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第4章
4-7相応しくなくなんかない ☆
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昨日の奏向くんの話には驚かされたな。
今も食器を洗いながら考えている。あれ、この食器は……洗ったね。
ここまでいろいろと思い浮かんだ。
――僕は幸恵さんに相応しくないから――
そんなことはない。
私が立ち直れたのは、奏向くんのおかげだ。
部活や学校関係なく、子ども園で偶然会って、私の家族と話しているところを見て、奏向くんになら空っぽのままでもいいと思えた。
それからちゃんと話すようになって、前を向く人だって分かった。
奏向くんは少し大変な環境にいるんだと思う。でも口には出さないし、素振りからもほとんど分からないし、それを理由に勉強とかを疎かにもしない。
ありのまま、周りがどうとかじゃなくて、奏向くんが奏向くんでいるところを見て、私もこんな感じでいいんだと思えて前を向けた。
最近は何か目標ができた感じだったけど、こんなことだったんだ。もうちょっと大きいことだと思ってたんだけどな~。これはこれで大変だったみたいだし、奏向くんらしいけど。
それに、おかげで福成くんに出会えた。最初から自分を持っている感じはあったけど、私と似たところがあって、そこから考え付いた目標だったなんて。
前を向いていたり、目標があったりする人。あの時私が言った理想はそもそも私に何もないと思い込んでいた時のものだけど、意味合いを変えながら今も私の理想であることには変わらない。
二人のおかげで、自分の夢ができたから。
進路、決めなきゃだ。
福成くんから相談された時、真剣に考えて、なんの良い答えも出なかった。というより両方叶えられるような予感がした。だから諦めてほしくなくて勉強を手伝わせてもらった。
私はどうかな。なんの良い答えも出ないのは同じだけど、両方叶える予感はないや。福成くんみたいに考えるのが早かったりもしないし、根拠のある面白い考えが浮かんだりもしないから。
でも、諦めたくない。
自分自身に対してこんなこと思ったことなかったな。
う~ん。前に奏向くんが決まりとしては駄目って言ってたけど、どうにか両方に関係した道はないものか。よく調べてみたらあったりして。
決められたら奏向くんにも伝えたいな。奏向くんがいてくれたから変われたって知っていてほしい。奏向くんが私に相応しいとかじゃなくて、前を向けた私を見て、これで良かったと思えるようにしたい。
今も食器を洗いながら考えている。あれ、この食器は……洗ったね。
ここまでいろいろと思い浮かんだ。
――僕は幸恵さんに相応しくないから――
そんなことはない。
私が立ち直れたのは、奏向くんのおかげだ。
部活や学校関係なく、子ども園で偶然会って、私の家族と話しているところを見て、奏向くんになら空っぽのままでもいいと思えた。
それからちゃんと話すようになって、前を向く人だって分かった。
奏向くんは少し大変な環境にいるんだと思う。でも口には出さないし、素振りからもほとんど分からないし、それを理由に勉強とかを疎かにもしない。
ありのまま、周りがどうとかじゃなくて、奏向くんが奏向くんでいるところを見て、私もこんな感じでいいんだと思えて前を向けた。
最近は何か目標ができた感じだったけど、こんなことだったんだ。もうちょっと大きいことだと思ってたんだけどな~。これはこれで大変だったみたいだし、奏向くんらしいけど。
それに、おかげで福成くんに出会えた。最初から自分を持っている感じはあったけど、私と似たところがあって、そこから考え付いた目標だったなんて。
前を向いていたり、目標があったりする人。あの時私が言った理想はそもそも私に何もないと思い込んでいた時のものだけど、意味合いを変えながら今も私の理想であることには変わらない。
二人のおかげで、自分の夢ができたから。
進路、決めなきゃだ。
福成くんから相談された時、真剣に考えて、なんの良い答えも出なかった。というより両方叶えられるような予感がした。だから諦めてほしくなくて勉強を手伝わせてもらった。
私はどうかな。なんの良い答えも出ないのは同じだけど、両方叶える予感はないや。福成くんみたいに考えるのが早かったりもしないし、根拠のある面白い考えが浮かんだりもしないから。
でも、諦めたくない。
自分自身に対してこんなこと思ったことなかったな。
う~ん。前に奏向くんが決まりとしては駄目って言ってたけど、どうにか両方に関係した道はないものか。よく調べてみたらあったりして。
決められたら奏向くんにも伝えたいな。奏向くんがいてくれたから変われたって知っていてほしい。奏向くんが私に相応しいとかじゃなくて、前を向けた私を見て、これで良かったと思えるようにしたい。
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