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ライゼン通りのお針子さん7 ~幸せのシンフォニア~
七章 ジャスティンからの依頼
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雨が降り続くライゼン通り。この日は客足も途絶え久々にゆっくりとした時間を過ごしていた。
「失礼する」
その時可愛らしい鈴の音が鳴り響き誰かお客が来た事を店内に知らせる。
「いらっしゃいませ。仕立て屋アイリスへようこそ。あ、ジャスティンさん」
そこに立っていたのは硬い表情のジャスティンでアイリスは如何したのだろうと近寄っていく。
「おや、隊長。今日は如何されましたか?」
「あぁ……アイリスに頼みがあって来たのだが。その……」
「「?」」
イクトの言葉に口を開く彼だがどこか様子がおかしくアイリス達は疑問符を浮かべる。
「騎士団からの依頼なのだが……」
「また隊服百着ですか?」
相当言いにくい事なのか躊躇うように言葉を探すジャスティンの様子にアイリスは不思議そうに尋ねた。
「いや、騎士団の服百着ではない。その……」
「隊長。はっきり言って頂かないと何を作ればよいのか分かりませんよ」
中々話が進まない為イクトがやんわりとした口調で先を促す。
「き、騎士団の隊員全員にドレスを頼む」
「ドレス!?」
遂に観念した様子で言い切った彼の言葉にアイリスは心底驚いて仰け反る。
「ドレスなんてどうして?」
「実は王女様のご命令で王女付きの騎士団は皆女装することになったのだ。それでこんなことを頼めるのはアイリスしかいなくて……頼めるだろうか」
微かに頬を赤らめながらお願いするジャスティンへと彼女は頷く。
「分かりました。そのご依頼お受けいたします」
「有難う。出来れば内密に頼みたい。三週間後に取りに来るからそれまでに頼む。それでは」
柔らかく微笑み答えたアイリスへと彼が短く礼を述べお店を後にした。
「シュテナ様の命令でって言っていたけれどでもどうしてドレスを?」
「アイリス。隊長も言うのをためらうくらいの話だ。あんまりこの話題には触れない方がいいと思うよ」
考えてみる彼女へとイクトがやんわり注意する。
「そうですね。今日はお客さんもいませんしドレスを作ってきます」
「うん」
アイリスもこれ以上の詮索はしてはいけないと思い頷くと作業部屋へと向かった。
「騎士団の人達の体系を隠すドレスがいいよね。となると……ゆったりとしたローブ・モンタントで手を隠すように袖にはアンガジャントをつけてっとこんな感じかな」
デッサン画を作り上げると隊員達の型紙を取り出す。
「生地は伸縮性のあるゆったりとしたムリュウの絹布で糸はしっかりとした龍の髭糸で。レースは白を選んでっと」
素材の山から大量のムリュウの絹布と竜の髭糸そしてレースを取り出す。
「これを型紙に合わせてっと」
そうして型紙を当ててしるしを付け裁断をして縫い合わせを繰り返しているとあっという間に閉店時間になっていた。
「お疲れアイリス。今日はもうあがろうか」
「はい」
イクトの声に答えるように立ち上がると目の前に何かが差し出された。
「?」
「今夜はキース君と夕食を食べる約束をしているんだろう。これを着ていくといい」
差し出された服を不思議そうに見詰める彼女に彼が優しく微笑み説明する。
「あ、はい。有難う御座います」
その言葉にアイリスは思い出したのか抜け落ちていたことを恥ずかしがりながら服を受け取った。
「お店の片づけは俺がやっておくからアイリスは着替えておいで」
「はい」
イクトの言葉に彼女は返事をすると二階へと上がり自室で着替える。
「わぁ……可愛い」
姿見に映る薄桃色のテルノをまとった自分にアイリスは呟く。
「こ、こんな可愛いドレス。私には似合わないよね。どうしよう」
可愛いドレスに自分は不釣り合いだと思い慌てて三つ編みにしている髪の毛をほどく。
「サイドを持ち上げ編み込みしてそれから……」
髪の毛を結い上げると姿見には普段とは雰囲気の違うアイリスの姿が映し出された。
