レンタル彼氏

身売り

意識不明

学校


一番に話しかけてきたのは早川だった


「おまえ！！」と一言言って
誰もいない教室に



「その傷どうした？」


「ん？ものもらいだよ」

「嘘つくな！俺はお前のこと知ってるし、嘘なんてつかなくてもいいだろ」


「早川さ…」


「なに？」

「ちんぽ噛めれたら痛い？」

「はぁ？そりゃ痛いだろ」


「だよね…俺お客さんの噛んじゃったんだよね、そしたらこれ…自業自得ってやつ」


「な…お前なんでそんなミス…」


「なんでだろ…なんかこのいだのこともあって歩夢スイッチ入らなかったんだよね…」


「傷は？見てもらったの？」


「帰ってきたの、3時くらいだから全然、お風呂で少し寝たくらいだしな」

といつもの成瀬で言ってくる


「バカやろ…病院行け」


「なんて説明すんの？集団レイプ受けましたとか？あっ…」
慌てて口元を手で覆い隠すが早川はその手を掴む

「おい、今なんて言った」


「え…と…」


視線をずらすが頬を掴み両手で包み込む


目線が合い…

「正直に話せ」


「んーんーんーあっ」といい早川の後ろにはいないけど

「高木おはよー」といい

その拘束から抜け出した


重たい体を引きずるように歩く、いや少し走る


「おい！！高木いないじゃないか！！」


予鈴が鳴り

教室に戻るが後ろからの視線が痛い


「どうした成瀬、その眼帯は？」

と先生からの質問


「あーと、ものもらいです」


「病院で薬はもらったのか？」

「はい」

「そうかお大事にな」

HRが終わり1時間目は移動教室だ

移動するのに立ち上がろうとしたが机に手をつき

あれ？なんだこれ…気持ちが悪い…頭がぐらぐらする…
なんで今？人がいないところなら誰にも迷惑かけなくてすむのに…


視界が真っ黒になり遠くで早川の声が聞こえる


隣の机にぶつかりながら千鶴は教室で倒れてしまった



「成瀬！！成瀬！！」

「誰か先生呼んできて」


千鶴の体は汗だくになっていた…