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2 お家に帰ろう(*´∀`*)
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私は建物の出口に向かって足を進めていた。
一応、現状を説明しておくと私が今いるのは聖キアナ魔法学校で、先程までは生徒主催の舞踏会に参加していた。
ちなみに、私は聖キアナ魔法学校の卒業生でアルブレインやリリアーヌもまた私と同じ代に卒業した卒業生である。まぁ、魔法学校というくらいだから当然私も魔法が使える。本当は使ってみたくてウズウズしてるんだけどどうやらケンカの際などに使わないよう対魔法用の結界が学校全体を覆っているようで使えなかった。ガッカリ
はい、魔法の話は置いていて舞踏会について話を戻すね~。ごめんね~
舞踏会は強制参加では無いもののずっと本当は行きたくなかったというカリーナの思いがよく伝わってきたので、じゃあどうしてそれでも来たのだろうと疑問に思えば頭の中でカリーナの記憶らしきものが蘇ってきた。
……マジかよ
どうやら、アルブレインに参加するよう強制されたらしい。
『いいか?来なかったら俺と俺の家を侮辱したとして婚約破棄するからな!』
いや、来ても婚約破棄されたんだが笑笑
つか、来る時もアルブレインはカリーナのエスコートすらせずリリアーヌの乗った馬車が到着するなり駆け寄り、まるでパートナーの如くエスコートしたらしい。
ここでは、男性がパートナーをエスコートするのは当たり前の事。
しかし、アルブレインはそんな当たり前の事すらせず、それどころか他の人をエスコートした。
だがここで恥をかくのはアルブレインでは無く当たり前のエスコートさえ、されなかったカリーナの方。
暫くしてカリーナが俯きながら会場に向かうと周りからクスクスと音がする。
何だよ…。これ、、一応自分の事だけどここまでされると泣けてくる。
一通りここに来るまでの経緯がムービー化されたものが終わり顔を上げるといつの間にか校門の近くまで来ていた。
偶然、すれ違った男女のペアが怪訝な顔をしながら軽く頭を下げる。
そりゃ、そうだよね。そこそこの身分の私がパートナーも引き連れないでとぼとぼ歩いてるなんて…
しかし、過去は変えられないのだ。
それなら、やるべき事はただ一つ!
家に帰る!!
そうして、自分の馬車に乗り込むと察しの良い御者は何も言わず、家に向かってくれた。
カラカラカラ ガタッ
馬車の動きに身体が揺れる。
(カリーナの家族ってどんな感じなんだろ)
(やっぱり一家の恥!とか言われて家から追い出されたりするのだろうか)
(最悪、幽閉………これはグロくないから可能性あるのか?)
まぁ、どんな家族であろうと自分の家族なんだ。
自分と血の繋がりがある人達。
そんな存在がこの世界にいるという事実だけで先程の婚約破棄なんか頭の隅にも残っていないほど浮かれているカリーナはまだ知らない。
カリーナの家族はカリーナの想像を絶する程の家族だという事を。。
一応、現状を説明しておくと私が今いるのは聖キアナ魔法学校で、先程までは生徒主催の舞踏会に参加していた。
ちなみに、私は聖キアナ魔法学校の卒業生でアルブレインやリリアーヌもまた私と同じ代に卒業した卒業生である。まぁ、魔法学校というくらいだから当然私も魔法が使える。本当は使ってみたくてウズウズしてるんだけどどうやらケンカの際などに使わないよう対魔法用の結界が学校全体を覆っているようで使えなかった。ガッカリ
はい、魔法の話は置いていて舞踏会について話を戻すね~。ごめんね~
舞踏会は強制参加では無いもののずっと本当は行きたくなかったというカリーナの思いがよく伝わってきたので、じゃあどうしてそれでも来たのだろうと疑問に思えば頭の中でカリーナの記憶らしきものが蘇ってきた。
……マジかよ
どうやら、アルブレインに参加するよう強制されたらしい。
『いいか?来なかったら俺と俺の家を侮辱したとして婚約破棄するからな!』
いや、来ても婚約破棄されたんだが笑笑
つか、来る時もアルブレインはカリーナのエスコートすらせずリリアーヌの乗った馬車が到着するなり駆け寄り、まるでパートナーの如くエスコートしたらしい。
ここでは、男性がパートナーをエスコートするのは当たり前の事。
しかし、アルブレインはそんな当たり前の事すらせず、それどころか他の人をエスコートした。
だがここで恥をかくのはアルブレインでは無く当たり前のエスコートさえ、されなかったカリーナの方。
暫くしてカリーナが俯きながら会場に向かうと周りからクスクスと音がする。
何だよ…。これ、、一応自分の事だけどここまでされると泣けてくる。
一通りここに来るまでの経緯がムービー化されたものが終わり顔を上げるといつの間にか校門の近くまで来ていた。
偶然、すれ違った男女のペアが怪訝な顔をしながら軽く頭を下げる。
そりゃ、そうだよね。そこそこの身分の私がパートナーも引き連れないでとぼとぼ歩いてるなんて…
しかし、過去は変えられないのだ。
それなら、やるべき事はただ一つ!
家に帰る!!
そうして、自分の馬車に乗り込むと察しの良い御者は何も言わず、家に向かってくれた。
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まぁ、どんな家族であろうと自分の家族なんだ。
自分と血の繋がりがある人達。
そんな存在がこの世界にいるという事実だけで先程の婚約破棄なんか頭の隅にも残っていないほど浮かれているカリーナはまだ知らない。
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