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ー悪ー 第二章 想い
第三十五話 隠し事
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(何時だろう......)
天宇軒はベランダに置かれている長椅子に座り、一神で遠くを見つめている。
天光琳は天宇軒の隣に座った。天宇軒の顔を見ると、とても寂しそうな、不安そうな様子が伝わってくる。
ヒラヒラと舞う桜の花びらが天光琳の体をすり抜けていく。触れたくても触れられない。天宇軒にすら触れられない。天光琳は悲しくなり、膝を立てて座った。
(本当は行かせたくなかった)
天宇軒は天光琳が行くと言った時、止めなかった。しかし、本当は行かせたくないと思っていたのだろう。
(神の力が使えなくても剣をきちんと使うことが出来れば大丈夫......光琳も沐阳さんも言っていたが、この世界は力が命だ。神の力が使えなければ自分の身を守りきれない。......しかし、神の力を使うことが出来るあの二神が何も出来なかった。......もし光琳一神だけあそこに居たら......死んでいただろう)
天宇軒は額に手を当てた。
(思い出す。光琳が血だらけで倒れていた姿を......。俺がもう少し早く助けに来ることが出来ていれば、あんな深手をおうことはなかっただろう)
天宇軒はため息をついた。
すると、後ろから声が聞こえた。
「宇軒さんも眠れないのね」
「......君か」
天万姫だ。天万姫がこちらへ歩いてきていることに気づき、天光琳は急いで立ち上がった。
天万姫は天光琳の思った通り、先程まで天光琳が座っていたところに座った。
「光琳はまだ目を覚まさないのね...」
「......あぁ」
(僕が目を覚まさない......?あぁ、あの時か)
ということはこの記憶は......かなり飛んでいる。恐らく天光琳と天麗華、天俊熙の三神が玉桜山へ行った時のことだろう。そこでシュヴェルツェ......落暗(ルオアン)と戦い、天光琳は二神を守って深手を負った。その時のことはよく覚えている。今もまだ傷は残っているのだから。
「光琳...」
「どうした?」
「あっ......何でもないわ......!」
天万姫の手が震えている。天宇軒は眉間に皺を寄せた。
(万姫は光琳の力のことを俺に隠している。もし俺に"隠し事が分かる能力"がなければ、今の俺は光琳が神の力を使えない理由は知らないはずだ。おそらく光琳に酷いこと言っていただろう)
"隠し事が分かる能力"......だと?そんな能力は初めて聞いた。能力には色々な種類がある。その中でも、簡単に手に入り、多くの神が持っている能力もあれば、稀少性の高い能力もある。更にその上もある。この世で一、二神しか持っていない能力も存在する。
そのレアな能力は沢山使える訳では無い。一回しか使えないものもあれば、数ヶ月に一回、数年に一回しか使えないものもある。
おそらく"隠し事が分かる能力"は数年に一回しか使えないものだろう。ちなみに天俊熙の"未来が分かる能力"も同じで数ヶ月に一回しか使えない。
なぜレアな能力ほど制限されているのか分からないが、言い伝えによると、この世界を作ったとされる始まりの神が、能力を作り出す際、他神のことが分かる能力の場合、簡単に分かってしまうとプライベートが守られないと思ったため、制限した......と言われている。
それが本当か分からないが、レアな能力はほとんど他神のことが分かる能力ばかりだ。そう思うとこの言い伝えは正しいのかもしれない。
話を戻すと、天宇軒は"隠し事が分かる能力"を持っているというところだ。おそらく、なぜ天光琳は神の力を使うことが出来ないのか確かめるため、天万姫この能力を使い、全てを知ったのだろう。
「何か隠していることはないか?」
せめて自分から言って欲しい。天宇軒が隠し事が分かる能力を一番最初に使った神は......愛する妻の天万姫だ。それは妻を一番最初に疑った......ということになる。天光琳の面倒をよく見ていた護衛神や天麗華などではなく、天万姫だ。
天万姫は天光琳の力の話をすると下を向いて黙り込む。天宇軒はその行動に違和感を感じていた。
そのため、一番最初に使った。予想は当たり、天光琳の力が使えなくなった理由は天万姫であった。
もしあの時、力を移すと余計なことをしていなければ......天光琳はこんなことにならなかった。
人間の願いを叶えられず、皆から笑われることはなかったはずだ。
天麗華に関しては、皆に禁断の術力消しの術を使われ、力を全て消されたのだと説明すれば、力が使えなくとも、笑われることはなかったはずだ。
天万姫は今どのような気持ちなのだろう。自分のせいで天光琳が苦しんでいるのだと知っているのか?反省しているのか?
