冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰

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魔法国

モンスターに襲われる悲劇

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「なぁ【あまいろ】もし夜の俺になにかあったら守ってくれよな」
【もちろんです、主は全てですから】

「ありがとう、さてモンスターを焼きはらいますか」


森の一部が燃え出した。


「あそこにいるな…ともう日が暮れるか…。シャンはまだルイスを探しているようだな」


日が完全に落ちた。


ルイスからシャーロットに変わる寸前
目の前が暗くなり気絶する



夜の森にシャーロットは無防備な状態でいた。



「こいつなんだ?」

「飯だろ」

「人間…喰うか」


ベロっと頬に生暖かい感触が伝わった。


目覚めると大きな口をしたモンスターが私を食べようとしている瞬間だった。


「あーん」


「ひっいや!!?」


魔法の煙をモンスターに投げつけた。

「ぎゃぁあああ」


遠征する際に必ず1つは持ち歩くよう言われている煙がまさかここで役に立つとは思わなかったがモンスターの腕から解放され森の中を逃げる



「い…いやぁぁぁぁぁ」



3体のモンスターが私を追いかけている



こんな雑魚モンスターになにもできない日がくるなんて屈辱でしかない



頑張って走るが岩に囲まれた場所についてしまった。


「ちょ…無理なんだけど…どうしよ…」


「お嬢ちゃん、勘弁しな」
目の前には涎を垂れ流しにしているモンスターたち。


「あぁ柔らかそうな肉だ」


「早く喰っちまおう、俺は目玉をくれ」


「ひぃ…」

木の陰に
「あれはたしかマーベラス様のとこのシャーロットちゃん…なんでこんなところに」
「クラウス様お知合いですか?」


「あぁ少しね…」


「助けないと」
と言いつつもシャンの腕はガタガタと震えている


そう、今シャーロットを襲っているのは魔法騎士が10人以上で挑む相手

しかもモンスターは3体 30人いてなんとか倒せる



「ここは任せて」
といいモンスターに飛びつこうとした瞬間

聞き覚えのある指笛が聞こえた



「ピーー」


「なんだ? 観念したか?」

とモンスターがシャーロットに飛びかかろうとした時


鋭い爪がモンスターを一撃で葬った。


プシューと息が漏れている


岩の上には赤い目を光らせモンスターに牙を向く

ぺたんと座り込む私


モンスターはいなくなり【あまいろ】が

【大丈夫か? 主?】と顔を舐めてきた


【怪我してない?】



「【あまいろ】…怖かった」
と【あまいろ】の顔に抱き着く


【あまいろ】はすかさず小さい姿に変身し
シャーロットに抱きかかえられる


ガサっと草陰から出てきたのは


「クラウスさん?」
クラウスは弟子と共に出てきた。


「シャーロットちゃん大丈夫だった? どこか怪我してないか? どうしてこんなところにいるんだい、もしかしてルイスに連れてこられたのか?」


と質問攻めにあった。


説明どうしよ…まさか見られているとは思っていなかったので困っていると横からシャンが声をかけてきた。
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