24 / 184
ー光ー 第一章 無能神様
第二十三話 天家から三神
しおりを挟む
「それってこの中から三神行けってことでしょう?」
「何があるのか分からないのに......」
「怖い......」
天語汐、天李偉、天李静が震えながら言った。
天光琳も手を強く握って下を向いた。
自分があの男神の妹妹を殺した犯神ではない...と思ってもらえるだろうと安心したが、『明日天家の神を三神連れてこい』とは...恐ろしくて安心している場合では無い。
それに『この国はお終い』ということは、この国を支配するのか...滅ぼすのか......どっちにしろ恐ろしいことだ。絶対に起こってはならない。
「......父上は行かない方がいいと思うわ」
「何故だ?」
「天国の王でしょう......もし何かあったら、この国は大騒ぎよ」
天麗華が言った。その通りである。
王である天宇軒は行かない方がいいだろう。
もし天宇軒が殺されてしまったら、次王になるのは天光琳だ。天光琳はまだ神の力を使えないため桜雲天国は大変なことになるだろう。天光琳も天宇軒は行って欲しくないと強く頷いた。
「そうね......私も麗華が言う通り貴方は行かない方が良いと思うわ」
「そうだな...兄上。」
天万姫と天浩然も納得している。
「そうか...」
天宇軒は自分が行こうと思っていたのだろう。さすが王だ。
「......」
皆行きたくないのだろう。殺されてしまうかもしれないからだ。花見会の時の事件のことを考えると生きて帰れないかもしれない...と誰もが思っている。
すると、誰かが手を挙げて言った。
「じゃあ......僕行きます...」
天光琳だ。皆は驚いた。
「お前、大丈夫なのか!?」
「貴方は...行かない方がいいと思うわ...!」
天俊熙と天麗華は言った。
二神が言っていることはよく分かる。
それは......
「光琳、貴方は......あまり言いたくないのだけれど、自分を守れるような能力がないでしょう?」
「そうよ...死にに行くようなものじゃない...」
天万姫は心配しながら言った。天麗華も頷きながら言った。
天光琳は神の力が使えないため、自分を守るような能力は......いや、ある。
「能力はないけれど、自分の身を守ることはできます」
「あ、そうだったな...!」
天俊熙は思い出した。
「どういうことだ?」
天宇軒は天光琳の方を見て言った。
「僕はほぼ毎日、修行と舞の稽古をしに行っています。その時に、草沐阳老師に剣術を教わっています。神の力を使えず、自分の身を守る能力がない僕でも、剣を使えるようになればいざと言う時に自分の身を守ることが出来るかもしれない.....なので...!」
天光琳は真剣な顔で皆に言った。
「僕が行きます!」
「光琳......」
母である天万姫は心配で行かせたくないのだろう。
「僕は神の力を使えないせいで桜雲天国の評価を下げ皆さんに迷惑をかけています。そんな僕ならもし殺されてしまっても問題はありません!それに......」
「光琳!!」
天万姫が珍しく大きな声で言った。天光琳はびっくりして喋るのを辞めた。
「そんなこと言わないで。問題ないわけないでしょう......」
「母上......」
天万姫は天光琳の目をしっかり見ながら言った。天光琳は目から涙がこぼれそうになったが、我慢してまた真剣な顔をした。
「ですが母上、あの犯神(はんにん)は僕の名前を使ったんです。何か理由があるのかもしれません。もし今回目撃された神が同じ神だとしたら......僕は行くべきなのではないでしょうか...!」
天万姫は何か言いたいことがあるようだが、天光琳が真剣に言ったため、何も言わず下を向いた。
「そうね......光琳は行くべきだと思うわ」
天李偉は納得したように言った。
......助言しているのか、天光琳は無能神様だから行かせて、自分が行く可能性を下げるために言っているのか分からないが...。
「じゃあ、俺も行きます。万姫様が心配しているのなら防御結界を張る能力がある神が一神でもいた方が良いでしょ
う。」
そう言って天俊熙は手を挙げた。
天家の中で防御結界を張る能力があるのは、天俊熙そして天宇軒なのだが...天宇軒は行けない。そのため天俊熙は自分が行くしかないだろうと思った。
「でも...」
「光琳。言いたいことは分かるけれど、俊熙の言う通り防御結界を張る能力がある神は一神でも必要だと思うわ」
天語汐が言った。天語汐は天俊熙と同じようなつり目で、真面目で絡みにくそうな雰囲気を出しているのだが、優しく面倒見が良い神だ。
天光琳は自分を守るために防御結界を張る能力がある神が行くなんて...自分のせいで命を落としてしまったらどうしようと不安なのだ。
「俊熙、気をつけて。絶対に命を落とさないこと。危険を感じたらすぐに逃げなさい」
天語汐は天万姫のように否定はしなかったのだが、言葉から心配しているのだと分かる。
「分かりました」
天俊熙は強く頷きながら言った。
そしてあと一神だ。すると...