「これなら……」
「アイリス。キース君が迎えに来たよ」
「はい」
納得する出来になったと思った時階段からイクトの声が聞こえ慌てて鞄を持ちヒールに履き替え下の階へと向かう。
「お、お待たせ」
「ア、アイリス!?」
「うん。とってもよく似合っているよ。ね、キース君」
駆け下りて来た彼女の姿に赤面するキースといつものように優しく微笑むイクト。
「は、はい。そうですね。とってもよく似合っています。その今日のアイリスはいつもと雰囲気が違って素敵です」
「もう、お世辞にしても褒めすぎよ」
彼の言葉にアイリスは小さく息を吐いた。
「お世辞なんかじゃないよ。本当に今日のアイリスは素敵だよ」
「はい、はい。褒めても何も出ませんよ」
たじろぎながら話すキースの言葉を軽くあしらう彼女の頬は少しだけ赤くなっている。
「ふふ。それじゃあ二人ともゆっくり食事を楽しんでくるんだよ。お店の方は俺が鍵を閉めておくから」
「はい」
微笑ましいやり取りに小さく笑うとイクトがそう話す。それに返事をすると二人は仕立て屋を出て夜の街の中を歩いて行った。
「「乾杯」」
グラスをかち合わせ中に入っている白ワインに見えるジュースを飲む。
「ここ凄く高いお店なんじゃないの?」
「大丈夫だよ。良く騎士団で利用しているお店だから」
アイリスが小声で不安そうに尋ねる言葉にキースがにこりと笑い答える。
「でも……無理してるんじゃ」
「値段も良心的だし大丈夫だよ。ほら」
それでも不安そうな彼女にメニュー表を見せる。
「本当だ。こんな素敵なお店なのに」
「ご注文はお決まりですか」
アイリスが驚いているとウエイターが近寄って来た。
「アイリス僕が決めてもいいかな?」
「初めてだからお願いするわ」
彼の言葉に彼女は頷く。
「それじゃあシェフのおすすめコース二つお願いします」
「畏まりました。シェフのおすすめコース二つですね」
やり取りを終えるとウエイターは立ち去って行った。
それから間もなくして料理が運ばれてくる。
「シェフのおすすめコースで御座います」
「美味しそう」
「遠慮せず食べてね」
ウエイターが運んできたコース料理は旬の野菜を使ったサラダに羊肉のステーキ。ベーコンとポテトのスープにこんがり焼き上げたパン。そして食後のデザートはザッハトルテだった。
二人は静かに食事を進める。お互い食べ終わった後も無言が続き何か話した方が良いかとアイリスが考えているとキースが口を開いた。
「アイリス。今日は有り難う」
「いいえ。私こそこんな贅沢させてもらって有難う」
何に対して有難うと言っているのか考えて、夕食を一緒にしてくれてだと気付いた彼女は笑顔で首を振りお礼を述べる。
「あ、あのさ。アイリス」
「うん?」
「せっかくだから夕飯を食べた後ちょと――」
「こちらは当店からのサービスとなります」
キースが決意を固めた顔で話し始めたところでウエイターがやって来て机の上にシャンパンのグラスが置かれる。
「「え?」」
「男女のペアでおみえになられたお客様には特別にサービスしているのです」
驚く二人にウエイターが説明した。
「そうですか。有難う御座います」
「ど、どうも」
二人は男女のペアと言う言葉に頬を赤らめながらお礼を述べる。そうして机の上に置かれたシャンパングラスを取り再び乾杯すると口へと運んだ。
「ぬぐ!? これお酒だ」
「お酒なんて初めて飲むけどこれがお酒?」
「カクテルです」
驚く二人の様子にウエイターが説明する。
「あ、あはははっ。初めて飲むけどこれ美味しいね」
「ち、ちょっとキース大丈夫?」
顔を赤く染めて狂ったように笑うとカクテルを飲み干す彼の様子にアイリスは慌てて声をかけた。
「大丈夫ぅ~ひっく」
「酔っぱらってるじゃないの!」
キースの様子に彼女は慌てて駆け寄り如何したものかと考える。
「困ったさんは不幸さん。ってことで呼ばれなくても参上」
「きゃあ!? マ、マクモさん」
突然現れたマクモにアイリスは驚く。
「キースは俺が連れていくからアイリスは先に家に帰れ」
「で、でも……」
精霊の言葉にキースの顔を心配そうに見やる。
