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佐久間先輩の本当の理由
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そこに佐久間先輩がきた。
「なに話してるの?」
「あ、佐久間先輩お疲れ様っす、今日は飲み会誘ってくれてありがとうございます」
「晃くんと佐野くんはお友達だったのかな?」
「はい、同期で」
「そうだったんだ、晃くん覚え早くて助かってるよ」
「そういえば同じ営業グループでしたね」
「そうだよ」
「あの!」
「びっくりしたなんだい?」
「俺たちって今険悪じゃなかったでしたっけ? 普通に話されるの困るんですけど」
「ちょっ怜於お前先輩に対して……」
「いいよ、そう思われても仕方ないよね、悠真のこと心配してるのに俺が変なお願いしちゃったからいけないんだよね」
「……分かってるなら今後やめてください」
俺は佐久間先輩に強気に言った。
でも佐久間先輩は悲しい表情になっていた。
?
「あの、俺からも聞いてもいいですか?」
「晃くんどうしたの?」
「噂で聞いたんですけど、昔先輩と悠真先輩ってお付き合いされていたんですか?」
ちょっ!! お前それを聞くのか??
俺は驚いた。
「あー誰の噂だ、それ……」
「秘密です」
「んーそうだよ、ていうか俺は今も悠真のこと大好きなんだけどね」
「じゃぁどうして別れたんですか?」
ズキっと胸が痛い。
「別れさせられたってのが本当かな」
「え?」
落ち込んだ表情で話し始めた。
「悠真に彼氏がいることって噂で知ってるんだよね?」
「はい」
「大学のころに無理やり悠真のこと取られちゃってさ、悠真も同意みたいだったから仕方なく振られたって感じ」
アハハと切なく笑っていた。
「本当に今でもその彼氏のこと憎んでるよ、消え失せろって思うほどにね」
「……どうにもならなかったんですか?」
「うん、なんか振られないと悠真の安全は確保できないぞって脅されちゃって……でも悠真が俺のこと追いかけて会社に来た時はちょっと驚いたけどね」
「脅しって、危なくないですか?」
「うん、だから会社で会ってる時も見張られてるんじゃないかって不安になるよ、それに悠真もそれが分かってるからあまり俺と離れようとしているのかもしれないしね、だから彼と関わる時は周りに気を付けてね」
俺たちは顔を合わせた。
それが本当の【愛】なのか悠真先輩は幸せなのかって考えてしまう。
「なんかしんみりしちゃったね、飲みなおそうか」
と立ち上がり先輩は他のグループに行った。
「……正直、関わっちゃいけない気がしてきた」
「……俺も悠真先輩ってなんか怖いよな」
「助ける云々言ってるよりも先輩の彼氏が危ない人オーラ出しすぎてなんかどう助け出したらいいのかわかんなくなるな」
「うん」
「それよりもさっきの先輩たち戻ってきてないよね?」
「たしかに」
「なに話してるの?」
「あ、佐久間先輩お疲れ様っす、今日は飲み会誘ってくれてありがとうございます」
「晃くんと佐野くんはお友達だったのかな?」
「はい、同期で」
「そうだったんだ、晃くん覚え早くて助かってるよ」
「そういえば同じ営業グループでしたね」
「そうだよ」
「あの!」
「びっくりしたなんだい?」
「俺たちって今険悪じゃなかったでしたっけ? 普通に話されるの困るんですけど」
「ちょっ怜於お前先輩に対して……」
「いいよ、そう思われても仕方ないよね、悠真のこと心配してるのに俺が変なお願いしちゃったからいけないんだよね」
「……分かってるなら今後やめてください」
俺は佐久間先輩に強気に言った。
でも佐久間先輩は悲しい表情になっていた。
?
「あの、俺からも聞いてもいいですか?」
「晃くんどうしたの?」
「噂で聞いたんですけど、昔先輩と悠真先輩ってお付き合いされていたんですか?」
ちょっ!! お前それを聞くのか??
俺は驚いた。
「あー誰の噂だ、それ……」
「秘密です」
「んーそうだよ、ていうか俺は今も悠真のこと大好きなんだけどね」
「じゃぁどうして別れたんですか?」
ズキっと胸が痛い。
「別れさせられたってのが本当かな」
「え?」
落ち込んだ表情で話し始めた。
「悠真に彼氏がいることって噂で知ってるんだよね?」
「はい」
「大学のころに無理やり悠真のこと取られちゃってさ、悠真も同意みたいだったから仕方なく振られたって感じ」
アハハと切なく笑っていた。
「本当に今でもその彼氏のこと憎んでるよ、消え失せろって思うほどにね」
「……どうにもならなかったんですか?」
「うん、なんか振られないと悠真の安全は確保できないぞって脅されちゃって……でも悠真が俺のこと追いかけて会社に来た時はちょっと驚いたけどね」
「脅しって、危なくないですか?」
「うん、だから会社で会ってる時も見張られてるんじゃないかって不安になるよ、それに悠真もそれが分かってるからあまり俺と離れようとしているのかもしれないしね、だから彼と関わる時は周りに気を付けてね」
俺たちは顔を合わせた。
それが本当の【愛】なのか悠真先輩は幸せなのかって考えてしまう。
「なんかしんみりしちゃったね、飲みなおそうか」
と立ち上がり先輩は他のグループに行った。
「……正直、関わっちゃいけない気がしてきた」
「……俺も悠真先輩ってなんか怖いよな」
「助ける云々言ってるよりも先輩の彼氏が危ない人オーラ出しすぎてなんかどう助け出したらいいのかわかんなくなるな」
「うん」
「それよりもさっきの先輩たち戻ってきてないよね?」
「たしかに」
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