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プロローグ
しおりを挟むうちの地下には鬼がいる。
私は幼い頃、友だちにそんな自慢話をしていた。
信じて怖がる子もいれば、そんなの嘘だと言う子もいた。
でも私にとってそれは紛れも無い事実で、当然のことだった。
父にそれはうちの秘密だから話してはいけないとキツく言いつけられてからは、口にすることはなくなった。
今でも、うちの地下には鬼がいるのだ。
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