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〈悪役王子〉と〈ヒロイン〉王都編
【35】アリシア・テリフィルアは彼の手で ★
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***
明くる日は、アリシアにとって酷な一日だった。
いつもの彼女なら選ばない行為を、つい、選んでしまうくらいに。彼女はめちゃくちゃになっていた。オトメゲームの呪いとこの国の文化に翻弄されて壊れかけていた。
それを選ぶのは間違いでありながら、ある意味、自然なことだったのかもしれない。
――なんて。後に帰ってきた彼女は、そう考える。
***
「ただいま、アリシ――」
「フィリップ様……っ、おかえりなさいませ。あぁ、フィリップ様。お会いしたかった……!」
「大丈夫……では、なさそうだな。ごめん。……よく頑張った」
アリシアは背伸びして彼に口づけ、その唾液を味わうようにキスをする。はしたないと自らを咎める心は端っこに小さくあるだけで、まるで抑止力にはなってくれなかった。
「フィリップさまっ」
「アリシア、ちょっと落ち着こうか、うん。僕は逃げたり消えたりしないから。ね?」
落ち着かせるように言うフィリップに、こくりと頷き、アリシアは〝いい子〟のふりをする。愛しい彼の顔には濃い疲労の色が見えていたのに、どうしても止まれなかった。すべてを呪いのせいにできたら楽だったのに、この夜は彼女の心に責があった。
彼と手を繋いでベッドまで歩き、シーツの上でもキスを交わす。アリシアも、フィリップも、彼女が娼妓になる前よりキスがうまくなったようだった。まるで惚れ薬を呷った後かのように貪りあっているけれど、実際そんなことは起きていない。
ただ――他の男たちに化けたフィリップが、昼時から夕暮れ時まで、彼女を熱烈に口説いただけ。様々なやり方でアリシアに愛を囁き、いやらしい言葉で責めて、彼女を濡らしてしまっただけだ。
「あぁ……っ、あん」
「アリシア……。我慢できなくなる、から。できるだけ、声は抑えてくれ……」
「ん……」
いっそ我慢できなくなってしまえばいいのに、とアリシアの心の中で誰かが囁く。けれど、まだ〝いい子〟でいたかったアリシアは、言われたとおりに声を抑えた。
彼がこうして止めてくれなければ、彼女はどこまでも快楽を求める方向へ堕ちていってしまいそうだった。
彼女は、ぎりぎりのところで、まだ人間らしさを保っていた。もう獣になる寸前だった。
「フィリップさま……っ」
切ない声で呼ぶアリシアを、フィリップはきつく抱きしめる。彼女の肩口に顔をうずめて、ゆっくりと、何かを堪えるように息をする。
やがて彼は、絞り出すような声で言った。
「……脱がず、触らず、ちょっとだけ、いちゃいちゃしよっか」
フィリップは顔を上げ、アリシアの碧色の瞳を熱っぽく見つめる。頬を撫でてキスをして、青楼でした時のように、彼女の体勢を軽々と変えさせた。
アリシアはフィリップの背に寄りかかるように、彼を座椅子にするように、太腿の上へと乗せられる。硬くなった彼のものが臀部に触れて、恥ずかしさと嬉しさを胸におぼえた。
「動くね」
「はい……!」
彼はアリシアの下腹部を抱き込むように腕を回して、彼女の身体をゆるく揺らした。ナイトドレスの薄布越しに彼の熱と逞しさが触れ、アリシアをじわじわと快楽へ導く。
「あ、あっ、にゃあぁ……」
「だから、声……っ。ああ、でも、可愛い……ずっと聞いてたい」
「…………ぁっ、あ」
アリシアがあざとい仕草で自らの口元を手で覆うと、フィリップは「それも可愛い」と言って、片手を彼女の下方へと伸ばした。
「にゃ……っ、あぁ」
子宮よりも下、花芽よりも上。ふっくらとした恥丘を、彼は指先で優しく叩く。とん、とん、とリズミカルに刺激を与えられ、アリシアの頭はふわふわした。
「こんなのだけでも気持ちいいの?」
「ん、にゃぁん……」
心臓が脈打つように、とん、とん、とん。小さな気持ちよさが、ずっと彼女の中を叩く。キューっと蜜壷が締まり、さらに下着が濡れていくのがわかった。触れられていない淫芽がズクズクと疼き、もどかしさが体内に積もっていく。
「あ……あぁ、らめぇっ。奥、きちゃう、響いちゃぅ……っ」
「きみの甘えた声こそ、僕の腰に響くよ。本当に可愛いな……。アリシア」
「うぅ……んっ、ん」
「もっと、可愛いきみが、見たい……」
と。彼の指は、そろりと下の方へと降りてくる。アリシアはさりげなく脚を開いた。ドキドキと胸を高鳴らせ、もっと深い快楽を求めてしまう。
「あっ――」
敏感な芽に、彼の指先が、掠めるように触れてきた。喜びと、さらなる愉悦への期待が背筋を駆ける。ゾクッとする。
「好きだ、アリシア…………」
彼の声が近くで聞こえ、アリシアの耳は幸福感に包まれた。その甘い感覚を味わい、触れ合いの深まりを待っていると――突然、ふらっと身体が傾いてしまう。
(あら?)
重力のままに後ろへと倒れたアリシアは、フィリップに思いきり体重をかけてしまった。慌てて彼の脚からおりて、振り向く。
「殿下っ、申し訳ございません、大丈夫ですか? ご無事でいらっしゃいますか? ……殿下?」
見れば、彼の瞼は閉じられており、銀の睫毛は目元の隈に影を落としていた。形のいい唇からは、すやすやと寝息の音がした。
「……お眠りになってしまったのですか?」
アリシアは驚いた声で呟き、彼の頬にぴたりと触ってみる。
(今日も綺麗なお顔だけれど、ほんのすこしだけ、お肌が荒れている……?)
じっくりと触れていると、見ていると、心がぎゅっと痛くなった。
アリシアは呑気にぽやぽやと妃教育で習ったことの復習をしているだけなのに、彼はこんなにも疲れてしまうほど、寝落ちてしまうほど、彼女のために励んでいる。
何もできない、何も手伝わせてもらえない、弱い自分にまた嫌悪感をおぼえた。
「――おやすみなさい、フィリップ様」
アリシアは彼に優しくキスをする。彼の身体に布団をかけて、自分もその隣に潜り込む。
彼女の秘処はじゅくじゅくと疼いて、まだ彼を求めていた。いけないことだと思うのに、欲が膨れ上がっていく。〝未来の王妃〟に相応しくないものが、心の中を占めていく。
「フィリップ様……。殿下。ごめんなさい。このままでは、切なくて……眠れません」
眠っている彼に言い訳するように、アリシアは小さく呟く。そして彼の腕へと手を伸ばした。
「もっと、愛して…………」
その逞しく重い腕に触れ、動かす。悪いことだと自覚しながら、彼の手を自身の秘処に押し付けた。
先ほどの続きをするように、花芽へと彼の指をあてがい、腰を小刻みに揺する。
「うぅ――っ」
身体が震え、じゅわりと雫があふれる。焦らされていたせいか、ほんの数秒で果ててしまった。潮まで吹いて彼を濡らした。
「あぁ……! ごめんなさいっ、ごめんなさい……」
(役立たずで、淫乱で、つらい、苦しい、逃げたい)
それでも、一度味わってしまった快楽が、彼女を誘うから。快楽で我を忘れたいから。
「んぅ……あ……にゃあっ」
「…………」
アリシアはひとり、眠る彼の手を借り、自分を慰めた。誰にも聞かれない喘ぎ声を漏らし、ぽろぽろと涙を流しながら。
(きもちいい……死にたい……好き、大好き……っ)
ちゅくちゅくという水音が、彼女の耳を打つ。彼には聞こえない。彼は知らない。
「にゃああ――っ」
(嫌ぁ、止められない……っ、きもちいぃ……気持ちいいっ)
果てても、果てても、快楽を求めるのをやめられず。彼女は何度も絶頂して潮を吹いた。
シーツも夜着もぐっしょりと濡れていくけれど、彼は起きない。はしたないアリシアに気づいてくれない。
「あっ、ああぁ――!」
「にゃっ、にゃあ、にゃん――っ」
「ひゃゆ、ひゃ、はぁ、はあぁん――」
「あー……、あ、あー……、……っ、イく――っ!」
そうしてアリシアは――気を失うまで、彼の手で、自らを慰めて果て続けた。
明くる日は、アリシアにとって酷な一日だった。
いつもの彼女なら選ばない行為を、つい、選んでしまうくらいに。彼女はめちゃくちゃになっていた。オトメゲームの呪いとこの国の文化に翻弄されて壊れかけていた。
それを選ぶのは間違いでありながら、ある意味、自然なことだったのかもしれない。
――なんて。後に帰ってきた彼女は、そう考える。
***
「ただいま、アリシ――」
「フィリップ様……っ、おかえりなさいませ。あぁ、フィリップ様。お会いしたかった……!」
「大丈夫……では、なさそうだな。ごめん。……よく頑張った」
アリシアは背伸びして彼に口づけ、その唾液を味わうようにキスをする。はしたないと自らを咎める心は端っこに小さくあるだけで、まるで抑止力にはなってくれなかった。
「フィリップさまっ」
