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ー光ー 第八章 佳宵星国
第百八話 星家
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「これは何年も前のこと......」
星連杰の父が神王だった時のことだ。
神王は佳宵星国の一位を保つため、「毎日十回以上人間の願いを叶えろ」と命令を出した。
これはこの国のため......仕方ない...神々は皆そう思うようにした。
しかし生活はどんどん苦しくなって言った。
疲労で倒れる神も日に日に増えていった。
何とかその命令を皆守り、毎日頑張った。そして国の評価はさらに上がった。
......が。なんとある国が百位代から四位まで上り詰めてきた。
その国が......桜雲天国だった。
王は天俊杰。
天宇軒の父だ。
この上がり方は神界の歴史上初だった。
各国の神々も桜雲天国の上がり具合に驚き、応援するようになった。
いつか追いつかれると心配した星連杰の父は、天俊杰に大変な仕事を命じた。
「急に上位に上がってきた君に素敵な仕事を与えよう」と言って押し付けたのだ。
大変な仕事の内容は知らないが、神王の命令には逆らえない。
天俊杰は毎日部屋にこもり、書類の山に埋もれていたと言われている。
しかし五年後、天俊杰は自ら命を絶ってしまった。
仕事に追い込まれ、天俊杰の妻は天俊杰の元を離れた。そして、様々なことが重なり精神が乱れてしまったのだ。
大きな原因はやはり仕事のこと......となると、星連杰の父が殺したことになる。
そのため、神界の神々は全員星連杰の父を許せず、ついには神王というのに星連杰の父は封印されてしまった。
そして桜雲天国はその時、滅びてしまうのではないかと噂されていた。
今残っているのは六歳の天宇軒。
十代以下の国王なんて、これも歴史上初なのだ。
そのため、皆桜雲天国は終わりだと口を揃えて言っていたのだが、何とか持ち直したのだ。
それは"草沐阳"という王一族ではない謎の男神の助けがあったから......と言われている。
だが桜雲天国の順位はぐんと下がった。四位だったのが、急に五十位代になってしまった。
そして問題は佳宵星国だ。
王が封印なんて珍しいことだ。それも神王が......。
各国の佳宵星国に対する態度が冷たくなった。
そんな中、王になったのが星連杰。
星連杰は周りのことをよく見て良い方向になるように考える、良い神だった。
皆は心から喜んだ。
「この国をよい国に変えよう、佳宵星国を作り直そう!俺たちと一緒にっ!」
「おーーっ!」
星連杰がそう言うと、神々は声を揃えて叫んだ。
星連杰について行くと......皆はそう誓った。
数年後、星連杰と王妃の間に息子が生まれた。
それが星玉風だ。
星玉風は顔立ちがよく、女神から人気となった。
そしてさらに数年後、双子の娘が生まれた。
星家の仲は良く、神々から羨ましいと言われることが増えた。
佳宵星国はよい国となった。
皆が過ごしやすく素敵な国になったのだ。
......しかし。
良かったのはここまでだ。
佳宵星国の評価はさらに良くなっていったのだが、周りの国もどんどん良くなってきた。
いつか追いつかれることを恐れ、星連杰は佳宵星国の神々に「毎日最低でも五回以上は人間の願いを叶えること」と命令をだした。
なんと、父に似てきてしまったのだ。
さらに。
急に順位が下がった桜雲天国がなんと再び上がっていき、三位まで上り詰めた。
天宇軒は成長し、立派な王になったのだ。
これではまずいと焦った星連杰は佳宵星国の神々に、父と同じ毎日十回以上......いや十五回以上......いや...二十回以上人間の願いを叶えろと命令を出した。
皆は絶望した。星連杰は優しかったのに、王になってから変わってしまった。
年寄りの神に聞くと、星連杰の父も同じで昔は良い神だったが、王になってから変わってしまったと言っていた。
神王になると変わってしまうのか......?次の王は星玉風だ。
星玉風は父や祖父のようになりたくない......そう思った。
そんな時、桜雲天国に奇跡の神が存在すると噂が広まった。
それは十歳になった女神、天麗華だ。
「ただでさえ順位が高い桜雲天国に奇跡の神だと......?」
星連杰は絶望した。
そして桜雲天国は二位になった。
さらにどんどん順位は上がっていき、もう少しで一位を取られてしまう。
星連杰は焦った。
......とその数年後だった。
桜雲天国に無能神様が存在するという噂も流れてきた。
神の力を使えない無能神様......天光琳だ。
「奇跡の神の次は無能神様か。はは、あはははは」
星連杰は安心したのか狂ったように笑った。
そして神界全国に「一週間に三回、必ず人間の願いを叶えろ」と命令した。
本当は一日五回にしたかったのだが、これでは各国の国王が反対するだろう。
一週間に三回なら、無理もない。
そして狙いは......
「天光琳が失敗すれば、天国の評価は落ちる。一週間に三回必ず叶えろとルールを作れば、天光琳は必ず人間の願いを叶えなければいけなくなる。そうすれば天国は我が国を追い抜かすことはないだろう。......そして、あわよくば奇跡の神天麗華を我が国の神にして......そうだな。これで良い......はははっ」
星連杰は昔の優しさを忘れ、変わってしまったのだ。
そして桜雲天国は五位まで下がって行った。
星玉風が星連杰がこのように企んでいることを知るのはまだ先のこと。
そしてある日。
星玉風の妹二神が突然倒れた。
そして......そのまま目を覚ますことなく亡くなった。
突然のことで星玉風は頭が真っ白になった。
なぜ亡くなったのか。
星玉風は受け入れられず部屋にひきこもった。
すると外から、星玉風の母の叫び声が聞こえた。
「貴方が殺したのでしょう!?ある護衛神から貴方があの子たちの料理に毒を盛れって言われたって......言っていたのよ!?」
(......え?)
星玉風は胸がドクンとなった。
嘘だ。父上はそんな事しない......何かの間違いだ......そう思った。
「双子は生まれつき神の力が弱いからって......弱い神は必要ないって.........そんなの、おかしいじゃない!!」
「......」
確かに双子は生まれつき神の力が弱い。
王一族として生まれてきた星玉風の妹たちは神の力が弱かったのだ。
「ねぇ、そうなのでしょ!?」
「......そうだ」
星連杰がそういった瞬間、ドサッと何者かが倒れる音が聞こえた。
「......知ってしまったなら殺さなければいけない。悪いな」
「あな......た......」
(...え......母上......?)
星玉風は扉の隙間から外の様子を見た。
なんと母が腹部から血を流し倒れているのだ。
「あ.........あぁ......」
星玉風は恐怖で全身が震え、声が出なかった。
「連杰...!?あなたっ!?」
この声は祖母だ。
星玉風は心の中で「来ちゃダメだ!」と叫んだ。
しかし心の中で叫んでも意味が無い。
星連杰は叔母まで殺したのだ。
次は絶対に自分が殺される......怖くてたまらなかった。
そして扉が開いた。
星玉風は必死に涙をこらえて、何も無かったかのように星連杰を見つめた。
「父上、どうしたのですか?」
「............」
星連杰はずっと黙ったまま見つめている。
「父上......?」
「いいや、なんでもない」
そう言って星連杰は部屋を出た。
もしかしたら知らないふりをすれば殺されないのか...?星玉風はそう思った。
ならば一生このことは黙っておこう。
知らなかったことにしよう。
そして星玉風は知らないふりを続けることにした。
星連杰は王妃と母は突然倒れたと嘘をついた。さらに護衛神には口止めをするように命じた。
星玉風も知らないふりを続け、星連杰の言いなりになってきた。
そして星連杰は亡くなった家族の部屋を全て無くせといった。家具も服も貴重品も全てだ。
それを聞いた星玉風は手伝うように見せかけて、大切なものは全てあのガラス張りの部屋に運んだ。
全ては無理だったが、何とか遺品は残っている。
星玉風は時々この部屋に行き、溜め込んでいた気持ちを吐き出し、時には思いっきり泣き叫んだ。
この部屋に行くと何故か、落ち着くのだ。
亡くなった家族が慰めてくれているかのように......。
星連杰の父が神王だった時のことだ。
神王は佳宵星国の一位を保つため、「毎日十回以上人間の願いを叶えろ」と命令を出した。
これはこの国のため......仕方ない...神々は皆そう思うようにした。
しかし生活はどんどん苦しくなって言った。
疲労で倒れる神も日に日に増えていった。
何とかその命令を皆守り、毎日頑張った。そして国の評価はさらに上がった。
......が。なんとある国が百位代から四位まで上り詰めてきた。
その国が......桜雲天国だった。
王は天俊杰。
天宇軒の父だ。
この上がり方は神界の歴史上初だった。
各国の神々も桜雲天国の上がり具合に驚き、応援するようになった。
いつか追いつかれると心配した星連杰の父は、天俊杰に大変な仕事を命じた。
「急に上位に上がってきた君に素敵な仕事を与えよう」と言って押し付けたのだ。
大変な仕事の内容は知らないが、神王の命令には逆らえない。
天俊杰は毎日部屋にこもり、書類の山に埋もれていたと言われている。
しかし五年後、天俊杰は自ら命を絶ってしまった。
仕事に追い込まれ、天俊杰の妻は天俊杰の元を離れた。そして、様々なことが重なり精神が乱れてしまったのだ。
大きな原因はやはり仕事のこと......となると、星連杰の父が殺したことになる。
そのため、神界の神々は全員星連杰の父を許せず、ついには神王というのに星連杰の父は封印されてしまった。
そして桜雲天国はその時、滅びてしまうのではないかと噂されていた。
今残っているのは六歳の天宇軒。
十代以下の国王なんて、これも歴史上初なのだ。
そのため、皆桜雲天国は終わりだと口を揃えて言っていたのだが、何とか持ち直したのだ。
それは"草沐阳"という王一族ではない謎の男神の助けがあったから......と言われている。
だが桜雲天国の順位はぐんと下がった。四位だったのが、急に五十位代になってしまった。
そして問題は佳宵星国だ。
王が封印なんて珍しいことだ。それも神王が......。
各国の佳宵星国に対する態度が冷たくなった。
そんな中、王になったのが星連杰。
星連杰は周りのことをよく見て良い方向になるように考える、良い神だった。
皆は心から喜んだ。
「この国をよい国に変えよう、佳宵星国を作り直そう!俺たちと一緒にっ!」
「おーーっ!」
星連杰がそう言うと、神々は声を揃えて叫んだ。
星連杰について行くと......皆はそう誓った。
数年後、星連杰と王妃の間に息子が生まれた。
それが星玉風だ。
星玉風は顔立ちがよく、女神から人気となった。
そしてさらに数年後、双子の娘が生まれた。
星家の仲は良く、神々から羨ましいと言われることが増えた。
佳宵星国はよい国となった。
皆が過ごしやすく素敵な国になったのだ。
......しかし。
良かったのはここまでだ。
佳宵星国の評価はさらに良くなっていったのだが、周りの国もどんどん良くなってきた。
いつか追いつかれることを恐れ、星連杰は佳宵星国の神々に「毎日最低でも五回以上は人間の願いを叶えること」と命令をだした。
なんと、父に似てきてしまったのだ。
さらに。
急に順位が下がった桜雲天国がなんと再び上がっていき、三位まで上り詰めた。
天宇軒は成長し、立派な王になったのだ。
これではまずいと焦った星連杰は佳宵星国の神々に、父と同じ毎日十回以上......いや十五回以上......いや...二十回以上人間の願いを叶えろと命令を出した。
皆は絶望した。星連杰は優しかったのに、王になってから変わってしまった。
年寄りの神に聞くと、星連杰の父も同じで昔は良い神だったが、王になってから変わってしまったと言っていた。
神王になると変わってしまうのか......?次の王は星玉風だ。
星玉風は父や祖父のようになりたくない......そう思った。
そんな時、桜雲天国に奇跡の神が存在すると噂が広まった。
それは十歳になった女神、天麗華だ。
「ただでさえ順位が高い桜雲天国に奇跡の神だと......?」
星連杰は絶望した。
そして桜雲天国は二位になった。
さらにどんどん順位は上がっていき、もう少しで一位を取られてしまう。
星連杰は焦った。
......とその数年後だった。
桜雲天国に無能神様が存在するという噂も流れてきた。
神の力を使えない無能神様......天光琳だ。
「奇跡の神の次は無能神様か。はは、あはははは」
星連杰は安心したのか狂ったように笑った。
そして神界全国に「一週間に三回、必ず人間の願いを叶えろ」と命令した。
本当は一日五回にしたかったのだが、これでは各国の国王が反対するだろう。
一週間に三回なら、無理もない。
そして狙いは......
