28 / 40
~Another story~ 異世界から来た運命の子
三章 新たな物語
しおりを挟む
刹那がアオイ達とともに仲間が待っているという村へと攫われていた娘や捕らわれていた男達とともに戻って来ると村人達がそれに気づき歓喜のムードに包まれる。
「アオイちゃん」
「レナ!」
その時嬉しそうな声でアオイの名前を呼ぶ少女が人混みの中を掻き分けて入って来ると彼女に抱きつきその胸で涙を流す。
(やっぱり「仲間」って言うのはあの緑の髪の女の事だったんだね)
「お帰り。皆が無事でよかった……」
「心配かけさせちゃってごめんね。もっと早く帰ってくるつもりだったんだけど、案外時間がかかっちゃった」
刹那が内心で思った通りだと呟いていると目の前で少女が安心しきった顔で微笑み無事の帰還を喜ぶ。
その言葉にアオイが申し訳なさそうに謝るとにこりと笑う。
「あの、ところでアオイちゃん。その方はどちら様ですか?」
「紹介するね。新しく仲間になったセツナよ。セツナ、こっちはレナっていうの仲良くしてあげてね」
麗奈が本当に不思議そうな顔で刹那を見やり尋ねる。それに姫がそれぞれを指し示し紹介した。
「ある目的のために君達の旅に同行することになった。まぁ、事情はおいおい説明するけどとりあえずよろしく」
「は、はい。よろしくお願いします」
(ああ。「こんな人ゲームの中には出てこなかったけどな?」って思ってる顔だな)
淡泊に話した彼女の言葉に返事をした麗奈だったが表情がおかしい。その違和感に刹那だけが気付き内心で納得して言葉を述べた。
「もう夜も遅いですし、アオイもレナ疲れている事だろうからもう休ませてもらいましょう」
「そうだな。さって、じゃあ宿屋に……」
「お待ちくだされ。ワシはこの村の村長ですじゃ。あなた方のおかげで攫われた娘達や捕らえられていた男達が無事に戻ってきました。それで何かお礼をと考えておりましたが、帝王が支配してからというもの作物は実らずほんのわずかの食料は全て国に献上しろと言われご馳走を用意することもできません。ですからどうか今夜はうちに泊まっていっていただければと思います」
ハヤトの言葉にユキが言いかけた時遮るようにしゃがれた声があがる。そちらを見ると年老いたおじいさんが頼りない足取りでこちらへと歩み寄ってくるなり笑顔でそう話す。
「そんな、お礼なんて、私達はお礼が欲しくてマグダムの所に乗り込んだわけじゃないわ。ただ攫われた娘さん達や捕らえられた人達を助けたい一心でやっただけのことに過ぎないですから」
「アオイの気持ちはわかるが、ここは村長や村人達の感謝の想いを受け取っておけ。このご時世ではお礼をする事さえできない程苦しい生活を強いられているのだからな。それにこの人数では小さな宿屋では全員は泊れはしまい」
「そっか……村の人達の感謝の気持ちを無下になんかできないもんね。はい、わかりました。ではお言葉に甘えて今日は泊めさせて頂きます」
慌てて断ろうとするアオイへとキリトが考え直す様にと助言する。その言葉に彼女は納得して笑顔で村長のお礼を受け入れた。
「では、皆様をわが家にご案内しますじゃ。ああ、兵士さん方は半分は宿屋の方にお願いしたい。さすがに全員は泊めれませんので」
「もし宿屋に入りきらなかったら家にも泊まっていきなされ。マグダムを倒してくれたお礼をしたいのじゃ」
村長が言うと白い髪を無造作にしばった老婆がそう声をかけてくる。
この人はアオイ達がこの村に来た時に様子がおかしかったことについて尋ねた時に答えてくれた老婆で、マグダムを倒してくれたお礼を自分もしたいと思い口を開いたのだった。
「家にも泊まっていいぜ」
「ならぼくの家にも来てよ」
「私の家にも泊まっておくれよ」
老婆が言った事を切っ掛けにあっちこっちから泊って行ってくれとの声があがる。
「え、そんなにたくさん兵士はいないから大丈夫ですよ」
「こりゃお前達恩人様方を困らせてはならん! 宿屋に入りきらなかった兵士さん達をどの家に泊めるかは話し合いで決めよう。それと我が家には姫様とそのほか6名まで泊めるという事でよろしいかな?」
「は、はい。まさかこんな事態になるなんて思わなくて……逆に申し訳ありません」
村人中から声があがりアオイが困った様子でおどおどすると村長が一喝してから提案した。それに彼女が答えると申し訳なさそうに謝る。
「何をおっしゃるんですか姫様方のおかげでこの村は救われたのですじゃ。むしろお礼に姫様方を泊めるといったばかりにこんな騒ぎになってしまい申し訳ない」
「村長さんが謝ることではありませんよ。皆さんの気持ちはとてもありがたいですから。ね、アオイちゃん」
「うん、そうだね。だけどこんなに大騒ぎになるとは思わなかった」
すると今度は村長の方が申し訳ないといった感じで謝る。それに麗奈が優しく微笑み言うと同意を求めた。アオイがそれに頷くと困った顔で言う。
「何処の家に兵士を泊めるかでもう暫く話し合いはもめそうですからね。この様子ですとすぐには休めそうにありませんね」
「……まだ、ゆっくり休めないのかよ」
イカリの言葉に体を休められない事にユキがめんどくさそうに愚痴ると頭をかいた。
(……まぁ、想定していた通りの状況だね。昔似たような目にあったこともあったし。こうなるだろうとは思っていたけど……めんどうだね)
刹那はしばらくやり取りを傍観していたが内心で呟くと誰にも気づかれないようにそっと溜息を零す。
こうなってはもう暫くの間は恩人達なんか蚊帳の外で村人達だけでの話し合いは激しさを増していき、最終的に強引に結果を決めるまでは何もできないままここで棒立ち状態であると悟っているからこそ面倒だと思うのであった。
それから丑三つ時まで続いた話し合いは決着がつき兵士達を泊める事ができる家の人達は嬉しそうに家へと案内し、泊める事ができなかった者達は残念そうな顔で我が家へと帰っていって、刹那達もようやく村長の家へと案内されそれぞれ客室にて思い思いに過ごす。
疲れからすぐに寝る者、腹立ちを治めるのに夜風にあたる者、心配で悩みに溜息をつく者とそれを慰める者、それぞれの夜は過ぎ去っていく中で刹那はとりあえず形だけ布団で眠ったふりをしてみた。
「……」
30分ほどそれを続けてみたもののやはり眠れない彼女にとってこの体勢で朝が来るのを待つのは退屈で部屋を出ようかと思ったその時人が起き上がる気配を感じ寝たふりを続ける。
(今のは麗奈か……眠れないのもしかたないことかもね。彼女にとっては何もできない自分がとても情けなくて仕方がないだろうからさ)
内心で呟きを零していると再び人が起き上がる気配を感じた。
(ユキ……確か本当は幸だっけ。父親がいなくても幸せになって欲しいと願い母親が付けた名だっけか。それは別にどうでもいいけど。ユキも眠れないのかそれとも……まぁ、僕にとっては関係のないことだけどね)
部屋から出ていった気配の主はユキで、そのことを少しだけ考えたが自分が干渉してよい事ではないと判断し頭を切り替える。
「さて、二人が戻ってきて寝てしまわないと僕も動けないな。……下手に動くとまだ僕のことを疑っているユキに警戒心を与えるだけだしね……星がざわめいている。早く見たいけどもう少し待つか」
そう呟くとヒマつぶしにこの世界の言語をあいうえお順に頭の中で唱え始めた。こちらの世界へと来た時点で言語を勉強し理解している為本当に意味はないのだがこれが一番の時間つぶしになるのでこれを選んだようだ。
そうしていると麗奈とユキが仲良さげに話しながら戻ってきて二人は挨拶を交わすと眠りにつく。しばらくすると麗奈から穏やかな寝息が聞こえてきて安心したのか彼もその数分後に眠りについたようだ。
「さて、と。今は……5時前か。あと少しで夜が明けてしまう。少ししかできないかもだけど星を見よう」