「大丈夫だって。夜道は暗いから気をつけろよ」
「それではキースの事お願いします」
何を言っても無駄だと思ったアイリスはそうお願いすると帰路についた。
翌日キースが二日酔いになったのは言うまでもない。
「失礼する」
その時可愛らしい鈴の音が鳴り響き誰かお客が来た事を店内に知らせる。
「いらっしゃいませ。仕立て屋アイリスへようこそ。あ、ジャスティンさん」
そこに立っていたのは硬い表情のジャスティンでアイリスは如何したのだろうと近寄っていく。
「おや、隊長。今日は如何されましたか?」
「あぁ……アイリスに頼みがあって来たのだが。その……」
「「?」」
イクトの言葉に口を開く彼だがどこか様子がおかしくアイリス達は疑問符を浮かべる。
「騎士団からの依頼なのだが……」
「また隊服百着ですか?」
相当言いにくい事なのか躊躇うように言葉を探すジャスティンの様子にアイリスは不思議そうに尋ねた。
「いや、騎士団の服百着ではない。その……」
「隊長。はっきり言って頂かないと何を作ればよいのか分かりませんよ」
中々話が進まない為イクトがやんわりとした口調で先を促す。
「き、騎士団の隊員全員にドレスを頼む」
「ドレス!?」
遂に観念した様子で言い切った彼の言葉にアイリスは心底驚いて仰け反る。
「ドレスなんてどうして?」
「実は王女様のご命令で王女付きの騎士団は皆女装することになったのだ。それでこんなことを頼めるのはアイリスしかいなくて……頼めるだろうか」
微かに頬を赤らめながらお願いするジャスティンへと彼女は頷く。
「分かりました。そのご依頼お受けいたします」
「有難う。出来れば内密に頼みたい。三週間後に取りに来るからそれまでに頼む。それでは」
柔らかく微笑み答えたアイリスへと彼が短く礼を述べお店を後にした。
「シュテナ様の命令でって言っていたけれどでもどうしてドレスを?」
「アイリス。隊長も言うのをためらうくらいの話だ。あんまりこの話題には触れない方がいいと思うよ」
考えてみる彼女へとイクトがやんわり注意する。
「そうですね。今日はお客さんもいませんしドレスを作ってきます」
「うん」
アイリスもこれ以上の詮索はしてはいけないと思い頷くと作業部屋へと向かった。
「騎士団の人達の体系を隠すドレスがいいよね。となると……ゆったりとしたローブ・モンタントで手を隠すように袖にはアンガジャントをつけてっとこんな感じかな」
デッサン画を作り上げると隊員達の型紙を取り出す。
「生地は伸縮性のあるゆったりとしたムリュウの絹布で糸はしっかりとした龍の髭糸で。レースは白を選んでっと」
素材の山から大量のムリュウの絹布と竜の髭糸そしてレースを取り出す。
「これを型紙に合わせてっと」
そうして型紙を当ててしるしを付け裁断をして縫い合わせを繰り返しているとあっという間に閉店時間になっていた。
「お疲れアイリス。今日はもうあがろうか」
「はい」
イクトの声に答えるように立ち上がると目の前に何かが差し出された。
「?」
「今夜はキース君と夕食を食べる約束をしているんだろう。これを着ていくといい」
差し出された服を不思議そうに見詰める彼女に彼が優しく微笑み説明する。
「あ、はい。有難う御座います」
その言葉にアイリスは思い出したのか抜け落ちていたことを恥ずかしがりながら服を受け取った。
「お店の片づけは俺がやっておくからアイリスは着替えておいで」
「はい」
イクトの言葉に彼女は返事をすると二階へと上がり自室で着替える。
「わぁ……可愛い」
姿見に映る薄桃色のテルノをまとった自分にアイリスは呟く。
「こ、こんな可愛いドレス。私には似合わないよね。どうしよう」
可愛いドレスに自分は不釣り合いだと思い慌てて三つ編みにしている髪の毛をほどく。
「サイドを持ち上げ編み込みしてそれから……」
髪の毛を結い上げると姿見には普段とは雰囲気の違うアイリスの姿が映し出された。
「これなら……」
「アイリス。キース君が迎えに来たよ」
「はい」
納得する出来になったと思った時階段からイクトの声が聞こえ慌てて鞄を持ちヒールに履き替え下の階へと向かう。
