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3話
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そこは、智美の旅館でもなければ、人里離れた森林でもない。無論外国等であろうはずもない。
どころか、果たして自分は本当に夢に入ったのだろうかと錯覚しかけたほど見覚えのある場所。
そう、ここは学校の屋上だった。
中学校における屋上は普段閉鎖されているところも多いが、サクラコの学校は生徒に開放されていた。 その代わり、比較的高さのある頑丈な鉄網が張り巡らされているため、意図的によじ登りでもしない限りまず落ちることもない。
屋上では、見栄えの良い植物達が育てられており、また、いくつかのベンチがあり、青空が広がる昼休み等はここでくつろぐことができる。
サクラコも、気候が穏やかな季節では、しばしばここを訪れては、読書に耽っていた。
もとより、優秀な生徒ばかりが集うこの私立において、屋上で危険な行為をする生徒などいるはずもなかった。
そんな屋上。
そこに、サクラコの眼前、丁度学校のグラウンドが見える方角の鉄網の前で、大森と思しき人物が立っていた。辺りは風が強く吹き、彼の少し伸びた髪が靡いていた。だが、彼は残念ながら美少年とは程遠い男だったので、サクラコはさして魅力的には感じず、どちらかというと風が肌に当たる時の感触が、現実と錯覚させられるぐらいにリアルで、その質感にサクラコのほぼ90%以上の興味関心が注がれていた。
しかし、のっしりとそこに直立したまま、少し視線を高めに、おそらくは空を眺めているであろう彼の後姿を見て、サクラコは次第にそのシチュエーションに、嫌な予感を感じざるを得なくなってきた。
依然としてヒューと吹き続ける風の中、なんと大森は自分の上履きを脱ぎ始めた。
そして自分の隣に揃えておくと、意を決したかのように高く張り巡らされている鉄網に手をかけ、足をかけ、それを登り始めた。
「え、ウソ」
この全国でも有数の進学校において、生徒達が屋上の利用を誤ろうはずもない。
どころか、比較的太陽に近く見晴らしが良いこの場所を利用し、読書や自習等でうまく使いこなすのが当然。ましてや、この場を使って、いじめがあったり、はたまた自殺を図る輩が居るなんて万が一にもありえない。
ありえない。そのはずなのに。
サクラコは自身が持つ常識感と目の前の大森の行為に結びつかず、目の前の事象を受け入れられないでいた。
しかしそうこうしているうちに、大森はすでに柵をガシガシと登っている。
そして開いた口が塞がらないサクラコをそっちのけで、彼はとうとうてっぺんまで登り終え、更に柵を跨いで、格子の向こう側へと降り始めた。
大森が降りるその先には、それでもわずかに安全スペースと思しきコンクリートのスペースが確保されていたが、しかし鉄網はもうない。そこから先に広がるのは硬い硬いグラウンドである。
そして彼は、ガシャンガシャンと音を立てながら柵を遂に降り終えた。
大森は鉄網を背に、グラウンド側へと眼差しを向けている。
サクラコは、明らかに大森が危険な状態に陥っているのを目の前にしてなお、まだ思考が追い付いていなかった。
「どうしよう……、私、どうしたら良いの……」
大声で叫んだところで彼には届かない。そういう謎めいたルールがサクラコが他人の夢に介入した時は発生するからだ。助けを呼びに行ったところで……いや、そもそも、助けなんて来るのか? ほかの人間はこの夢の中にいるのか? そういえば、夢を見ている本人と、それに付随するストーリー上の人物以外を視認した記憶がない。それに、夢の中で誰かが死んだりしたこともなかった。そもそも落ちようが何しようがこれは本人が見ている夢なのだから問題ないのでは。
だが、先ほどから妙にリアルに感じる風の感覚がサクラコの第六感をビシビシと刺激していた。
汗が額から滲んでいるのが手に取るようにわかる。
「本当に夢なの、これ……。夢で片づけてしまって良いのかしら……」
夜分の電車に乗ることを禁止されて以来、他人の夢へ入ることが久しぶりだったため、いまいち今までに見た他者の夢と現状を照らし合わせての推理が追い付かない。
もとい、最初から、確かなことなんて何一つわからない現象なのだから、正解なんて永遠にたどり着けないかもしれない。
