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ドゥーラ王国
ドゥーラ王国編 end
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突如として舞い降りたヴァンパイアが告げたのは国王の拘束だった。
世界のバランスを崩した罪は天の国にとっても反逆罪にあたる。
「おい」と声をかけた途端ぐらっと俺は膝をついた。
ヴァンパイアの力で俺さえも虐げられる。
すでに観客席の人たちは意識がない。
近くにいた近衛兵団も倒れている。
意識があるのは国王と俺だけだった。
「話をしたいので国王はこちらへこい」
というと体が宙に浮いて試験会場に降りてきた。
ヴァンパイアの剣が国王の首元に触れた瞬間、ゴロンと首が落ちた。
明らかに一方的だ。
でもこれが上階級の立ち回りなのかもしれない。
罪とは死罪にあたる。
くるっと踵を返してこちらに向いたヴァンパイアは
「ルイス、君がこの世から消えることはこちらとしても問題になる、助けたということにはなってしまうがどうか生き延びてほしい」
そういうと俺の額にキスを落とし俺は気を失った。
目が覚めたら国王陛下は何者によって殺害されその跡を息子のアルゴに継いだということだけ、そして俺はアルゴ陛下と仲の良い魔法使いになっていた。
全部ヴァンパイアがきれいに整頓してくれたということだけが皆の頭の中にあった。
「アルゴ、またドゥーラ王国に来てもいいか?」
「もちろんだよ、シルヴィー…ルイスは僕の大事な友達だ!!」
「ああ」
あまいろの背に乗り、魔法国に帰還した。
……ドゥーラ王国編end
世界のバランスを崩した罪は天の国にとっても反逆罪にあたる。
「おい」と声をかけた途端ぐらっと俺は膝をついた。
ヴァンパイアの力で俺さえも虐げられる。
すでに観客席の人たちは意識がない。
近くにいた近衛兵団も倒れている。
意識があるのは国王と俺だけだった。
「話をしたいので国王はこちらへこい」
というと体が宙に浮いて試験会場に降りてきた。
ヴァンパイアの剣が国王の首元に触れた瞬間、ゴロンと首が落ちた。
明らかに一方的だ。
でもこれが上階級の立ち回りなのかもしれない。
罪とは死罪にあたる。
くるっと踵を返してこちらに向いたヴァンパイアは
「ルイス、君がこの世から消えることはこちらとしても問題になる、助けたということにはなってしまうがどうか生き延びてほしい」
そういうと俺の額にキスを落とし俺は気を失った。
目が覚めたら国王陛下は何者によって殺害されその跡を息子のアルゴに継いだということだけ、そして俺はアルゴ陛下と仲の良い魔法使いになっていた。
全部ヴァンパイアがきれいに整頓してくれたということだけが皆の頭の中にあった。
「アルゴ、またドゥーラ王国に来てもいいか?」
「もちろんだよ、シルヴィー…ルイスは僕の大事な友達だ!!」
「ああ」
あまいろの背に乗り、魔法国に帰還した。
……ドゥーラ王国編end
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