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ライゼン通りのお針子さん3 ~誉れ高き職人達~
三章 妖精さんの訪問販売
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蒸し暑い夏が訪れたある日。仕立て屋の戸を叩く音に目を覚ましたアイリスは急いで一階へと駆け下り扉を開ける。
「はい……ってあれ?」
扉を開けた先には誰もおらずおかしいと思い首をかしげた。
「おい。どこ見てるんだよ。下だよ、下」
「……」
声が聞こえた方を見ると小さな男の子が立っていてアイリスは目を瞬く。
「おいらはポルトって言うんだ。お姉さんが店主のアイリスだよね。訪問販売に来たよ」
「訪問販売?」
営業スマイルを向ける少年に何を言っているんだろうといった感じで尋ねる。
「ソフィーから聞いてるだろう? 訪問販売についての説明」
「あ、もしかして貴方がソフィーさんの工房で働いているっていう方ですか」
ポルトの言葉にソフィーの話を思い出して納得したが、まさかこんな小さな子が来るとは思わずその姿をじっと見つめた。
「そうさ、こう見えても一人前の錬金術師だから泥船に乗ったつもりでまっかせてよ」
「それを言うなら大船に乗ったつもりでじゃないかな?」
その視線に気づいた少年が胸を張り言い切った言葉に訂正を入れる。
「そうそう。それ……それで、お姉さんこっちが納品の品だよ。それから何か依頼があればおいらに言ってね」
「届けてくれて有難う。でも。君が本当に依頼の品を作るの?」
「こう見えてもおいらはりっぱな大人なの。お姉さんよりもずっと長く生きているんだからね。そりゃ、ソフィーと比べたらまだまだ頼りないかもしれないけれど……でも立派な錬金術師だよ」
この子に依頼を頼むのは心配だなと思って見詰めていたことにポルトが気付きムッとした顔で説明した。
「そ、そうなんだ。ごめんね。それじゃあ何か頼みたいものがあった時はお願いするね」
「うん、分かった。それじゃおいらはこれで帰るよ。あ、そうそう。訪問販売は一週間のうちの最初の日に来るからその時に依頼したい事があったら伝えてね。次に来る時までに作って持ってくるから」
「分かった。週の初めの最初の日ね」
大事な事を言い忘れていたといった顔で説明する彼にアイリスは頷く。
「それじゃあお姉さんまたね」
「ソフィーさんのお店で働いているっていう人があんなに小さなポルト君だなんて、でも何年も生きているって感じだったな。ってことは彼も妖精さんとかなのかな?」
前にも妖精のウラティミスとかに会っているのでそうかもしれないと思い納得する。
「さて、少し早いけれどお店を開く準備を始めよう。まずはこれを運び込まないとね」
そう言うと店の前に積まれた箱を作業部屋へと持って行き在庫ごとに仕分けてしまう。
「これでよしっと。さあ、朝ごはん食べたら着替えてお店をオープンしないと。今日も一日頑張るぞ」
一人で意気込み気合を入れると二階へと上がり朝食を作って食べ制服に着替えるとまた降りてくる。
お店の掃除を済ませ扉にかかっている看板をオープンに変えた時にイクトがやって来た。
「アイリス、おはよう」
「おはようございます」
彼に気付いた彼女も笑顔で挨拶する。
「今日はいつもよりも早いようだね」
「今朝ソフィーさんの店で働いているポルト君が訪問販売に来たんです。それでちょっと早めに支度を済ませたので」
「そうか、それで今朝はいつもより早いんだね」
二人で話をしながら中へと入るとお客が来るまでの間にやれることを済ませた。
「アイリス、イクト様の足を引っ張っていなくって?」
「アイリスさんおはようございます。またわたくしの服を仕立てて頂きたいのですけれど」
開店して間もない時間帯にお店へと二人の客人が訪れる。マーガレットとイリスだ。
「あ、マーガレット様。イリス様いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」
アイリスがカウンターからお店の中へと移動すると二人の前へと立つ。イクトも笑顔で出迎えた。
「イクト様おはようございます。アイリスの仕事ぶりを見に来ただけですので、お気になさらずイクト様はお仕事を続けていてくださいませ」
「イクト様おはようございます。今日はアイリスさんに仕立てを頼みに来ただけですので、用事がすみましたらすぐに帰りますわ」
マーガレットが答えるとイリスもイクトへと説明する。
「それで、イリス様。どのような服を仕立てれば宜しいでしょうか」
「夏に着る普段着を頼みたいのですわ。アイリスさんならわたくしに似合う服を仕立てて下さると思いますので、どのようなものを作るのかはお任せいたします」