「アリシア、ちょっと落ち着こうか、うん。僕は逃げたり消えたりしないから。ね?」
落ち着かせるように言うフィリップに、こくりと頷き、アリシアは〝いい子〟のふりをする。愛しい彼の顔には濃い疲労の色が見えていたのに、どうしても止まれなかった。すべてを呪いのせいにできたら楽だったのに、この夜は彼女の心に責があった。
彼と手を繋いでベッドまで歩き、シーツの上でもキスを交わす。アリシアも、フィリップも、彼女が娼妓になる前よりキスがうまくなったようだった。まるで惚れ薬を呷った後かのように貪りあっているけれど、実際そんなことは起きていない。
ただ――他の男たちに化けたフィリップが、昼時から夕暮れ時まで、彼女を熱烈に口説いただけ。様々なやり方でアリシアに愛を囁き、いやらしい言葉で責めて、彼女を濡らしてしまっただけだ。
「あぁ……っ、あん」
「アリシア……。我慢できなくなる、から。できるだけ、声は抑えてくれ……」
「ん……」
いっそ我慢できなくなってしまえばいいのに、とアリシアの心の中で誰かが囁く。けれど、まだ〝いい子〟でいたかったアリシアは、言われたとおりに声を抑えた。
彼がこうして止めてくれなければ、彼女はどこまでも快楽を求める方向へ堕ちていってしまいそうだった。
彼女は、ぎりぎりのところで、まだ人間らしさを保っていた。もう獣になる寸前だった。
「フィリップさま……っ」
切ない声で呼ぶアリシアを、フィリップはきつく抱きしめる。彼女の肩口に顔をうずめて、ゆっくりと、何かを堪えるように息をする。
やがて彼は、絞り出すような声で言った。
「……脱がず、触らず、ちょっとだけ、いちゃいちゃしよっか」
フィリップは顔を上げ、アリシアの碧色の瞳を熱っぽく見つめる。頬を撫でてキスをして、青楼でした時のように、彼女の体勢を軽々と変えさせた。
アリシアはフィリップの背に寄りかかるように、彼を座椅子にするように、太腿の上へと乗せられる。硬くなった彼のものが臀部に触れて、恥ずかしさと嬉しさを胸におぼえた。
「動くね」
「はい……!」
彼はアリシアの下腹部を抱き込むように腕を回して、彼女の身体をゆるく揺らした。ナイトドレスの薄布越しに彼の熱と逞しさが触れ、アリシアをじわじわと快楽へ導く。
「あ、あっ、にゃあぁ……」
「だから、声……っ。ああ、でも、可愛い……ずっと聞いてたい」
「…………ぁっ、あ」
アリシアがあざとい仕草で自らの口元を手で覆うと、フィリップは「それも可愛い」と言って、片手を彼女の下方へと伸ばした。
「にゃ……っ、あぁ」
子宮よりも下、花芽よりも上。ふっくらとした恥丘を、彼は指先で優しく叩く。とん、とん、とリズミカルに刺激を与えられ、アリシアの頭はふわふわした。
「こんなのだけでも気持ちいいの?」
「ん、にゃぁん……」
心臓が脈打つように、とん、とん、とん。小さな気持ちよさが、ずっと彼女の中を叩く。キューっと蜜壷が締まり、さらに下着が濡れていくのがわかった。触れられていない淫芽がズクズクと疼き、もどかしさが体内に積もっていく。
「あ……あぁ、らめぇっ。奥、きちゃう、響いちゃぅ……っ」
「きみの甘えた声こそ、僕の腰に響くよ。本当に可愛いな……。アリシア」
「うぅ……んっ、ん」
「もっと、可愛いきみが、見たい……」
と。彼の指は、そろりと下の方へと降りてくる。アリシアはさりげなく脚を開いた。ドキドキと胸を高鳴らせ、もっと深い快楽を求めてしまう。
「あっ――」
敏感な芽に、彼の指先が、掠めるように触れてきた。喜びと、さらなる愉悦への期待が背筋を駆ける。ゾクッとする。
「好きだ、アリシア…………」
彼の声が近くで聞こえ、アリシアの耳は幸福感に包まれた。その甘い感覚を味わい、触れ合いの深まりを待っていると――突然、ふらっと身体が傾いてしまう。
(あら?)
重力のままに後ろへと倒れたアリシアは、フィリップに思いきり体重をかけてしまった。慌てて彼の脚からおりて、振り向く。
「殿下っ、申し訳ございません、大丈夫ですか? ご無事でいらっしゃいますか? ……殿下?」
見れば、彼の瞼は閉じられており、銀の睫毛は目元の隈に影を落としていた。形のいい唇からは、すやすやと寝息の音がした。
「……お眠りになってしまったのですか?」
アリシアは驚いた声で呟き、彼の頬にぴたりと触ってみる。
(今日も綺麗なお顔だけれど、ほんのすこしだけ、お肌が荒れている……?)
じっくりと触れていると、見ていると、心がぎゅっと痛くなった。
アリシアは呑気にぽやぽやと妃教育で習ったことの復習をしているだけなのに、彼はこんなにも疲れてしまうほど、寝落ちてしまうほど、彼女のために励んでいる。
何もできない、何も手伝わせてもらえない、弱い自分にまた嫌悪感をおぼえた。
「――おやすみなさい、フィリップ様」
アリシアは彼に優しくキスをする。彼の身体に布団をかけて、自分もその隣に潜り込む。
彼女の秘処はじゅくじゅくと疼いて、まだ彼を求めていた。いけないことだと思うのに、欲が膨れ上がっていく。〝未来の王妃〟に相応しくないものが、心の中を占めていく。
「フィリップ様……。殿下。ごめんなさい。このままでは、切なくて……眠れません」
眠っている彼に言い訳するように、アリシアは小さく呟く。そして彼の腕へと手を伸ばした。
「もっと、愛して…………」
その逞しく重い腕に触れ、動かす。悪いことだと自覚しながら、彼の手を自身の秘処に押し付けた。
先ほどの続きをするように、花芽へと彼の指をあてがい、腰を小刻みに揺する。
「うぅ――っ」
身体が震え、じゅわりと雫があふれる。焦らされていたせいか、ほんの数秒で果ててしまった。潮まで吹いて彼を濡らした。
「あぁ……! ごめんなさいっ、ごめんなさい……」
(役立たずで、淫乱で、つらい、苦しい、逃げたい)
それでも、一度味わってしまった快楽が、彼女を誘うから。快楽で我を忘れたいから。
「んぅ……あ……にゃあっ」
「…………」
アリシアはひとり、眠る彼の手を借り、自分を慰めた。誰にも聞かれない喘ぎ声を漏らし、ぽろぽろと涙を流しながら。
(きもちいい……死にたい……好き、大好き……っ)
ちゅくちゅくという水音が、彼女の耳を打つ。彼には聞こえない。彼は知らない。
「にゃああ――っ」
(嫌ぁ、止められない……っ、きもちいぃ……気持ちいいっ)
果てても、果てても、快楽を求めるのをやめられず。彼女は何度も絶頂して潮を吹いた。
シーツも夜着もぐっしょりと濡れていくけれど、彼は起きない。はしたないアリシアに気づいてくれない。
「あっ、ああぁ――!」
「にゃっ、にゃあ、にゃん――っ」
「ひゃゆ、ひゃ、はぁ、はあぁん――」
「あー……、あ、あー……、……っ、イく――っ!」
そうしてアリシアは――気を失うまで、彼の手で、自らを慰めて果て続けた。
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