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2章:どん底からのスタート
9:冒険には薬が大事
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ああ、もう朝なのか。
起きるとカーテンから太陽の眩しい光が差し込んでいた。
「カズアキさん、起きたんですね。」
「ああ、お陰でぐっすり眠れたよ。そういえば、今日はどうするんだ?」
「そうですね、朝ごはんを食べてから考えましょう。」
「それもそうだな。」
そして俺たちは太陽という俺たちを眩しく照らす光の下でご飯を食べた。
「そういえば、町長はどこに行ってるんだ?」
「えっと、お父さんは少し前に出かけていますよ。」
家を出るのが早いなぁ。俺なんてほぼ毎回寝坊して学校遅れていたから本当にそこは尊敬するよ。
「カズアキさんって朝に弱いんですね。」
ルナがにやけながら俺の方に顔を向ける。
「しょうがないだろ。太陽なんてこれから色々面倒なことが始まるようなサインだし、そんなものに照らされて起きられるか。」
俺は顔を赤らめながらにも反論した。
ルナはにやけたままだ。
「まぁ、いいですけど。で、今日のことなんですが、カズアキさんって薬師でしたよね?」
「ああ、そうだな。」
「今日はカズアキさんと一緒に色々な薬の調達へ行こうと思うんですが、どうですか?」
その言葉に俺は驚いた。
「え。そんなことまでしてもらっていいのか?ご飯を食べさせてもらったり、泊めさせてもらったりしたからこれ以上いいよ。」
「いや、未来の英雄を一人ぼっちにさせるわけないじゃないですか。ここに来たばかりであまりこちらのことを知らないでしょうし、これぐらい、当然です。」
俺はあまりの優しさに舌を巻いた。
「わかった。じゃあ、一緒にいこうか。」
「はい。」
そうして俺たちは準備を済まして、町の近くの森へと向かった。
この森なんだか、俺がここに来る前にいた森に似ているな。森の中は薄暗く、少し肌寒かった。
「ここら辺に色々あるんじゃないでしょうか。」
「そうだな、ここで探索してみよう。」
そうして俺たちは手分けして森の中を探索した。
そういえばひとつ心配なんだが、ルナのステータスってかなり低くなかったか?それに探索についてのスキルもなかったような…まぁ、大丈夫か。
俺が再び探索しようとする矢先に後ろから悲鳴が聞こえた。
俺は急いでその声の方へ向かった。
「きゃあ!!」
そこにいたのは…ルナだった。どうやらスライムに襲われているようだ。俺はなんだ、スライムごときで悲鳴をあげていたのか、と思いながらも渋々助けに行った。
「大丈夫か?」
「私、戦うのが苦手で魔物と戦ったことがないんです。」
俺も戦ったことないんだけどな…まあスライムだし、倒せるでしょ。
「とにかく助けてください!」
「わかったわかった。」
えっと、とりあえず腰につけている短剣で戦うんだな。俺は短剣を抜いて、スライムへと斬りかかった。短剣、ナイフなんて料理を作る時にしか使ったことがなかったが、案外攻撃するのがうまくなかったか?
俺は自分の事を凄いと思うのに夢中でしばらく経って気づいた。
「あの~、まだ倒せてないですよ!」
そう、スライムをまだ倒せていなかったのだ…そういえば俺の攻撃力ってどれくらいだったっけ。
俺は再びステータスを確認した。…攻撃力は500。ルナよりは高いしそこそこあるはず…ってルナと比べても意味ないか。
「ちょっと、今私のことバカにしたんじゃないですか!?」
町長さんは4500…桁が違いすぎるな。まぁ、もう一発攻撃したら倒せそうかな。
俺はもう一度スライムへと斬りかかった。
…なんとか倒すのに成功した。
「やっと、倒しましたか。カズアキさん、ずっと固まってましたけど、そんなに考え込まなくても倒せましたよね?」
「悪い悪い。ステータスのことについて考えてて。そういえばステータス覗きで魔物のステータスも見れるのか?」
ルナは少し考え込んだ様子で言った。
「どうでしょう?どこかで見れるって聞いたこともありましたけど。」
あとで試してみる価値はありそうだ。
そういえばさっきの戦闘でルナはダメージ受けているんじゃないのか?ステータスを確認してみるか。
ルナ(人間)
・職業(身分)-町長の娘(Lv.3)
・生命力-600/1000
攻撃力-200
防御力-300
賢さ -1000
器用さ-900
俊敏 -600
精神力-950/1000
・スキル
医療の技術(Lv.2)
策略(Lv.1)
会話術(Lv.3)
精神分析(Lv.2)
読心術[固有スキル](Lv.2)
・精霊の力
なし
おう…結構減ってるじゃないか。
「ルナ、体力がずいぶん減っているようだが大丈夫なのか?」
「気にしなくてもいいですよ。」
「いや、その状態で探索するのは危険だよ。万が一、さっきのように襲われて、俺がそれに気付けなかったらまずいからな。ここで待っていてくれ。」
「うーん、わかりました。」
急いで俺は傷薬の材料を探しに行った。こういう時に回復の魔法とか使えたらいいんだけど…
しばらくルナの周りを探索し、薬草などを手に入れた。
あとは調合するだけだ。俺は女神の言っていた事を思い出しながら、傷薬を調合した。調合している途中で少し、胸が痛んだが、そのことは気にせず急いでルナのところに向かった。
「さぁ、これを飲んでくれ。」
そうして、ルナは俺の作った傷薬を飲んだ。よかった。体力が完全に回復したのを確認した俺は、
「よかった。とりあえず、探索を続けよう。」
とルナに声をかけた。
「はい。」
…やっぱり薬って大事だな…
起きるとカーテンから太陽の眩しい光が差し込んでいた。
「カズアキさん、起きたんですね。」
「ああ、お陰でぐっすり眠れたよ。そういえば、今日はどうするんだ?」
「そうですね、朝ごはんを食べてから考えましょう。」
「それもそうだな。」
そして俺たちは太陽という俺たちを眩しく照らす光の下でご飯を食べた。
「そういえば、町長はどこに行ってるんだ?」
「えっと、お父さんは少し前に出かけていますよ。」
家を出るのが早いなぁ。俺なんてほぼ毎回寝坊して学校遅れていたから本当にそこは尊敬するよ。
「カズアキさんって朝に弱いんですね。」
ルナがにやけながら俺の方に顔を向ける。
「しょうがないだろ。太陽なんてこれから色々面倒なことが始まるようなサインだし、そんなものに照らされて起きられるか。」
俺は顔を赤らめながらにも反論した。
ルナはにやけたままだ。
「まぁ、いいですけど。で、今日のことなんですが、カズアキさんって薬師でしたよね?」
「ああ、そうだな。」
「今日はカズアキさんと一緒に色々な薬の調達へ行こうと思うんですが、どうですか?」
その言葉に俺は驚いた。
「え。そんなことまでしてもらっていいのか?ご飯を食べさせてもらったり、泊めさせてもらったりしたからこれ以上いいよ。」
「いや、未来の英雄を一人ぼっちにさせるわけないじゃないですか。ここに来たばかりであまりこちらのことを知らないでしょうし、これぐらい、当然です。」
俺はあまりの優しさに舌を巻いた。
「わかった。じゃあ、一緒にいこうか。」
「はい。」
そうして俺たちは準備を済まして、町の近くの森へと向かった。
この森なんだか、俺がここに来る前にいた森に似ているな。森の中は薄暗く、少し肌寒かった。
「ここら辺に色々あるんじゃないでしょうか。」
「そうだな、ここで探索してみよう。」
そうして俺たちは手分けして森の中を探索した。
そういえばひとつ心配なんだが、ルナのステータスってかなり低くなかったか?それに探索についてのスキルもなかったような…まぁ、大丈夫か。
俺が再び探索しようとする矢先に後ろから悲鳴が聞こえた。
俺は急いでその声の方へ向かった。
「きゃあ!!」
そこにいたのは…ルナだった。どうやらスライムに襲われているようだ。俺はなんだ、スライムごときで悲鳴をあげていたのか、と思いながらも渋々助けに行った。
「大丈夫か?」
「私、戦うのが苦手で魔物と戦ったことがないんです。」
俺も戦ったことないんだけどな…まあスライムだし、倒せるでしょ。
「とにかく助けてください!」
「わかったわかった。」
えっと、とりあえず腰につけている短剣で戦うんだな。俺は短剣を抜いて、スライムへと斬りかかった。短剣、ナイフなんて料理を作る時にしか使ったことがなかったが、案外攻撃するのがうまくなかったか?
俺は自分の事を凄いと思うのに夢中でしばらく経って気づいた。
「あの~、まだ倒せてないですよ!」
そう、スライムをまだ倒せていなかったのだ…そういえば俺の攻撃力ってどれくらいだったっけ。
俺は再びステータスを確認した。…攻撃力は500。ルナよりは高いしそこそこあるはず…ってルナと比べても意味ないか。
「ちょっと、今私のことバカにしたんじゃないですか!?」
町長さんは4500…桁が違いすぎるな。まぁ、もう一発攻撃したら倒せそうかな。
俺はもう一度スライムへと斬りかかった。
…なんとか倒すのに成功した。
「やっと、倒しましたか。カズアキさん、ずっと固まってましたけど、そんなに考え込まなくても倒せましたよね?」
「悪い悪い。ステータスのことについて考えてて。そういえばステータス覗きで魔物のステータスも見れるのか?」
ルナは少し考え込んだ様子で言った。
「どうでしょう?どこかで見れるって聞いたこともありましたけど。」
あとで試してみる価値はありそうだ。
そういえばさっきの戦闘でルナはダメージ受けているんじゃないのか?ステータスを確認してみるか。
ルナ(人間)
・職業(身分)-町長の娘(Lv.3)
・生命力-600/1000
攻撃力-200
防御力-300
賢さ -1000
器用さ-900
俊敏 -600
精神力-950/1000
・スキル
医療の技術(Lv.2)
策略(Lv.1)
会話術(Lv.3)
精神分析(Lv.2)
読心術[固有スキル](Lv.2)
・精霊の力
なし
おう…結構減ってるじゃないか。
「ルナ、体力がずいぶん減っているようだが大丈夫なのか?」
「気にしなくてもいいですよ。」
「いや、その状態で探索するのは危険だよ。万が一、さっきのように襲われて、俺がそれに気付けなかったらまずいからな。ここで待っていてくれ。」
「うーん、わかりました。」
急いで俺は傷薬の材料を探しに行った。こういう時に回復の魔法とか使えたらいいんだけど…
しばらくルナの周りを探索し、薬草などを手に入れた。
あとは調合するだけだ。俺は女神の言っていた事を思い出しながら、傷薬を調合した。調合している途中で少し、胸が痛んだが、そのことは気にせず急いでルナのところに向かった。
「さぁ、これを飲んでくれ。」
そうして、ルナは俺の作った傷薬を飲んだ。よかった。体力が完全に回復したのを確認した俺は、
「よかった。とりあえず、探索を続けよう。」
とルナに声をかけた。
「はい。」
…やっぱり薬って大事だな…
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