「私が行くわ」
天麗華だ。
「えっ姉上は...」
「麗華ちゃんは奇跡の神でしょう!?行ってはいけないわ...!」
天光琳が言おうとしたことを天李偉が被せて言った。
桜雲天国では天麗華は居なくてはいけない存在だ。天光琳が人間の願いを叶えられず下げていく国の評価を天麗華は何とか上げている。
そのため、桜雲天国は神界の中で上位を保てているのだ。評価が高く、上位に入ればより国が豊かになる。下の方にいる国は貧しい訳では無いが、上位にいた方が良いのだ。
なので天光琳がいる限り天麗華はいなくてはいけない。
天光琳もその事はよく分かっている。そのため迷惑をかけている...といつも思うのだ。
「私が......奇跡の神だからよ。もし光琳と俊熙が命を落としてしまったら......私は行けばよかったと絶対に後悔すると思うの」
(...ん?)
天光琳は一つ気になった。天麗華は『私が奇跡の神だから』言う時に何故か言いづらそうにしていた。
奇跡の神だと自慢しているように聞こえてしまうのではないか...と思っているからなのだろうか。
しかし一瞬顔色が悪くなった気がした。
「だから私も行くわ。父上、よろしいでしょうか...」
天麗華は天宇軒の方を見て言った。
「...あぁ。」
天宇軒は少し不安そうな顔をしていたが頷いた。天麗華はパッと笑顔になり、また真剣な顔をした。
「天光琳、天俊熙、天麗華の三神が行くんだな......。アイツは危険な神だ。何があるか分からない。だが誰も怪我せず無事に帰ってくること。いいか?」
「「「はい!」」」
三神は真剣な眼差しで返事をした。
天万姫はずっと不安そうな顔をしている。
「大丈夫よ、母上。私がしっかり二神を守りますから」
天麗華は天万姫の手を両手で包みながら言った。
「貴方も無理しないでね...」
「ええ」
天万姫が言うと、天麗華はいつもの可愛らしい笑顔で答えた。
「さぁ、食べましょう!料理が冷めないうちに!」
天麗華は気分を切りかえて言った。
「そうですね、お腹空いた!」
天俊熙も笑顔で言った。
(老師にまた明日って言っちゃったけど......明日は修行と稽古出来なさそうだな...。朝早く起きて小屋に剣を取りに行くついでに老師に言わなきゃ...)
天光琳は心の中でそう思った。
(明日......どうなるんだろう...)
自分から行くと言い出した天光琳だが、内心怖くてたまらない。明日殺されてしまうのではないか...知らないところに連れていかれるのではないか......天光琳は不安でいっぱいだった。
特に花見会の犯神だった場合...天光琳の名前を使われていたのだ。きっと天光琳には何か起こるに違いない。
...だが、味方には天俊熙と天麗華がいる。
この二神がいれば大丈夫だ...と天光琳は心の中で強く思った。
「何があるのか分からないのに......」
「怖い......」
天語汐、天李偉、天李静が震えながら言った。
天光琳も手を強く握って下を向いた。
自分があの男神の妹妹を殺した犯神ではない...と思ってもらえるだろうと安心したが、『明日天家の神を三神連れてこい』とは...恐ろしくて安心している場合では無い。
それに『この国はお終い』ということは、この国を支配するのか...滅ぼすのか......どっちにしろ恐ろしいことだ。絶対に起こってはならない。
「......父上は行かない方がいいと思うわ」
「何故だ?」
「天国の王でしょう......もし何かあったら、この国は大騒ぎよ」
天麗華が言った。その通りである。
王である天宇軒は行かない方がいいだろう。
もし天宇軒が殺されてしまったら、次王になるのは天光琳だ。天光琳はまだ神の力を使えないため桜雲天国は大変なことになるだろう。天光琳も天宇軒は行って欲しくないと強く頷いた。
「そうね......私も麗華が言う通り貴方は行かない方が良いと思うわ」
「そうだな...兄上。」
天万姫と天浩然も納得している。
「そうか...」
天宇軒は自分が行こうと思っていたのだろう。さすが王だ。
「......」
皆行きたくないのだろう。殺されてしまうかもしれないからだ。花見会の時の事件のことを考えると生きて帰れないかもしれない...と誰もが思っている。
すると、誰かが手を挙げて言った。
「じゃあ......僕行きます...」
天光琳だ。皆は驚いた。
「お前、大丈夫なのか!?」
「貴方は...行かない方がいいと思うわ...!」
天俊熙と天麗華は言った。
二神が言っていることはよく分かる。
それは......
「光琳、貴方は......あまり言いたくないのだけれど、自分を守れるような能力がないでしょう?」
「そうよ...死にに行くようなものじゃない...」
天万姫は心配しながら言った。天麗華も頷きながら言った。
天光琳は神の力が使えないため、自分を守るような能力は......いや、ある。
「能力はないけれど、自分の身を守ることはできます」
「あ、そうだったな...!」
天俊熙は思い出した。
「どういうことだ?」
天宇軒は天光琳の方を見て言った。
「僕はほぼ毎日、修行と舞の稽古をしに行っています。その時に、草沐阳老師に剣術を教わっています。神の力を使えず、自分の身を守る能力がない僕でも、剣を使えるようになればいざと言う時に自分の身を守ることが出来るかもしれない.....なので...!」
天光琳は真剣な顔で皆に言った。
「僕が行きます!」
「光琳......」
母である天万姫は心配で行かせたくないのだろう。
「僕は神の力を使えないせいで桜雲天国の評価を下げ皆さんに迷惑をかけています。そんな僕ならもし殺されてしまっても問題はありません!それに......」
「光琳!!」
天万姫が珍しく大きな声で言った。天光琳はびっくりして喋るのを辞めた。
「そんなこと言わないで。問題ないわけないでしょう......」
「母上......」
天万姫は天光琳の目をしっかり見ながら言った。天光琳は目から涙がこぼれそうになったが、我慢してまた真剣な顔をした。
「ですが母上、あの犯神(はんにん)は僕の名前を使ったんです。何か理由があるのかもしれません。もし今回目撃された神が同じ神だとしたら......僕は行くべきなのではないでしょうか...!」
天万姫は何か言いたいことがあるようだが、天光琳が真剣に言ったため、何も言わず下を向いた。
「そうね......光琳は行くべきだと思うわ」
天李偉は納得したように言った。
......助言しているのか、天光琳は無能神様だから行かせて、自分が行く可能性を下げるために言っているのか分からないが...。
「じゃあ、俺も行きます。万姫様が心配しているのなら防御結界を張る能力がある神が一神でもいた方が良いでしょ
う。」
そう言って天俊熙は手を挙げた。
天家の中で防御結界を張る能力があるのは、天俊熙そして天宇軒なのだが...天宇軒は行けない。そのため天俊熙は自分が行くしかないだろうと思った。
「でも...」
「光琳。言いたいことは分かるけれど、俊熙の言う通り防御結界を張る能力がある神は一神でも必要だと思うわ」
天語汐が言った。天語汐は天俊熙と同じようなつり目で、真面目で絡みにくそうな雰囲気を出しているのだが、優しく面倒見が良い神だ。
天光琳は自分を守るために防御結界を張る能力がある神が行くなんて...自分のせいで命を落としてしまったらどうしようと不安なのだ。
「俊熙、気をつけて。絶対に命を落とさないこと。危険を感じたらすぐに逃げなさい」
天語汐は天万姫のように否定はしなかったのだが、言葉から心配しているのだと分かる。
「分かりました」
天俊熙は強く頷きながら言った。
そしてあと一神だ。すると...
「私が行くわ」
天麗華だ。
「えっ姉上は...」
「麗華ちゃんは奇跡の神でしょう!?行ってはいけないわ...!」
天光琳が言おうとしたことを天李偉が被せて言った。
桜雲天国では天麗華は居なくてはいけない存在だ。天光琳が人間の願いを叶えられず下げていく国の評価を天麗華は何とか上げている。
そのため、桜雲天国は神界の中で上位を保てているのだ。評価が高く、上位に入ればより国が豊かになる。下の方にいる国は貧しい訳では無いが、上位にいた方が良いのだ。
なので天光琳がいる限り天麗華はいなくてはいけない。
天光琳もその事はよく分かっている。そのため迷惑をかけている...といつも思うのだ。
「私が......奇跡の神だからよ。もし光琳と俊熙が命を落としてしまったら......私は行けばよかったと絶対に後悔すると思うの」
(...ん?)
天光琳は一つ気になった。天麗華は『私が奇跡の神だから』言う時に何故か言いづらそうにしていた。
奇跡の神だと自慢しているように聞こえてしまうのではないか...と思っているからなのだろうか。
しかし一瞬顔色が悪くなった気がした。
「だから私も行くわ。父上、よろしいでしょうか...」
天麗華は天宇軒の方を見て言った。
「...あぁ。」
天宇軒は少し不安そうな顔をしていたが頷いた。天麗華はパッと笑顔になり、また真剣な顔をした。
「天光琳、天俊熙、天麗華の三神が行くんだな......。アイツは危険な神だ。何があるか分からない。だが誰も怪我せず無事に帰ってくること。いいか?」
「「「はい!」」」
三神は真剣な眼差しで返事をした。
天万姫はずっと不安そうな顔をしている。
「大丈夫よ、母上。私がしっかり二神を守りますから」
天麗華は天万姫の手を両手で包みながら言った。
「貴方も無理しないでね...」
「ええ」
天万姫が言うと、天麗華はいつもの可愛らしい笑顔で答えた。
「さぁ、食べましょう!料理が冷めないうちに!」
天麗華は気分を切りかえて言った。
「そうですね、お腹空いた!」
天俊熙も笑顔で言った。
(老師にまた明日って言っちゃったけど......明日は修行と稽古出来なさそうだな...。朝早く起きて小屋に剣を取りに行くついでに老師に言わなきゃ...)
天光琳は心の中でそう思った。
(明日......どうなるんだろう...)
自分から行くと言い出した天光琳だが、内心怖くてたまらない。明日殺されてしまうのではないか...知らないところに連れていかれるのではないか......天光琳は不安でいっぱいだった。
特に花見会の犯神だった場合...天光琳の名前を使われていたのだ。きっと天光琳には何か起こるに違いない。
...だが、味方には天俊熙と天麗華がいる。
この二神がいれば大丈夫だ...と天光琳は心の中で強く思った。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる