66 / 124
ライゼン通りのお針子さん4 ~光と影の潜む王国物語~
エピローグ
しおりを挟む
マーガレットが言っていた通りにアイアンゴーレムの噂が無くなった途端また今まで通りにお客が戻ってきてお店は大忙しとなった。
「アイリス、ごめん。この前仕事中に君が作ってくれた服をダメにしてしまったんだ。また作ってもらえないかな」
「邪魔するよ。アイリス、君の腕を見込んでまた頼みたいんだけれど。来年に新人が入って来るから彼等の為の隊服を百着程お願いしたいんだ」
キースが入って来るとレイヴィンも注文を頼む。
「オレもこの前仕事中に破いちゃって……仕立て直してもらえないかな」
「こんにちは。アイリスちゃん元気にしている。実は春夏用の仕事着を仕立ててもらいたくて。お願いできるかしら」
ディッドがやって来るとリゼットも笑顔でお願いする。
「さぁ、アイリス。お仕事頑張ろうか」
「はい。いらっしゃいませ。仕立て屋アイリスにようこそ」
沢山のお客さんがやって来るお店でイクトが優しく微笑み言うと、アイリスは答え笑顔で出迎える。
これがアイリスが四年間で築き上げた信頼と実力の成果であり、そうしてこれからもこの国で仕立て屋のお針子として生活していくのだろう。
コーディル王国の下町。ライゼン通りと呼ばれる職人通りに小さなお店【仕立て屋アイリス】がある。そこには前店主の腕を越えたお針子の女性が店長をしており、その側にはいつも優しく見守る店員がいて、優しい街の人達に見守られながら彼女は今日も服を仕立てているのであった。
====
あとがき
えぇ、まずみなさまにお詫び申し上げます。今回は今まで以上に支離滅裂な作品になってしまいました。どれだけ作者アイアンゴーレム編書きたかったんだよ。いつもならラストに向かって盛り上がりを見せるシリーズですが今回は特に盛り上がる事もなく、兎に角書きたかった話しだけを集めたらこうなってしまいました。(土下座)
ケインとジュディーはまぁ、ゲスト出演です。【追憶の誓い~時渡のペンダント~】に登場するカイル前国王とジュディス国王の血縁者です。ティアナとアレクもザールブルグ王室の王女と王子の名前です。国名の時点で分かっている方もいらしゃると思いますが、この世界は追憶の世界の未来軸です。ちなみに文面だけに出てきた夏休みを利用してやってきた学生というのも悪役のリリア達の事です。作者はこうやって別の作品にゲスト出演させるのが好き。
それからレイヴィンの登場の仕方はあえて錬金術師さんと同じ登場シーンにしております。あの頃からレオとレイヴィンとディッドの関係は変わってないです(笑)こんな国王と騎士で大丈夫なのかコーディル王国。きっと中立国を保ってきたがための平和な王国なんですよ。
十章のフレイの話を書いていて思った事は「また人気が出そうなキャラやな」でした。
好きな女の子が別の男性に恋していると分かった彼は気付かれないようにそっと身を引く……女性ファンが増えそうだなって感じました。それはさておき、フレイにはどこかで幸せになってもらいたいなと作者は思ってます。
今回も伏線ばかりの展開でしたね。すみません。イクトがアイリスに黙っている秘密とか周りの人達が抱えているミラの死については錬金術師さん2と冒険者さんの物語で明らかになります。
奮闘記を書いている当初はこんなにシリーズ物になるなんて考えていなかったし、こんなに複雑な物語になるとは思ってませんでした。作者自身も自分の頭の中分からないです。兎に角今回はほのぼのというよりシリアス? のほうが多かった気がしますね。ここまでお付き合いくださり有り難う御座います。お針子さん5ではアイリスの恋愛に少し進展あり? かもしれません。
「アイリス、ごめん。この前仕事中に君が作ってくれた服をダメにしてしまったんだ。また作ってもらえないかな」
「邪魔するよ。アイリス、君の腕を見込んでまた頼みたいんだけれど。来年に新人が入って来るから彼等の為の隊服を百着程お願いしたいんだ」
キースが入って来るとレイヴィンも注文を頼む。
「オレもこの前仕事中に破いちゃって……仕立て直してもらえないかな」
「こんにちは。アイリスちゃん元気にしている。実は春夏用の仕事着を仕立ててもらいたくて。お願いできるかしら」
ディッドがやって来るとリゼットも笑顔でお願いする。
「さぁ、アイリス。お仕事頑張ろうか」
「はい。いらっしゃいませ。仕立て屋アイリスにようこそ」
