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ライゼン通りのお針子さん2 ~職人の誇り見せてみます~
一章 女神様からの頼み事
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三週間にもわたって開催される春祭り。その最終日には花の女神にふんした人が春の精霊達を連れてパレードをするというイベントもある。
そんな春祭りで盛り上がりムード漂うライゼン通りの一角にある小さなお店仕立て屋【アイリス】その扉が開かれ、来客が訪れたことを知らせる鈴の音が鳴り響いた。
「いらっしゃいませ。仕立て屋アイリスへようこそ」
「こんにちは~」
アイリスが店先へと出て行くと引きずるほど長い髪を三つ編みにしている美しい女性が立っていて、春のように温かく柔らかい微笑みを浮かべる。
(うわ~。すっごく美人さんだ! それになんだか、とってもいい匂い。香水かな? 花の匂いみたいだけど。それに……側にいると春の陽気に包まれているみたいに気持ちがいい)
「あの~。貴女がこのお店の店長さんであっているでしょうか?」
「は、はい。私が店長のアイリスです」
彼女が内心で呟いていると女性が尋ねてくる。それにアイリスは慌てて答えた。
「ふふっ。アイリスという名前の通りの素敵なお嬢さんね~」
「あ、あの。それで本日は如何されましたか?」
女性が微笑む姿にまだ用件を伺っていなかったことに気付いた彼女は尋ねる。
「あ、あ~あ。そうでしたわ。貴女の噂を聞きまして、折り入ってお頼みしたい事がありまして~。訪れたんです」
「頼み……ですか?」
女性はそうだったと言わんばかりに話す。その言葉にアイリスは首を傾げた。
「えぇ~。今年の春祭りで着るはずだったドレスが間に合わなくて……困っていたんです。それで、貴女に春祭りで着るドレスを仕立てて頂きたくお願いに来ました」
「ドレスを仕立てればいいのですね。もしかして……パレードで着る衣装でしょうか?」
女性の言葉に以前イクトと話をしていた内容を思い出し尋ねる。
「そう。そうなんです~。毎年王国側が用意して下さっていたのですが、今年は職人さんがお病気で頼んでいたドレスがまだ出来上がっていないとのことで……それで、貴女の噂を聞いてお頼み申し上げに来たのです~」
(まさか、本当に来るとは……でも、困っているみたいだし私にできる事ならば)
女性の言葉に内心で声をあげ驚いていたが笑顔になるとお客へと口を開く。
「分かりました。では寸法を測りますのでこちらに」
「あぁ~。それでしたら型紙をお持ちしましたので、これで作ってください」
そう言って寸法を測りに行こうと案内すると女性が型紙を差し出す。
「はい」
「それでは~。よろしくお願いしますね」
アイリスがそれを受け取ったのを確認するとお客は柔らかく微笑みお店を出て行った。
「アイリス。どうしたんだい?」
作業部屋で在庫の確認をしていたイクトが店先へと戻って来ると呆然と立ち尽くす彼女の様子に驚き尋ねる。
「イクトさん……女神様が私に依頼を……」
「え?」
放心状態でそう呟いたアイリスの言葉に彼が驚く。
「本当に本物の女神様です。花の女神様がパレードで着るドレスを仕立てて欲しいって」
「うん。それじゃあ、女神様に似合う素敵なドレスを仕立ててあげないとね」
うっとりとした顔で話す彼女へとイクトが微笑み相槌を打つ。
それからアイリスは依頼された品を作るためにどんなドレスが良いかとアイデアを考える。
「女神様は見ているだけてとても優しく暖かな感じの方でした。そうまさに光明を放っている。そんな感じで、だからこそその魅力あるお姿に似合うとっても素敵なドレスを仕立ててあげないと……」
「アイリス……落ち着いて。今まで通り、君が見たままのお客様のイメージにぴったりなドレスを作ってあげたらいいんだよ」
悩む彼女へとイクトが優しく声をかけた。
「そう、ですよね。とっても素敵な人だったので私浮かれてしまってました。……あのお客様に似合う最高のドレスを仕立てて見せます」
「うん。頑張って」
アイリスの言葉に彼がにこりと微笑むと応援する。
「えっと……ニビィールの布にモクモクモの糸……それから虹色花の飾りに……うん。これなら」
「いいアイデアが出たようだね」
「はい。早速作ってみます」
作業部屋にある素材の山を見ながら独り言を呟いていた彼女の顔が輝く。その様子にイクトが声をかけた。
アイリスは言うとニビィールの布を手に持ち型紙をあて印をつけていく。
そうして彼女が作業を始めた事を確認するとイクトはそっと部屋を出て店先へと戻って行った。
「……できた!」
夕闇が迫る作業部屋でアイリスは作業していた手を止めて満足そうに微笑む。
「お疲れ様」
「イクトさん見て下さい。自信作です」
「うん、とっても素敵なドレスだね」
イクトが労うと紅茶をそっと差し出す。彼女は完成したばかりのドレスを彼へと見せる。