布団から起き上がるとそっと部屋を抜け出し村長の家の前で夜空を見上げる。赤や黄色や青や緑にオレンジいろんな星がきらきらと煌きまるで刹那へと向けて何かを話しかけているようだった。
「……」
彼女はただ何も言わず星空を見詰める。そして東の空が薄っすらと赤らみ始めた頃にそれを止めると部屋へと戻り椅子に座り上質な羊皮紙で作られた『書』を取り出し読み進めた。
世界中の歴史が記載されていく『書』にこれから新たにこの世界の物語が紡がれていくのだ。彼女が読み始めたとたん文字が浮かび始める。そしてそこにはしっかりと新たな文字が刻まれていた。
「アオイちゃん」
「レナ!」
その時嬉しそうな声でアオイの名前を呼ぶ少女が人混みの中を掻き分けて入って来ると彼女に抱きつきその胸で涙を流す。
(やっぱり「仲間」って言うのはあの緑の髪の女の事だったんだね)
「お帰り。皆が無事でよかった……」
「心配かけさせちゃってごめんね。もっと早く帰ってくるつもりだったんだけど、案外時間がかかっちゃった」
刹那が内心で思った通りだと呟いていると目の前で少女が安心しきった顔で微笑み無事の帰還を喜ぶ。
その言葉にアオイが申し訳なさそうに謝るとにこりと笑う。
「あの、ところでアオイちゃん。その方はどちら様ですか?」
「紹介するね。新しく仲間になったセツナよ。セツナ、こっちはレナっていうの仲良くしてあげてね」
麗奈が本当に不思議そうな顔で刹那を見やり尋ねる。それに姫がそれぞれを指し示し紹介した。
「ある目的のために君達の旅に同行することになった。まぁ、事情はおいおい説明するけどとりあえずよろしく」
「は、はい。よろしくお願いします」
(ああ。「こんな人ゲームの中には出てこなかったけどな?」って思ってる顔だな)
淡泊に話した彼女の言葉に返事をした麗奈だったが表情がおかしい。その違和感に刹那だけが気付き内心で納得して言葉を述べた。
「もう夜も遅いですし、アオイもレナ疲れている事だろうからもう休ませてもらいましょう」
「そうだな。さって、じゃあ宿屋に……」
「お待ちくだされ。ワシはこの村の村長ですじゃ。あなた方のおかげで攫われた娘達や捕らえられていた男達が無事に戻ってきました。それで何かお礼をと考えておりましたが、帝王が支配してからというもの作物は実らずほんのわずかの食料は全て国に献上しろと言われご馳走を用意することもできません。ですからどうか今夜はうちに泊まっていっていただければと思います」
ハヤトの言葉にユキが言いかけた時遮るようにしゃがれた声があがる。そちらを見ると年老いたおじいさんが頼りない足取りでこちらへと歩み寄ってくるなり笑顔でそう話す。
「そんな、お礼なんて、私達はお礼が欲しくてマグダムの所に乗り込んだわけじゃないわ。ただ攫われた娘さん達や捕らえられた人達を助けたい一心でやっただけのことに過ぎないですから」
「アオイの気持ちはわかるが、ここは村長や村人達の感謝の想いを受け取っておけ。このご時世ではお礼をする事さえできない程苦しい生活を強いられているのだからな。それにこの人数では小さな宿屋では全員は泊れはしまい」
「そっか……村の人達の感謝の気持ちを無下になんかできないもんね。はい、わかりました。ではお言葉に甘えて今日は泊めさせて頂きます」
慌てて断ろうとするアオイへとキリトが考え直す様にと助言する。その言葉に彼女は納得して笑顔で村長のお礼を受け入れた。
「では、皆様をわが家にご案内しますじゃ。ああ、兵士さん方は半分は宿屋の方にお願いしたい。さすがに全員は泊めれませんので」
「もし宿屋に入りきらなかったら家にも泊まっていきなされ。マグダムを倒してくれたお礼をしたいのじゃ」
村長が言うと白い髪を無造作にしばった老婆がそう声をかけてくる。
