短編集

枝浬菰

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メイド喫茶にようこそ

噂のメイド喫茶

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そして、日曜日


駅前にある最近学生の間で人気のメイド喫茶。
そしてバイトの日だ。

「な…なんでいんの?」
「こぉら裕ちゃん、ご主人様に対してその態度はなんだい?」

苦い顔をしながら
「い…いっらっしゃいませご主人様」と来店の挨拶をした。

「いやぁーどこからどぉ見ても女の子だね裕は」
黒いメイド服にウィッグをつけてピンク色のカチューシャをしている

すごく低い声で
「ご注文をお伺いします」


「えーもっと可愛いく言ってよ、せっかく来たんだから、じゃないと俺らクレーマーになっちゃう裕ちゃんのせいで」

「…ご注文はいかがですか? ご主人様」

高い声でしかも可愛いと思ってる自分でも。

「ぶっ…w」

こいつらあとでぶん殴る

「その勢い」


注文を受けカウンターにお願いしにいくそして
「お待たせいたしましたこちらラブ注入コーラでございます」

普通のコーラにハートのストローが入ってそして

「ご主人様のために裕一生懸命練習しました、一緒にやってくれますか?」
「もちろん」

「ラブラブ♡ラブ注入」

なにも起こらないが
「これで私のハートが注入されました」
「ぶっ…w」
「いやぁー裕ちゃんすごいわ」

「それ飲んで早く帰れ」
「怖! 急に男裕出てきたw」


『裕ちゃーん安積様の対応お願いしてもいい?』
と無線で入ってきたので

『分かりました』

常連客の安積様。

「やぁ裕ちゃん元気にしてたかな?」

「はい、安積様のことお待ちしておりました」

上着を預かりハンガーにかけるその様子を見ていた隼人と光輝

「あれさどー見ても怪しい雰囲気じゃね?」

「だよね、裕めちゃ俺たちと態度違くて怒だわ」

「おしおき必要だね」

安積様を席に案内し注文を受ける

「安積様改めまして、おかえりなさいませ、ご主人様♡」
「えー安積様がいいなぁ~なんか特別感あるじゃん」
もうデレデレの安積様。

俺はテーブルから覗くように座り込み上目遣いで

「安積様おかえりなさいませ」
と言うと頭を撫でられた。

「可愛いなぁもうただいま、ヨシヨシ」

遠くのほうで

「あぁそれ男なのに」と隼人が


「安積様、今日は一生懸命練習したラブ注入コーラがオススメなんですけど」
ともじもじしながらおすすめする
「あ! 新しいの取り入れたんだ、じゃそれとハートオムレツにするね」

「かしこまりました」と厨房に伝えに行く。

「ハートオムレツお待たせしました」

ふわふわのオムレツが出てきた、そこにケチャップでハートを描くのだか後ろのテーブルからガッシャーンと大きな音がして注目がそこに集められる。
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