白を基調としたドレスに裾の方はイエローグリーンに染まっていて蔓草の模様の先に虹色花の飾りがちりばめられていた。
トルソーに着せられた衣装を見てイクトはとても良い仕上がりだと褒める。
「お客様……喜んで下さるかしら」
「大丈夫。アイリスが自信作だというのなら、きっと、お客様も満足して下さるよ」
「イクトさん……」
不安がる彼女へと彼が優しく言い聞かせる。アイリスはいつもこの優しい言葉に救われると思いながら微笑む。
それから数日後に女性が再びお店へと訪れた。
「こんにちは~」
「いらっしゃいませ。あ、貴女が女神様ですね」
女性の言葉に店頭に立っていたイクトが気付き声をかける。
「はい。この間頼んでいたドレス、そろそろ出来上がっているでしょうか~?」
「少々お待ちください。……アイリス」
「はい。……あ、こちらになります」
女性の言葉に彼が作業部屋にいるアイリスを呼ぶ。それに返事をしながら店先へとやってきた彼女はお客の顔を見て慌てて品物を棚から出す。
「こちらになります」
「早速試着してみていいかしら~?」
「はい、是非着てみてください」
アイリスがドレスを差し出すと女性がそう言う。それに返事をすると試着室へと案内した。
「どう、でしょうか?」
「まぁ……まぁ、まぁ、まぁ~。なんて素敵なドレスなのかしら。こんなに体にぴったりなドレス今まで着たことがありません。それにとっても肌触りがよくって気に入りました~」
アイリスが緊張気味に声をかけると試着室のカーテンの向こう側から嬉しそうな女性の声が聞こえてくる。
「今すぐにお見せしたいんですが、それは春祭り当日までの楽しみに取っておきましょう」
(私も見て見たかったな……)
着替えて出てきた女性の言葉に彼女も試着した姿が見れなくて残念そうに内心で呟く。
「ふふっ。貴女もパレードで私がこのドレスを着た姿見に来てくださいね」
「はい、イクトさんと二人で必ず見に行きます」
まるでアイリスの心の声が分かっているかのように女性がそう話す。それに彼女は笑顔で答えた。
「まぁ、ふふっ。……私はレイヤです。良かったら覚えておいてくださいね~」
レイヤと名乗った女性が言うとお会計をして店から出て行った。
「本当に、アイリスが言った通り本物の女神様だったね」
「イクトさん。この世界には本当に女神様や精霊さんがいるんですね」
イクトの言葉に彼女は思った事を伝える。
「うん、そうだね。俺も本当にそういう存在に会ったのは初めてだけど、もしかしたらこれからも人間のお客様だけじゃなく神様や精霊さんとかが来て下さるかもしれないね」
彼がそう言うとアイリスもそうかもしれないと少し思った。
この世界には本当に神や精霊が存在する。この町にも確かにその存在はあるのだと知った春の日の一時だった。
そんな春祭りで盛り上がりムード漂うライゼン通りの一角にある小さなお店仕立て屋【アイリス】その扉が開かれ、来客が訪れたことを知らせる鈴の音が鳴り響いた。
「いらっしゃいませ。仕立て屋アイリスへようこそ」
「こんにちは~」
アイリスが店先へと出て行くと引きずるほど長い髪を三つ編みにしている美しい女性が立っていて、春のように温かく柔らかい微笑みを浮かべる。
(うわ~。すっごく美人さんだ! それになんだか、とってもいい匂い。香水かな? 花の匂いみたいだけど。それに……側にいると春の陽気に包まれているみたいに気持ちがいい)
「あの~。貴女がこのお店の店長さんであっているでしょうか?」
「は、はい。私が店長のアイリスです」
彼女が内心で呟いていると女性が尋ねてくる。それにアイリスは慌てて答えた。
「ふふっ。アイリスという名前の通りの素敵なお嬢さんね~」
「あ、あの。それで本日は如何されましたか?」
女性が微笑む姿にまだ用件を伺っていなかったことに気付いた彼女は尋ねる。
「あ、あ~あ。そうでしたわ。貴女の噂を聞きまして、折り入ってお頼みしたい事がありまして~。訪れたんです」
「頼み……ですか?」
女性はそうだったと言わんばかりに話す。その言葉にアイリスは首を傾げた。
「えぇ~。今年の春祭りで着るはずだったドレスが間に合わなくて……困っていたんです。それで、貴女に春祭りで着るドレスを仕立てて頂きたくお願いに来ました」
「ドレスを仕立てればいいのですね。もしかして……パレードで着る衣装でしょうか?」
女性の言葉に以前イクトと話をしていた内容を思い出し尋ねる。
「そう。そうなんです~。毎年王国側が用意して下さっていたのですが、今年は職人さんがお病気で頼んでいたドレスがまだ出来上がっていないとのことで……それで、貴女の噂を聞いてお頼み申し上げに来たのです~」
(まさか、本当に来るとは……でも、困っているみたいだし私にできる事ならば)
女性の言葉に内心で声をあげ驚いていたが笑顔になるとお客へと口を開く。
「分かりました。では寸法を測りますのでこちらに」
「あぁ~。それでしたら型紙をお持ちしましたので、これで作ってください」
そう言って寸法を測りに行こうと案内すると女性が型紙を差し出す。
