冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰

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炎と氷を司る弟子

紅蓮と氷樺編・新魔法開発②

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俺たちにこんなことをさせなくても師匠は簡単に魔法を生み出してしまう。

でもそれができないと弟子としては役に立たないってことなんだよね。
よし! 頑張るぞ。


ぱぁあああ

と完成はできた。

しかしこれを完成と言っていいものなのか。


「これを次は持続させないといけないってことだろ、、、」
「うん、まるで暗闇にろうそくが灯るようにするが最終的な目標だ」


「うーん、あっ」
「どうした?」

「まずは持続できる魔法ってなにがある?」
「うーん光魔法の応用だからライトイブニングかな」

「これだと光魔法の持続って感じか」
「うん」

「あ! 分かったぞ、ろうそくをある一定の暗がりで灯せればいいんじゃないか?」
「まぁそうだね、でも簡単には言うけどどうやってそれをするの?」


「だからこうやって、こうやるんだよ!!」

ろうそくを立たせ紅蓮はそこに火を灯した。
「んでこれで、ろうそくのところにちょっと魔法を組み込む、どだ!!」

ろうそくの火がついたり、消えたりしだした。


「紅蓮…………お前すごいな」
「いひひっ!! だろ」


「そんで氷樺の氷を被せて、どうなるかだな」

そーっと火を包み込んだ。

「あ、消えない!!」
「これって俺の氷が暗がりを作っちゃってるってことだよね」
「うん、朝が来てもずっとつきっぱなしの可能性もあるし、曇りの時なんてずっとついてるよ」


「まぁでも雨の時なんかはついてるといいけどな」
「たしかに、そこら辺の調整どうしたらいいんだろうか」


「様子はどうだ?」
「あ、師匠」

「ルイス様疑問です」
と紅蓮が泣きついた。

だけど俺もこの後どうしたらいいのか迷う。


「見ててくださいね」といいさきほどまでの成果をルイス様に見せた。


「ここまではいったんですけど、氷樺の氷を被せるとつきっぱになっちゃうんですよね」
「なるほど、いい考えまではいったんだな、上出来だ」
「「褒めてくれた」」
思わず紅蓮と抱き合ってしまった。



「あと少しだな、もう一つだけヒントをあげよう」
と取り出したのはろうそく紐だった。

「これは特殊な繊維が組み込まれている、これの謎を解き明かしてみなさい」

「…………新たな難問、普通の糸にしか見えない」

「糸が光ってます」
「正解、これは俺が調合した光の糸だ、それに蝋を垂らし作り上げたのがこのろうそくだ」


「あ! そういうことか」
「紅蓮今日はすこぶるいいな」

「ふん、ろうそくを作るのに始めの段階から作れってことですね」
「そういうことだ」

「でもそれだとずっとつきっぱになりませんか?」

「それが国からの依頼で凍りのろうそくは持続性長いものに変更するようにと言われた」

「なるほど」

「そしたらこれに俺の火を灯して氷樺の氷で包めば完成ってことじゃないか?」

「そういうことだ、ご苦労だったな」
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