「お、お待たせ」
「ア、アイリス!?」
「うん。とってもよく似合っているよ。ね、キース君」
駆け下りて来た彼女の姿に赤面するキースといつものように優しく微笑むイクト。
「は、はい。そうですね。とってもよく似合っています。その今日のアイリスはいつもと雰囲気が違って素敵です」
「もう、お世辞にしても褒めすぎよ」
彼の言葉にアイリスは小さく息を吐いた。
「お世辞なんかじゃないよ。本当に今日のアイリスは素敵だよ」
「はい、はい。褒めても何も出ませんよ」
たじろぎながら話すキースの言葉を軽くあしらう彼女の頬は少しだけ赤くなっている。
「ふふ。それじゃあ二人ともゆっくり食事を楽しんでくるんだよ。お店の方は俺が鍵を閉めておくから」
「はい」
微笑ましいやり取りに小さく笑うとイクトがそう話す。それに返事をすると二人は仕立て屋を出て夜の街の中を歩いて行った。
「「乾杯」」
グラスをかち合わせ中に入っている白ワインに見えるジュースを飲む。
「ここ凄く高いお店なんじゃないの?」
「大丈夫だよ。良く騎士団で利用しているお店だから」
アイリスが小声で不安そうに尋ねる言葉にキースがにこりと笑い答える。
「でも……無理してるんじゃ」
「値段も良心的だし大丈夫だよ。ほら」
それでも不安そうな彼女にメニュー表を見せる。
「本当だ。こんな素敵なお店なのに」
「ご注文はお決まりですか」
アイリスが驚いているとウエイターが近寄って来た。
「アイリス僕が決めてもいいかな?」
「初めてだからお願いするわ」
彼の言葉に彼女は頷く。
「それじゃあシェフのおすすめコース二つお願いします」
「畏まりました。シェフのおすすめコース二つですね」
やり取りを終えるとウエイターは立ち去って行った。
それから間もなくして料理が運ばれてくる。
「シェフのおすすめコースで御座います」
「美味しそう」
「遠慮せず食べてね」
ウエイターが運んできたコース料理は旬の野菜を使ったサラダに羊肉のステーキ。ベーコンとポテトのスープにこんがり焼き上げたパン。そして食後のデザートはザッハトルテだった。
二人は静かに食事を進める。お互い食べ終わった後も無言が続き何か話した方が良いかとアイリスが考えているとキースが口を開いた。
「アイリス。今日は有り難う」
「いいえ。私こそこんな贅沢させてもらって有難う」
何に対して有難うと言っているのか考えて、夕食を一緒にしてくれてだと気付いた彼女は笑顔で首を振りお礼を述べる。
「あ、あのさ。アイリス」
「うん?」
「せっかくだから夕飯を食べた後ちょと――」
「こちらは当店からのサービスとなります」
キースが決意を固めた顔で話し始めたところでウエイターがやって来て机の上にシャンパンのグラスが置かれる。
「「え?」」
「男女のペアでおみえになられたお客様には特別にサービスしているのです」
驚く二人にウエイターが説明した。
「そうですか。有難う御座います」
「ど、どうも」
二人は男女のペアと言う言葉に頬を赤らめながらお礼を述べる。そうして机の上に置かれたシャンパングラスを取り再び乾杯すると口へと運んだ。
「ぬぐ!? これお酒だ」
「お酒なんて初めて飲むけどこれがお酒?」
「カクテルです」
驚く二人の様子にウエイターが説明する。
「あ、あはははっ。初めて飲むけどこれ美味しいね」
「ち、ちょっとキース大丈夫?」
顔を赤く染めて狂ったように笑うとカクテルを飲み干す彼の様子にアイリスは慌てて声をかけた。
「大丈夫ぅ~ひっく」
「酔っぱらってるじゃないの!」
キースの様子に彼女は慌てて駆け寄り如何したものかと考える。
「困ったさんは不幸さん。ってことで呼ばれなくても参上」
「きゃあ!? マ、マクモさん」
突然現れたマクモにアイリスは驚く。
「キースは俺が連れていくからアイリスは先に家に帰れ」
「で、でも……」
精霊の言葉にキースの顔を心配そうに見やる。
「大丈夫だって。夜道は暗いから気をつけろよ」
「それではキースの事お願いします」
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