反省の色が全く見えない。この前、天宇軒が天光琳に怒鳴ってしまった時、天万姫はなんと言った?
『...光琳は沢山努力しているのよ。貴方も知っているでしょう?』
何を言っているんだ?
『今日もダメだったみたいだけれど、貴方の頑張りは無駄にはならないわ。...いつかきっと...結果に繋がる時がくるわ』
いつかきっと......?
『この調子で頑張りなさい。応援してるわ』
なぜ応援しているんだ?一生使えないのだ。これ以上無理をさせるつもりか?
天宇軒はその言葉が信じられなかった。そして思い返す度、怒りが込み上げてくる。
天光琳を庇い、応援する。これは何も知らない天光琳にとっては嬉しいことかもしれないが、全てを知ったらどうなる?許せないだろう。
天光琳はその日、修行と稽古をしに行き、帰りが遅くなって夕食の時間、姿を表さなかった。疲れきって眠ってしまったのだ。
いくら頑張っても無駄なのに、疲れ切るまでやらせた。
また天光琳の舞はこの世で一番美しいレベルだ。この前の花見会では舞台に立って美しく舞った。天宇軒はその姿を途中から見ていられなくなった。今までどれぐらい頑張ってきたのか。あの舞で全て分かる。はやく神の力を使えるようになりたいと、詰め込んできたのだろう。
その努力は天万姫が言っていた『いつか結果に繋がる』という事はない。絶対にだ。
そう思うと胸が痛くなり、自分まで苦しくなってくる。そのため、途中から目を逸らしてしまった。本当は最後まで見ていたかった。そして......『よく頑張ったね』と頭を撫でて褒めたかった。
許せない。不器用な自分も、幸せを奪った天万姫も。
「あるなら今すぐ言え」
事実を自分の口で全て言って欲しい。天宇軒は強く言った。
「何も...ありません...」
これでも言わないのか。と天宇軒はおもった。ならもう良い。失望した。
「......そうか。...俺はもう部屋に戻る」
天宇軒は立ち上がり、中に入っていった。戸惑う天万姫。
天光琳は小走りで天宇軒について行く。
天光琳は複雑な気持ちになった。自分のせいで......いや、これに関しては天万姫のせい......違う。力消しの術を使ったものが悪い。天万姫はただ天麗華を助けようとしただけなのだ。やり方が良くなかったが、悪気はなかった。
天万姫は、決して天光琳を嫌っている訳では無い。力を移すのに失敗し、自分が無能神様にさせたのにも関わらず、いつか使えるようになると応援したり、励ましたりしていたのも、別にからかっているわけでもない。
天万姫自身も一神で悩んでいた。どうするべきか。しかし何も思いつかない。方法は何も無い。そのため、せめて天光琳の気持ちを和らげようとしてくれていたのだ。しかし事実を知っている天宇軒からすると、信じられないことなのだろう。
今の天光琳は天万姫を責めていない。天万姫が失敗さえしなければ無能神様にはならなかったのだが、失敗したおかげで天麗華は奇跡の神となり、あの優しい姉がいる。もし、天万姫が力移しの術を使っていなければ、あの優しい天麗華はいない。今の天光琳のように苦しみむこととなるだろう。苦しむのが自分だったから良かった。
しかし自分は皆を殺してしまった。もし苦しんでいたのが天麗華だったらどうだったのだろう。
(姉上だったら......殺さなかったのかな)
そもそもなぜ自分は皆を殺したのか分からない。今まで殺意など一つもなかった。
......やはりシュヴェルツェのせいだろうか。
草沐阳や美梓豪と戦った時のことを思い出す。
『目を覚ませ』と言っていた。自分は洗脳されていたのかもしれない。
とはいえ、殺したのは自分だ。更に今日、多くの人間を不幸にし、殺した。もう少し早く自分は神なのだと思い出せば......人間たちは死ななかっただろう。
(僕は悪神なんだ......)