しかし、サクラコの心臓は早鐘を打ち続けていた。
そうえいば、今までサメやモンスターと戦闘を繰り広げる夢を何回か見たこともあった。
しかし、その夢を見た際の感覚と、今の感覚は乖離していた。
今サクラコが感じている嫌な感覚は無かった。サクラコはそう、もっと呑気に他者の夢を覗いていたはずだと気づいた。
今と今までの決定的な違いは何か。
「あぁ、そうね」
「死」だ。死への恐怖を今までは全く感じなかった。
目の前の大森から。眼前の光景から「死」が感じられる。
このままではいけないという本能的な直感が物凄い物量で自身の脳と心臓を支配している。
「待って。待って!」
サクラコの声は勿論届かない。
しかしサクラコは決してその言葉で彼を静止させようとしたのではなく、頭をフル回転させながら今しばらく猶予が欲しくて嘆願の意を込めて発したのであった。
「待って……」
違和感があった。
忘れていたわけではなかったが、夢には条件があったことはサクラコは改めて思い出してみた。
夢の条件。
普段自分が見る夢よりも、妙な現実感があること。
夢の中では自分の声はおろか、物を叩いたり鳴らしてもみたりしても決して相手には届かないこと。
まだあったはずだ。それなのに、サクラコは尋常ではない動揺からか、まるで小学生で習った簡単な漢字の部首をド忘れしてしまった時のように、あと一つ何か忘却していた。
「待って…… あ!」
サクラコが何かを察知した時には既に大森は、そのわずかな安全スペースの先端まで来ており、もうそこから先に彼の地面などなかった。
大森が先ほど脱いで脇に添えられている上履き。その先端は赤色で縁取られていた。
赤色とはすなわち、サクラコが今身につけている上履きと同様の色であった。
それはおかしい。
なぜなら、サクラコが他人の夢へ介入する際は、必ずと言って良いほど数年ほど先の成長した姿が映し出されるから。
そう、まるで彼の人生は今ここで終了し、数年ほど成長する未来は無いとでも言わんばかりに。
「大園君!」
言うが早いか、サクラコは全力で彼の元へ疾走した。だが、それではどうやら遅いようだった。
彼の片足はもう空へ向かっていた。
「大林君!」
もうだめだ、間に合わない、どれだけ走ったところであの柵を登っている暇なんてないのだから。秒コンマの次元なのだから。
しかしそれでもサクラコは懸命に走った。この当時からすでに中々に成長していた乳房を揺らしながらも懸命に走った。
そして彼の黒い学生服姿が眼前から消失するのを観測すると同時にサクラコは強く願った。
自分がこの夢を見た責任として、彼を助けたいと、自分自身でも信じられないほどに深く願った。
そうして気が付くと、サクラコは大森を両腕で抱えていた。
「え……」
サクラコはあまりの事態に脳がついていかず、呆けて見せた。
だが、すぐに自分が校舎のその先、眼下にグラウンドがある空中で大森を抱えている状況に気が付いた。
「えええええええええ。落ちる、落ちるーーーーーー」
だが落ちなかった。
身体がふわりとしていた。どうやら自分は浮遊しているようだった。そして男子である大森を抱えているにもかかわらず全く重みを感じなかった。
ファサ、ファサ、とすぐ耳元でまるで鳥の羽ばたきのような音が規則的に聞こえる。
何だろうか、でも助かったのだろうか。
サクラコは何がなんだかわからないでいたが、そうこうしている内に大森が「うぅ……」という呻き声とともにゴソゴソと起き上がった。そして、自分を見つめてきて口を開き、ぼそりとつぶやいた。
「うっ、あぁ……、天使様だぁ」
ビクン、と肩が跳ね上がった。
黒板前では天草先生が国語の教科書を閉じ始めていた。そしてすぐに予鈴が鳴った。天草先生は何も言わず、日直が終了の挨拶をすると同時に、スッと頭を少し下げた後、まるで始めらかいなかったかのように音もなく教室から出て行った。
サクラコの心臓は未だにバクバクと鳴り止んでいなかったが、しかしようやく夢から戻ってきたようであると確信した。学校で他人の夢を見るのは智美以来の二度目だった。そのいずれもが、公共の電車やバスで見る他人の夢よりもすごく印象強いように感じた。もしかしたら自分と親しい人物であるほど、この能力は強くなるのだろうか。わからないことだらけだったが、とにかく、サクラコは先ほどの大森の夢から解放されて、ホッと一息、豊満な胸を撫で下ろした。
そして、チラリと大森の方を見やると、さもありなんといった調子で大森がサクラコの事をまるでUFOでも発見したとでも言わんばかりの、驚愕の表情で凝視していた。
どころか、果たして自分は本当に夢に入ったのだろうかと錯覚しかけたほど見覚えのある場所。
そう、ここは学校の屋上だった。
中学校における屋上は普段閉鎖されているところも多いが、サクラコの学校は生徒に開放されていた。 その代わり、比較的高さのある頑丈な鉄網が張り巡らされているため、意図的によじ登りでもしない限りまず落ちることもない。
屋上では、見栄えの良い植物達が育てられており、また、いくつかのベンチがあり、青空が広がる昼休み等はここでくつろぐことができる。
サクラコも、気候が穏やかな季節では、しばしばここを訪れては、読書に耽っていた。
もとより、優秀な生徒ばかりが集うこの私立において、屋上で危険な行為をする生徒などいるはずもなかった。
そんな屋上。
そこに、サクラコの眼前、丁度学校のグラウンドが見える方角の鉄網の前で、大森と思しき人物が立っていた。辺りは風が強く吹き、彼の少し伸びた髪が靡いていた。だが、彼は残念ながら美少年とは程遠い男だったので、サクラコはさして魅力的には感じず、どちらかというと風が肌に当たる時の感触が、現実と錯覚させられるぐらいにリアルで、その質感にサクラコのほぼ90%以上の興味関心が注がれていた。
しかし、のっしりとそこに直立したまま、少し視線を高めに、おそらくは空を眺めているであろう彼の後姿を見て、サクラコは次第にそのシチュエーションに、嫌な予感を感じざるを得なくなってきた。
依然としてヒューと吹き続ける風の中、なんと大森は自分の上履きを脱ぎ始めた。
そして自分の隣に揃えておくと、意を決したかのように高く張り巡らされている鉄網に手をかけ、足をかけ、それを登り始めた。
「え、ウソ」
この全国でも有数の進学校において、生徒達が屋上の利用を誤ろうはずもない。
どころか、比較的太陽に近く見晴らしが良いこの場所を利用し、読書や自習等でうまく使いこなすのが当然。ましてや、この場を使って、いじめがあったり、はたまた自殺を図る輩が居るなんて万が一にもありえない。
ありえない。そのはずなのに。
サクラコは自身が持つ常識感と目の前の大森の行為に結びつかず、目の前の事象を受け入れられないでいた。
しかしそうこうしているうちに、大森はすでに柵をガシガシと登っている。
そして開いた口が塞がらないサクラコをそっちのけで、彼はとうとうてっぺんまで登り終え、更に柵を跨いで、格子の向こう側へと降り始めた。
大森が降りるその先には、それでもわずかに安全スペースと思しきコンクリートのスペースが確保されていたが、しかし鉄網はもうない。そこから先に広がるのは硬い硬いグラウンドである。
そして彼は、ガシャンガシャンと音を立てながら柵を遂に降り終えた。
大森は鉄網を背に、グラウンド側へと眼差しを向けている。
サクラコは、明らかに大森が危険な状態に陥っているのを目の前にしてなお、まだ思考が追い付いていなかった。
「どうしよう……、私、どうしたら良いの……」
大声で叫んだところで彼には届かない。そういう謎めいたルールがサクラコが他人の夢に介入した時は発生するからだ。助けを呼びに行ったところで……いや、そもそも、助けなんて来るのか? ほかの人間はこの夢の中にいるのか? そういえば、夢を見ている本人と、それに付随するストーリー上の人物以外を視認した記憶がない。それに、夢の中で誰かが死んだりしたこともなかった。そもそも落ちようが何しようがこれは本人が見ている夢なのだから問題ないのでは。
だが、先ほどから妙にリアルに感じる風の感覚がサクラコの第六感をビシビシと刺激していた。
汗が額から滲んでいるのが手に取るようにわかる。
「本当に夢なの、これ……。夢で片づけてしまって良いのかしら……」
夜分の電車に乗ることを禁止されて以来、他人の夢へ入ることが久しぶりだったため、いまいち今までに見た他者の夢と現状を照らし合わせての推理が追い付かない。
もとい、最初から、確かなことなんて何一つわからない現象なのだから、正解なんて永遠にたどり着けないかもしれない。
しかし、サクラコの心臓は早鐘を打ち続けていた。
そうえいば、今までサメやモンスターと戦闘を繰り広げる夢を何回か見たこともあった。
しかし、その夢を見た際の感覚と、今の感覚は乖離していた。
