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ライゼン通りのお針子さん6 ~春色の青春物語~
四章 キリの来店
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一日中仕事をやって閉店時間が迫って来ていたある日の事。
「こんばんは。アイリスちょっとお願いがあるのだけれど」
「いらっしゃいませ、仕立て屋アイリスへようこそ。あ、キリさんお仕事帰りですか」
鈴の音が鳴り響きお客が入って来た事を知らせる。アイリスは作業部屋から出てくるとそこに立っているキリの姿に笑顔を向けた。
「えぇ。今帰ってきたところなの。それよりお願いを聞いてくれない」
「何でしょうか」
お願いとは何なのだろうと不思議そうな顔で彼女の次の言葉を待つ。
「ちょっと特殊なお願いなのだけれど。貴女が作ってくれたこの冒険者の服に仕込み道具を入れられるように隠れポケットを内側に一杯つけてもらいたいの」
「仕込み道具?」
「例えばナイフとかハサミとかまぁ、色々な物をね、入れて持ち運べるようにしたいのよ。大きなカバンを持っていたらいざという時に身動きがとりにくいからだからこの服に沢山の内ポケットを付けてもらえないかと思ってね」
キリの言葉の意味が分からず不思議そうにするアイリスへと彼女が具体的に説明する。
「分かりました。お洋服お預かりいたします」
「次の仕事の日までに作ってもらいたいからそうね、五日後には取りに来るわそれじゃあ……」
「はい。って、きゃあ! キリさん何をしてるんですか」
「何って服を脱いでるのよ」
「ここで脱がないでください。試着室へ」
キリが服を脱ぎ始めたので慌てて試着室へと連れて行き押し込む。
「この服を着て帰ってください」
「有難う。それじゃあこれお願いね」
試着室のカーテン越しにやり取りをすると彼女が脱いだ服を籠へと入れる。
「それじゃあ、またね」
「はぁ……いきなり服を脱ぎ出すからびっくりした。イクトさんもお客様もいなかったから良かったけれど、キリさんて周りをあんまり気にしない人なのかしら」
「アイリス。悲鳴が聞こえたけど何かあったのかな?」
閉店の準備をしていたイクトが店内に戻って来ると不思議そうに聞く。
「実は……いえ、何でもないんです。それより先ほどキリさんがいらして、内ポケットを一杯作って欲しいという依頼を受けたんです」
彼女は彼に伝えるかどうか少し迷い女性の事を男性に話すのは良くないと思い濁す。
「そうか。今日はもう店じまいだから明日その依頼の品を作るんだね」
「はい。でも内ポケットを一杯と言われてもどんな感じで作れば良いのか……」
「王立図書館なら何かアイディアに繫がる本があるかもしれないよ」
「そうですね。明日の朝ちょっと図書館に行ってきます」
二人は会話を交わすとお店を閉めてイクトは帰宅してアイリスは二階へと上がっていった。
「えっと、服の本は……う~ん。一杯あってどの本を読めばいいのかしら」
「お客様何かお探しでしょうか」
翌日お店の事はイクトに任せて図書館へとやって来たアイリスは被服製作の本の棚を見やり悩む。そこに誰かが声をかけて来た。
「あ、ベリルさん」
「ふふ。アイリスさんまた何かお悩みのようですね」
そちらを見ると館長であるベリルが立っており彼女は助かったと笑顔になる。
「実はお客様の依頼で服の内側にポケットを一杯つけて欲しいと頼まれたのですがどの本を見ればいいのか分からなくて」
「それでしたらコゥディル王国のファッションの歴史という本がお勧めですよ。きっとアイリスさんが知りたいと思っている情報が書いてあります」
「その本をお借りできますか」
「畏まりました」
ベリルの言葉に本を持ってきてもらう。それを受け取った彼女は早速椅子に座り読み始めた。
「コーディル王国の歴史とファッション。コゥディル王国のファッションの歴史。この二冊に何かヒントがあればいいけど……」
アイリスは館長が持ってきた二冊の本を机に置いて読んでみる。と言っても文章よりもイラストの方を重点的に見ているのだが。
どうやら王国が誕生した頃からの王族、貴族、軍隊、冒険者、庶民の服について事細かく掲載されているようで軍隊の服のページに差し掛かった時彼女は手を止めて食い入るようにその絵を凝視した。
「これ、ナイフや爆弾を携帯するフォルダーポーチ。こっちは足に巻き付けるタイプのフォルダーだわ。これを改良したらキリさんの依頼の品作れるかも」
アイリスは笑顔で言うと本を閉ざし仕立て屋へと戻る。
「ただいま戻りました」
「お帰り。如何やらいいアイディアが浮かんだようだね」
「はい。私早速作ってきます」
笑顔で戻ってきた彼女の姿にイクトが優しく微笑み言う。アイリスは忘れてしまわないうちに作ろうと作業部屋へと入っていった。
「頑丈で丈夫でしなやかクロルドームームーのなめし皮に透けるように透明な竜の髭糸でキリさんから預かった服に内ポケットを付けるのだけれど……三段構造で色んなものを入れても出し入れしやすいサイズにしてっとこんな感じかな」
出来上がった服を見てアイリスは微笑む。
「うん。出来た!」
「お疲れアイリス。少しいいかな。今注文を一杯受けてね。このまま続けて服を作れるかな」
一息ついているとイクトが入って来て注文票を見せる。
「はい。丁度キリさんの依頼の品が完成したところなんです。えっと……今週中に仕上げてしまわないといけないのが二十件ですか」
「俺も手伝うから」
「それでは、お願いします」
二人で頷き合うとその後は黙々と作業を続ける。部屋の中からは服を作る音だけが響いた。
「こんにちは。アイリスこの前頼んだ服なんだけれど……どうなった?」
「いらっしゃいませ。あ、キリさん。こちらになります」
五日後キリが来店してくると服について尋ねる。アイリスはカウンターの後ろにある棚から籠を取り出すと持って行って見せた。
「こちらになります」
「有難う。ちょっと見せてもらうわよ」
彼女が言うと服を手に取り広げて見る。キリの言葉を待ちながら彼女は緊張で顔を強張らせた。
「ふふっ。やっぱりアイリスに頼んで良かったわ。これ、頂いて行くわね」
「はい。今伝票をお持ちしますね」
笑顔で満足する彼女の様子にアイリスは安堵しながら伝票を持ってくる。
「それじゃあ、また何かあったらお願いするから」
「はい。またのご来店お待ちいたしております」
キリが言うと彼女は笑顔でその背を見送り頭を下げた。
「……でも、あんなに沢山の内ポケットが必要なほどお仕事大変なんでしょうか?」
「そうだね。冒険者なら一カ月以上も仕事で外に出かける事もあるだろうから、そういう時に荷物を最小限にしておかないといざ何かあった時に戦えないから……じゃないかな?」
彼女が出て行った後アイリスはイクトに尋ねる。それに彼も仮説を唱えながら首をかしげる。
「冒険者って大変なんですね」
「うん。キリさんがあの内ポケットをどう使うのか分からないけれど、きっとお仕事で役に立つんだと思うよ」
「そうだと嬉しいな」
「さ、お仕事に戻ろうか」
「はい」
こうして今日も一人のお客を満足させたアイリスはお仕事に戻るのであった。
「こんばんは。アイリスちょっとお願いがあるのだけれど」
「いらっしゃいませ、仕立て屋アイリスへようこそ。あ、キリさんお仕事帰りですか」
鈴の音が鳴り響きお客が入って来た事を知らせる。アイリスは作業部屋から出てくるとそこに立っているキリの姿に笑顔を向けた。
「えぇ。今帰ってきたところなの。それよりお願いを聞いてくれない」
「何でしょうか」
お願いとは何なのだろうと不思議そうな顔で彼女の次の言葉を待つ。
「ちょっと特殊なお願いなのだけれど。貴女が作ってくれたこの冒険者の服に仕込み道具を入れられるように隠れポケットを内側に一杯つけてもらいたいの」
「仕込み道具?」
「例えばナイフとかハサミとかまぁ、色々な物をね、入れて持ち運べるようにしたいのよ。大きなカバンを持っていたらいざという時に身動きがとりにくいからだからこの服に沢山の内ポケットを付けてもらえないかと思ってね」
キリの言葉の意味が分からず不思議そうにするアイリスへと彼女が具体的に説明する。
「分かりました。お洋服お預かりいたします」
「次の仕事の日までに作ってもらいたいからそうね、五日後には取りに来るわそれじゃあ……」
「はい。って、きゃあ! キリさん何をしてるんですか」
「何って服を脱いでるのよ」
「ここで脱がないでください。試着室へ」
キリが服を脱ぎ始めたので慌てて試着室へと連れて行き押し込む。
「この服を着て帰ってください」
「有難う。それじゃあこれお願いね」
試着室のカーテン越しにやり取りをすると彼女が脱いだ服を籠へと入れる。
「それじゃあ、またね」
「はぁ……いきなり服を脱ぎ出すからびっくりした。イクトさんもお客様もいなかったから良かったけれど、キリさんて周りをあんまり気にしない人なのかしら」
「アイリス。悲鳴が聞こえたけど何かあったのかな?」
閉店の準備をしていたイクトが店内に戻って来ると不思議そうに聞く。
「実は……いえ、何でもないんです。それより先ほどキリさんがいらして、内ポケットを一杯作って欲しいという依頼を受けたんです」
彼女は彼に伝えるかどうか少し迷い女性の事を男性に話すのは良くないと思い濁す。
「そうか。今日はもう店じまいだから明日その依頼の品を作るんだね」
「はい。でも内ポケットを一杯と言われてもどんな感じで作れば良いのか……」
「王立図書館なら何かアイディアに繫がる本があるかもしれないよ」
「そうですね。明日の朝ちょっと図書館に行ってきます」
二人は会話を交わすとお店を閉めてイクトは帰宅してアイリスは二階へと上がっていった。
「えっと、服の本は……う~ん。一杯あってどの本を読めばいいのかしら」
「お客様何かお探しでしょうか」
翌日お店の事はイクトに任せて図書館へとやって来たアイリスは被服製作の本の棚を見やり悩む。そこに誰かが声をかけて来た。
「あ、ベリルさん」
「ふふ。アイリスさんまた何かお悩みのようですね」
そちらを見ると館長であるベリルが立っており彼女は助かったと笑顔になる。
「実はお客様の依頼で服の内側にポケットを一杯つけて欲しいと頼まれたのですがどの本を見ればいいのか分からなくて」
「それでしたらコゥディル王国のファッションの歴史という本がお勧めですよ。きっとアイリスさんが知りたいと思っている情報が書いてあります」
「その本をお借りできますか」
「畏まりました」
ベリルの言葉に本を持ってきてもらう。それを受け取った彼女は早速椅子に座り読み始めた。
「コーディル王国の歴史とファッション。コゥディル王国のファッションの歴史。この二冊に何かヒントがあればいいけど……」
アイリスは館長が持ってきた二冊の本を机に置いて読んでみる。と言っても文章よりもイラストの方を重点的に見ているのだが。
どうやら王国が誕生した頃からの王族、貴族、軍隊、冒険者、庶民の服について事細かく掲載されているようで軍隊の服のページに差し掛かった時彼女は手を止めて食い入るようにその絵を凝視した。
「これ、ナイフや爆弾を携帯するフォルダーポーチ。こっちは足に巻き付けるタイプのフォルダーだわ。これを改良したらキリさんの依頼の品作れるかも」
アイリスは笑顔で言うと本を閉ざし仕立て屋へと戻る。
「ただいま戻りました」
「お帰り。如何やらいいアイディアが浮かんだようだね」
「はい。私早速作ってきます」
笑顔で戻ってきた彼女の姿にイクトが優しく微笑み言う。アイリスは忘れてしまわないうちに作ろうと作業部屋へと入っていった。
「頑丈で丈夫でしなやかクロルドームームーのなめし皮に透けるように透明な竜の髭糸でキリさんから預かった服に内ポケットを付けるのだけれど……三段構造で色んなものを入れても出し入れしやすいサイズにしてっとこんな感じかな」
出来上がった服を見てアイリスは微笑む。
「うん。出来た!」
「お疲れアイリス。少しいいかな。今注文を一杯受けてね。このまま続けて服を作れるかな」
一息ついているとイクトが入って来て注文票を見せる。
「はい。丁度キリさんの依頼の品が完成したところなんです。えっと……今週中に仕上げてしまわないといけないのが二十件ですか」
「俺も手伝うから」
「それでは、お願いします」
二人で頷き合うとその後は黙々と作業を続ける。部屋の中からは服を作る音だけが響いた。
「こんにちは。アイリスこの前頼んだ服なんだけれど……どうなった?」
「いらっしゃいませ。あ、キリさん。こちらになります」
五日後キリが来店してくると服について尋ねる。アイリスはカウンターの後ろにある棚から籠を取り出すと持って行って見せた。
「こちらになります」
「有難う。ちょっと見せてもらうわよ」
彼女が言うと服を手に取り広げて見る。キリの言葉を待ちながら彼女は緊張で顔を強張らせた。
「ふふっ。やっぱりアイリスに頼んで良かったわ。これ、頂いて行くわね」
「はい。今伝票をお持ちしますね」
笑顔で満足する彼女の様子にアイリスは安堵しながら伝票を持ってくる。
「それじゃあ、また何かあったらお願いするから」
「はい。またのご来店お待ちいたしております」
キリが言うと彼女は笑顔でその背を見送り頭を下げた。
「……でも、あんなに沢山の内ポケットが必要なほどお仕事大変なんでしょうか?」
「そうだね。冒険者なら一カ月以上も仕事で外に出かける事もあるだろうから、そういう時に荷物を最小限にしておかないといざ何かあった時に戦えないから……じゃないかな?」
彼女が出て行った後アイリスはイクトに尋ねる。それに彼も仮説を唱えながら首をかしげる。
「冒険者って大変なんですね」
「うん。キリさんがあの内ポケットをどう使うのか分からないけれど、きっとお仕事で役に立つんだと思うよ」
「そうだと嬉しいな」
「さ、お仕事に戻ろうか」
「はい」
こうして今日も一人のお客を満足させたアイリスはお仕事に戻るのであった。
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