの瞳に、気がついたらなってたの。玄関の祖とのあの世界に行く迄には、本来の私の色に戻してもいい?」
『確か髪型や髪色、瞳の色とか見た目変えるお店、近々オープンするんじゃないっけ? オープンを期に変えちゃえば? 僕も肌色とか変えちゃおうかな…」
「シルのイメチェン格好いいと思う! 布とかも作ると洋服も色んな種類作れるよね。そこら辺も充実させたい」
『ワタシは関係なさそうで淋しい…』
「雨夏も毛色は変えられそうだけど、私は、そのままの雨夏が好きだな…」
そう言うと、満更でもない様子で『玄関から外出する時だけ普通っぽい色にする…』
そんな事を話していると、シルがその場を纏めるみたいに言う。
「今日は鉱石を取りに行くんでしょ? 準備しないと…」
「そうだった……。種メイカーや糸メイカーとか鉱石メイカーとか作りたいから頑張ろう!お料理のレパートリー増えるしね! まずは初級の鉱山頑張ろう~」
「なんか思ったより狭いね……。んで、下に続く階段まであんまりないね」
「ゲームだとあまり時間ないからじゃないのかな。でもこの岩ハンマーで叩くと鉄鉱石出るみたいだよ。初級だし、ハンマーの威力上げたり、まず出来る事やろう。雨夏、これ持っててくれる?」
『わかった~』
そう言って採れるだけ採って、最下層まで降りて、牧場へと帰る。ゲームのシステムのおかげで、ハシゴを一つ登ると外に出られるのは楽だ。ゲームシステム様々である。
雨夏は、ハシゴの上り下りとハンマーで鉱石を叩くのは難しいので、基本荷物持ちで、ハシゴの上り下りの時には、シルの肩に乗っている。
『人の形になれれば、出来る事が増えるのに~』
そう言って悔しがってる。確かに人になれたら、それはそれで可愛いと思うのでいつか変身できるといいねなんて話してる。
でもシルは、街の女の子にすごく人気があるから、私との子と思われたらどうしよう……。なんて考えても仕方の無い事に時間を費やしてしまった。
シルと私がそんな関係になるわけないじゃない……。なんとなくモヤモヤする気持ちを抱えたけれど、格好いい元王子様と恋に落ちるなんて、そんな事はありえない…。私はそう芽生えかけた何かを振り払った。
シルも雨夏も、玄関の扉を見、そう言った。
「そうだね。でももう一つ隠し事があって…。本来の自分私は、黒い髪に茶目だったの。でも何故だか、以前ゲームで使ってた名前と、デザインした金髪、グリーンの瞳に、気がついたらなってたの。玄関の祖とのあの世界に行く迄には、本来の私の色に戻してもいい?」
『確か髪型や髪色、瞳の色とか見た目変えるお店、近々オープンするんじゃないっけ? オープンを期に変えちゃえば? 僕も肌色とか変えちゃおうかな…」
「シルのイメチェン格好いいと思う! 布とかも作ると洋服も色んな種類作れるよね。そこら辺も充実させたい」
『ワタシは関係なさそうで淋しい…』
「雨夏も毛色は変えられそうだけど、私は、そのままの雨夏が好きだな…」
そう言うと、満更でもない様子で『玄関から外出する時だけ普通っぽい色にする…』
そんな事を話していると、シルがその場を纏めるみたいに言う。
「今日は鉱石を取りに行くんでしょ? 準備しないと…」
「そうだった……。種メイカーや糸メイカーとか鉱石メイカーとか作りたいから頑張ろう!お料理のレパートリー増えるしね! まずは初級の鉱山頑張ろう~」
「なんか思ったより狭いね……。んで、下に続く階段まであんまりないね」
「ゲームだとあまり時間ないからじゃないのかな。でもこの岩ハンマーで叩くと鉄鉱石出るみたいだよ。初級だし、ハンマーの威力上げたり、まず出来る事やろう。雨夏、これ持っててくれる?」
『わかった~』
そう言って採れるだけ採って、最下層まで降りて、牧場へと帰る。ゲームのシステムのおかげで、ハシゴを一つ登ると外に出られるのは楽だ。ゲームシステム様々である。
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でもシルは、街の女の子にすごく人気があるから、私との子と思われたらどうしよう……。なんて考えても仕方の無い事に時間を費やしてしまった。
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