毒を飲んだマリオネット
おまえを守るためなら、毒を飲んで操り人形にだってなってやる。
朔夜と日向は“魂の番”だ。
運命の赤い糸で結ばれたαとΩであるふたりは将来を誓い合っていた。
しかし朔夜は、【亡霊】・満月に取り憑かれ、次第に意識を乗っ取られてしまう。
力を蓄え、この世に実体化できるようになった満月は、朔夜と日向を陥れる策略を巡らせる。
朔夜を瀕死状態へ追いやり、日向をレイプして記憶を改竄。
「朔夜に犯された」と思い込んだ日向は、九死に一生を得た朔夜を自らの手で追いつめる。
結果、ふたりは離れ離れになってしまう。
歳月が経ち、日向の心の傷もじょじょに癒えていった。
来月にはベータの婚約者と海外で結婚をする予定で幸せを感じていた。
そんな矢先に、なんの因果か朔夜との再会を果たしてしまう。
十年以上も満月によって心を蝕まれ続けた朔夜は意識だけでなく、身体までも乗っ取られかけていた。
それでも朔夜は日向を遠ざけ、自分と満月から逃がそうとする。
が、限界を迎えて昏睡状態となってしまう。
記憶を取り戻した日向は朔夜に犯されていないことに気づき、朔夜にとんでもないことをしてしまったと罪の意識に苛まれる。
朔夜の目覚めを待つ人たちの言葉に心を動かされた日向は、【亡霊】の呪縛から朔夜を解放することを決意し、単身で満月のもとへ向かう。
満月は劇薬である「忘却の薬・レテ」を朔夜と日向に使用し、精神世界で彼らと対峙する。
おぞましい悲願を成就するために朔夜を操り人形にし、日向の頭に中にある朔夜と婚約者の記憶をすべて奪おうと目論む。
※注意※
いじめ、差別用語、器物損壊、暴力行為、自殺教唆といった過激な描写、暴力描写が多々あります。
この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
残酷・暴力描写:*
性描写:※
こちらの作品は小説家になろうのムーンライトノベルズから転載しています。
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