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ー光ー 第三章 旅の後
第四十二話 朝
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物音がして、天光琳は目が覚めた。
ゆっくり起き上がり目を擦る。
(眠い...)
悪神のせいで寝不足だ。
起き上がったまま目を閉じてぼーっとした。
「おはよう、光琳」
「おはようございます...」
天万姫がそう言うと、天光琳は目を開けて言った。
「もうすぐ朝食の時間だからそろそろ起こそうと思っていたところよ。......あの後眠れた?寝不足のようだけど......」
天万姫はソファの近くまで来て、天光琳の顔を見やすくするためにしゃがんだ。
「あの後はちゃんと眠れました。このソファ寝やすかったで
す」
ソファは寝心地が良かった。
寝具ではないのだが、寝具と言っていいほどぐっすり眠れた。
天光琳は目を擦りながらソファから降り、掛け布団をたたみ、上に枕を置いた。
「昨日は...ありがとうございました」
天光琳はちゃんとお礼を言えていなかったことに気づき、背筋を伸ばしシャキっとしてからお礼を言った。
助けてくれたこと...一緒に寝てくれたこと......。
あの時、誰も助けに来てくれなかったら、今頃どうなっていたのだろうか......。
間違えなく無事では無かっただろう......。
天万姫は既に着替えていた。
そろそろ朝食の時間なので天光琳も着替えるために、掛け布団と枕を両手で抱え、天万姫の部屋を出た。
天万姫もついてきてくれた。
一神でいると、昨日のようになってしまうかもしれないからだ。
天光琳の部屋に到着した。
「着替えてきますね」
「ゆっくりで大丈夫よ。何かあったら直ぐに呼ぶのよ」
「分かりました」
母親とはいえ、さすがに着替えの時は外で待っていて貰うことにした。
ー天光琳様...
部屋に入り一神になると、昨日のことを思い出してしまい、怖くなってしまった。
あれは幻聴だったのだろうか。それとも...
(大丈夫。母上が近くにいるから...)
そう思い、自分を落ち着かせた。
掛け布団と枕をベッドの上に置き、急いで着替えた。
髪はいつも十分ぐらいかけて丁寧に結ぶのだなが、今日は三分で結び終えた。
(よし)
身だしなみチェックをして、問題なかったため、走って部屋を出た。
「早いわね...ゆっくりで良かったのよ...?」
五分ぐらいで部屋から出てきたため、天万姫は驚いた。すると天光琳は首を横に振った。
「怖くてゆっくりしていられませんよ...」
「確かにそうね...」
また悪神の声が耳元で聞こえるなんて、絶対に嫌だ。
二神は食事部屋に向かった。
「昨日の夜のこと、皆に話さなくてはいけないわね」
「はい...」
歩きながら天万姫はそう言うと、天光琳は頷いた。
怪我が治りきっていない天光琳は恐らく、今日も部屋で休む
ことになるだろう。
しかし怪我が治っている天麗華と天俊熙は仕事をしたり、人間の願いを叶えたりなどで忙しくなる。天万姫たちも暇では無いので、天光琳一神になってしまう。
怪我が治りきっていないため、仕事の手伝いは危険だろう。
......となると、一神でいるのは危ないため、誰かが天光琳の近くにいた方がよい。
その誰かを決めなければいけない。
(でも皆忙しそう...)
最終手段として護衛神になるかもしれない。
どうこう考えているうちに食事部屋に着いた。
ゆっくり起き上がり目を擦る。
(眠い...)
悪神のせいで寝不足だ。
起き上がったまま目を閉じてぼーっとした。
「おはよう、光琳」
「おはようございます...」
天万姫がそう言うと、天光琳は目を開けて言った。
「もうすぐ朝食の時間だからそろそろ起こそうと思っていたところよ。......あの後眠れた?寝不足のようだけど......」
天万姫はソファの近くまで来て、天光琳の顔を見やすくするためにしゃがんだ。
「あの後はちゃんと眠れました。このソファ寝やすかったで
す」
ソファは寝心地が良かった。
寝具ではないのだが、寝具と言っていいほどぐっすり眠れた。
天光琳は目を擦りながらソファから降り、掛け布団をたたみ、上に枕を置いた。
「昨日は...ありがとうございました」
天光琳はちゃんとお礼を言えていなかったことに気づき、背筋を伸ばしシャキっとしてからお礼を言った。
助けてくれたこと...一緒に寝てくれたこと......。
あの時、誰も助けに来てくれなかったら、今頃どうなっていたのだろうか......。
間違えなく無事では無かっただろう......。
天万姫は既に着替えていた。
そろそろ朝食の時間なので天光琳も着替えるために、掛け布団と枕を両手で抱え、天万姫の部屋を出た。
天万姫もついてきてくれた。
一神でいると、昨日のようになってしまうかもしれないからだ。
天光琳の部屋に到着した。
「着替えてきますね」
「ゆっくりで大丈夫よ。何かあったら直ぐに呼ぶのよ」
「分かりました」
母親とはいえ、さすがに着替えの時は外で待っていて貰うことにした。
ー天光琳様...
部屋に入り一神になると、昨日のことを思い出してしまい、怖くなってしまった。
あれは幻聴だったのだろうか。それとも...
(大丈夫。母上が近くにいるから...)
そう思い、自分を落ち着かせた。
掛け布団と枕をベッドの上に置き、急いで着替えた。
髪はいつも十分ぐらいかけて丁寧に結ぶのだなが、今日は三分で結び終えた。
(よし)
身だしなみチェックをして、問題なかったため、走って部屋を出た。
「早いわね...ゆっくりで良かったのよ...?」
五分ぐらいで部屋から出てきたため、天万姫は驚いた。すると天光琳は首を横に振った。
「怖くてゆっくりしていられませんよ...」
「確かにそうね...」
また悪神の声が耳元で聞こえるなんて、絶対に嫌だ。
二神は食事部屋に向かった。
「昨日の夜のこと、皆に話さなくてはいけないわね」
「はい...」
歩きながら天万姫はそう言うと、天光琳は頷いた。
怪我が治りきっていない天光琳は恐らく、今日も部屋で休む
ことになるだろう。
しかし怪我が治っている天麗華と天俊熙は仕事をしたり、人間の願いを叶えたりなどで忙しくなる。天万姫たちも暇では無いので、天光琳一神になってしまう。
怪我が治りきっていないため、仕事の手伝いは危険だろう。
......となると、一神でいるのは危ないため、誰かが天光琳の近くにいた方がよい。
その誰かを決めなければいけない。
(でも皆忙しそう...)
最終手段として護衛神になるかもしれない。
どうこう考えているうちに食事部屋に着いた。
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