「天光琳が失敗すれば、天国の評価は落ちる。一週間に三回必ず叶えろとルールを作れば、天光琳は必ず人間の願いを叶えなければいけなくなる。そうすれば天国は我が国を追い抜かすことはないだろう。......そして、あわよくば奇跡の神天麗華を我が国の神にして......そうだな。これで良い......はははっ」
星連杰は昔の優しさを忘れ、変わってしまったのだ。
そして桜雲天国は五位まで下がって行った。
星玉風が星連杰がこのように企んでいることを知るのはまだ先のこと。
そしてある日。
星玉風の妹二神が突然倒れた。
そして......そのまま目を覚ますことなく亡くなった。
突然のことで星玉風は頭が真っ白になった。
なぜ亡くなったのか。
星玉風は受け入れられず部屋にひきこもった。
すると外から、星玉風の母の叫び声が聞こえた。
「貴方が殺したのでしょう!?ある護衛神から貴方があの子たちの料理に毒を盛れって言われたって......言っていたのよ!?」
(......え?)
星玉風は胸がドクンとなった。
嘘だ。父上はそんな事しない......何かの間違いだ......そう思った。
「双子は生まれつき神の力が弱いからって......弱い神は必要ないって.........そんなの、おかしいじゃない!!」
「......」
確かに双子は生まれつき神の力が弱い。
王一族として生まれてきた星玉風の妹たちは神の力が弱かったのだ。
「ねぇ、そうなのでしょ!?」
「......そうだ」
星連杰がそういった瞬間、ドサッと何者かが倒れる音が聞こえた。
「......知ってしまったなら殺さなければいけない。悪いな」
「あな......た......」
(...え......母上......?)
星玉風は扉の隙間から外の様子を見た。
なんと母が腹部から血を流し倒れているのだ。
「あ.........あぁ......」
星玉風は恐怖で全身が震え、声が出なかった。
「連杰...!?あなたっ!?」
この声は祖母だ。
星玉風は心の中で「来ちゃダメだ!」と叫んだ。
しかし心の中で叫んでも意味が無い。
星連杰は叔母まで殺したのだ。
次は絶対に自分が殺される......怖くてたまらなかった。
そして扉が開いた。
星玉風は必死に涙をこらえて、何も無かったかのように星連杰を見つめた。
「父上、どうしたのですか?」
「............」
星連杰はずっと黙ったまま見つめている。
「父上......?」
「いいや、なんでもない」
そう言って星連杰は部屋を出た。
もしかしたら知らないふりをすれば殺されないのか...?星玉風はそう思った。
ならば一生このことは黙っておこう。
知らなかったことにしよう。
そして星玉風は知らないふりを続けることにした。
星連杰は王妃と母は突然倒れたと嘘をついた。さらに護衛神には口止めをするように命じた。
星玉風も知らないふりを続け、星連杰の言いなりになってきた。
そして星連杰は亡くなった家族の部屋を全て無くせといった。家具も服も貴重品も全てだ。
それを聞いた星玉風は手伝うように見せかけて、大切なものは全てあのガラス張りの部屋に運んだ。
全ては無理だったが、何とか遺品は残っている。
星玉風は時々この部屋に行き、溜め込んでいた気持ちを吐き出し、時には思いっきり泣き叫んだ。
この部屋に行くと何故か、落ち着くのだ。
亡くなった家族が慰めてくれているかのように......。
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