冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰

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ドゥーラ王国

競技大会~剣術大会⑤~

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アオ先輩の周りには少しだが精霊が集まっているどうしてそれに気づいていないのか。
そういう勉強はドゥーラ王国ではしていないということか?


ルイスとしてドゥーラ王国に来たときは少し指導が必要だな。


「ふぅー」
キリとした目がこちらを向いた。

いい眼だ。

すっと消え背後につかれていた。
お宝争奪戦の時に感じた気配だ。

だがもう少しだけ気配を消さないと暗黒世界のモンスターを闇討ちできないな。
俺は連れ帰ろうとしているのか?


呼吸が聞こえ背後から剣を振り下ろした。
ガキーンと音が響き俺はそれをとめた。

またすっと消えた。
闇討ちの練習なのか、まぁいいだろ、アオ先輩のとっておきをみたいだからな。


見えていないはずなのに……。
俺はシルヴィーに触れることができないのか?

いや、集中しろ獲物は動かない
ん? なぜ動かないんだ?

これだと俺だけ動いていて動きが読まれ続ける。
なら立ち止まってみるか。


「いい線だな」
とどこからかシルヴィーの声が聞こえた。

「そうやって獲物の気配を辿れば道が見えてくる」
「道」

「だが、時間切れだ」
すっと目の前に現れたシルヴィーに打撃をくらい、俺は地面にたたきつけられた。

〈おっとこれは勝者シルヴィー!!!〉
「さすがアオ先輩!!」
「かっこいい!!」
などいい感じの雰囲気になった。

頭をふりなんとか立ち上がる
「あんた一体何者なんだ?」

陛下は立ち上がり拍手をした。
陛下の行動に驚くが手を広げこう叫ぶ

「では最終決戦を」
と叫ぶと

ガラガラと門が開き1人の少女が入ってきた。

だがガシュンやギーコなど音がしていた。

「ロボット兵器!!?」
「ん?」

「シルヴィーこれはまずい棄権しろ」
「棄権は許されない」

意味が分からない、会場もどよめく。

「父上これは暗黒世界のモンスターを倒すためだけに作られた兵器ですよね、どうしてシルヴィーに?」

「彼は魔法国の生徒、暗黒世界のモンスターと手合わせしているはずだ」
いや、してないから学生はあの場に立っただけでも死だから。
陛下の考えていることがわからない。


「さぁその
ロボットはこちらに向くと
「ターゲットロックオン」といいまだアオ先輩が傍らにいる中で突っ込んできた。
それもものすごい速さで、これを見切れるものはドゥーラ王国にはいないだろう。


「ちっ」

すかさず結界を張るが簡単に破られ剣で受け止めるが観客席に飛ばされた。
ドカーンと轟音が響き観客席の一部が破壊された。

アオは鼻をかすめたが無事だった。

「お、おいシルヴィー大丈夫か?」
とアオが駆け寄ってきた。


「こりゃ骨折れたな」

治癒魔法をかけ立ち上がる。
みるみるうちに傷が治っていくところをアオは間近で見る。


〈シルヴィー大丈夫なのか? ……おおっと! 生還だ〉
「アオ先輩は危ないので下がっててください」

「いや、これは2人で戦ったほうがいいのではないか?」
「ここであなたを死なせるわけにはいきませんので」といいアオを近くの席にワープさせた。
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