71 / 90
炎と氷を司る弟子
師匠との約束事
しおりを挟む
俺は異様にその話にむかついてしまった。
師匠がこの話をマーベラス様にさせる意味ってなんだ?
やっぱり弟子はとりたくなかった、だから他のところに行けって言われてるみたいで……。
「マーベラス様ちょっと師匠捜しに行ってきます」
「ほっほっほ」
この時間に師匠がいそうな場所……。
俺はほうきを取り出しある場所に向かった。
マーベラス様のご自宅から右側の崖の山頂に1本の木がありそこの幹に寄りかかって寝ていた。
俺は目を閉じて休息をしている師匠の横に立った。
ドラゴンが小さくなりすやすやと寝ていた。
「師匠」
「んぁ」
と目を擦りながら起きた。
「どうしたー」とのびをしていた。
「あの、俺マーベラス様から師匠の昔話聞きました、弟子を追い払うためにあのようなお話をされるのですか?」
「あーまぁな追い払うというよりも俺の弟子になったら冷たい目で見られるかもしれない、もしくは氷樺のご両親に見放されるかもしれないとかいろいろあるだろ?」
赤く燃え上がる瞳がこちらに向き、少し潤っているのが見えた。
「師匠……俺は冷たい目で見られるなんてもう馴れてます、というのも魔法研究会メンバーに入るということはすでにルイス様の配下につくということ、これはジュンさんより教えていただきました、それでもよいかと確認もされました。
俺はもっと広い世界をもっとたくさんの魔法の知識を深めたいという気持ちしかなく学院卒業後魔法研究会メンバーに所属しました。
変な目で見られようと冷たくされようと俺は特に気にもなりません。
それに俺いちを貴族ですがルイス様を師としていたいです、駄目ですか?」
「一つ言い間違いがあるんじゃないか?」
「??」
まさか俺の正体に気づいているのか?
「氷樺、君は王族の息子だろ?」
「うっ……なぜそれを?」
「氷魔法を得意とするのはアハーレ王国しかありえない、なんのために魔法国で魔法研究会メンバーに入っているのかずっと疑問に思っていた」
「アハーレ王国出身としてもなぜ王族ということをご存じなのでしょうか?」
「昔、俺はアハーレ王国に立ち寄ったことがあるんだ、そこで見た奇跡の子供を目にしたとたん、きっと彼は俺の元にくる、どんな思いを抱えていても……」
「それはつまり予知されたのですか?」
「まぁそんなところだ、だから俺はお前の身の安全を第一に優先したい、俺の弟子ではなくクラウスの弟子なら外部に出たりせず安全に魔法国の結界の中でずっと過ごすことができる」
「俺、さきほど言いましたよね、もっとたくさんの魔法を学び、広い世界を見たいと……」
「分かった、俺の負けだ、すまなかったな試すような真似をしてしまって」
「いえ……俺も師匠に対して失礼な言葉を使ってしまい、申し訳ありません」
というと頭にポンと手を乗っけられた。
「1ついいか、俺は俺の仕事がある、そして外部に出ることもある、強い敵と戦わなければいけなくなる時もあり、絶対お守りすることはできない、それを分かってもらえるか?」
「はい、だから今俺のことを鍛えていただいているのですよね?」
「そうだ、氷樺は賢いから1ヶ月の修行も上手にこなしたからな、大丈夫だと思う」
「はい」
師匠がこの話をマーベラス様にさせる意味ってなんだ?
やっぱり弟子はとりたくなかった、だから他のところに行けって言われてるみたいで……。
「マーベラス様ちょっと師匠捜しに行ってきます」
「ほっほっほ」
この時間に師匠がいそうな場所……。
俺はほうきを取り出しある場所に向かった。
マーベラス様のご自宅から右側の崖の山頂に1本の木がありそこの幹に寄りかかって寝ていた。
俺は目を閉じて休息をしている師匠の横に立った。
ドラゴンが小さくなりすやすやと寝ていた。
「師匠」
「んぁ」
と目を擦りながら起きた。
「どうしたー」とのびをしていた。
「あの、俺マーベラス様から師匠の昔話聞きました、弟子を追い払うためにあのようなお話をされるのですか?」
「あーまぁな追い払うというよりも俺の弟子になったら冷たい目で見られるかもしれない、もしくは氷樺のご両親に見放されるかもしれないとかいろいろあるだろ?」
赤く燃え上がる瞳がこちらに向き、少し潤っているのが見えた。
「師匠……俺は冷たい目で見られるなんてもう馴れてます、というのも魔法研究会メンバーに入るということはすでにルイス様の配下につくということ、これはジュンさんより教えていただきました、それでもよいかと確認もされました。
俺はもっと広い世界をもっとたくさんの魔法の知識を深めたいという気持ちしかなく学院卒業後魔法研究会メンバーに所属しました。
変な目で見られようと冷たくされようと俺は特に気にもなりません。
それに俺いちを貴族ですがルイス様を師としていたいです、駄目ですか?」
「一つ言い間違いがあるんじゃないか?」
「??」
まさか俺の正体に気づいているのか?
「氷樺、君は王族の息子だろ?」
「うっ……なぜそれを?」
「氷魔法を得意とするのはアハーレ王国しかありえない、なんのために魔法国で魔法研究会メンバーに入っているのかずっと疑問に思っていた」
「アハーレ王国出身としてもなぜ王族ということをご存じなのでしょうか?」
「昔、俺はアハーレ王国に立ち寄ったことがあるんだ、そこで見た奇跡の子供を目にしたとたん、きっと彼は俺の元にくる、どんな思いを抱えていても……」
「それはつまり予知されたのですか?」
「まぁそんなところだ、だから俺はお前の身の安全を第一に優先したい、俺の弟子ではなくクラウスの弟子なら外部に出たりせず安全に魔法国の結界の中でずっと過ごすことができる」
「俺、さきほど言いましたよね、もっとたくさんの魔法を学び、広い世界を見たいと……」
「分かった、俺の負けだ、すまなかったな試すような真似をしてしまって」
「いえ……俺も師匠に対して失礼な言葉を使ってしまい、申し訳ありません」
というと頭にポンと手を乗っけられた。
「1ついいか、俺は俺の仕事がある、そして外部に出ることもある、強い敵と戦わなければいけなくなる時もあり、絶対お守りすることはできない、それを分かってもらえるか?」
「はい、だから今俺のことを鍛えていただいているのですよね?」
「そうだ、氷樺は賢いから1ヶ月の修行も上手にこなしたからな、大丈夫だと思う」
「はい」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
赤き翼の万能屋―万能少女と出来損ない死霊術師の共同生活―
文海マヤ
ファンタジー
「代わりのない物なんてない。この世は代替品と上位互換に溢れてる」
万能屋。
猫探しから家の掃除や店番、果ては護衛や汚れ仕事まで、あらゆるものの代わりとなることを生業とするもの。
そして、その中でも最強と名高い一人――万能屋【赤翼】リタ・ランプシェード。
生家を焼かれた死霊術師、ジェイ・スペクターは、そんな彼女の下を訪ね、こう依頼する。
「今月いっぱい――陸の月が終わるまででいいんだ。僕のことを、守ってはくれないだろうか」
そうして始まる、二人の奇妙な共同生活。
出来損ないの死霊術師と最強の万能屋が繰り広げる、本格ファンタジー。
なろうに先行投稿中。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる