予約がとれない男娼

枝浬菰

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いやだ

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体調が回復してからは大学に通い始めた。
休んでいる間は休校届けというのを先輩が出してくれていたので欠席扱いにはならずその間にあったテストも受けることができた。


相変わらず僕の傍には鈴山くんと瀬尾くんが着いてくれていて守ってくれている。
もう黒服とは関係ないけどでも2人に守ってもらえてるのはすごいことだった。


「あ、そうだ、この前話してたのってやることにしたの?」
「この前の話って?」

「ああ、柚月が先輩のためにご飯作りたいって話」
「お前、そんなことしなくていいよ」
「でも、先輩にはすごくお世話になってるし」

「律儀だ、俺絶対に嫌だ」

「それは鈴の意見だから」
「まぁな」


「で、俺ん家いつこれそう?」
「先輩に許可とってからになっちゃうから今日また連絡するね」
「りょーかい」

「相変わらずの束縛彼氏ってやつか、ひぃいいって感じだな」
「あはは」

「そういえばさ例のあの噂知ってる?」
「もしかしてあれか?」

「うん、イケメンなのにドMすぎて校内でたまにやりまくってるいう噂」

「てかここ学校なのによく教師の目盗んでやるよな」
「たしかに」
「柚月も変態には気をつけなよ」
「う…うん」


鈴山くんと瀬尾くんと別れて次の授業に向かう。
例の噂……。
自分も似たようなことはしていたけどああいうのはちょっと人目があるところではやらないほうが……え?


旧校舎抜けると近いからいつも通らない階段を降りていくと
全裸でM字開脚で固定され放置されている人がいた。目隠しされて耳栓つけられているから多分気配しか分からない状態だ。

……まさかこれって例の噂の人とか??

しかもこれ……ディルドっていう玩具がもう入ってるし……。

「いひっ……はぁ…はぁはぁ」

まじまじと見ていると口元を誰かに抑えられた。
「んっ!?」
「しっ柚月どうしてここにいるの?」

「ぷはっ先輩」
「ここは危険だから戻ろうね」
こくりと頷いた。

先輩に手を引かれ校舎に戻った。
「先輩はどうしてあそこに?」
「柚月の姿を見たからついて行ったんだ」
「なるほど」

「私が言うのもあれだけど今や旧校舎はヤリ部屋としてあるらしくてね、柚月も近道だからといって通るのは危険だよ」

「うん、でもあの人助けなくていいの?」
「……噂知ってる?」
「うん」

「あれは誘ってるんだよ、誰でもいいってやつ……あ、柚月がしていたこととは違うからね」
「うん、分かってる」
ぎゅっと強く握りしめたら抱き寄せてくれた。

暖かい。僕はこんな素敵な人の傍にいられるそれだけで嬉しい。

「まぁ旧校舎は近々取り壊す予定だし、警備の見回りも強くするって聞いてるから安心して勉学に励みなさい」
「うん」

先輩と別れて授業に慌てて向かおうとしたが今日は悪い日なのか他の人に捕まった。

トイレに引きずりこまれた。

「どうも初めまして、別れさせ屋です」
「……別れさせ屋??」

「ええ、君本当に男ですか? 唇といい目といい色白といい確かにこれなら福田先輩も納得いきますね、他の女よりいい」

唇を親指でなぞられた。
ゾクッと恐怖を感じると

「素股でもしましょうか」
といいズボンをおろそうとする

さすがにこれはまずいと思い叫ぼうとしたがキスで声を奪われた。

「んんっ」

久々に感じる知らない男とのキス。

ぬめっとした舌が容赦もなく口内を犯す。

「んんっ」

胸を叩き解放を急かすが逆効果でズボンの中に手を入れられた。
ビクっと震えると

「萌えますね」
と冷静に男は言ってきた。
感情もなにもこもっていない男の言葉は怖かった。

「さきほどもお伝えしましたが私は別れさせ屋です、意味は分かりますよね?」

ふるふると首を振る。

「困った子だ」
性器を握られ扱われる。

「んっ」

「我慢しなくてもいいですよ、あなたは福田先輩とは合わない、地位も魅力も」
その言葉に耳を傾けてしまう。

「……たしかに僕は先輩に劣ると思う、でもそれは他人が決めることじゃない、先輩と僕が決めることだ」

「ほぉーいいますね、じゃぁなおさら中身もちゃんと見ておかないといけませんね」
「へ?」

そういうと素股ではなく蕾に押しつけられ中に入ってきた。
「ひっ」

「おっと柔らかい、男性がここまで柔らかいなんてなかなかないですよ、つまり福田先輩にたくさん抱かれてるということでしょうか?」

簡単に知らない男を受け入れてしまったことにショックを受ける。

腰を掴まれ激しく抱かれる。
声は出したくない、こんなやつに……。

「耐えますね」
「はぁはぁ……はぁ」

手前を擦るように性器がぶつかり、前立腺にあたると
「ひゃぁあああ」

パタパタとイッてしまった。
「おお、たくさん出ましたね、それにかなり濃い……昨日もやったんじゃないんですか?」
「してない……」
「それはそれは、ではあなたは正真正銘ビッチということですね」

男はそう口にするとバシンと顔を叩かれた。

「最低」

私の性器を咥えたままそう抜かしたガキは私のドS心を引き立てた。

あーいいぐちゃぐちゃのドロドロにして蒼士の顔を見たい。
そしてあわよくば私のモノにしたい。

「やめて!! この変態!!」
と暴れ出す始末だ。

その時ガコンと音がしてトイレの鍵が外れ扉は開いた。

「んなら俺をビッチにしてくれないか?」
と。

この男は例の噂のやつだな。
まさかここまで探しに来るとは。

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