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第4章
溺れる者は藁をも摑む3※
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「挿入れるよ……」
「来て……早く……」
そうして腿を摑む手に力が入るのを感じると同時に、男のペニスの切っ先が僕の体内に埋まっていく。
「ああ、あ……や、あっ……」
「っ……」
熱く脈打つペニスを受け入れ、男の首に腕を回す。お互いの口内を舐め回しながら、男が動く。上下に律動するのではなく、前立腺をペニスの先で押され、捏ねくり回される。そんなことをされたことは一度もなくて、ぼくは悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
過ぎた快楽に恐怖し、情けない声で男を止める。
「や……やだ……待って…………やあっ!」
しかし男はぼくの言葉に聞く耳をもたない。男のもので前立腺を刺激されながら、ペニスを扱かれる。
「駄目、やめないよ。秋くんを『グチャグチャ』にするから」と首筋を強めに唇で吸われる。
キスマークをつけられるのは痛いし、跡が残るからいやなのに、なぜだか感じてしまう。
「そんな……あっ、んぅ!」
この男とのセックスは麻薬のように中毒性が高い。最初のセフレだった男の非じゃない。
ひいひい啼いて男のペニスを受け入れる。前立腺を竿で擦られ、奥の行き止まりをトントンとノックされるように突かれる。蛍光灯のライトが点滅するみたいに目がチカチカした。
「だめ……もどれな……いや、おかしくなっちゃ……」
「いいよ、おかしくなって。つらいよね、ずっと大好きだった人に振られるのは……」
男が何を言っているのかわからない。
マグマのような熱がグルグル巡る。頭が沸騰しそうでだし、心拍数がどんどん早くなって苦しいのに、どうにかなってしまいそうなくらいに男とのセックスが気持ちい。
こんなの虚しいだけ。
失恋しても航大に対する思いは一向に消えない。芝谷さんに対するどす黒い気持ちも変わらない。それでも身体はもう男のペニスを受け入れ、腰を振ることの快楽を求めずにはいられなくなっている。
ボロボロと涙がこぼれて頬を伝う。
そうしてぼくは悲鳴のような喘ぎ声を出し、腰を突き出し、身体をガクガク震わせて長い射精をした。
それでも男は動きを止めない。奥をやさしく小刻みに叩かれる。出すものを出したのに鈴口を親指で塞がれ、ペニスを擦られ続ける。
「やだ、やだ……はなして……あ、ひぃ!」
乱暴ではないけど容赦のない男の愛撫に、ぼくは絶叫する。射精し終わったはずなのにペニスが萎えない。天を向いて鈴口を開閉する。
尿意に似た何かを感じ始める。人前で粗相をしたくない。
抵抗しようとしても身体が言うことを訊かない。駄目と思った拍子に頭の奥の何かがパンと何かが弾けた。
透明な液体をペニスから撒き散らし、体内にある男根を強く締めつける。
すると男が唸るような声を出して、コンドーム越しに達した。
男のペニスが抜け出ていくのすらピクンピクンと小刻みに感じてしまう。
ああ、終わったんだと安堵していれば、男が次のコンドームを手に取る。男のものは、ふたたび勃起している。
「相手の男に振られたことを忘れるくらい一晩中抱いてあげる。大丈夫、セックスをすれば気を紛らわせられるから。だから……いっぱい気持ちよくなってね」
そこから、ぼくの意識は完全に飛んだ。
朧気に――男のペニスを生の状態で口に咥えさせられ、さまざまな体位で交わりったことを覚えている。
「これで秋くんも俺と同じだね」と愉快そうに笑う男の声だけが、こびりついて耳から離れなかった。
「来て……早く……」
そうして腿を摑む手に力が入るのを感じると同時に、男のペニスの切っ先が僕の体内に埋まっていく。
「ああ、あ……や、あっ……」
「っ……」
熱く脈打つペニスを受け入れ、男の首に腕を回す。お互いの口内を舐め回しながら、男が動く。上下に律動するのではなく、前立腺をペニスの先で押され、捏ねくり回される。そんなことをされたことは一度もなくて、ぼくは悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
過ぎた快楽に恐怖し、情けない声で男を止める。
「や……やだ……待って…………やあっ!」
しかし男はぼくの言葉に聞く耳をもたない。男のもので前立腺を刺激されながら、ペニスを扱かれる。
「駄目、やめないよ。秋くんを『グチャグチャ』にするから」と首筋を強めに唇で吸われる。
キスマークをつけられるのは痛いし、跡が残るからいやなのに、なぜだか感じてしまう。
「そんな……あっ、んぅ!」
この男とのセックスは麻薬のように中毒性が高い。最初のセフレだった男の非じゃない。
ひいひい啼いて男のペニスを受け入れる。前立腺を竿で擦られ、奥の行き止まりをトントンとノックされるように突かれる。蛍光灯のライトが点滅するみたいに目がチカチカした。
「だめ……もどれな……いや、おかしくなっちゃ……」
「いいよ、おかしくなって。つらいよね、ずっと大好きだった人に振られるのは……」
男が何を言っているのかわからない。
マグマのような熱がグルグル巡る。頭が沸騰しそうでだし、心拍数がどんどん早くなって苦しいのに、どうにかなってしまいそうなくらいに男とのセックスが気持ちい。
こんなの虚しいだけ。
失恋しても航大に対する思いは一向に消えない。芝谷さんに対するどす黒い気持ちも変わらない。それでも身体はもう男のペニスを受け入れ、腰を振ることの快楽を求めずにはいられなくなっている。
ボロボロと涙がこぼれて頬を伝う。
そうしてぼくは悲鳴のような喘ぎ声を出し、腰を突き出し、身体をガクガク震わせて長い射精をした。
それでも男は動きを止めない。奥をやさしく小刻みに叩かれる。出すものを出したのに鈴口を親指で塞がれ、ペニスを擦られ続ける。
「やだ、やだ……はなして……あ、ひぃ!」
乱暴ではないけど容赦のない男の愛撫に、ぼくは絶叫する。射精し終わったはずなのにペニスが萎えない。天を向いて鈴口を開閉する。
尿意に似た何かを感じ始める。人前で粗相をしたくない。
抵抗しようとしても身体が言うことを訊かない。駄目と思った拍子に頭の奥の何かがパンと何かが弾けた。
透明な液体をペニスから撒き散らし、体内にある男根を強く締めつける。
すると男が唸るような声を出して、コンドーム越しに達した。
男のペニスが抜け出ていくのすらピクンピクンと小刻みに感じてしまう。
ああ、終わったんだと安堵していれば、男が次のコンドームを手に取る。男のものは、ふたたび勃起している。
「相手の男に振られたことを忘れるくらい一晩中抱いてあげる。大丈夫、セックスをすれば気を紛らわせられるから。だから……いっぱい気持ちよくなってね」
そこから、ぼくの意識は完全に飛んだ。
朧気に――男のペニスを生の状態で口に咥えさせられ、さまざまな体位で交わりったことを覚えている。
「これで秋くんも俺と同じだね」と愉快そうに笑う男の声だけが、こびりついて耳から離れなかった。
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