冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰

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魔法国

シャーロットと共に

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「私はシャーロット、あなたのお友達よ」
「…………」

「ちょっと待って本当に覚えてないの?」
少し前までこの子の姿になっていた。
しかしあれは女神様のお遊びであってシャーロットではない。
これは一体どういうことだ??


暗い森に木々だけの音が響いていた。


それに毒が全身を回って立てない。

「んーまぁどこから説明すればいいんだろ、、、。あなたが私の姿をしていたのは私のせいなの」と
突然切り出してきた。

は?


「私昔ね、魔法国を訪れたことがあって、そこであなたに出会い、あまいろ、師匠のマーベラス様にお会いしたのその後他の国で魔法契約の代償として私は男の子になったの、しかも知ってる人! それがルイスだったの。

私は良いことをしようと思ってルイスの姿で村を救っていたら女神様に捕まってしまって罰としてルイスが私の格好をしたってことなのよ」

どこからツッコめばいいんだ。


唐突に今までのことを暴露され、そのうえ女神様とも知り合いなんて…………俺は。

考えたくはないがこの子は女神様の差し金なのか。
こんなアホそうな頭をしているのに、、、。


「分かった、で俺はなにをしたらいいんだ?」
「信じてくれるのね!! 女神様から言われたことはここの暗い森を明るくさせて毒虫である蜘蛛の大魔王を倒すの!」

「なるほど」

「ってあなた毒は大丈夫なの?」
「もう解毒した」

「…………さすがルイスね」

シャーロットの膝元から立ち上がり解毒を終えた血を小瓶に入れた。

「これ持っておけ、針に刺されても解毒できるから」
「あ、ありがとう」


「で、この森の蜘蛛はなにか対処法とか知ってるのか?」
「いえ、分からないわ」

「使えないな」
「むっ…………悪かったわね」

「解毒をしている時に気がついたがこの蜘蛛は光に弱い」
「だからここもこんなに森を隠しているのね」

「正解、そこはいい知能が働くんだな」
「あなたね!! いちいち五月蠅いわよ!!」


「で、君は光の魔法なにか持ってるのか?」
「光の魔法? 上級魔法でもない私は持ってないわ、あなたは持ってるの?」
「俺を誰だと思ってるんだ?」


「…………口が汚いお兄さん」
「……ふぅ助かりたくないようだな」
「女神様のお題なのよ!!」

「俺は関係があるのか?」

「あるわ」
「ほぉー」

「と、とにかく女神様は2人で解決してきてって言ってたんだから」
「わかった、少し移動しよう、ここだと中心じゃないからな」
「中心?」

「森の中心くらいわかるだろ」

「だから! 私はあなたほど魔法力も能力も高くないんだってば!!」


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