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ライゼン通りのお針子さん7 ~幸せのシンフォニア~
十四章 勇者物語
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季節は秋になり幾分か暑さが和らいだある日の朝。
「おはよう」
「あ、キース。おはよう」
仕立て屋の扉を開けてキースが入って来るとアイリスは笑顔で出迎える。
「それじゃあ、デート楽しんでおいでよ」
「「は、はい」」
にこりと笑いイクトが言うと二人は頬を赤らめ恥ずかしそうにしながら返事をした。
それからすぐにお店を出た二人はまずは中央街へと向けて歩き出す。
「今日の公演は凄い人が来ているらしいよ。旅の吟遊詩人だとかでいろんな物語を語って聞かせてくれるんだって」
「へ~。一体どんな人なんだろう」
キースの言葉に彼女はまだ見ぬ吟遊詩人の姿を想像してみる。しかし男なのか女なのかもわからず出てきたのは随分前にお別れしたフレイの姿だった。
「……」
「アイリス如何したの?」
彼の事を思い出し悲しくなってしまった彼女へとキースが不思議そうに尋ねる。
「何でもないの。ちょっとフレイさんの事を思い出してしまってね」
「そうなんだ」
「今頃どこで何しているのかな」
「きっと今でも吟遊詩人としていろんな人に歌を聞かせてるんじゃないかな」
フレイの事を考えるアイリスへと彼が優しい微笑みを浮かべて言い聞かせるかのように話す。
そんな話をしているといつの間にか建物の前までやって来ており中へと入り客席へと座る。
「お待たせいたしました。本日はスペシャルなゲストがお越しいただいております。世界中を旅して物語を語る吟遊詩人のセツナ・マルチさんです」
「セツナ?」
「ど、如何したの?」
司会者の言葉に驚く彼女へとキースが問いかける。
「い、いえ。私の知り合いにも同じ名前の人がいたからちょっとびっくりして」
「そう言われてみれば凄腕の冒険者の人の名前も確かセツナだったよね」
アイリスの話を聞いてアイアンゴーレム事件の時に出会った冒険者の姿を思い出しながら彼も語る。
「でも同じ名前の人なんて世界中に沢山いるんじゃないかな」
「それもそうよね」
キースの言葉に納得すると舞台袖から黒いローブに身を包み顔がよく見えない吟遊詩人が歩いて来た。
「それじゃあはじめるよ。今日は何を語ろうか……そうだね。まずは始まりの物語。これは宇宙を旅する前のある一人の少女の物語。むかしむかしあるところに悪逆非道なある闇の王国がありました。その王国の頂点に君臨する魔王の下には一人の少女が仕えておりました」
「御伽噺がはじまったわ」
「わくわくするね」
中央に置かれた椅子に座ると竪琴を構えて奏でながら語り出すセツナの姿を見て二人は物語を聞く態勢へと入る。
「少女は魔王に逆らう人々を次々と殺し。その悪逆非道ぶりに人々は彼女を「悪魔」と呼び恐れました。そうしてなすすべなく恐怖の支配が続くある日一人の青年が現れました。その青年は「勇者」と呼ばれ魔王を倒すべく天空城へと向かいます」
「勇者物語か。僕こういうの好きだな」
「私も昔そう言う絵本を読んだことがあるわ」
吟遊詩人の語る言葉を聞きながらキースが言うとアイリスも頷く。
「勇者は魔王を倒すために天空城へと乗り込み次々と魔物を倒しながら先へと進みます。しかし彼の侵攻を防ぐため魔王が放ったのはあの「悪魔」と呼ばれた少女でした。勇者の前へと立ちはだかる少女に彼はたじろぎます。何故なら彼女と勇者は嘗ての仲間。仲間だった者と戦い殺される。それが魔王が作り出した筋書きでした」
「そんな、かつての仲間だったなんて?」
「でもそれならどうして魔王の下にその少女は仕える事になったのかしら」
セツナの話に驚くキースと疑問を抱くアイリス。
「躊躇う勇者に冷たい眼差しを向けて少女は言いました。「さあ、戦いを始めよう」と。容赦なく攻撃してくるかつての仲間だった少女に彼は言いました「一緒に故郷に帰ろう」と。しかし闇に惹かれ悪に染まった少女の耳にその言葉が届くことはなく。残酷な戦いは続きます。少女は勇者とは違うとずっと思っていたのです。だから闇に堕ち魔王側につく道を選んだ」
「そんな……」
「如何して」
吟遊詩人の言葉に二人は悲痛な声をあげる。すっかり物語に入り込んでいるようであった。
「そうして戦いが続く中。本気で勇者の心臓を狙い構えた少女の攻撃を彼は弾き彼女の手から剣は離れ床へと転がります。そうして呆然とする少女へと彼は優しく微笑み手を差し伸べました。「一緒に帰ろう」と。その時初めて少女は涙を流します。そうして空中に現れた赤石を見た時その場から走り出してしまいました。その後彼女がどうなったのかを知る者は誰もいないと物語では語られております」
「どうなっちゃったんだろう」
「う~。気になるね」
セツナの話にアイリスとキースが呟く。
「勇者は消えた少女の事を気にかけながらも魔王と対峙します。それはそれは壮絶な戦いでした。しかし魔王の力は絶大で勇者は徐々に追い詰められていきます。その時です。「時の使者」と三人の剣士達が現れ勇者へと力を貸します。「時の使者」と三人の剣士達の力を借りた勇者は魔王へと渾身の力を込めて剣を振います。そうして魔王は倒され世界は平和になりました」
「良かった」
「でも時の使者と三人の剣士達って何だろう?」
吟遊詩人が竪琴を強い力で奏でるとそう語る。その言葉に魔王が倒されて良かったと思う彼女へと彼が疑問を投げかける。
「さあ。でもこの物語どこかで聞いたことがあるような気がする?」
「そう言えば僕も昔誰かから聞いたような気が」
アイリスが首を傾げながら言うとキースも同じだと言って考えた。
しかし物語はまだ終わっていない為最後まで聞かないとと意識を戻す。
「その後「時の使者」と呼ばれた少女は彼等の前から姿を消した。と物語では語られておりますが、実は「時の使者」は勇者の前から姿を消した少女自身でありその後彼等と共に世界の復興に尽力しました。これが真実の物語。皆様今日語ったこのお話をどうぞお忘れなきように。そして人々にお伝えいただけますように」
そうして語り切ったセツナへと会場中から拍手喝采が巻き起こる。
「思い出した! これ勇者物語だ」
「あ、それよそれ。 昔おばさんが読んで聞かせてくれた奴」
キースが大きな声をあげるとアイリスも納得して頷く。
「でもこんな物語だったっけ?」
「う~ん。微妙に違うような気が」
「物語というものは背びれ尾びれがつく物。そして時が経つにつれて忘れさられるかあるいは歴史の都合の良いように書き換えられるもの。ですからどうか今聞いた真実の物語をお忘れなきように」
二人の疑問に答えるかのように吟遊詩人が大きな声で言った。
そうして舞台の袖へと戻っていき司会者が姿を現す。
「有難う御座いました。セツナ・マルチさんによる勇者物語でした!」
今一度大きな歓声があがり拍手の嵐が巻き起こる。
その後アイリス達は会場を後にすると今度はお昼ご飯を食べる為場所を移動していった。
「おはよう」
「あ、キース。おはよう」
仕立て屋の扉を開けてキースが入って来るとアイリスは笑顔で出迎える。
「それじゃあ、デート楽しんでおいでよ」
「「は、はい」」
にこりと笑いイクトが言うと二人は頬を赤らめ恥ずかしそうにしながら返事をした。
それからすぐにお店を出た二人はまずは中央街へと向けて歩き出す。
「今日の公演は凄い人が来ているらしいよ。旅の吟遊詩人だとかでいろんな物語を語って聞かせてくれるんだって」
「へ~。一体どんな人なんだろう」
キースの言葉に彼女はまだ見ぬ吟遊詩人の姿を想像してみる。しかし男なのか女なのかもわからず出てきたのは随分前にお別れしたフレイの姿だった。
「……」
「アイリス如何したの?」
彼の事を思い出し悲しくなってしまった彼女へとキースが不思議そうに尋ねる。
「何でもないの。ちょっとフレイさんの事を思い出してしまってね」
「そうなんだ」
「今頃どこで何しているのかな」
「きっと今でも吟遊詩人としていろんな人に歌を聞かせてるんじゃないかな」
フレイの事を考えるアイリスへと彼が優しい微笑みを浮かべて言い聞かせるかのように話す。
そんな話をしているといつの間にか建物の前までやって来ており中へと入り客席へと座る。
「お待たせいたしました。本日はスペシャルなゲストがお越しいただいております。世界中を旅して物語を語る吟遊詩人のセツナ・マルチさんです」
「セツナ?」
「ど、如何したの?」
司会者の言葉に驚く彼女へとキースが問いかける。
「い、いえ。私の知り合いにも同じ名前の人がいたからちょっとびっくりして」
「そう言われてみれば凄腕の冒険者の人の名前も確かセツナだったよね」
アイリスの話を聞いてアイアンゴーレム事件の時に出会った冒険者の姿を思い出しながら彼も語る。
「でも同じ名前の人なんて世界中に沢山いるんじゃないかな」
「それもそうよね」
キースの言葉に納得すると舞台袖から黒いローブに身を包み顔がよく見えない吟遊詩人が歩いて来た。
「それじゃあはじめるよ。今日は何を語ろうか……そうだね。まずは始まりの物語。これは宇宙を旅する前のある一人の少女の物語。むかしむかしあるところに悪逆非道なある闇の王国がありました。その王国の頂点に君臨する魔王の下には一人の少女が仕えておりました」