「はい」
「それでは~。よろしくお願いしますね」
アイリスがそれを受け取ったのを確認するとお客は柔らかく微笑みお店を出て行った。
「アイリス。どうしたんだい?」
作業部屋で在庫の確認をしていたイクトが店先へと戻って来ると呆然と立ち尽くす彼女の様子に驚き尋ねる。
「イクトさん……女神様が私に依頼を……」
「え?」
放心状態でそう呟いたアイリスの言葉に彼が驚く。
「本当に本物の女神様です。花の女神様がパレードで着るドレスを仕立てて欲しいって」
「うん。それじゃあ、女神様に似合う素敵なドレスを仕立ててあげないとね」
うっとりとした顔で話す彼女へとイクトが微笑み相槌を打つ。
それからアイリスは依頼された品を作るためにどんなドレスが良いかとアイデアを考える。
「女神様は見ているだけてとても優しく暖かな感じの方でした。そうまさに光明を放っている。そんな感じで、だからこそその魅力あるお姿に似合うとっても素敵なドレスを仕立ててあげないと……」
「アイリス……落ち着いて。今まで通り、君が見たままのお客様のイメージにぴったりなドレスを作ってあげたらいいんだよ」
悩む彼女へとイクトが優しく声をかけた。
「そう、ですよね。とっても素敵な人だったので私浮かれてしまってました。……あのお客様に似合う最高のドレスを仕立てて見せます」
「うん。頑張って」
アイリスの言葉に彼がにこりと微笑むと応援する。
「えっと……ニビィールの布にモクモクモの糸……それから虹色花の飾りに……うん。これなら」
「いいアイデアが出たようだね」
「はい。早速作ってみます」
作業部屋にある素材の山を見ながら独り言を呟いていた彼女の顔が輝く。その様子にイクトが声をかけた。
アイリスは言うとニビィールの布を手に持ち型紙をあて印をつけていく。
そうして彼女が作業を始めた事を確認するとイクトはそっと部屋を出て店先へと戻って行った。
「……できた!」
夕闇が迫る作業部屋でアイリスは作業していた手を止めて満足そうに微笑む。
「お疲れ様」
「イクトさん見て下さい。自信作です」
「うん、とっても素敵なドレスだね」
イクトが労うと紅茶をそっと差し出す。彼女は完成したばかりのドレスを彼へと見せる。
白を基調としたドレスに裾の方はイエローグリーンに染まっていて蔓草の模様の先に虹色花の飾りがちりばめられていた。
トルソーに着せられた衣装を見てイクトはとても良い仕上がりだと褒める。
「お客様……喜んで下さるかしら」
「大丈夫。アイリスが自信作だというのなら、きっと、お客様も満足して下さるよ」
「イクトさん……」
不安がる彼女へと彼が優しく言い聞かせる。アイリスはいつもこの優しい言葉に救われると思いながら微笑む。
それから数日後に女性が再びお店へと訪れた。
「こんにちは~」
「いらっしゃいませ。あ、貴女が女神様ですね」
女性の言葉に店頭に立っていたイクトが気付き声をかける。
「はい。この間頼んでいたドレス、そろそろ出来上がっているでしょうか~?」
「少々お待ちください。……アイリス」
「はい。……あ、こちらになります」
女性の言葉に彼が作業部屋にいるアイリスを呼ぶ。それに返事をしながら店先へとやってきた彼女はお客の顔を見て慌てて品物を棚から出す。
「こちらになります」
「早速試着してみていいかしら~?」
「はい、是非着てみてください」
アイリスがドレスを差し出すと女性がそう言う。それに返事をすると試着室へと案内した。
「どう、でしょうか?」
「まぁ……まぁ、まぁ、まぁ~。なんて素敵なドレスなのかしら。こんなに体にぴったりなドレス今まで着たことがありません。それにとっても肌触りがよくって気に入りました~」
アイリスが緊張気味に声をかけると試着室のカーテンの向こう側から嬉しそうな女性の声が聞こえてくる。
「今すぐにお見せしたいんですが、それは春祭り当日までの楽しみに取っておきましょう」
(私も見て見たかったな……)
着替えて出てきた女性の言葉に彼女も試着した姿が見れなくて残念そうに内心で呟く。
「ふふっ。貴女もパレードで私がこのドレスを着た姿見に来てくださいね」
「はい、イクトさんと二人で必ず見に行きます」
まるでアイリスの心の声が分かっているかのように女性がそう話す。それに彼女は笑顔で答えた。
「まぁ、ふふっ。……私はレイヤです。良かったら覚えておいてくださいね~」
レイヤと名乗った女性が言うとお会計をして店から出て行った。
「本当に、アイリスが言った通り本物の女神様だったね」
「イクトさん。この世界には本当に女神様や精霊さんがいるんですね」
イクトの言葉に彼女は思った事を伝える。
「うん、そうだね。俺も本当にそういう存在に会ったのは初めてだけど、もしかしたらこれからも人間のお客様だけじゃなく神様や精霊さんとかが来て下さるかもしれないね」
彼がそう言うとアイリスもそうかもしれないと少し思った。
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