今サクラコが感じている嫌な感覚は無かった。サクラコはそう、もっと呑気に他者の夢を覗いていたはずだと気づいた。
今と今までの決定的な違いは何か。
「あぁ、そうね」
「死」だ。死への恐怖を今までは全く感じなかった。
目の前の大森から。眼前の光景から「死」が感じられる。
このままではいけないという本能的な直感が物凄い物量で自身の脳と心臓を支配している。
「待って。待って!」
サクラコの声は勿論届かない。
しかしサクラコは決してその言葉で彼を静止させようとしたのではなく、頭をフル回転させながら今しばらく猶予が欲しくて嘆願の意を込めて発したのであった。
「待って……」
違和感があった。
忘れていたわけではなかったが、夢には条件があったことはサクラコは改めて思い出してみた。
夢の条件。
普段自分が見る夢よりも、妙な現実感があること。
夢の中では自分の声はおろか、物を叩いたり鳴らしてもみたりしても決して相手には届かないこと。
まだあったはずだ。それなのに、サクラコは尋常ではない動揺からか、まるで小学生で習った簡単な漢字の部首をド忘れしてしまった時のように、あと一つ何か忘却していた。
「待って…… あ!」
サクラコが何かを察知した時には既に大森は、そのわずかな安全スペースの先端まで来ており、もうそこから先に彼の地面などなかった。
大森が先ほど脱いで脇に添えられている上履き。その先端は赤色で縁取られていた。
赤色とはすなわち、サクラコが今身につけている上履きと同様の色であった。
それはおかしい。
なぜなら、サクラコが他人の夢へ介入する際は、必ずと言って良いほど数年ほど先の成長した姿が映し出されるから。
そう、まるで彼の人生は今ここで終了し、数年ほど成長する未来は無いとでも言わんばかりに。
「大園君!」
言うが早いか、サクラコは全力で彼の元へ疾走した。だが、それではどうやら遅いようだった。
彼の片足はもう空へ向かっていた。
「大林君!」
もうだめだ、間に合わない、どれだけ走ったところであの柵を登っている暇なんてないのだから。秒コンマの次元なのだから。
しかしそれでもサクラコは懸命に走った。この当時からすでに中々に成長していた乳房を揺らしながらも懸命に走った。
そして彼の黒い学生服姿が眼前から消失するのを観測すると同時にサクラコは強く願った。
自分がこの夢を見た責任として、彼を助けたいと、自分自身でも信じられないほどに深く願った。
そうして気が付くと、サクラコは大森を両腕で抱えていた。
「え……」
サクラコはあまりの事態に脳がついていかず、呆けて見せた。
だが、すぐに自分が校舎のその先、眼下にグラウンドがある空中で大森を抱えている状況に気が付いた。
「えええええええええ。落ちる、落ちるーーーーーー」
だが落ちなかった。
身体がふわりとしていた。どうやら自分は浮遊しているようだった。そして男子である大森を抱えているにもかかわらず全く重みを感じなかった。
ファサ、ファサ、とすぐ耳元でまるで鳥の羽ばたきのような音が規則的に聞こえる。
何だろうか、でも助かったのだろうか。
サクラコは何がなんだかわからないでいたが、そうこうしている内に大森が「うぅ……」という呻き声とともにゴソゴソと起き上がった。そして、自分を見つめてきて口を開き、ぼそりとつぶやいた。
「うっ、あぁ……、天使様だぁ」
ビクン、と肩が跳ね上がった。
黒板前では天草先生が国語の教科書を閉じ始めていた。そしてすぐに予鈴が鳴った。天草先生は何も言わず、日直が終了の挨拶をすると同時に、スッと頭を少し下げた後、まるで始めらかいなかったかのように音もなく教室から出て行った。
サクラコの心臓は未だにバクバクと鳴り止んでいなかったが、しかしようやく夢から戻ってきたようであると確信した。学校で他人の夢を見るのは智美以来の二度目だった。そのいずれもが、公共の電車やバスで見る他人の夢よりもすごく印象強いように感じた。もしかしたら自分と親しい人物であるほど、この能力は強くなるのだろうか。わからないことだらけだったが、とにかく、サクラコは先ほどの大森の夢から解放されて、ホッと一息、豊満な胸を撫で下ろした。
そして、チラリと大森の方を見やると、さもありなんといった調子で大森がサクラコの事をまるでUFOでも発見したとでも言わんばかりの、驚愕の表情で凝視していた。
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