短編集

枝浬菰文庫

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メイド喫茶にようこそ

安積さんとデート

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「あれ?裕ちゃん?」

と声をかけられた


「安積さんおはようございます」


「おはよう、お買い物かな?」


「えっと姉ちゃんからこのなぞなぞ解いてこいって言われたんですよ、今日の塾は行くからって」
となぞなぞが書かれた紙を見せると


「あ!」と大きな声でそれを指さす


「え!?なに?」
と驚く


「ごめんごめん、これさ」
と安積さんがカバンから同じ紙を取り出す

「朱里ちゃんにここの駅に行くよう言われたあと10時に同じ紙を持った人がいるからその人と行動しなさいって言われたんだよね」


「え…じゃ俺のこと?」


「そうみたい」


…姉ちゃん!!


ピピピッと安積さんの時計が鳴り出す

「あ!そろそろ移動しないと」

「え?どこに?」


「そのなぞなぞ第2問目じゃないかな?」


「えっと下りの電車に乗り5つ目で降りる、降りたら海が見える公園、冷たくて丸いものはなーんだ」
とあった


「これなぞなぞ?姉ちゃん手抜きだな…」

「じゃ電車に乗ろうか」


「うん、あ…」

「なに?」


「飛び出てきちゃったから財布もスマホも忘れちゃった…」


「あ…じゃ今日は俺の奢りで」


「え!でも…」


「いいの」と頭を撫でる

「ありがとうございます」

切符を買って5つ目の駅で降りる


「海が見える公園って嶋浜公園しかないですよね?」
と駅周辺の地図を見る。

「あっ俺こっちのほう来たことないや…」

「あ、そうなんですか」

「でもあってると思うよ、俺の紙にはヒントが書いてあって2問目は嶋○公園、ア○○ってあるから」

紙を見せてもらうと


「本当だ、冷たくて丸いものってアイスですよね?」

「だと思う、朱里ちゃん優しいね」

「いや、バカにされてます」

2人で笑う。



公園に着くと高台から海を一望でき、すごく綺麗だ

「裕ちゃんこっち向いて」
と言われ2人で写真を撮った

「今日はいい天気だし気温も気持ちいいし最高だね」

「さいこう」
と海に向かっていうと周りの人がキョロキョロ見ていた、



ちょっと恥ずかしいやでも、それも笑いに変わって安積さんと一緒にいるの本当に楽しい。それからなぞなぞのアイスを食べているとまた時計がなった

「あっ移動か…」

「それって設定されてるんですか?」

「うん、今日の朝にしちゃったんだよね、ごめんね」

「いえ、大丈夫です、次の問題は海が見える公園から徒歩10分にあるイタリアンレストランで安積で予約を取ってるので行くこと」

「予約って!!あと15分しかないのに」

「なぞなぞ、これはメニューぽいです」

「そしたら俺の方に書いてあるヒントを頼りにお店に向かおうか」

「はい」


どうにかヒントを頼りにお店に着く

「ここかな、ちょっと聞いてみるね」


お店の人に聞きに行った


「ここであってるみたい」


「よかった」

中に入ると個室に案内された、イタリアンレストランというよりどこかの宿泊施設みたいでゆったりできる
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