沢山のお客さんがやって来るお店でイクトが優しく微笑み言うと、アイリスは答え笑顔で出迎える。
これがアイリスが四年間で築き上げた信頼と実力の成果であり、そうしてこれからもこの国で仕立て屋のお針子として生活していくのだろう。
コーディル王国の下町。ライゼン通りと呼ばれる職人通りに小さなお店【仕立て屋アイリス】がある。そこには前店主の腕を越えたお針子の女性が店長をしており、その側にはいつも優しく見守る店員がいて、優しい街の人達に見守られながら彼女は今日も服を仕立てているのであった。
====
あとがき
えぇ、まずみなさまにお詫び申し上げます。今回は今まで以上に支離滅裂な作品になってしまいました。どれだけ作者アイアンゴーレム編書きたかったんだよ。いつもならラストに向かって盛り上がりを見せるシリーズですが今回は特に盛り上がる事もなく、兎に角書きたかった話しだけを集めたらこうなってしまいました。(土下座)
ケインとジュディーはまぁ、ゲスト出演です。【追憶の誓い~時渡のペンダント~】に登場するカイル前国王とジュディス国王の血縁者です。ティアナとアレクもザールブルグ王室の王女と王子の名前です。国名の時点で分かっている方もいらしゃると思いますが、この世界は追憶の世界の未来軸です。ちなみに文面だけに出てきた夏休みを利用してやってきた学生というのも悪役のリリア達の事です。作者はこうやって別の作品にゲスト出演させるのが好き。
それからレイヴィンの登場の仕方はあえて錬金術師さんと同じ登場シーンにしております。あの頃からレオとレイヴィンとディッドの関係は変わってないです(笑)こんな国王と騎士で大丈夫なのかコーディル王国。きっと中立国を保ってきたがための平和な王国なんですよ。
十章のフレイの話を書いていて思った事は「また人気が出そうなキャラやな」でした。
好きな女の子が別の男性に恋していると分かった彼は気付かれないようにそっと身を引く……女性ファンが増えそうだなって感じました。それはさておき、フレイにはどこかで幸せになってもらいたいなと作者は思ってます。
今回も伏線ばかりの展開でしたね。すみません。イクトがアイリスに黙っている秘密とか周りの人達が抱えているミラの死については錬金術師さん2と冒険者さんの物語で明らかになります。
奮闘記を書いている当初はこんなにシリーズ物になるなんて考えていなかったし、こんなに複雑な物語になるとは思ってませんでした。作者自身も自分の頭の中分からないです。兎に角今回はほのぼのというよりシリアス? のほうが多かった気がしますね。ここまでお付き合いくださり有り難う御座います。お針子さん5ではアイリスの恋愛に少し進展あり? かもしれません。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
【完結】私を捨てて駆け落ちしたあなたには、こちらからさようならを言いましょう。
やまぐちこはる
恋愛
パルティア・エンダライン侯爵令嬢はある日珍しく婿入り予定の婚約者から届いた手紙を読んで、彼が駆け落ちしたことを知った。相手は同じく侯爵令嬢で、そちらにも王家の血筋の婿入りする婚約者がいたが、貴族派閥を保つ政略結婚だったためにどうやっても婚約を解消できず、愛の逃避行と洒落こんだらしい。
落ち込むパルティアは、しばらく社交から離れたい療養地としても有名な別荘地へ避暑に向かう。静かな湖畔で傷を癒やしたいと、高級ホテルでひっそり寛いでいると同じ頃から同じように、人目を避けてぼんやり湖を眺める美しい青年に気がついた。
毎日涼しい湖畔で本を読みながら、チラリチラリと彼を盗み見ることが日課となったパルティアだが。
様子がおかしい青年に気づく。
ふらりと湖に近づくと、ポチャっと小さな水音を立てて入水し始めたのだ。
ドレスの裾をたくしあげ、パルティアも湖に駆け込んで彼を引き留めた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最終話まで予約投稿済です。
次はどんな話を書こうかなと思ったとき、駆け落ちした知人を思い出し、そんな話を書くことに致しました。
ある日突然、紙1枚で消えるのは本当にびっくりするのでやめてくださいという思いを込めて。
楽しんで頂けましたら、きっと彼らも喜ぶことと思います。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる