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ー光ー 第一章 無能神様
第三話 神の力
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城から少し離れたところに天桜山という山がある。
城の近くに住んでいる神々は皆、天桜山で修行や舞の稽古をしている。
桜雲天国は年中桜が咲いている。そのため森は淡い紅色で包まれていて美しい。
また、木々には美しい様々な模様の透き通った布が垂れ下がって、木の先端部分には沢山の天灯が吊るされている。
桜雲天国の桜は全てこのように管理されている。
また、散る花びらが地面に落ちて、桜のカーペットのようになっている。
しかし桜雲天国の桜は散って地面に落ちると、数時間後雪のように溶けて消えてしまう。
そのため、地面には茶色くしおれた桜の花びらは無く、淡い紅色で綺麗な状態なものばかりだ。
夜になると天灯の暖かい色が桜を照らしとても美しい。
そんな木々に囲まれているが、天桜山は修行や舞の稽古をする山だ。
美しいが、そんな美しさに見とれている場合ではない。
天光琳は動きやすい服装に着替え、体力作りなどの修行をした後、稽古用の扇を持ち、そのまま天桜山にある小さな小屋で舞の稽古をしている。
小さな小屋は白いレンガの造りになっていて、山の中にある小屋とは思えないほど綺麗な建物だ。
この小屋には天家の者、そして老師の草沐阳しか出入りできない。
草沐阳は六~七十代ぐらいの男性だが、若い頃の整った顔はそのままであり、女神から人気のある老師だ。
しかし草沐阳は現在天家専属の老師で、天家にしか修行と稽古を教えていない。
桜雲天国の女神は皆天家を羨ましがっている。
草沐阳は稽古の時は厳しく、しっかり教えてくれて、普段はとても優しく話してくれるため、天光琳は稽古と稽古が嫌になることはなく、毎日励めている。
そして今修行にくる天家の者は天光琳しかいないため、草沐阳は天光琳に集中して教えることができるのだ。
「うーむ...またダメだったのか...」
「はい...」
草沐阳は顎髭を触りながら言った。
二神は稽古を始める前、いつも小屋の入り口付近にある椅子に座り軽く話をする。
話...と言ってもほぼ天光琳の反省会だ。
「俺が見る限り、悪いところはないと思うのだが......やはり修行が足りぬか...」
「どれぐらい修行すればいいのでしょうか。僕は小さい頃からずっと修行、稽古を続けてきました。なのに......」
草沐阳も分かっている。天光琳はいくら修行、稽古をしても変わることはない。ずっと神の力を使えないままだ。
「やはり僕は生まれつき神の力がないのでしょうか」
天光琳は下を向いた。
「いや...。天家の神はもともと神の力が高いから力がない...というのは考えられん。ひょっとして......あ、いやなんでもない」
草沐阳は何か言いかけたが、ありえない、という顔をして辞めた。
「教えてください」
天光琳はありえない答えでも、少しの手がかりがあればそれで良かった。
自分には神の力はないのか。なぜ天家の神なのに神の力が使えないのか。...修行、舞の稽古をすればいつか使えるようになるのか......。
「...光琳の腹部に何か印はないか?」
「...?...ありません」
「そうか」
草沐阳はやっぱりな...と知っているかのように頷いた。
天光琳は印について気になった。
「印があるとなにがあるんですか?」
すると草沐阳は真剣な顔になりゆっくりと話し始めた。
「神界には一度しか使えない二つの禁断の術がある。一つは力移しの術。もう一つは...力消しの術。名前の通り、力移しの術は、力を移すことができる。力消しの術は、力を消すことが出来る恐ろしい術だ。
この術を使った者には腹部に印がつく。力移しの術は術を使った者に。力消しの術は消された者に」
「...という事は、僕には力消しの術は使われていないのですね」
「その通りだ」
天光琳にとって力消しの術を使われていないという事は、良いことでもあるし、少し残念でもあった。
力消しの術を使われていなければ神の力を使えるはずだ。しかし天光琳は使えないのだ。
使えない理由が見つかった訳では無い。
「この二つの禁断の術はもう既に使われている。もし光琳に使われたとしたら力移しの術だが......力移しの術は血が繋がった神同士じゃないと使えない。この国の王一族である君の家族が使うとは考えられない」
「...」
その通りだ。天光琳も自分の家族がそんなことをするはずがない...と分かっている。
父天宇軒は天光琳に冷たいが、この国の王なのだ。
天光琳に厳しいことを言っている天宇軒が力移しの術を使ったとなると......それは王失格だ。
それに力移しの術を使ったとして、天光琳の力は誰に移されたのか。
姉である天麗華は奇跡の神なので生まれつき力が高い。
天宇軒、天万姫に移されたとすると、天家の神は生まれつき力が高いので、奇跡の神と同じぐらいの力になるが......
二神はそこまで高くはない。
なので力移しの術は使われていない...と考えるのが良いだろう。
「老師...術を使った神って分かるのですか?」
「はっきりとは分からんが......しかし、十八年前に玲瓏美国の王一族の美家の神に使える女神が、桜雲天国に訪れた際、この国の神に力消しの術を使ったと言われている。その女神はすぐにこの国で封印されたそうだ」
封印...神界では重い罪を犯した神には封印をする。
神界では処刑...というものは存在しない。
神は殺されてはならないのだ。
処刑した神も重い罪を犯してしまったことになる。
そのため封印をして、一生この世に蘇ることを出来なくするのだ。
「この国で力消しの術が使われたってことは......使われた人は誰なのですか?」
「残念ながらそれも分からん。しかしこの世で神の力を使えないのは......君だけだ。恐らく力を消された者はもう亡くなってしまったのかもしれない。寿命で亡くなったか...力が無くなり自ら命を絶ったか......」
結局天光琳の神の力が使えない理由は分からなかった。
「この話はもうお終いにしよう。さて...稽古を始めるか」
「はい!」
二神は立ち上がり、小屋の中へ入っていった。
修行で少し疲れたが、休んではいられない。早く神の力を使えるようになりたいからだ。
「準備は良いか?」
「はい!」
一度目を閉じ深呼吸をして、扇を片手で広げる。
天光琳の準備が整ったことを確認し、草沐阳は神の力で曲が流れる光の玉、音玉を出し、舞で使われている曲を流した。
そして目を開け、扇を使いながら美しく舞始める。
天光琳は集中し、体を大きく動かしながらくるくると回ったり、身を縮めたりする。
曲によって表情を変えたり、動きを合わせて速くしたりゆっくりしたり......。
美しくみえるように工夫を沢山して舞い続けた。
✿❀✿❀✿
その日は日が落ちるまで稽古をした。
稽古で疲れきった天光琳は床に座り込んだ。
「疲れたぁ...」
「今日はいつもより頑張ったな」
草沐阳は天光琳にお茶を渡しながら言った。天光琳は両手で受け取り、お礼を言った。
「光琳の舞はもう完璧に近い...もう舞の稽古をしなくても良いレベルなんだが...」
「まだやりたいです!」
天光琳は先程もらったお茶を飲み干し、コップを置きながら言った。
「はっはっは、流石宇軒の息子だ」
草沐阳は大きな声で笑った。
草沐阳は修行や稽古を教えることが好きなので、迷惑だとは一切思っていない。
「明日もしっかりと教えてやるからな...あ、光琳、そろそろ帰らなければいけないのではないか!?」
草沐阳は時計を見て驚いた。
いつもはもう帰っている時間だ。
「わっ、本当だ!!」
天光琳は立ち上がり、急いで着替え、練習用の扇を持って小屋を出た。
城までいつも草沐阳が見送ってくれる。
早歩きで二神は城へ向かった。
城に到着した。
「お疲れ様、明日も頑張ってな」
いつもならもう少し話してから別れるのだが、今日は遅くなってしまったので話は短く済ませた。
「はい、頑張ります!ありがとうございました」
そう言って天光琳は草沐阳に会釈をし、走って中へ入っていった。
部屋に戻った天光琳は疲れて一旦ベッドに横になった。
もう動きたくない。ベッドと背中がくっついてしまったような感覚だ。
「次こそは...上手くいく」
天光琳はそう呟き、そのまま眠りについてしまった。
城の近くに住んでいる神々は皆、天桜山で修行や舞の稽古をしている。
桜雲天国は年中桜が咲いている。そのため森は淡い紅色で包まれていて美しい。
また、木々には美しい様々な模様の透き通った布が垂れ下がって、木の先端部分には沢山の天灯が吊るされている。
桜雲天国の桜は全てこのように管理されている。
また、散る花びらが地面に落ちて、桜のカーペットのようになっている。
しかし桜雲天国の桜は散って地面に落ちると、数時間後雪のように溶けて消えてしまう。
そのため、地面には茶色くしおれた桜の花びらは無く、淡い紅色で綺麗な状態なものばかりだ。
夜になると天灯の暖かい色が桜を照らしとても美しい。
そんな木々に囲まれているが、天桜山は修行や舞の稽古をする山だ。
美しいが、そんな美しさに見とれている場合ではない。
天光琳は動きやすい服装に着替え、体力作りなどの修行をした後、稽古用の扇を持ち、そのまま天桜山にある小さな小屋で舞の稽古をしている。
小さな小屋は白いレンガの造りになっていて、山の中にある小屋とは思えないほど綺麗な建物だ。
この小屋には天家の者、そして老師の草沐阳しか出入りできない。
草沐阳は六~七十代ぐらいの男性だが、若い頃の整った顔はそのままであり、女神から人気のある老師だ。
しかし草沐阳は現在天家専属の老師で、天家にしか修行と稽古を教えていない。
桜雲天国の女神は皆天家を羨ましがっている。
草沐阳は稽古の時は厳しく、しっかり教えてくれて、普段はとても優しく話してくれるため、天光琳は稽古と稽古が嫌になることはなく、毎日励めている。
そして今修行にくる天家の者は天光琳しかいないため、草沐阳は天光琳に集中して教えることができるのだ。
「うーむ...またダメだったのか...」
「はい...」
草沐阳は顎髭を触りながら言った。
二神は稽古を始める前、いつも小屋の入り口付近にある椅子に座り軽く話をする。
話...と言ってもほぼ天光琳の反省会だ。
「俺が見る限り、悪いところはないと思うのだが......やはり修行が足りぬか...」
「どれぐらい修行すればいいのでしょうか。僕は小さい頃からずっと修行、稽古を続けてきました。なのに......」
草沐阳も分かっている。天光琳はいくら修行、稽古をしても変わることはない。ずっと神の力を使えないままだ。
「やはり僕は生まれつき神の力がないのでしょうか」
天光琳は下を向いた。
「いや...。天家の神はもともと神の力が高いから力がない...というのは考えられん。ひょっとして......あ、いやなんでもない」
草沐阳は何か言いかけたが、ありえない、という顔をして辞めた。
「教えてください」
天光琳はありえない答えでも、少しの手がかりがあればそれで良かった。
自分には神の力はないのか。なぜ天家の神なのに神の力が使えないのか。...修行、舞の稽古をすればいつか使えるようになるのか......。
「...光琳の腹部に何か印はないか?」
「...?...ありません」
「そうか」
草沐阳はやっぱりな...と知っているかのように頷いた。
天光琳は印について気になった。
「印があるとなにがあるんですか?」
すると草沐阳は真剣な顔になりゆっくりと話し始めた。
「神界には一度しか使えない二つの禁断の術がある。一つは力移しの術。もう一つは...力消しの術。名前の通り、力移しの術は、力を移すことができる。力消しの術は、力を消すことが出来る恐ろしい術だ。
この術を使った者には腹部に印がつく。力移しの術は術を使った者に。力消しの術は消された者に」
「...という事は、僕には力消しの術は使われていないのですね」
「その通りだ」
天光琳にとって力消しの術を使われていないという事は、良いことでもあるし、少し残念でもあった。
力消しの術を使われていなければ神の力を使えるはずだ。しかし天光琳は使えないのだ。
使えない理由が見つかった訳では無い。
「この二つの禁断の術はもう既に使われている。もし光琳に使われたとしたら力移しの術だが......力移しの術は血が繋がった神同士じゃないと使えない。この国の王一族である君の家族が使うとは考えられない」
「...」
その通りだ。天光琳も自分の家族がそんなことをするはずがない...と分かっている。
父天宇軒は天光琳に冷たいが、この国の王なのだ。
天光琳に厳しいことを言っている天宇軒が力移しの術を使ったとなると......それは王失格だ。
それに力移しの術を使ったとして、天光琳の力は誰に移されたのか。
姉である天麗華は奇跡の神なので生まれつき力が高い。
天宇軒、天万姫に移されたとすると、天家の神は生まれつき力が高いので、奇跡の神と同じぐらいの力になるが......
二神はそこまで高くはない。
なので力移しの術は使われていない...と考えるのが良いだろう。
「老師...術を使った神って分かるのですか?」
「はっきりとは分からんが......しかし、十八年前に玲瓏美国の王一族の美家の神に使える女神が、桜雲天国に訪れた際、この国の神に力消しの術を使ったと言われている。その女神はすぐにこの国で封印されたそうだ」
封印...神界では重い罪を犯した神には封印をする。
神界では処刑...というものは存在しない。
神は殺されてはならないのだ。
処刑した神も重い罪を犯してしまったことになる。
そのため封印をして、一生この世に蘇ることを出来なくするのだ。
「この国で力消しの術が使われたってことは......使われた人は誰なのですか?」
「残念ながらそれも分からん。しかしこの世で神の力を使えないのは......君だけだ。恐らく力を消された者はもう亡くなってしまったのかもしれない。寿命で亡くなったか...力が無くなり自ら命を絶ったか......」
結局天光琳の神の力が使えない理由は分からなかった。
「この話はもうお終いにしよう。さて...稽古を始めるか」
「はい!」
二神は立ち上がり、小屋の中へ入っていった。
修行で少し疲れたが、休んではいられない。早く神の力を使えるようになりたいからだ。
「準備は良いか?」
「はい!」
一度目を閉じ深呼吸をして、扇を片手で広げる。
天光琳の準備が整ったことを確認し、草沐阳は神の力で曲が流れる光の玉、音玉を出し、舞で使われている曲を流した。
そして目を開け、扇を使いながら美しく舞始める。
天光琳は集中し、体を大きく動かしながらくるくると回ったり、身を縮めたりする。
曲によって表情を変えたり、動きを合わせて速くしたりゆっくりしたり......。
美しくみえるように工夫を沢山して舞い続けた。
✿❀✿❀✿
その日は日が落ちるまで稽古をした。
稽古で疲れきった天光琳は床に座り込んだ。
「疲れたぁ...」
「今日はいつもより頑張ったな」
草沐阳は天光琳にお茶を渡しながら言った。天光琳は両手で受け取り、お礼を言った。
「光琳の舞はもう完璧に近い...もう舞の稽古をしなくても良いレベルなんだが...」
「まだやりたいです!」
天光琳は先程もらったお茶を飲み干し、コップを置きながら言った。
「はっはっは、流石宇軒の息子だ」
草沐阳は大きな声で笑った。
草沐阳は修行や稽古を教えることが好きなので、迷惑だとは一切思っていない。
「明日もしっかりと教えてやるからな...あ、光琳、そろそろ帰らなければいけないのではないか!?」
草沐阳は時計を見て驚いた。
いつもはもう帰っている時間だ。
「わっ、本当だ!!」
天光琳は立ち上がり、急いで着替え、練習用の扇を持って小屋を出た。
城までいつも草沐阳が見送ってくれる。
早歩きで二神は城へ向かった。
城に到着した。
「お疲れ様、明日も頑張ってな」
いつもならもう少し話してから別れるのだが、今日は遅くなってしまったので話は短く済ませた。
「はい、頑張ります!ありがとうございました」
そう言って天光琳は草沐阳に会釈をし、走って中へ入っていった。
部屋に戻った天光琳は疲れて一旦ベッドに横になった。
もう動きたくない。ベッドと背中がくっついてしまったような感覚だ。
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