【R18】オトメゲームの〈バグ〉令嬢は〈攻略対象外〉貴公子に花街で溺愛される

幽八花あかね・朧星ここね

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〈ヒーロー〉と〈悪役令嬢〉編

【61】魔界にて −2− 解呪には兄様の✕✕を。★

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 ユースタスは手際よく自らの上着を脱ぐと、シシリーの方へと投げて寄越した。

「それでも着て、三十秒ほど目を瞑っておけ」
「ありがとう、兄様。でも、殺しちゃ駄目よ」

 彼女の胸に収まった騎士の衣装には、彼の匂いが残っている。

「その狼は、もう魔王様のモノなんだからね」
「ああ、わかってる。ご忠告ありがとう」
「うん」

 兄たちに背を向け、裸のシシリーは上着を羽織った。胸の先に生地が擦れ、ちょっとくすぐったい。

「目、瞑ったわ」
「ん、いい子。怖ければ耳も塞いでおくといい。――じゃあ三十秒な」

 きゅっと目を瞑り、暗闇のなか、彼女は三十秒を数えていく。

(一、二、三……)

 獣の鳴き声がしたけれど、耳は塞がなかった。聞いていた。

 そこに混じるユースタスの吐息の音が、漏れる声が、武人らしくて。色気があってかっこいい。

(……十九、二十……)

 心臓がドキドキして、また息が苦しくなる。呼吸が浅くなる。

(……二十六……二十七……)

 どきどき、する。

(……三十)

「――シシリー、終わったぞ」
「ん」

 目を開けて振り向くと、王弟は籠の中に閉じ込められていた。ぐったりとして、ところどころが血に濡れている。

 脚が魚になって歩けないシシリーの元に兄は駆け寄り、「大丈夫か」と肩を抱き寄せた。ユースタスにこうして触れられることには、もう慣れている。

「兄様、あの檻、魔法でつくったの?」
「罪人を捕らえるのは、よくやっていたからな。得意なんだ」
「ああ、フィルにパシられてた時に培った技術ね」
「パシられてた言うな」
「ぼこぼこにしたのも、フィルの命令?」
「それはどうだろうな。……なあ、大丈夫か? 痛くない? 傷は、下半身は」
「……傷、みてくれる? 自分じゃよく見えなくて」

 シシリーは上着の前をひらき、彼に見せた。ユースタスはそっと顔を近づけ、「触れるぞ」と言う。シシリーはこくりと頷く。借りた上着が脱げ、床にぱさりと落ちる。

 彼の手に優しく触れられていると、誰かの足音がすることに気づいた。

「…………誰かしら」
「魔王様かな」
「あら、まあ。うちの従弟をよろしくお願いしますとでもご挨拶すべきかしら」
「おまえ、メンタル強ぇな。さすがだ。上着は戻して、おっぱいしまっとけ」
「はーい」

 たん、と足音が間近で止まり、シシリーとユースタスはかたを見上げた。おっぱいはちゃんとしまった。

「……罪人は雄だと聞いてたが」

 流れる銀の髪に、星降る夜の深紫の瞳。年齢不詳の究極なる美しさをもつ。

 この世界の〝魔〟を統べる王――魔王様。
 
「俺らは巻き込まれた人間です。罪人はあちらに」
「ああ、そうか」

 ユースタスの答えに、美しき魔王は檻を一瞥して。またシシリーたちの方を向いた。

「我が妹を襲おうとしていたので、ちょっと痛めつけてしまいましたが」
「構わん。女の子を傷つける不届きな輩は殴っていい。というか殴れ。魔界の規律だ」
(そうなんだ……)

 前世でも、今世でも、シシリーは初耳だ。知らなかった。

 なかなかの思想ねと考えていると、魔王と目があう。

「……アリシア姫ではなかったのだな。気のせいか」
「え、ええ。はい。いえ、でも」

 すべてを見透かすような宝石の瞳に、シシリーの背筋を悪寒が走った。

 従弟フィルをお願いしますなんて言える流れじゃないかもしれない。ぜんぜん。

 生の魔王は、迫力が、すごい。

「それとも、王子やあの子も巻き込まれたのだろうか」
「お二方は、こちらにいる姫さまの契約相手に呼ばれたのかと」
「なるほど、そうか。いや、まだ寝起きでぼんやりしていてな……。では、魔界にいるのだな。あれは王子が隠しているのか、それとも我が右腕の仕業か」
「ところで、陛下」
「なんだ」
「うちの妹があの狼のせいで人魚になってしまったのですが、解呪方法をお教えいただけませんか」
「うむ、よかろう」

 そんなにあっさり、とシシリーはちょっとびっくりする。魔王様相手にこんなふうに喋れるなんて、兄様こそメンタルお強いんじゃないかしらとも。

 魔王は静かに身を屈め、ユースタスに耳打ちをした。

「――――――」
「……は?」

 何を言われたのだろう、ユースタスは間抜けな声を出した。魔王はニヤニヤと笑い、高らかに言う。

「半人の類は、こうすることで人間になるのだ。呪いを解くやり方も同様。円滑に進むよう、妹にも聞かせておこうか」

 今度はシシリーの耳元にも魔王の唇が近づき、それを告げられる。

「――――――」
「……へ?」

 マントを翻しながら身を起こし、魔王はまたニヤリと笑って言った。

 尊く、それでいて悪戯っ子っぽくもある美しいかんばせで、こう。

「迷い子とはいえ、客人だ。我が宮殿の浴室を貸そう。四半刻ほどで帰還の陣もそちらに向かわす。人魚になりかけの妹だ、半身は水に浸けねば息も苦しかろう。ふたりでをするのだ。――では」

 ぱちん、と音がして、シシリーとユースタスは豪奢な浴室に転移させられた。

 騎士は湯船の外に立ち、人魚は水中に浸かっている。なぜか上着は消えたのでまたおっぱい丸出しだ。すぐに水に入れるように、差し支えないように、という魔王の配慮なのかもしれないが。

(確かに呼吸が楽になった。傷も治っている。さすがは魔王様)

 いや、そんなことより。

「……なあ、シシリー」
「ええ、兄様……」

 由緒正しき公爵家に生まれた兄妹は、気まずそうにそわそわした。

「念のため、魔王様に何と言われたか、確認しようか」
「そうね、そうしましょう」
「おまえの解呪には、人間の……俺の……その」
「精液が必要なんですってね。肚に注げと。お風呂えっちをせよと」
「…………本気で、ヤれというのか、おまえと」
「人魚のままだと、地上じゃ生きていけないわ」
「それに、どこに挿れるんだよ」
「たぶん――」

 人間の体と、魚の体との境目。臍下の部分にはたっぷりの鰭が重なり、華やかなドレスのようになっている。

 シシリーはそれを慎重にめくって、お風呂の中で自慰するような手付きで、心当たりのある箇所を探った。

「ん、あったわ。ちょっと狭いかも」
「……見てもいいのか、俺が」
「これ、いわゆる〝セックスしないと出れない部屋〟みたいなものでしょ。しないで帰ると死ぬっていうか……。仕方ないわ」
「……服、脱いでくる」
「はーい」

 ユースタスに背を向けたまま、シシリーはひらひらと手を振った。きっと平気なふりはできている。

(兄様の精液を……精子を……ここに)

 臍下を指先で撫で、ひとり、ドキリとした。

「待たせたな……」

 と、消え入りそうな声で。全裸になったユースタスが戻ってくる。彼の傷も癒えているようだ。まだ勃ってはいない。

「入っても、いいか。あ、水の中にという意味で」
「どうぞ」
「では、失礼する」

 ぎこちない動作で彼は湯船に浸かり、シシリーの隣に腰掛けた。

 人間のままの彼の脚が、その筋肉の美しさが、今はいつもより強く羨ましい。

「……なりかけ、と言っていたな」
「そうね」
「魔獣の陣がちょっとだけ効いて、半人になりかけている、と。あの野郎を化けさせた余りの力でか」
「たぶん、そう。失敗した呪いの類だから、時間が経つと解くのが難しくなるのかも」
「おまえの考えも、そうか」
「私たち、魔術も魔法も並以上に得意だもの。間違ってないでしょう」
「それも、そうだな……」
「…………しないの?」

 ちょん、とシシリーはユースタスの手に触れた。彼と手を繋いだことは、何度もある。だって兄妹だから。

「……怖いんだ」
「王太子直属の精鋭騎士様ともあろうお方が、人魚なんかが恐ろしいの? お可愛いこと」
「おまえは、俺の大事な妹だ」
「そうね」
「父上だって、そこまではお許しくださらないだろう」
「人魚になったままの方が、お父様は悲しむでしょう」

 お優しいから、の言葉は小さく添える。

 妻たる夫人と娘のシシリーが罪人として花街での労役をさせられることになり、このごろのセルナサス公爵は荒れている。
 元より、家庭を大事にする良き父親、というほどではなかったが。いずれにしても悪い人ではない。優しかった思い出もたくさんある。

 シナリオからして仕方ないとはいえ、家族がバラバラになってしまう。これ花街行きが最も小さい罰で、最善の道でも。転生者のシシリーとて、思うところがないわけでもない。

 シシリーも、ユースタスも。これ以上、家族が壊れないようにと気を遣っている。だから今、躊躇いがある。これまでの関係からもう爛れていても。

「……俺は、おまえを、傷つけたくない」
「たしかに、兄様は大きいから、張り裂けてしまうかもしれないわね」
「シシリー」

 ぐい、とユースタスはシシリーの手をひき、抱きしめた。ハグだって、兄妹にとっては特別な行為でもなんでもない。裸で抱きあうのは滅多にないけれども。

「兄様」
「俺は、おまえのことが大好きだが。俺以上にいい男がいるなら、そいつにおまえを任せてもいいって思ってる」
「私の縁談は、兄様がまとめてくださるの? あら嬉しい」
「でも、俺は随分といい男でな。おまえを任せられるやつが、なかなか見つからない」
「でしょうね」
「もう、俺は、おまえが可愛くて可愛くて。お嫁に出してやれる気がしない」
「どうせもうすぐ遊女になるから、貴族令嬢らしい結婚なんてできないわ」
「…………おまえの中に射精していいのか、俺が」
「いいわ。やむを得ないもの」

 シシリーはまた鰭をめくり、彼の手をそこに触れさせた。どうせするなら、さっさと終わらせたかった。怯える彼をこちらから誘うべきだと感じた。

 心が何かを鳴き出す前に、騒ぐ前に――

「っ、あ」
「どうした、シシリー」
「いえ、ちょっと。兄様の手が、想像以上に、熱くて」
「おまえの、下半身も、想像以上に冷たい」
「そう……」

 くちゅ、くちゅ、と。水中で。どこか普段と違う穴を探られる。弄られる。

「それに、狭くて、浅いな。ぬるついてはいるが」
「はいりそう?」
「……やってみるか、じゃあ」

 おまえも呪われっぱなしじゃつらいだろうし、という彼の呟きは、彼自身に無理やり言い聞かせるような響きをもっていた。

 ユースタスは深刻な顔をして、それを自らの手でしごいてから。シシリーのそこに雄槍を押し付ける。きっと精神的に無理をしている。

 シシリーは平静を装って受け容れたかったが、つい、声が漏れてしまった。

「あう」
「すまない、痛むか?」
「痛くない、けど、熱くて、きつい……」
「やめようか」
「いえ、いっそ……、ひと思いに、一気に、して」
「わかった。――ごめんな、シシリー」
「ぅぐっ!」

 ずん、と重い感覚が走って、圧迫感でいっぱいになる。肩が震える。慄く。

「やっぱ、浅いな……。半分も挿入らない」
「これで、半分も、ないの……?」
「先っぽだけだ。本当に」
「でも、はいっちゃったのね……」
「ああ、そうだな」

 ユースタスはシシリーの背を撫でて、「早く終わらせるよ」と囁いた。「ん」とシシリーは頷き、彼が動くのを待つ。ただ優しく、優しく、背を撫でられる。

 今は水に浸かっているのに、ほんのすこしだけ、胸が苦しい。

「……、イく」
「えっ?」

 もう、と呟くまでもなく。彼は彼女の中で震え、何かを吐き出した。何かというか、精液をというか。いきなり、びゅるると。

「に、兄様……?」
「おまえに、負担をかけたくない、からな。妄想だけでも抜ける」
「……な、なによ、それ……」
「まだ呪いは解けないか」
「体温は近づいた気がするけど」
「じゃあ、また、射精するよ。……んんっ」

 シシリーの体を慮って、ユースタスは腰を振ることもなく妄想で果てて。こんな射精を続けるつもりらしい。

「っ、ぁぐ」

 またシシリーの背を撫でさすりながら、彼は彼女の中に精をぶちまけた。

 していることはセックスなのに、本当にただの治療みたいだ。手続きみたいだ。

「――兄様」

 かれこれ四度目の精を受け止めたところで、恐る恐る、シシリーは彼の顔を見上げる。ユースタスの顔や首筋は汗ばみ、赤くなっていた。

 なぜかシシリーはそれに安心して、きゅんと温かい気持ちをおぼえる。

「兄様、おつらくない?」
「ちょっと、疲れた、かもな。あははっ」
「動いてもいいのよ」
「これは、あくまでも解呪の行為で……っ、こんな形じゃなくて、初めては、だから」
「……こんなに優しくしてもらえるなら、これが初めてだって構わないわ。でも、わかった」

 人魚の呪いは、まだ解けきっていない。鱗は薄く、やわらかくなってきているが、シシリーは未だ人魚のままだ。

「余ったところは、しこしこしてあげる」
「ちょっ、おい、シシリー」
「おなかの鰭で」
「……っ」

 シシリーは幾重にもなった鰭を器用に動かして、兄の雄槍を撫で、しごいた。早く終わらせてあげたかった。

(このままだと、私も、変になる)

 もう手遅れかもしれなかったが、それでも。抗いたかった。逃げたかった。

「……シシリー、もう、だめ、イくっ」
「うん。イって、兄様――」

 そうして、七度も中に射精されて。射精させて――

 ようやくシシリーは人間の姿に戻ったのだ。


「よかった……。シシリー。解けたな。戻った」
「ええ。ありがとう。兄様」

 白濁のあふれるそこを、人間の娘らしい姿をしたそこを。魔王城の浴室で、ユースタスに洗ってもらいながら。シシリーはにこり微笑んだ。兄も笑った。外面は、いつもどおりだった。

(こんなにいっぱい中に出されたら……)

 解呪のためのモノには、効果がないと。この精液の力は呪いを解くのに活かされたから、孕みはしないと。

 わかっていたのにもかかわらず、その日。シシリーは彼の子を身に宿したらと妄想した。

「兄様」
「……シシリー」

 帰還の陣で元の世界に飛ばされ、彼の上着を再び着せかけられた時。離宮でお姫様抱っこをされた時。

 シシリーの胸の中を、知らない感情が揺らめいた。

 魔界にて致した行為で、ヒビが入って。花街にて迎えた初夜で、完全に。

(……――箍が、外れた)

 花街の娼妓として、水揚げの儀の客の精を受け止めながら、彼女は憂う。これで三度目か、四度目か。

(兄様)

 同じ血の兄を見上げて、快楽に啼いて、理由のわからない涙をこぼす。

(私も、心なんて、いらないわ)

 ただ、気持ちいい。それでいい。

 欲張りな心は、見たくない。
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