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シェリーさんは頑張る。

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さて、この時がやって参りました。
皆さん、覚えていますでしょうか。
私が縫ったハンカチの存在を!

私は今日、このハンカチを渡す事にしたのです!
だって次はいつ帰ってくるかわからないでしょう?

そんな事を考えていたら、あっという間に旦那様の部屋に着いてしまいました。
深呼吸をします。

スーハー!では!いざ!
シェリーは出陣します!

執事のリッテに取り付いでもらいました。

「どうしたのですか?何かありましたか?」

旦那様が不思議そうに迎えてくれました。

「あ、あのっ!これ!どうぞ!」

緊張でこれしか言えません。
いらないとか言われたら、立ち直れません。

「…これを、貴方が?」

「はいっ!作りました!」

驚いている。あの旦那様が!驚いている!

「ありがとう…大事にします。」

そう言って、柔らかで優しい笑みを浮かべていらっしゃいます。旦那様はイケメンなのに、いつも厳しい顔をなさっているので、勿体ない。ぽーと見てたのでしょう。怪訝そうなお顔をされています。
そんなお顔も素敵です。私は、はっと我に返り、

「あ、えと、そろそろ部屋に戻りますね!旦那様も、あまりご無理をなさらぬよう!失礼します!」

脱兎のごとく部屋から飛び出しました。
今日はいい夢を見れそうです。
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