エタニティ・イエロー
若くして結婚した、幸いより《ゆき いより》は夫の浮気によって、離婚を選択する。
結婚してまだ半年、一緒に住み始めてたったの三ヶ月だった。
三年付き合って積み上げたものが、いとも簡単に崩れ落ちる瞬間、いよりの心に深い傷ができてしまった。
──苦しくても、苦しくても、それでも生きなければ。
前を向いて、歩かなければ。
そんな中、離婚をして二年、いよりの前に現れたのは、篝千《かがり せん》。
元夫の駿《しゅん》とは真逆の性格の千に、いよりは次第に惹かれるが、どうしても奥深い傷は癒えぬまま、どうすることもできなかった。
傷つけられたいよりと、傷つけた駿。
そして、傷を負ったいよりを想う千。
三人それぞれの思いが、複雑に絡み合う。
執筆期間 2018.02~2018.10
『プロローグ 私のこと、嫌いだった?』
第一章 『私の日常』
第二章 『空っぽの中に』
第三章 『落涙の後に』
第四章 『二つを重ねて』
第五章 『アジサイ、揺れる』
第六章 『指先に向日葵』
第七章 『心の聲』
第八章 『ブルージェット』
『エピローグ 愛を繋いで』
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