「畏まりました」
ご令嬢の依頼を受け慣れた手つきで注文票へと記入するアイリス。
「アイリス、貴女大分ここでの仕事に慣れましたわね。最近じゃ失敗していた頃が懐かしいですわ」
「あははっ……私そんなにドジでしたか?」
マーガレットの言葉に苦笑して問いかけた。そんなにドジばかりだっただろうかと考える。
「ええ。わたくしが見ていないと何かやらかしそうなくらいには。でも、今ではもう立派なここの店主ですわね」
「それもこれもイクトさんやここに来てくださるお客様。皆様のおかげです」
笑顔で語られたその言葉にアイリスは感謝していると伝えた。
「まぁ、わたくしが協力してあげたのだから、当然ですわね」
「マーガレットさん。貴女だけではありません事よ。わたくしだってアイリスさんに協力していましてよ」
彼女が照れた顔で話すとイリスも自分もアイリスのためになっているといわんばかりに言い切る。
「勿論、マーガレット様やイリス様のおかげですよ。ここに来てくださるお客様皆さんに感謝してもしきれないです」
「イクト様の為ですものね。仕方ありませんから、これからもこの店に貴女の様子を見に来て差し上げてよ」
「わたくしもこれからもこのお店を贔屓にいたしますわ」
にこりと笑い言われた言葉に二人は照れた顔を隠すかのようにはにかみ告げた。
そうして令嬢達が帰った後に今度は団体のお客様がやって来る。彼等を引き連れているのはミュゥリアムだ。
「ここです。ここの店長さんガ腕がいい職人さんデす。ここで仕立てて貰えば間違いなしでス」
彼女の言葉にお客さん達が列となり順番に仕立てを頼む。それをイクトと二人で協力しながら対応していたらあっという間にお昼となった。
沢山の依頼を受けたアイリスは作業部屋へと籠り、注文された服を順番に仕立てていく。
「まずはイリス様の服よね。夏らしい服か……イリス様は大人な女性だからあんまり可愛すぎるのは似合わないわよね」
そう考えると落ち着いたシックなワンピースが良いだろうと思い生地を選び縫い上げる。
「出来た。これなら喜んでもらえるかな」
トルソーには水色の生地で出来たコクーンワンピース。首や袖はふんわりとした緩い感じなのに、腰はキュッと引き締まっていてシュリエットを浮かび上がらせる。これを見たらきっと喜んでもらえるだろうとアイリスは微笑む。
そうして出来上がったものを籠へとしまうと次の服を仕立てるため作業へと戻った。
こうして仕上げた品物を見てイリスも他のお客達も喜んだのは言うまでもない。
「はい……ってあれ?」
扉を開けた先には誰もおらずおかしいと思い首をかしげた。
「おい。どこ見てるんだよ。下だよ、下」
「……」
声が聞こえた方を見ると小さな男の子が立っていてアイリスは目を瞬く。
「おいらはポルトって言うんだ。お姉さんが店主のアイリスだよね。訪問販売に来たよ」
「訪問販売?」
営業スマイルを向ける少年に何を言っているんだろうといった感じで尋ねる。
「ソフィーから聞いてるだろう? 訪問販売についての説明」
「あ、もしかして貴方がソフィーさんの工房で働いているっていう方ですか」
ポルトの言葉にソフィーの話を思い出して納得したが、まさかこんな小さな子が来るとは思わずその姿をじっと見つめた。
「そうさ、こう見えても一人前の錬金術師だから泥船に乗ったつもりでまっかせてよ」
「それを言うなら大船に乗ったつもりでじゃないかな?」
その視線に気づいた少年が胸を張り言い切った言葉に訂正を入れる。
「そうそう。それ……それで、お姉さんこっちが納品の品だよ。それから何か依頼があればおいらに言ってね」
「届けてくれて有難う。でも。君が本当に依頼の品を作るの?」
「こう見えてもおいらはりっぱな大人なの。お姉さんよりもずっと長く生きているんだからね。そりゃ、ソフィーと比べたらまだまだ頼りないかもしれないけれど……でも立派な錬金術師だよ」
この子に依頼を頼むのは心配だなと思って見詰めていたことにポルトが気付きムッとした顔で説明した。
「そ、そうなんだ。ごめんね。それじゃあ何か頼みたいものがあった時はお願いするね」
「うん、分かった。それじゃおいらはこれで帰るよ。あ、そうそう。訪問販売は一週間のうちの最初の日に来るからその時に依頼したい事があったら伝えてね。次に来る時までに作って持ってくるから」
「分かった。週の初めの最初の日ね」
大事な事を言い忘れていたといった顔で説明する彼にアイリスは頷く。
「それじゃあお姉さんまたね」
「ソフィーさんのお店で働いているっていう人があんなに小さなポルト君だなんて、でも何年も生きているって感じだったな。ってことは彼も妖精さんとかなのかな?」
前にも妖精のウラティミスとかに会っているのでそうかもしれないと思い納得する。
「さて、少し早いけれどお店を開く準備を始めよう。まずはこれを運び込まないとね」
そう言うと店の前に積まれた箱を作業部屋へと持って行き在庫ごとに仕分けてしまう。
「これでよしっと。さあ、朝ごはん食べたら着替えてお店をオープンしないと。今日も一日頑張るぞ」
一人で意気込み気合を入れると二階へと上がり朝食を作って食べ制服に着替えるとまた降りてくる。
お店の掃除を済ませ扉にかかっている看板をオープンに変えた時にイクトがやって来た。
「アイリス、おはよう」
「おはようございます」
彼に気付いた彼女も笑顔で挨拶する。
「今日はいつもよりも早いようだね」
「今朝ソフィーさんの店で働いているポルト君が訪問販売に来たんです。それでちょっと早めに支度を済ませたので」
「そうか、それで今朝はいつもより早いんだね」
二人で話をしながら中へと入るとお客が来るまでの間にやれることを済ませた。
「アイリス、イクト様の足を引っ張っていなくって?」
「アイリスさんおはようございます。またわたくしの服を仕立てて頂きたいのですけれど」
開店して間もない時間帯にお店へと二人の客人が訪れる。マーガレットとイリスだ。
「あ、マーガレット様。イリス様いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」
アイリスがカウンターからお店の中へと移動すると二人の前へと立つ。イクトも笑顔で出迎えた。
「イクト様おはようございます。アイリスの仕事ぶりを見に来ただけですので、お気になさらずイクト様はお仕事を続けていてくださいませ」
「イクト様おはようございます。今日はアイリスさんに仕立てを頼みに来ただけですので、用事がすみましたらすぐに帰りますわ」
マーガレットが答えるとイリスもイクトへと説明する。
「それで、イリス様。どのような服を仕立てれば宜しいでしょうか」
「夏に着る普段着を頼みたいのですわ。アイリスさんならわたくしに似合う服を仕立てて下さると思いますので、どのようなものを作るのかはお任せいたします」
「畏まりました」
ご令嬢の依頼を受け慣れた手つきで注文票へと記入するアイリス。
「アイリス、貴女大分ここでの仕事に慣れましたわね。最近じゃ失敗していた頃が懐かしいですわ」
「あははっ……私そんなにドジでしたか?」
マーガレットの言葉に苦笑して問いかけた。そんなにドジばかりだっただろうかと考える。
「ええ。わたくしが見ていないと何かやらかしそうなくらいには。でも、今ではもう立派なここの店主ですわね」
「それもこれもイクトさんやここに来てくださるお客様。皆様のおかげです」
笑顔で語られたその言葉にアイリスは感謝していると伝えた。
「まぁ、わたくしが協力してあげたのだから、当然ですわね」
「マーガレットさん。貴女だけではありません事よ。わたくしだってアイリスさんに協力していましてよ」
彼女が照れた顔で話すとイリスも自分もアイリスのためになっているといわんばかりに言い切る。
「勿論、マーガレット様やイリス様のおかげですよ。ここに来てくださるお客様皆さんに感謝してもしきれないです」
「イクト様の為ですものね。仕方ありませんから、これからもこの店に貴女の様子を見に来て差し上げてよ」
「わたくしもこれからもこのお店を贔屓にいたしますわ」
にこりと笑い言われた言葉に二人は照れた顔を隠すかのようにはにかみ告げた。
そうして令嬢達が帰った後に今度は団体のお客様がやって来る。彼等を引き連れているのはミュゥリアムだ。
「ここです。ここの店長さんガ腕がいい職人さんデす。ここで仕立てて貰えば間違いなしでス」
彼女の言葉にお客さん達が列となり順番に仕立てを頼む。それをイクトと二人で協力しながら対応していたらあっという間にお昼となった。
沢山の依頼を受けたアイリスは作業部屋へと籠り、注文された服を順番に仕立てていく。
「まずはイリス様の服よね。夏らしい服か……イリス様は大人な女性だからあんまり可愛すぎるのは似合わないわよね」
そう考えると落ち着いたシックなワンピースが良いだろうと思い生地を選び縫い上げる。
「出来た。これなら喜んでもらえるかな」
トルソーには水色の生地で出来たコクーンワンピース。首や袖はふんわりとした緩い感じなのに、腰はキュッと引き締まっていてシュリエットを浮かび上がらせる。これを見たらきっと喜んでもらえるだろうとアイリスは微笑む。
そうして出来上がったものを籠へとしまうと次の服を仕立てるため作業へと戻った。
こうして仕上げた品物を見てイリスも他のお客達も喜んだのは言うまでもない。
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