一生神々から嫌われていくだろう。......が、神々は自分の手によって滅んだ。
(どうすればいいのか分からないよ)
そう呟くと、また場面が変わった。
天宇軒はベランダに置かれている長椅子に座り、一神で遠くを見つめている。
天光琳は天宇軒の隣に座った。天宇軒の顔を見ると、とても寂しそうな、不安そうな様子が伝わってくる。
ヒラヒラと舞う桜の花びらが天光琳の体をすり抜けていく。触れたくても触れられない。天宇軒にすら触れられない。天光琳は悲しくなり、膝を立てて座った。
(本当は行かせたくなかった)
天宇軒は天光琳が行くと言った時、止めなかった。しかし、本当は行かせたくないと思っていたのだろう。
(神の力が使えなくても剣をきちんと使うことが出来れば大丈夫......光琳も沐阳さんも言っていたが、この世界は力が命だ。神の力が使えなければ自分の身を守りきれない。......しかし、神の力を使うことが出来るあの二神が何も出来なかった。......もし光琳一神だけあそこに居たら......死んでいただろう)
天宇軒は額に手を当てた。
(思い出す。光琳が血だらけで倒れていた姿を......。俺がもう少し早く助けに来ることが出来ていれば、あんな深手をおうことはなかっただろう)
天宇軒はため息をついた。
すると、後ろから声が聞こえた。
「宇軒さんも眠れないのね」
「......君か」
天万姫だ。天万姫がこちらへ歩いてきていることに気づき、天光琳は急いで立ち上がった。
天万姫は天光琳の思った通り、先程まで天光琳が座っていたところに座った。
「光琳はまだ目を覚まさないのね...」
「......あぁ」
(僕が目を覚まさない......?あぁ、あの時か)
ということはこの記憶は......かなり飛んでいる。恐らく天光琳と天麗華、天俊熙の三神が玉桜山へ行った時のことだろう。そこでシュヴェルツェ......落暗(ルオアン)と戦い、天光琳は二神を守って深手を負った。その時のことはよく覚えている。今もまだ傷は残っているのだから。
「光琳...」
「どうした?」
「あっ......何でもないわ......!」
天万姫の手が震えている。天宇軒は眉間に皺を寄せた。
(万姫は光琳の力のことを俺に隠している。もし俺に"隠し事が分かる能力"がなければ、今の俺は光琳が神の力を使えない理由は知らないはずだ。おそらく光琳に酷いこと言っていただろう)
"隠し事が分かる能力"......だと?そんな能力は初めて聞いた。能力には色々な種類がある。その中でも、簡単に手に入り、多くの神が持っている能力もあれば、稀少性の高い能力もある。更にその上もある。この世で一、二神しか持っていない能力も存在する。
そのレアな能力は沢山使える訳では無い。一回しか使えないものもあれば、数ヶ月に一回、数年に一回しか使えないものもある。
おそらく"隠し事が分かる能力"は数年に一回しか使えないものだろう。ちなみに天俊熙の"未来が分かる能力"も同じで数ヶ月に一回しか使えない。
なぜレアな能力ほど制限されているのか分からないが、言い伝えによると、この世界を作ったとされる始まりの神が、能力を作り出す際、他神のことが分かる能力の場合、簡単に分かってしまうとプライベートが守られないと思ったため、制限した......と言われている。
それが本当か分からないが、レアな能力はほとんど他神のことが分かる能力ばかりだ。そう思うとこの言い伝えは正しいのかもしれない。
話を戻すと、天宇軒は"隠し事が分かる能力"を持っているというところだ。おそらく、なぜ天光琳は神の力を使うことが出来ないのか確かめるため、天万姫この能力を使い、全てを知ったのだろう。
「何か隠していることはないか?」
せめて自分から言って欲しい。天宇軒が隠し事が分かる能力を一番最初に使った神は......愛する妻の天万姫だ。それは妻を一番最初に疑った......ということになる。天光琳の面倒をよく見ていた護衛神や天麗華などではなく、天万姫だ。
天万姫は天光琳の力の話をすると下を向いて黙り込む。天宇軒はその行動に違和感を感じていた。
そのため、一番最初に使った。予想は当たり、天光琳の力が使えなくなった理由は天万姫であった。
もしあの時、力を移すと余計なことをしていなければ......天光琳はこんなことにならなかった。
人間の願いを叶えられず、皆から笑われることはなかったはずだ。
天麗華に関しては、皆に禁断の術力消しの術を使われ、力を全て消されたのだと説明すれば、力が使えなくとも、笑われることはなかったはずだ。
天万姫は今どのような気持ちなのだろう。自分のせいで天光琳が苦しんでいるのだと知っているのか?反省しているのか?
反省の色が全く見えない。この前、天宇軒が天光琳に怒鳴ってしまった時、天万姫はなんと言った?
『...光琳は沢山努力しているのよ。貴方も知っているでしょう?』
何を言っているんだ?
『今日もダメだったみたいだけれど、貴方の頑張りは無駄にはならないわ。...いつかきっと...結果に繋がる時がくるわ』
いつかきっと......?
『この調子で頑張りなさい。応援してるわ』
なぜ応援しているんだ?一生使えないのだ。これ以上無理をさせるつもりか?
天宇軒はその言葉が信じられなかった。そして思い返す度、怒りが込み上げてくる。
天光琳を庇い、応援する。これは何も知らない天光琳にとっては嬉しいことかもしれないが、全てを知ったらどうなる?許せないだろう。
天光琳はその日、修行と稽古をしに行き、帰りが遅くなって夕食の時間、姿を表さなかった。疲れきって眠ってしまったのだ。
いくら頑張っても無駄なのに、疲れ切るまでやらせた。
また天光琳の舞はこの世で一番美しいレベルだ。この前の花見会では舞台に立って美しく舞った。天宇軒はその姿を途中から見ていられなくなった。今までどれぐらい頑張ってきたのか。あの舞で全て分かる。はやく神の力を使えるようになりたいと、詰め込んできたのだろう。
その努力は天万姫が言っていた『いつか結果に繋がる』という事はない。絶対にだ。
そう思うと胸が痛くなり、自分まで苦しくなってくる。そのため、途中から目を逸らしてしまった。本当は最後まで見ていたかった。そして......『よく頑張ったね』と頭を撫でて褒めたかった。
許せない。不器用な自分も、幸せを奪った天万姫も。
「あるなら今すぐ言え」
事実を自分の口で全て言って欲しい。天宇軒は強く言った。
「何も...ありません...」
これでも言わないのか。と天宇軒はおもった。ならもう良い。失望した。
「......そうか。...俺はもう部屋に戻る」
天宇軒は立ち上がり、中に入っていった。戸惑う天万姫。
天光琳は小走りで天宇軒について行く。
天光琳は複雑な気持ちになった。自分のせいで......いや、これに関しては天万姫のせい......違う。力消しの術を使ったものが悪い。天万姫はただ天麗華を助けようとしただけなのだ。やり方が良くなかったが、悪気はなかった。
天万姫は、決して天光琳を嫌っている訳では無い。力を移すのに失敗し、自分が無能神様にさせたのにも関わらず、いつか使えるようになると応援したり、励ましたりしていたのも、別にからかっているわけでもない。
天万姫自身も一神で悩んでいた。どうするべきか。しかし何も思いつかない。方法は何も無い。そのため、せめて天光琳の気持ちを和らげようとしてくれていたのだ。しかし事実を知っている天宇軒からすると、信じられないことなのだろう。
今の天光琳は天万姫を責めていない。天万姫が失敗さえしなければ無能神様にはならなかったのだが、失敗したおかげで天麗華は奇跡の神となり、あの優しい姉がいる。もし、天万姫が力移しの術を使っていなければ、あの優しい天麗華はいない。今の天光琳のように苦しみむこととなるだろう。苦しむのが自分だったから良かった。
しかし自分は皆を殺してしまった。もし苦しんでいたのが天麗華だったらどうだったのだろう。
(姉上だったら......殺さなかったのかな)
そもそもなぜ自分は皆を殺したのか分からない。今まで殺意など一つもなかった。
......やはりシュヴェルツェのせいだろうか。
草沐阳や美梓豪と戦った時のことを思い出す。
『目を覚ませ』と言っていた。自分は洗脳されていたのかもしれない。
とはいえ、殺したのは自分だ。更に今日、多くの人間を不幸にし、殺した。もう少し早く自分は神なのだと思い出せば......人間たちは死ななかっただろう。
(僕は悪神なんだ......)
一生神々から嫌われていくだろう。......が、神々は自分の手によって滅んだ。
(どうすればいいのか分からないよ)
そう呟くと、また場面が変わった。
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わぁ〜〜ありがとうございます!!!
初感想頂けて本当に嬉しいです!
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