この人はアオイ達がこの村に来た時に様子がおかしかったことについて尋ねた時に答えてくれた老婆で、マグダムを倒してくれたお礼を自分もしたいと思い口を開いたのだった。
「家にも泊まっていいぜ」
「ならぼくの家にも来てよ」
「私の家にも泊まっておくれよ」
老婆が言った事を切っ掛けにあっちこっちから泊って行ってくれとの声があがる。
「え、そんなにたくさん兵士はいないから大丈夫ですよ」
「こりゃお前達恩人様方を困らせてはならん! 宿屋に入りきらなかった兵士さん達をどの家に泊めるかは話し合いで決めよう。それと我が家には姫様とそのほか6名まで泊めるという事でよろしいかな?」
「は、はい。まさかこんな事態になるなんて思わなくて……逆に申し訳ありません」
村人中から声があがりアオイが困った様子でおどおどすると村長が一喝してから提案した。それに彼女が答えると申し訳なさそうに謝る。
「何をおっしゃるんですか姫様方のおかげでこの村は救われたのですじゃ。むしろお礼に姫様方を泊めるといったばかりにこんな騒ぎになってしまい申し訳ない」
「村長さんが謝ることではありませんよ。皆さんの気持ちはとてもありがたいですから。ね、アオイちゃん」
「うん、そうだね。だけどこんなに大騒ぎになるとは思わなかった」
すると今度は村長の方が申し訳ないといった感じで謝る。それに麗奈が優しく微笑み言うと同意を求めた。アオイがそれに頷くと困った顔で言う。
「何処の家に兵士を泊めるかでもう暫く話し合いはもめそうですからね。この様子ですとすぐには休めそうにありませんね」
「……まだ、ゆっくり休めないのかよ」
イカリの言葉に体を休められない事にユキがめんどくさそうに愚痴ると頭をかいた。
(……まぁ、想定していた通りの状況だね。昔似たような目にあったこともあったし。こうなるだろうとは思っていたけど……めんどうだね)
刹那はしばらくやり取りを傍観していたが内心で呟くと誰にも気づかれないようにそっと溜息を零す。
こうなってはもう暫くの間は恩人達なんか蚊帳の外で村人達だけでの話し合いは激しさを増していき、最終的に強引に結果を決めるまでは何もできないままここで棒立ち状態であると悟っているからこそ面倒だと思うのであった。
それから丑三つ時まで続いた話し合いは決着がつき兵士達を泊める事ができる家の人達は嬉しそうに家へと案内し、泊める事ができなかった者達は残念そうな顔で我が家へと帰っていって、刹那達もようやく村長の家へと案内されそれぞれ客室にて思い思いに過ごす。
疲れからすぐに寝る者、腹立ちを治めるのに夜風にあたる者、心配で悩みに溜息をつく者とそれを慰める者、それぞれの夜は過ぎ去っていく中で刹那はとりあえず形だけ布団で眠ったふりをしてみた。
「……」
30分ほどそれを続けてみたもののやはり眠れない彼女にとってこの体勢で朝が来るのを待つのは退屈で部屋を出ようかと思ったその時人が起き上がる気配を感じ寝たふりを続ける。
(今のは麗奈か……眠れないのもしかたないことかもね。彼女にとっては何もできない自分がとても情けなくて仕方がないだろうからさ)
内心で呟きを零していると再び人が起き上がる気配を感じた。
(ユキ……確か本当は幸だっけ。父親がいなくても幸せになって欲しいと願い母親が付けた名だっけか。それは別にどうでもいいけど。ユキも眠れないのかそれとも……まぁ、僕にとっては関係のないことだけどね)
部屋から出ていった気配の主はユキで、そのことを少しだけ考えたが自分が干渉してよい事ではないと判断し頭を切り替える。
「さて、二人が戻ってきて寝てしまわないと僕も動けないな。……下手に動くとまだ僕のことを疑っているユキに警戒心を与えるだけだしね……星がざわめいている。早く見たいけどもう少し待つか」
そう呟くとヒマつぶしにこの世界の言語をあいうえお順に頭の中で唱え始めた。こちらの世界へと来た時点で言語を勉強し理解している為本当に意味はないのだがこれが一番の時間つぶしになるのでこれを選んだようだ。
そうしていると麗奈とユキが仲良さげに話しながら戻ってきて二人は挨拶を交わすと眠りにつく。しばらくすると麗奈から穏やかな寝息が聞こえてきて安心したのか彼もその数分後に眠りについたようだ。
「さて、と。今は……5時前か。あと少しで夜が明けてしまう。少ししかできないかもだけど星を見よう」
布団から起き上がるとそっと部屋を抜け出し村長の家の前で夜空を見上げる。赤や黄色や青や緑にオレンジいろんな星がきらきらと煌きまるで刹那へと向けて何かを話しかけているようだった。
「……」
彼女はただ何も言わず星空を見詰める。そして東の空が薄っすらと赤らみ始めた頃にそれを止めると部屋へと戻り椅子に座り上質な羊皮紙で作られた『書』を取り出し読み進めた。
世界中の歴史が記載されていく『書』にこれから新たにこの世界の物語が紡がれていくのだ。彼女が読み始めたとたん文字が浮かび始める。そしてそこにはしっかりと新たな文字が刻まれていた。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
Shadow★Man~変態イケメン御曹司に溺愛(ストーカー)されました~
美保馨
恋愛
ある日突然、澪は金持ちの美男子・藤堂千鶴に見染められる。しかしこの男は変態で異常なストーカーであった。澪はド変態イケメン金持ち千鶴に翻弄される日々を送る。『誰か平凡な日々を私に返して頂戴!』
★変態美男子の『千鶴』と
バイオレンスな『澪』が送る
愛と笑いの物語!
ドタバタラブ?コメディー
ギャグ50%シリアス50%の比率
でお送り致します。
※他社サイトで2007年に執筆開始いたしました。
※感想をくださったら、飛び跳ねて喜び感涙いたします。
※2007年当時に執筆した作品かつ著者が10代の頃に執筆した物のため、黒歴史感満載です。
改行等の修正は施しましたが、内容自体に手を加えていません。
2007年12月16日 執筆開始
2015年12月9日 復活(後にすぐまた休止)
2022年6月28日 アルファポリス様にて転用
※実は別名義で「雪村 里帆」としてドギツイ裏有の小説をアルファポリス様で執筆しております。
現在の私の活動はこちらでご覧ください(閲覧注意ですw)。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
エデンワールド〜退屈を紛らわせるために戦っていたら、勝手に英雄視されていた件〜
ラリックマ
ファンタジー
「簡単なあらすじ」
死んだら本当に死ぬ仮想世界で戦闘狂の主人公がもてはやされる話です。
「ちゃんとしたあらすじ」
西暦2022年。科学力の進歩により、人々は新たなるステージである仮想現実の世界に身を移していた。食事も必要ない。怪我や病気にもかからない。めんどくさいことは全てAIがやってくれる。
そんな楽園のような世界に生きる人々は、いつしか働くことを放棄し、怠け者ばかりになってしまっていた。
本作の主人公である三木彼方は、そんな仮想世界に嫌気がさしていた。AIが管理してくれる世界で、ただ何もせず娯楽のみに興じる人類はなぜ生きているのだろうと、自らの生きる意味を考えるようになる。
退屈な世界、何か生きがいは見つからないものかと考えていたそんなある日のこと。楽園であったはずの仮想世界は、始めて感情と自我を手に入れたAIによって支配されてしまう。
まるでゲームのような世界に形を変えられ、クリアしなくては元に戻さないとまで言われた人類は、恐怖し、絶望した。
しかし彼方だけは違った。崩れる退屈に高揚感を抱き、AIに世界を壊してくれたことを感謝をすると、彼は自らの退屈を紛らわせるため攻略を開始する。
ーーー
評価や感想をもらえると大変嬉しいです!
