46 / 184
ー光ー 第三章 旅の後
第四十五話 二神部屋
しおりを挟む
「今行きまーす」
天俊熙はティーポットを置き、早歩きで扉まで行き開けた。
「あら、もう終わったのね」
天麗華は部屋の中をキョロキョロみながら言った。
天光琳も立ち上がり、走って二神の近くへ来た。
「はい、俊熙のおかげで早く終わりました!」
そう言って、天光琳は天俊熙を見てニコッと微笑んだ。
「能力を使ったのね」
「そうです」
「物を浮かせることが出来るんです!凄くて凄くて!...本当に凄かったです!!」
天光琳は神の力が使えないため、天俊熙の能力に感動して、目を輝かせながら言っている。その様子は、素敵なものを見つけ、そのものを他人に説明している子供のようだった。
天俊熙は「そんなに凄いことではないぞ...」っと褒められすぎて顔を真っ赤にしながらボソッと呟いた。
その様子を見た天麗華はふふっと笑った。
「羨ましいわ......私も二神と同じ部屋が良かったわ...。賑やかで楽しそうだもの」
「この年齢で姉と同じ部屋なんて...ちょっと難しいかもしれないですね...」
「そうね...」
天俊熙が苦笑いしながら言うと、天麗華は羨ましそうに、どこか寂しそうに言った。
「父上が私ではなく俊熙にお願いしたのも、それが理由なのかもしれないわね。...それに私が男神だったら......良かったのに」
天麗華は口を尖らせた。
性別が違うと、着替えの時に困る...などそういう意味なのかもしれない。
また年齢が近い男神は天俊熙しかいない。
天浩然や天宇軒と同じ部屋だなんて...天光琳は毎日胃が痛くなるだろう。
「いやだ!姉上が男神だったら...こんなに優しくしてくれないもん......俊熙みたいになったらいやだ!」
「んん?それどういう意味だ?」
天光琳は小さい子供のように言うと、天俊熙は天光琳の言葉に引っかかった。
最後のはふざけて言ったのだが...。
天麗華はその様子を見て微笑んだ。
✿❀✿❀✿
「そう言えば...麗華様は光琳の様子を見に来た...って感じですか?それとも何か用があったりしますか?」
「あぁ、そうだ!忘れていたわ!」
何か思い出したらしく、天麗華は立ち上がった。
天麗華を部屋に入れ、一緒にゆっくりお茶を飲んで話をしていた。
天俊熙は何か用があるのかとずっと気になっており、タイミングを見計らって聞いて見た。
...予感は当たっていた。
天麗華は咳払いをした。
「それもそうなんだけど、父上が言いたいことがある...ですって」
「それやばくないですか!?」
「姉上、それは早く言ってくださいよ!」
二神はティーカップを一度テーブルに置き、立ち上がった。
「ごめんね、でも大丈夫。家具移動させたりで大変だと思うからすぐじゃなくて良い、落ち着いたら三神揃って来い...て言っていたから...」
天麗華が両手を合わせながら申し訳なさそうに言うと、二神はホッと息を吐いた。
天宇軒がいつも仕事をしている部屋に行けば良いそうだ。
その部屋までそこまで離れていない。
「じゃあ今から行くか。光琳、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「ごめんなさい...直ぐに言えばよかったわ」
「俺も早く聞けば良かったかも」
三神は微笑した。
話とはなんだろう。
気になるため、三神は天宇軒のいる部屋へ向かった。
天俊熙はティーポットを置き、早歩きで扉まで行き開けた。
「あら、もう終わったのね」
天麗華は部屋の中をキョロキョロみながら言った。
天光琳も立ち上がり、走って二神の近くへ来た。
「はい、俊熙のおかげで早く終わりました!」
そう言って、天光琳は天俊熙を見てニコッと微笑んだ。
「能力を使ったのね」
「そうです」
「物を浮かせることが出来るんです!凄くて凄くて!...本当に凄かったです!!」
天光琳は神の力が使えないため、天俊熙の能力に感動して、目を輝かせながら言っている。その様子は、素敵なものを見つけ、そのものを他人に説明している子供のようだった。
天俊熙は「そんなに凄いことではないぞ...」っと褒められすぎて顔を真っ赤にしながらボソッと呟いた。
その様子を見た天麗華はふふっと笑った。
「羨ましいわ......私も二神と同じ部屋が良かったわ...。賑やかで楽しそうだもの」
「この年齢で姉と同じ部屋なんて...ちょっと難しいかもしれないですね...」
「そうね...」
天俊熙が苦笑いしながら言うと、天麗華は羨ましそうに、どこか寂しそうに言った。
「父上が私ではなく俊熙にお願いしたのも、それが理由なのかもしれないわね。...それに私が男神だったら......良かったのに」
天麗華は口を尖らせた。
性別が違うと、着替えの時に困る...などそういう意味なのかもしれない。
また年齢が近い男神は天俊熙しかいない。
天浩然や天宇軒と同じ部屋だなんて...天光琳は毎日胃が痛くなるだろう。
「いやだ!姉上が男神だったら...こんなに優しくしてくれないもん......俊熙みたいになったらいやだ!」
「んん?それどういう意味だ?」
天光琳は小さい子供のように言うと、天俊熙は天光琳の言葉に引っかかった。
最後のはふざけて言ったのだが...。
天麗華はその様子を見て微笑んだ。
✿❀✿❀✿
「そう言えば...麗華様は光琳の様子を見に来た...って感じですか?それとも何か用があったりしますか?」
「あぁ、そうだ!忘れていたわ!」
何か思い出したらしく、天麗華は立ち上がった。
天麗華を部屋に入れ、一緒にゆっくりお茶を飲んで話をしていた。
天俊熙は何か用があるのかとずっと気になっており、タイミングを見計らって聞いて見た。
...予感は当たっていた。
天麗華は咳払いをした。
「それもそうなんだけど、父上が言いたいことがある...ですって」
「それやばくないですか!?」
「姉上、それは早く言ってくださいよ!」
二神はティーカップを一度テーブルに置き、立ち上がった。
「ごめんね、でも大丈夫。家具移動させたりで大変だと思うからすぐじゃなくて良い、落ち着いたら三神揃って来い...て言っていたから...」
天麗華が両手を合わせながら申し訳なさそうに言うと、二神はホッと息を吐いた。
天宇軒がいつも仕事をしている部屋に行けば良いそうだ。
その部屋までそこまで離れていない。
「じゃあ今から行くか。光琳、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「ごめんなさい...直ぐに言えばよかったわ」
「俺も早く聞けば良かったかも」
三神は微笑した。
話とはなんだろう。
気になるため、三神は天宇軒のいる部屋へ向かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
29
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる