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溺れる愛は泳げない(サダルメリク×レグルス)@┌(┌^o^)┐ 6
しおりを挟む「ん、んッ」
強く目をつぶったレグルスがこくこくと頷く。そのあごを捉え、深く深く口づけた。ぴちゃぴちゃと舌で口内をかき回しながら激しく腰を振りたくる。早く開けてはくれないかと、ゴツゴツ扉をノックした。
「ッ、ンゥンーッ!!!」
わずかな隙間すらないほど密着して強く股間を突き上げると、グプン、と先端が狭い隙間を通り抜ける感覚があった。レグルスがくぐもった悲鳴を上げる。思わず息を止めてしまうほどギチギチに締まった媚肉の壁。
「──ッ、フッ」
持っていかれた。そう表現するしかできないほどの射精感に、一瞬目の前が白んでいた。尿道を通り、溜めに溜めこんだ精液が大量に放出されている。放尿のように、一度たがが外れてしまえば止める術はない。
深く息を吐きながらペニスを揺する。刹那的と称される快感を引き伸ばし、より放精の量を多くするために。吐き出した白濁を壁に塗りつけ、ペニスさえ届かない奥へ押しやり、精子がより深みへ到達するように。
「ふー…………」
舌と舌との間に白銀の糸を引きながら唇を離すと、互いの唾液が混ざりあったものがレグルスのあごを伝い落ちていった。ぽた……。ゆっくりと胸にしたたる様は、なんとも艶めかしくいやらしい。
媚肉は不規則にギチ、ギチとキツく狭まっていたが、勃起したままの弟が精を放った様子はなかった。どろどろと勢いのない先走りがあふれるばかり。
「はじめてのセックスなのに、中だけでイけたのだね」
濡れた頬を親指で優しく撫でる。はっ、はっと荒く呼吸を繰り返すばかりで、うつろな目はわたしを見てはいなかった。まるで注いだ精液が体内に染み渡っていく様に感じ入っているかのようで、達したばかりのペニスがグンと硬く起き上がる。
「かわいくていやらしいわたしの弟。たった一度の中出しでは物足りないだろう? 赤子を身ごもり、この薄い腹が膨れ上がるまでたっぷりと種付けしてあげるからね」
くちゅ、と。一つに溶け合った部分から、精液がつぶれる音がくぐもって聞こえた。
「ぁ、ぁ、あ、ぁ」
弟の甘くかすれた喘ぎ声に、ちゅぷちゅぷと絡まる粘ついた水音。わたしの精液だけで満たされた弟の腹奥に深い口づけを繰り返していると、不意に無粋な電子音が水を差してきた。
何事かと視線を向ければ、弟の端末が着信を告げている。放っておくと切れたが、すぐに二度目の着信が届いた。別の名前だ。どちらも弟がなついている、スパシの男ども。
片方はともかく、もう片方は情報屋と懇意にしていると聞く。探られる方が面倒か。
迷って、風のスキルで突風を吹かせて端末を引き寄せた。通話機能をオンにする。
『もしもし、レグルス? 今なにしてるの? 約束の時間、とっくに過ぎてるよ?』
「申し訳ない、今弟は取りこみ中でね」
『……ん? あれ、サダルメリク? なんでレグルスの電話に?』
『! ルクバト、代われ!』
「かわりに出てくれと頼まれてね。約束はキャンセルにしてくれたまえ」
『待て! あんた、レグルスになにを』
ルクバトからハマルへと声が代わったが、構わずに通話を切る。すぐに着信が鳴ったが、電源を落とすことで端末を黙らせた。
普段はぼんやりとしていることが多いようだが、こういう時に限って妙に勘が鋭い。いや、耳がいいのか。まったく、厄介な男だ。
だが連絡手段さえ絶ってしまえば問題など起こり得ない。なぜならここはわたしの隠れ家。伊達に多くの追手の追跡を免れてはいない。
「ぁ、に、ちゃ、やだ、やめな、いでっ! やだっ、もっと、もっと、ほしいぃ!」
「ああ、よそ見をしてすまなかったね。今気持ちよくしてあげるから」
泣きだしそうな声で催促されて、会話でおろそかになっていた動きを再開した。ぐちゅん、ぐちゅん、ぐちゅん、ズブッ。
「ぁあぁぁぁ……! きたぁ……! きもちぃ……ッ、ぱんぱん、きもちぃよぉ……っ!」
最奥の扉は今や完全に開ききっていて、何度でもわたしを受け入れてくれる。白濁をかき混ぜるように動けば、たまらないとばかりに媚肉がペニスをしゃぶってきた。空気を孕んで泡立った液が結合部から垂れ流されるほどに中に注いでも、貪欲な我が弟の体はまだまだ欲しがっているらしい。実に喜ばしい話だ。
「愛しているよ、レグルス。かわいいかわいい、わたしだけの弟」
「ぁ、ぁ、あ、あ、あ…………ッ」
細腰を抱き寄せて、股間を隙間なく密着させて。弟の深い深い扉の向こうへ何度目とも知れぬ愛の形を吹きこんだ。視界の端でつま先が嬉しそうにぴくぴくと跳ね、快楽にとろけたまなじりから新しい涙が転がっていく。
ああ。恍惚に満ちた吐息をこぼすのは弟だけではない。きもちいいと、淫靡にとろけてわらったのは。
かわいいかわいいわたしの弟。
無邪気であざとく愛くるしく、よそ見にかまえと袖を引く。
ネコのように気まぐれで、けれど人一倍のさみしがり。
かわいいかわいいわたしの弟。
けれどかわいらしすぎるのも問題だ。だってほらよく注意してごらん。
いやらしい目がそなたを狙っている。舌舐めずりして手を伸ばしている。
かわいいかわいいわたしの弟。
わたし以外の声に応じてはいけないよ。わたし以外の手に引かれてはならないよ。
それはそなたをしあわせにしない。そなたの望む愛を与えてはくれない。
かわいいかわいいわたしの弟。
それでもわたし以外を選ぶというのなら。わたしから巣立つというのなら。
わたしはそなたを愛に沈めよう。深く、深く、身の奥深くまで。
ああ、かわいいかわいいわたしの弟。
どうかわたしに溺れておくれ。
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