「御伽噺がはじまったわ」
「わくわくするね」
中央に置かれた椅子に座ると竪琴を構えて奏でながら語り出すセツナの姿を見て二人は物語を聞く態勢へと入る。
「少女は魔王に逆らう人々を次々と殺し。その悪逆非道ぶりに人々は彼女を「悪魔」と呼び恐れました。そうしてなすすべなく恐怖の支配が続くある日一人の青年が現れました。その青年は「勇者」と呼ばれ魔王を倒すべく天空城へと向かいます」
「勇者物語か。僕こういうの好きだな」
「私も昔そう言う絵本を読んだことがあるわ」
吟遊詩人の語る言葉を聞きながらキースが言うとアイリスも頷く。
「勇者は魔王を倒すために天空城へと乗り込み次々と魔物を倒しながら先へと進みます。しかし彼の侵攻を防ぐため魔王が放ったのはあの「悪魔」と呼ばれた少女でした。勇者の前へと立ちはだかる少女に彼はたじろぎます。何故なら彼女と勇者は嘗ての仲間。仲間だった者と戦い殺される。それが魔王が作り出した筋書きでした」
「そんな、かつての仲間だったなんて?」
「でもそれならどうして魔王の下にその少女は仕える事になったのかしら」
セツナの話に驚くキースと疑問を抱くアイリス。
「躊躇う勇者に冷たい眼差しを向けて少女は言いました。「さあ、戦いを始めよう」と。容赦なく攻撃してくるかつての仲間だった少女に彼は言いました「一緒に故郷に帰ろう」と。しかし闇に惹かれ悪に染まった少女の耳にその言葉が届くことはなく。残酷な戦いは続きます。少女は勇者とは違うとずっと思っていたのです。だから闇に堕ち魔王側につく道を選んだ」
「そんな……」
「如何して」
吟遊詩人の言葉に二人は悲痛な声をあげる。すっかり物語に入り込んでいるようであった。
「そうして戦いが続く中。本気で勇者の心臓を狙い構えた少女の攻撃を彼は弾き彼女の手から剣は離れ床へと転がります。そうして呆然とする少女へと彼は優しく微笑み手を差し伸べました。「一緒に帰ろう」と。その時初めて少女は涙を流します。そうして空中に現れた赤石を見た時その場から走り出してしまいました。その後彼女がどうなったのかを知る者は誰もいないと物語では語られております」
「どうなっちゃったんだろう」
「う~。気になるね」
セツナの話にアイリスとキースが呟く。
「勇者は消えた少女の事を気にかけながらも魔王と対峙します。それはそれは壮絶な戦いでした。しかし魔王の力は絶大で勇者は徐々に追い詰められていきます。その時です。「時の使者」と三人の剣士達が現れ勇者へと力を貸します。「時の使者」と三人の剣士達の力を借りた勇者は魔王へと渾身の力を込めて剣を振います。そうして魔王は倒され世界は平和になりました」
「良かった」
「でも時の使者と三人の剣士達って何だろう?」
吟遊詩人が竪琴を強い力で奏でるとそう語る。その言葉に魔王が倒されて良かったと思う彼女へと彼が疑問を投げかける。
「さあ。でもこの物語どこかで聞いたことがあるような気がする?」
「そう言えば僕も昔誰かから聞いたような気が」
アイリスが首を傾げながら言うとキースも同じだと言って考えた。
しかし物語はまだ終わっていない為最後まで聞かないとと意識を戻す。
「その後「時の使者」と呼ばれた少女は彼等の前から姿を消した。と物語では語られておりますが、実は「時の使者」は勇者の前から姿を消した少女自身でありその後彼等と共に世界の復興に尽力しました。これが真実の物語。皆様今日語ったこのお話をどうぞお忘れなきように。そして人々にお伝えいただけますように」
そうして語り切ったセツナへと会場中から拍手喝采が巻き起こる。
「思い出した! これ勇者物語だ」
「あ、それよそれ。 昔おばさんが読んで聞かせてくれた奴」
キースが大きな声をあげるとアイリスも納得して頷く。
「でもこんな物語だったっけ?」
「う~ん。微妙に違うような気が」
「物語というものは背びれ尾びれがつく物。そして時が経つにつれて忘れさられるかあるいは歴史の都合の良いように書き換えられるもの。ですからどうか今聞いた真実の物語をお忘れなきように」
二人の疑問に答えるかのように吟遊詩人が大きな声で言った。
そうして舞台の袖へと戻っていき司会者が姿を現す。
「有難う御座いました。セツナ・マルチさんによる勇者物語でした!」
今一度大きな歓声があがり拍手の嵐が巻き起こる。
その後アイリス達は会場を後にすると今度はお昼ご飯を食べる為場所を移動していった。
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