久遠の魔法使いの弟子
つるしぎ
ファンタジー
人外が差別される貧民街で盗みをして生計をたてていた少年ロボ。
その街に身分を隠して訪れていたエルフの大魔法使いアーロンに出会う。
突如家にやって来た国が管轄する治安維持部隊により、追われる身となったロボは、街の中を逃げまどい、怪我を負いながらもアーロンの手を借りて街を出る事でなんとか逃げ延びる事に成功する。
怪我を負ったロボは他に行く当てもないので、仕方がなくアーロンの家に居候する事になった。
家にはロボと同じく元孤児の子供が4人おり、成り行きで彼等と共同生活をすることとなる。
魔法の才能があったロボは、アーロンの弟子となり、魔法の使い方も学んでいく。
家に来てすぐは誰も信用出来なかったロボだが、次第に心を開いていき、そこでの生活に馴染んでいく。
人よりも長い時を生きるエルフであるアーロンは、今まで何百年も今と同じように手の届く範囲の孤児を引き取り、育てていたらしく、アーロンの元を離れ暮らしている子供たちは沢山いる。
時折手土産を持って家を訪れるアーロンの子供たちは、今現在の自分の生活を楽しそうに語り、アーロンへの感謝の念を述べて帰っていった。
明日を生きるので精一杯の日常を送っていたロボは、自分の未来なんて考える余裕がなかったのだが、自分と似たような境遇だった子供たちが、いきいきとした表情をしているのを見て、自身の将来の事を考え始めた。
他の子供たちとも次第に打ち解けてきて軽口を叩き合えるまでになり、将来のことをぼんやりとだが考えて初めていた時、
アーロンが忽然と姿を消した。
導きの暗黒魔導師
根上真気
ファンタジー
【地道に3サイト計70000PV達成!】ブラック企業勤めに疲れ果て退職し、起業したはいいものの失敗。公園で一人絶望する主人公、須夜埼行路(スヤザキユキミチ)。そんな彼の前に謎の女が現れ「承諾」を求める。うっかりその言葉を口走った須夜崎は、突如謎の光に包まれ異世界に転移されてしまう。そして異世界で暗黒魔導師となった須夜埼行路。一体なぜ異世界に飛ばされたのか?元の世界には戻れるのか?暗黒魔導師とは?勇者とは?魔王とは?さらに世界を取り巻く底知れぬ陰謀......果たして彼を待つ運命や如何に!?壮大な異世界ファンタジーが今ここに幕を開ける!
本作品は、別世界を舞台にした、魔法や勇者や魔物が出てくる、長編異世界ファンタジーです。
是非とも、気長にお付き合いくだされば幸いです。
そして、読んでくださった方が少しでも楽しんでいただけたなら、作者として幸甚の極みです。
討たれた魔王の息子は、自らの出生を知らずに、すくすく育つ
あさぼらけex
ファンタジー
魔界の存在が、人間に知られて50年が過ぎた。
平和に暮らす魔族達であったが、勇者を名乗る人間達から、迫害を受ける。
そして魔族の王、魔王が討たれる。
魔王は我が子達に、平和に暮らす事を望む
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる