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番外編 本編一章(もう一つのanother dimension) 運命に導かれし主人公
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これはもう一人の主人公の物語。刹那はある晩夜空に煌く星空を眺めていた。
「……また、星が廻るのか」
そっと呟きを零すと胸元に揺れる緑石に力を込める。すると彼女の体は宙へと浮かび上がり緑の煌きに包まれ流星となりある惑星へと導かれるように辿り着く。
「……」
夜空から地面目掛けて背中から落ちていくという状況なのに悲鳴をあげる事無く、まるでいつもの事で慣れてしまっているかのようにただ流れゆく雲を見詰める。
「よっと」
そして木々の間を抜け地面に近づくと体制を変えて足から着地した。
「……」
その時自分と同じ様に空から落ちてくる少女を目にし、落下地点へと足を進める。
木々の間を抜けた時に引っかき傷を作ってしまった少女は気絶しているのか目を閉じたまま地面へと落ちていく。
「……麗奈お嬢様がこれから体験することはとても怖いことや悲しいことがたくさんありましょう。ですが、いついかなる時でも側で俺達が見守っておりますので、そして貴女の事を守ってくださる方達が貴女の近くにおりますのでどうぞご安心くださいませ」
地面に直撃する前に黒いローブを着た男性がその少女の体を姫様抱っこで抱き留めると優しく声をかけてそっとその身体を地面へと寝かせた。
「……そちらにいらっしゃるのはどちら様ですか?」
「心配しなくても君達の敵ではないよ。そうだね僕も運命に導かれてこの星にやってきてしまった哀れな異次元者とでも言っておこうか」
刹那がいる木立へと向けて警戒した声をあげる男性へと彼女は姿を現すと淡々とした口調で話す。
「僕はちょっとやることがあってね。この世界にまで忍び込んだ『影』の種子を取り除きに来たのさ」
「……おっしゃっていることはよく分かりませんが。あなた様が敵ではない事だけは把握致しました。……麗奈お嬢様の事どうぞよろしくお願い致します」
刹那の言葉に彼が理解していながらそう嘯き言うと頭を深々と下げてお願いする。
「……それも僕の役目の一つであるからね。仕方ないから彼女もそして姫さんも守ってあげるよ」
「有り難うございます」
お互い「道化だな」と思いながら会話を交わすとその時辺りに黒い霧が立ち込め始めた。
「君、死にたくなかったらさっさとここから離れる事だね」
「……ご武運を」
淡泊に放たれた彼女の言葉に男が言うと一礼して立ち去っていく。
「さて……」
【ぐぉぉぉっ】
刹那は言うと背後へと振り返る。すると辺り一面に広がった霧のその中心にどす黒い悪霊の様な存在が現れる。
「僕に見つかってしまうとは、君は運が悪いね。それとも君と僕との悪縁が巡り会わせてしまったのか……」
【力を……力をよこせ】
短剣を構えながらうっすらと微笑み語る彼女の言葉なんて聞いていないかのように悪霊がうわ言の様に喚く。
「『影』の種子がこんなところまで影響を及ぼしているなんてね。本当に君はしぶといよ。そしてどこまで行っても変わらないね」
【ぐぉぉぉぉ】
静かな口調で刹那が独り言を言っているとしびれを切らしたかのように悪霊が襲いかかる。
「……そんなに焦らなくたっていいでしょ。少しは歓迎して欲しいよ。昔からの悪縁なんだから、ね」
【ぎぁああっ】
にやりと笑い短剣で悪霊を切り裂くと相手はこの世のものとは思えぬ声で悲鳴をあげた。
「『影』君はもう眠れ……」
緑の煌きが悪霊を飲み込んでいくと辺り一面がすがすがしい新緑色の光に包まれる。
「……こいつは本体じゃない。まだこの世界中に『影』は散らばっているって事か」
光が治まるとそこに悪霊の姿はなく刹那は難しい顔をしてぶつぶつと呟きを零す。
「……」
そして何かの存在に気づき気配を絶ち木の陰へと身を隠し様子を伺い見た。
「この辺りで怨霊が現れたって話だったよね」
「はい。怨霊を見たといった者の話しでは、この近くだったと聞いております」
「だけど、怨霊の姿なんかないし、黒い霧も何も発生してないぞ」
金髪の髪の少女が言うと黒髪の少年と茶色い髪の青年が話す。
「怨霊騒ぎは単なる噂だったか……」
「そう断言するにはまだ早いですよ」
「あっ。あんなところに人が倒れてる」
青紫の髪の男性が言うと青髪の男がそれにやんわりと語る。その時人が倒れている事に気付いた少女が慌てて駆け寄りその身体を抱き起し怪我をしてないか確かめた。
「……よかった特に大きな怪我はしてないみたい」
「怨霊に襲われたのでしょうか」
少女がほっとした顔で言うと黒髪の少年が尋ねるように話す。
「それは分からないですが、とりあえずこのままっていうわけにはいかないでしょう。里に連れて帰り怪我の様子を医師に見せて安全な場所で寝かしてあげなくては」
「そうね。早く連れて帰りましょう」
青色の髪の男性の言葉に彼女も頷き同意する。
「結局怨霊の姿は確認できず、見つけたのは謎だらけで怪しい女だけかよ」
「え、何か言った?」
茶髪の少年の言葉に少女が不思議そうに首を傾げた。
「別に何も言ってない。さっさと帰るぞ」
「うん」
それに彼が適当に返事をすると彼女も気にした様子もなく頷き少女を連れてきた道を戻って行った。
「……あれが瑠璃王国の姫とその仲間達か。まったくどいつもこいつもめんどくさそうな性格してるね。これじゃあ先が思いやられるよ」
彼女等の気配が遠のいたのを確認すると木の陰から姿を現した刹那はそう言うとやれやれといった感じで溜息を吐く。
「……接触はもう少し後でもいいか。それよりも『影』の居所を調べなくては」
独り言を呟くと彼女もその場を後にする。こうして刹那の物語は幕を開けることとなり、彼女が麗奈達とともに行動するようになるのはもう少し先になってからであった。だがこれはまた別の物語である。
=================
あとがき
番外編はこれにて完結に御座います。さて今回のお話に出てきたもう一人の主人公の物語は現在執筆中です。
出来上がり次第こちらに第二章として投稿開始予定ですので今しばらくお待ちください。
「……また、星が廻るのか」
そっと呟きを零すと胸元に揺れる緑石に力を込める。すると彼女の体は宙へと浮かび上がり緑の煌きに包まれ流星となりある惑星へと導かれるように辿り着く。
「……」
夜空から地面目掛けて背中から落ちていくという状況なのに悲鳴をあげる事無く、まるでいつもの事で慣れてしまっているかのようにただ流れゆく雲を見詰める。
「よっと」
そして木々の間を抜け地面に近づくと体制を変えて足から着地した。
「……」
その時自分と同じ様に空から落ちてくる少女を目にし、落下地点へと足を進める。
木々の間を抜けた時に引っかき傷を作ってしまった少女は気絶しているのか目を閉じたまま地面へと落ちていく。
「……麗奈お嬢様がこれから体験することはとても怖いことや悲しいことがたくさんありましょう。ですが、いついかなる時でも側で俺達が見守っておりますので、そして貴女の事を守ってくださる方達が貴女の近くにおりますのでどうぞご安心くださいませ」
地面に直撃する前に黒いローブを着た男性がその少女の体を姫様抱っこで抱き留めると優しく声をかけてそっとその身体を地面へと寝かせた。
「……そちらにいらっしゃるのはどちら様ですか?」
「心配しなくても君達の敵ではないよ。そうだね僕も運命に導かれてこの星にやってきてしまった哀れな異次元者とでも言っておこうか」
刹那がいる木立へと向けて警戒した声をあげる男性へと彼女は姿を現すと淡々とした口調で話す。
「僕はちょっとやることがあってね。この世界にまで忍び込んだ『影』の種子を取り除きに来たのさ」
「……おっしゃっていることはよく分かりませんが。あなた様が敵ではない事だけは把握致しました。……麗奈お嬢様の事どうぞよろしくお願い致します」
刹那の言葉に彼が理解していながらそう嘯き言うと頭を深々と下げてお願いする。
「……それも僕の役目の一つであるからね。仕方ないから彼女もそして姫さんも守ってあげるよ」
「有り難うございます」
お互い「道化だな」と思いながら会話を交わすとその時辺りに黒い霧が立ち込め始めた。
「君、死にたくなかったらさっさとここから離れる事だね」
「……ご武運を」
淡泊に放たれた彼女の言葉に男が言うと一礼して立ち去っていく。
「さて……」
【ぐぉぉぉっ】
刹那は言うと背後へと振り返る。すると辺り一面に広がった霧のその中心にどす黒い悪霊の様な存在が現れる。
「僕に見つかってしまうとは、君は運が悪いね。それとも君と僕との悪縁が巡り会わせてしまったのか……」
【力を……力をよこせ】
短剣を構えながらうっすらと微笑み語る彼女の言葉なんて聞いていないかのように悪霊がうわ言の様に喚く。
「『影』の種子がこんなところまで影響を及ぼしているなんてね。本当に君はしぶといよ。そしてどこまで行っても変わらないね」
【ぐぉぉぉぉ】
静かな口調で刹那が独り言を言っているとしびれを切らしたかのように悪霊が襲いかかる。
「……そんなに焦らなくたっていいでしょ。少しは歓迎して欲しいよ。昔からの悪縁なんだから、ね」
【ぎぁああっ】
にやりと笑い短剣で悪霊を切り裂くと相手はこの世のものとは思えぬ声で悲鳴をあげた。
「『影』君はもう眠れ……」
緑の煌きが悪霊を飲み込んでいくと辺り一面がすがすがしい新緑色の光に包まれる。
「……こいつは本体じゃない。まだこの世界中に『影』は散らばっているって事か」
光が治まるとそこに悪霊の姿はなく刹那は難しい顔をしてぶつぶつと呟きを零す。
「……」
そして何かの存在に気づき気配を絶ち木の陰へと身を隠し様子を伺い見た。
「この辺りで怨霊が現れたって話だったよね」
「はい。怨霊を見たといった者の話しでは、この近くだったと聞いております」
「だけど、怨霊の姿なんかないし、黒い霧も何も発生してないぞ」
金髪の髪の少女が言うと黒髪の少年と茶色い髪の青年が話す。
「怨霊騒ぎは単なる噂だったか……」
「そう断言するにはまだ早いですよ」
「あっ。あんなところに人が倒れてる」
青紫の髪の男性が言うと青髪の男がそれにやんわりと語る。その時人が倒れている事に気付いた少女が慌てて駆け寄りその身体を抱き起し怪我をしてないか確かめた。
「……よかった特に大きな怪我はしてないみたい」
「怨霊に襲われたのでしょうか」
少女がほっとした顔で言うと黒髪の少年が尋ねるように話す。
「それは分からないですが、とりあえずこのままっていうわけにはいかないでしょう。里に連れて帰り怪我の様子を医師に見せて安全な場所で寝かしてあげなくては」
「そうね。早く連れて帰りましょう」
青色の髪の男性の言葉に彼女も頷き同意する。
「結局怨霊の姿は確認できず、見つけたのは謎だらけで怪しい女だけかよ」
「え、何か言った?」
茶髪の少年の言葉に少女が不思議そうに首を傾げた。
「別に何も言ってない。さっさと帰るぞ」
「うん」
それに彼が適当に返事をすると彼女も気にした様子もなく頷き少女を連れてきた道を戻って行った。
「……あれが瑠璃王国の姫とその仲間達か。まったくどいつもこいつもめんどくさそうな性格してるね。これじゃあ先が思いやられるよ」
彼女等の気配が遠のいたのを確認すると木の陰から姿を現した刹那はそう言うとやれやれといった感じで溜息を吐く。
「……接触はもう少し後でもいいか。それよりも『影』の居所を調べなくては」
独り言を呟くと彼女もその場を後にする。こうして刹那の物語は幕を開けることとなり、彼女が麗奈達とともに行動するようになるのはもう少し先になってからであった。だがこれはまた別の物語である。
=================
あとがき
番外編はこれにて完結に御座います。さて今回のお話に出てきたもう一人の主人公の物語は現在執筆中です。
出来上がり次第こちらに第二章として投稿開始予定ですので今しばらくお待ちください。
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