短編集

枝浬菰

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陰間茶屋→完結

最終話

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「ま…まさか益山様が将軍様だったなんて…」


羽瑠とサチ 占埜はポカーンとしている

俺は知ってたけど


「でも用心棒は気が付いてたみたいだな、俺のこと、本当の名は?」


「福谷 雅揮」


「福谷家の者だったのか…それで一度父上と居城したことがあったかな」

「はい、ですが今は火事にあい、俺は独り身です」


「なるほど、今から君らは自由だ、でも役割を欲しいものがいたら遠慮せずに言ってほしい」


サチは言葉が喋れないので手作業のものの仕事へ
羽瑠は器用さと忠実さがあったため武士の道具磨きの仕事へ

雅揮は武士の家系に戻った

そして俺は

「占埜なにかやりたいことはあるか?」

と聞かれた


「でもこんな汚い体で益山様のまわりをうろつけません」


「その体を求めていたのは俺だ、そこは気にするな、いつもきれいだったぞ」


優しい暖かい言葉にいつも救われる


「そうだ! 世界を見てみたいといっていたな、そしたら私とともに世界を旅してみないか?」


「え…そんなよろしいのですか?」

「俺が許可する!!」

俺は益山様に抱き着いた


「ありがとうございます、大好きです」

ぎゅーと


「あぁ俺も…ずっと一緒だからな、離さないぞ」



end

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