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さてさてその後のお話

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結婚式からはや1ヶ月。
旦那様とはお会いできてません。数秒お姿を見かける程度です…。それは会ったとはいえません。見たというのです。

結婚式の後、パーティがあったのですが、旦那様は朝が早いからと、途中で帰ってしまいました。

その後、旦那様の元へと直行したところ、旦那様は既にベットでお休みになられていました。

朝起きて一緒にご飯を食べようと思ったら、お仕事へ行ってしまわれ、せめて御夕飯ぐらいと思ったら帰ってきませんし、そんなこんなで1ヶ月経ちました…。

これは、夫婦とは言えないのではないでしょうか。
1度だけ忘れ物を取りに来た旦那様と、鉢合わせしたことがありますが、目が合った瞬間、旦那様がまさかの逃亡。逃げられるほどに嫌われているのでしょうか…。

でも、たしかに、こんな妻いやですよね…。
身長150cm、童顔ロリな幼妻なんて、誰でも嫌ですよねぇぇ…(涙)

でもでも!ちゃんと成人してますし、お酒だって少し弱い…いや、かなり弱いけど、飲めるんですからね!!

ゲフンゴフン。まあ、それはさておき、私の現居場所、フラント公爵家について説明しましょう。

フラント公爵家は、メルリア王国の最南端に位置しており、温暖で、豊かな土地を持っています。しかし、どこを見ても山と川、畑しかありません。

王都からも離れています。
しかし、道も舗装されていますし、ぽつりぽつりとお店もありますので、不自由ではありません。

お屋敷には、少ないですが使用人がいて、皆さんとても良くしてくれます。
お義母様とお義父さまは、隠居なさっていて、別邸にてのんびり暮らしていらっしゃいます。

私はいかに旦那様に嫌われようと、一応公爵夫人なので、やる事を執事のリッテに教わり、つつがなく過ごしております。机が高くて書き物が出来なかったのは内緒です。(あとでリッテが私専用の机を用意してくれました!ありがとうございます!)

仕事が、どうしても早く終わってしまうので、そんな時は編み物をして過ごしています。私は編み物や刺繍が大好きで、毎日何かしら編んだり、縫ったりしています。旦那様にも。ハンカチを縫いました。(渡せていませんが…)そんなこんなで、まぁ、平和に暮らしてました。この季節が来るまでは…。

冬。私の天敵です。
私は、冷え症なのです。
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