予約がとれない男娼

枝浬菰

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休憩

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日曜日

「今日は仕事ないから」と蒼真にそう言われてベッドでゴロンゴロンとしていた。

体はものすーごく痛いよ、どう説明すればいいかな、節々が痛い感じで……。

「あーもう」と枕に突っ伏した。


昨日のことを思い出すだけで吐き気がこみ上げた。
「うっ……気持ち悪い」
それに篠田様ってゆうのことなのかな……。
※篠田祐は柚月の元恋人

でも祐は僕を捨てて行ったんだよ……。

もしボスが祐だとしたら祐はいったい僕になにをしたいんだろうか。


傍に置いてくれるなら傍においてほしい。
他の人からの見てて楽しいのかよ……。

「祐……祐……もし近くにいるのであれば会いたいよ」

布団をぎゅっと握りしめまた眠りについた。

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「ボスいかがされましたか?」
「んーいやーまじうぜぇー殺してぇーって思っただけ」

壁面に備え付けられている画面を見ながらボスはそう呟いた。


「なぁ蒼真、寝込み襲ってやりなよ、挿入なしで」
「……御意」

「いってらぁ~~」
手を振った。

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ボスはいったいなにをお考えなんだ。
しかしここでなにもやらなければ俺は間違いなく消される。
至る所についている監視カメラその様子をボスはあの部屋で見ている。

柚の部屋に入るすやすやと寝息を立てて寝ていた。
うー起こすの辛いな……。

寝込み=別に起こさなくてもいいんだよな?


「んじゃ失礼して……」

バスローブをまくり昨日自分が鞭で打ったミミズ腫れをなぞった。

「んんっ///」
と感じていた。

手当はもちろんしてるけど、これ普通に痛いやつだよな。
すーっとなぞっては柚の様子を見る。

顔をしかめていた。

「んんっ」

可愛いって思った瞬間恋に落ちること間違えないから、俺は遠くを見つめながら手だけ性器を触りだした。


平常心……平常心……。

もこっとしていて小さくもやはり男の子なんだなっと分かる。
うつ伏せから仰向けにして扱きを早くした。

「うっんんっ」

こういう時人間ってなにを考えるのだろうか。
やはりその子のことを考えるのか自分の欲望だけを考えるのか。

ちらっと顔を見ると冷や汗をかいていた。
可哀想だ。俺はもうこれ以上のことをしたくない。

「あうっ……んっ」
ビクンと掌に精液がついた。


『ザザっもうお前じゃ役に立たない』
と無線で連絡が入った。

その後も起きる様子がないと判断したためボスの元に帰ると監視カメラに映ったのは他の黒服が柚を抱いている姿だった。

「これはどういうことですか?」
「画面のとおりだよ、蒼真お前役に立たないな、一回死んでこい」

「2度は生きかえれません」
「まぁいい、今日は下がれ」

ボスの部屋から追い出されてしまって立ち尽くした。


部屋に戻る間
俺はなにもしてあげられない。
別に柚のことなんてどうでもいいけど祐さんの愛した相手だよ。

俺は祐さんが好きだった。
いつも遠くで見つめて組織を仕切っていた祐さんは憧れでかっこよくて好きだったけど
柚月と出会い恋に落ちた。
そこから祐さんは明るくなってかっこいいから素敵な人に+された。
あの事件さえなければ今も柚月は祐さんとラブラブな日々を暮らしていただろう。
そして俺も遠くから2人を見守っていたのかもしれないのに……。


どうしてこうも世の中は幸せものを不幸にするのだろうか。
柚月はどうでもいいけど……。

祐さんは戻ってきてほしい。

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「はぁはぁ……」
トロンと蕾から垂れる精液。

「お前さもっと客やボスに媚び売れよ」
「……やだ」
蒼真の後にきた知らない黒服にそう言われた。

「借金もだろうけど、もっとこの体うまく使えば楽なのにさ、バカなやつ」

僕は一生祐のものだもん。
誰がなんと言おうと祐の……。

何度でも言うよ祐はどうして僕を捨てたりしたんだろう。
お願い、祐戻ってきて僕の元に……。


そのときドアが開き男が1人入ってきた。
「あ、弥生さんおっつーです」
「おっつーじゃないよ、また酷くしたんだって??」

「別に元々こうなってたので俺は悪くないですよ」
といいどこかへ行ってしまった。

「ほれうつ伏せになりなさい」
こくりと頷いた。
弥生さんことおじいちゃんの医者は優しい。

身を任せられるって言葉この人に使うと思う。



「んじゃちょっと縫うから麻酔いれるよ」
「はい」

ちくっと注射が打たれた。


弥生さんの行動を見ていたが
「眠たいだろ、寝てていいから」
「うん」

すやっと眠りについた。
色がついていない街に僕1人。

遠くに見える人影はいったい誰なのだろうか。

怖い……怖い……こんなところもうやだよ。




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